ホテルビーナス
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

原題 THE HOTEL VENUS
2004年 日本公開
上映時間 125分
監督 タカハタ秀太
出演 草〓剛/中谷美紀
お勧め度

皆心になにか抱えて生きている。それは重く悲しいものである。そんな人々をやさしく向かい入れるホテルビーナス。ただそこに宿泊する人々は、過去を語らない、過去から逃げるように生きている。そんなホテルビーナスに、ある親子が現れる。その親子を軸に、ホテルの住人たちは新たな一歩を踏み出して行く。
なんでもこの映画はウラジオストックで撮られたらしい。言葉は全部韓国語。
最初は青みがかったモノトーンの映像で、映画というよりビデオ的な印象がある。カットが短くて、なんだかストーリーにうまく入っていけなかったのだけど、段々と自分の感情と一致する部分になると、引き込まれていく。
心の傷をなめあい、そして癒しあうホテル。人はどんな辛いことがあっても、なんとか生きていかなくてはいけない。心の中のネガティブさをモノクロの映像で表していて、最後にぱぁーっとカラーに染まる時。いろいろな困難を乗り越えて、人はまた人生をやり直していくんだなぁと。
最後はやっぱりうるっときてしまいました。多分この映画は見る人の最近の心の状態によって、結構いい悪いが決まるかもしれない。ポジティブさが最初は全くないので、退屈になってそのままfadeoutっていう危険もある。楽しくて面白いという映画ではありませんが、心に何か残してくれる不思議な感覚が残存する映画です。
人生辛いなっていうときに見ると、自分だけじゃないんだなって思えるかもしれません。私はもう一度見てもいいかなって思ってます。
【STORY】