テープ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > イーサン・ホークが出演

テープ
原題 TAPE
2001年 アメリカ公開
上映時間 87分
監督  リチャード・リンクレイター
出演  イーサン・ホーク/ユマ・サーマン

お勧め度 普通

イーサン・ホークとユマ・サーマンは夫婦共演です。(今現在は離婚してます)この話の舞台は、とある狭いモーテルの一室で、二人の男と一人の女の3人がひたすらしゃべっているという話。舞台を見ているような、そんな映画です。閉所恐怖症の人は、なんか息苦しくなるかもって思ってしまいました。すごい狭い部屋の中に人口密度がいっぱいっていう感じなので、圧迫感がすごいですね。あの部屋に自分もいるような錯覚になって、私出て行くよって言いたくなるというのでしょうか。

でその会話の内容というのが、なんというかひねりがきいているのかと思ったら、そうでもなくなんだか喧嘩してるのか、そうでないのかすっきりしないまま終わってしまいました。80分位の短い映画なので、持ちこたえられたけれど、これがもう少し長かったら、私は限界になっていたかもしれないです。そういう意味では適度な映画だったのかもしれません。

【STORY】
ヴィンセントは、高校の時の同級生のジョンとエイミーに10年ぶりに再会することになる。ヴィンセントとジョンは久しぶりに高校時代の懐かしい話をし始めていた。そうしていくうちに、ヴィンセントは高校時代のある出来事について、ジョンを追求し始める。それはエイミーに関することだった。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
ヴィンセントは高校時代エイミーと恋人同士だったんだよ。だけどエイミーはジョンとくっついてしまう。というありきたりな話なんだけど、ヴィンセントは自分が振られたことが納得いかないんだよ、それでジョンにエイミーとの夜のことをしつこく追及始めるという話。

なんていうのか、なんでいまさら10年も経った今頃、そんなことを言い出すのかよくわからない。ずーっとエイミーが好きでというわけでもなさそうなんだよね。あれは青春時代の思い出的な部分もあるにもかかわらず、根掘り葉掘り。

出来事はひとつであっても、三人のそれに対する認識のズレは大きい。3人とも全く異なるんだ。
ヴィンセントは自分がふられたのではなく、ジョンが無理やり奪ったことにしたい。かたやジョンは、ヴィンセントから恋人を奪ってやれという遊びでエイミーとそういう関係になったものの、そのことについてずーっと罪悪感を持っていた。そして当事者のエイミーは、遊ばれていたとは思わずジョンのことを愛していたけれど、それは遠い時代の話であるという認識。

この認識のズレがストーリーになって映画が終わるというだけのもの。私は退屈に感じる一歩手前だったなぁ。何かが起こるんじゃないかって、すごい期待して見続けたんだけど、別段特別な大どんでん返しが起こるわけでもなく、三人の思い出話&それによる喧嘩みたいな感じで終わってしまったので、拍子抜けしちゃったんだよね。

三人のエゴ丸出しの話を覗いてるっていう映画です。
これね舞台だったら面白いと思うよ。でも映画となるとねぇ、ちょっといまいちだよ。
Date : Tuesday 2nd August 2005 14:19
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