ビフォア・サンセット
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > イーサン・ホークが出演
原題 Before Sunset
2004年 アメリカ公開
上映時間 81分
監督 リチャード・リンクレイター
出演 イーサン・ホーク/ジュリー・デルピー
お勧め度
公開時コピーは『忘れられない人がいる、すべての人のための85分』です。前回書きましたが、『ビフォア・サンライズ』の後日談です。あのあと二人はどうなったのかっていう。
再び二人は再会するのだけど、またまたしゃべるしゃべる。9年間の隙間をうめるがごとくしゃべる。そりゃあもういろんな話を。でもそれって、二人は恐いんだよね。あれから9年も経っているのだから、昔と今と同じ気持ちでいるわけじゃない。それぞれに生活があって、それぞれの思いがあるわけだから。確信部分に触れるのが恐い。だからしゃべるんだと思う。もうパリの街なんて添え物。だって二人はお互いの顔しか見ていないんだもの。
前作もそうなんだけど、等身大なんだ。もしも自分が9年ぶりに、旅先のあの人と会ったなら…っていう思いと同じなんだもん。二人とも年を重ねて、それがまたすごくいい。若いときのパッションだけでなく、でも二人の間に流れる共通の思いというのかな。
前作見て好きになった人は、こちらもお勧めします。このあとまた何年か後の二人を是非作ってもらいたい。たいてい続編というか、二番手の話って面白くなくて、失敗だよって思うのが多いのだけど、これは違います。大げさな映画でもないし、全国ロードショーになる映画でもない。でもすごくいい映画だと思う。セリーヌがジェシーにそっと触れようとして、でもやめるのです。前作のサンライズでは、ジェシーがセリーヌにそっと触れようとしてやめるシーンがあるんですよ。二人のためらいがものすごくせつなく感じる映画です。キスシーンもベッドシーンもなーんにもないです。でも二人の間には、離れられない何かがある、そんな映画でした。
【STORY】
ジェシーとセリーヌは9年前、旅先の車内で偶然出会い、ウィーンの街で一夜だけを共にした。半年後の再会を約束したものの、それは果たされぬまま9年の月日が流れた。あの時の一夜のことを書いた小説がベストセラーになったジェシーは、本のキャンペーンでパリの書店を訪れる。そこでセリーヌとの再会を果たす。しかし二人に残された時間は、ジェシーがNY に経つまでの85分しかなかった。二人は9年の空白を埋め合わせるかのように、それぞれの思いを語り合うのだったが…。
ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
二人とも30代になり、ジェシーは結婚もしていて、子供もいる。一方セリーヌは結婚はしていないけれど、恋人はいて仕事も楽しい。そんな二人が、再びパリで出会う。
二人の間には、現実の生活があったとしても、いつも二人の心の中にはお互いがいるんだよ。それは結婚しても、恋人がいてもだ。そりゃあそうだと思う。だって二人は再会できなかったんだから。あのあと半年後に会っていればそうでもなかったかもしれない。でも会えないという思いは、未練を残すよね。ましてや現実の生活がうまくいってないとしたならば、あの時もし会っていたら、何かが変わっていたかもしれないって。
でもだからといって若い時のように、情熱だけで突っ走れるはずもない。だって二人は分別あるいい大人なんだから。なもんだから最初は、どうしてた?っていう今までの思い出話でどんどん時間が過ぎていくんだ。前回と違い、今回は85分しか二人の間にはないにもかかわらず。きっと心の中では、自分が知りたいのはそんなことじゃないんだ。でもここで言えないみたいなね、そんな思いが渦巻いてるのがよくわかる。
でも次第にお互いの思いを爆発させてしまうんだ。どんなに別の人と暮らしても、お互いの心にあるのは、あなたなのだという事を。何度恋をしても、決してあのときのような気持ちになることはない。二人はウィーンのあの旅先に心を置いてきてしまったんだよね。
車の中のロングショット長いです。いっきに気持ちをぶつける様は、セリーヌの溢れるような思いに涙がでます。あと少ししか会えないのに、どんなに好きでもあと少し。またあのときの思いをするのか、もう恋は嫌って。
ジェシーは帰らなくてはいけない自分と、少しでもセリーヌのそばにいたい自分との間で、とても揺れている。でも思うに80%位は、残ろうという気持ちに傾いていたと思うんだ。セリーヌの思いと自分の思いが一致したときに、彼は静かに心を決める。少しでも帰りの時間を引き延ばそうと努力するんだ。セリーヌも本当はいて欲しいけど、そんなことは言えないから、一生懸命に「遅れるわよ」とか行って、ジェシーを帰るように促す。
そしてラストは。
部屋に入った時点で、二人の心は決まっていると思う。
”Baby, you are gonna miss that plane.”
”I know.”
映画はこで終わり、また二人はどうなるかわからない。この映画絶対に続きがあると確信している。この二人は、このままずーっと一緒に年をとっていってもらいたい。
二人の間には、現実の生活があったとしても、いつも二人の心の中にはお互いがいるんだよ。それは結婚しても、恋人がいてもだ。そりゃあそうだと思う。だって二人は再会できなかったんだから。あのあと半年後に会っていればそうでもなかったかもしれない。でも会えないという思いは、未練を残すよね。ましてや現実の生活がうまくいってないとしたならば、あの時もし会っていたら、何かが変わっていたかもしれないって。
でもだからといって若い時のように、情熱だけで突っ走れるはずもない。だって二人は分別あるいい大人なんだから。なもんだから最初は、どうしてた?っていう今までの思い出話でどんどん時間が過ぎていくんだ。前回と違い、今回は85分しか二人の間にはないにもかかわらず。きっと心の中では、自分が知りたいのはそんなことじゃないんだ。でもここで言えないみたいなね、そんな思いが渦巻いてるのがよくわかる。
でも次第にお互いの思いを爆発させてしまうんだ。どんなに別の人と暮らしても、お互いの心にあるのは、あなたなのだという事を。何度恋をしても、決してあのときのような気持ちになることはない。二人はウィーンのあの旅先に心を置いてきてしまったんだよね。
車の中のロングショット長いです。いっきに気持ちをぶつける様は、セリーヌの溢れるような思いに涙がでます。あと少ししか会えないのに、どんなに好きでもあと少し。またあのときの思いをするのか、もう恋は嫌って。
ジェシーは帰らなくてはいけない自分と、少しでもセリーヌのそばにいたい自分との間で、とても揺れている。でも思うに80%位は、残ろうという気持ちに傾いていたと思うんだ。セリーヌの思いと自分の思いが一致したときに、彼は静かに心を決める。少しでも帰りの時間を引き延ばそうと努力するんだ。セリーヌも本当はいて欲しいけど、そんなことは言えないから、一生懸命に「遅れるわよ」とか行って、ジェシーを帰るように促す。
そしてラストは。
部屋に入った時点で、二人の心は決まっていると思う。
”Baby, you are gonna miss that plane.”
”I know.”
映画はこで終わり、また二人はどうなるかわからない。この映画絶対に続きがあると確信している。この二人は、このままずーっと一緒に年をとっていってもらいたい。
comments
nagiさんもイーサンのファンでしたか、なかなかイーサンのファンの方にめぐりあわず、寂しいなぁって思っていたので、いやはやとっても嬉しいです。
ホントこの映画は最高ですね。DVDセットで買ってしまいましたもの。何回も見直してしまいます。nagiさんのブログリンクさせていただいてもよろしいでしょうか?本家のホームページもこれからお邪魔します。(^^)
案外いないんですよね(^^;
最近はコリン・ファレルも好きなんですけどこれもまたファンが少ない(^^;
自分では美形好みと思ってるんですけど
私の方はMain siteとblogの両方にリンクさせていただきます
良かったら私の方もお願いします♪
コリン・ファレルって『S.W.A.T.』に出ていた人かしら?あの人かっこいいですよね。確かにイーサン同様、知る人ぞ知るかもしれないですね。
うちのメインサイトはリンク集がなくて、そのうち日記のページにリンクを作ろうかと思っているのですが、それまでこのブログに、nagiさんのブログと本サイトの両方をリンクさせていただきます。(^^)
相思相愛でありながら、結ばれない例は、結構耳にします。タイミングって恐ろしい。
前作でも思いましたが、この二人って本当に上手に自分のことを表現していますよね。波長がぴったり。違う意見を言っていても、ちゃんとお互い受け取っている感じ。
続編、あるといいですね〜。
そうそうこのふたりすごいぴったりしているんだよね。私が好きなのは、前作と重なるシーンがあったりして、そういうのが凄く好きです。レビューにも書いた、触れようとして手を引っ込めるしぐさの部分とかね。あまり気がつかないかもしれないんだけど。
また再び9年後を作って欲しいです。お似合いの二人なんだもん。