プリティ・ヘレン
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

2004年 公開
アメリカ制作
上映時間 119分
監督 ゲイリー・マーシャル
出演 ケイト・ハドソン/ジョン・コーベット
お勧め度

ヘレンは3姉妹の一番末っ子で、一番上の姉夫婦が交通事故に遭い、幼い子供たち3人が残されてしまう。そして姉夫婦の遺言は、子供たちをヘレンに育ててほしいというものだった。
2番目の姉ジェニーは専業主婦で、子育てや主婦業はベテランなのに、ジェニーに頼まず、仕事ばりばりしているキャリアウーマンのヘレンに遺言って。ジェニーも不満なのよね、何故自分じゃないのかって。そういう姉妹間の葛藤なども描かれている。というかすごいよねアメリカって。いつ何時自分たちがどうなるかわからないからって、遺言を作成しておくなんて。というか子供のいる夫婦は日本でもそういうものなの?独身の私にはよくわかんないけど。
それで案の定、子供3人抱えて今までのように残業の嵐のような仕事はできない。それでクビになってしまったりというドタバタがはじまるのだった。それでも姉の子供たちと暮らしていくうちに、ヘレン自身も成長していくといったストーリーでもある。
ヘレンは恵まれていると思う。堅物で四角張っている2番目の姉だけど、子育てに関しては相談できるし、新しいアパートのお隣さんも協力してくれる。そして子供たちの学校の牧師さんも、助けてくれるしね。なんだかんだといって、誰も助けてくれないで、女一人で子供を育てている人はたくさんいるわけで、そういう意味では恵まれているよなぁと思った。
それでもシングルマザーの大変さとか、仕事と家庭の両立の難しさといった真面目なテーマを笑いというオブラートに包んでよく描いているとは思う。ただ家庭の問題と、ヘレンと牧師さんとの恋も交えているんだけど、ちょっと中途半端になってしまっているのは残念かな。
タイトルにプリティとついているけれど、プリティシリーズのシンデレラ的なラブストーリーとは全く違うので、そういうのを期待して見ると外れると思う。カメオ出演で、パリス・ヒルトンが出てきたりもして、ちょっと笑ってしまったシーンもあり。
ラストにどうしてヘレンに自分の子供を託したのか?何故ジェニーじゃないのか?という事が明らかになる。ヘレン役のケイト・ハドソンはかわいくてキュートだし、悪くはない一作。
【Story】
ニューヨークのモデルエージェンシーで働く25歳のヘレン。ある日長女のリンジー夫婦が事故に遭い死んでしまう。リンジーの子供3人が残され、弁護士からリンジーの遺言を聞かされる。それは3人の養育をヘレンに託すというものだった。
comments