Joker

理想に燃えて、エージェントとクライアントは信頼関係が大切で、数でこなすのではなく、じっくりと人間同士の付き合いのもと仕事をしていくという、信念を持って行動してゆくジェリー。仕事をクビになり、クライアントもほとんど奪われて、でもそれでも信念の元、たった一人のクライアントのロッドとともに、成功をつかんでいくサクセスストーリー。
なんか仕事という競争社会の中で、人間らしさを失っていく自分というものに気がつき、これではいけないと思ってしまったジェリー、そんなところなんて、結構うんうんってうなづけちゃったりするんだよね。

見ていて気持ちがいいです。ジェリーも仕事に失敗したり、彼女に振られたり、でもそのたびに復活していく様は、とても元気をもらえますね。そんなジェリーを支えるのが、子持ちのドロシーなんだけど、子供がかわいいんだな。最初は仕事の関係、そのうち二人は信頼という絆のもとに、結婚するのだけど、次第にギクシャクし始める。レニーがとてもいい味出してますねぇ。すごくかわいらしいというか、女の子の気持ちを切ないくらいに見事に演じています。ブリジット・ジョーンズの日記のレニーも素敵だけど、私はこのときのレニーが一番好きかも。くしゃっとした笑顔の向こうに見える涙に、私もぼろぼろ泣いてしまった。

クライアント役のキューバ・グッティングJr．がまたまたいいんですよ。笑えるというか、とてもいい味出してますねぇ。二人の友情にも、ホロっときます。

毎日仕事に忙殺されて、心の余裕を失っている人には、とてもいい映画のような気がします。ただちょっと照れくさいような気持ちになりますけど。