ママが泣いた日
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

2005年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 117分
監督 マイク・バインダー
出演 ジョーン・アレン/ケヴィン・コスナー
お勧め度

ある日突然夫が蒸発したら?考えたら恐ろしいよね。それももしかしたら愛人と一緒に駆け落ちしたかもしれないなんて。
テリーもそれまではよき妻よき母だったのかもしれなけど、ある日突然夫がスゥエーデン人の秘書とともに駆け落ちしたらしい。何でも失踪する数日前に秘書は退職して国に帰ってしまった。夫はその秘書とスゥエーデンに行ってしまったみたいだ。残されたのは4人の子供と自分だけ。
なんで私がー、どうしてこんな目にあわなくてはならないのーってことで、アル中の一歩手前に。そんな母を見ている4人の子供たち。私が子供ならとっくの昔に母を見捨てるかも。←情けのない娘の私
夫に見捨てられ、子供たちも自分の言うことはきかない。それは子供の自立でもあるんだけど、テリーは子供までもが自分から離れていくという恐怖におしつぶされそうになるんだよね。それで理不尽な怒りを娘たちにぶつけて、そんな言葉に自分自ら傷ついていく悪循環。
そんなときに近所に住む、元大リーガーのデニーがあれやこれやと自分によくしてくれる。もしかして私のこと好きなのかしらん?ってな展開で話は進む。
この映画怒りの映画。テリーが始終怒っているので、なんだかあまり見ているほうは気持ちがよくない。テリーの内側から湧き上がる怒りの感情はよく理解できるし、自分でどうしようもない思いとか、コントロールできなくなっているのもわかる。誰しもこんな感情を持つことはよくあるからだ。
なんだけど四六時中こればっかだと、いい加減にしろよと思いたくなるのも人間の感情だ。それでも時には感情を押し殺すことなく、爆発させることも必要なのも事実だ。
ネタバレ→(それにしてもラストはなんと、実は夫は駆け落ちなんてしていなかったというおち。裏庭の工事のあとで、足を滑らせて転落したらしい。つまり事故にあったのに誰にも気がつかれずに放置されていたというわけ。夫が駆け落ちしたという怒りだけで生きてきた日々なのに、怒りの原因がぽっきりとなくなってしまった。真実と現実の違いに唖然。)
テリーとそれを取り巻く4人の娘たちの家族再生の物語。よくもわるくも教訓じみていたりもしていて、まあまあな出来かと思う。だけどあまりに怒ってばかりいるので、ちとイライラする居心地の悪い部分も否定はできない。
【Story】
テリーと4人の娘たちは幸せに暮らしていたが、ある日父親が突然家を出て行ってしまった。どうやらスウェーデン人の秘書と駆け落ちしてしまったらしい。それ以来母のテリーは怒りっぽくなり、4姉妹とテリーの関係はギクシャクしたものとなっていく。
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