グッバイ・ジョー
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > イーサン・ホークが出演

原題 Joe the King
1999年 アメリカ劇場未公開
上映時間 98分
監督 フランク・ウェイリー
出演 ヴァル・キルマー/イーサン・ホーク
お勧め度

すごい久しぶりにイーサンが出てる映画をみつけたので見てみた。といってもイーサンはほんのちょい役だから、イーサンの映画ではない。それにイーサンの役も意味のないものだった。
この映画は救いがないような終わり方なんだよね。ただもしかたらこの少年、立ち直ってほしいなぁと思わせる部分もある。それにしてもせつない映画だった。
家庭環境がいまいちの中、ジョーは窃盗を繰り返し、最後はバイト先の金庫を盗むまでの犯罪を犯してしまうんだよ。ただ彼はそのお金を自分のためというより、父の借金を返したり、母のために使ったりするんだよね。そのあたりが悲しいんだ。
それにさまだ14才なのに家が貧しいからレストランでバイトするんだけど、おなかがへっているから、客の残した残飯とかまで食べるんだよ。もう悲しくてさ、結構辛い映画だった。
また学校の先生がぶん殴りたいくらい嫌なやつなんだ。授業でジョーにわざと父親の仕事は何か言わせるの、そしてそれが学校の用務員でトイレ掃除とかしているというのを小ばかにするんだ。ありえないよね。さらに父親が先生に借金をするんだけど、その金を早くかえせって、子供のジョーに言ったり、教員としてあるまじき行為と私は怒り心頭。
まあ父親もろくでもないやつんだけど、彼は彼なりにそれでも子供のジョーを愛してはいたんだよね。だけどそれがうまく伝わらないんだけどね。
窃盗はいかんよ、盗んだ金で母にプレゼントをしてもいかんと思うよ。警察に捕まってもしかたないと思う。でもジョーはきっと立ち直れるよと思いたいよ。自分の金儲けでなく、人のために何かしたいという気持ちがあるならば、いい方向に進んでほしいなぁ。
でもこの映画、悪の道に進むジョーを、イーサン演じる教師が正しい道に進めてくるのかと思いきや、全くそんなことなかったというのには、なんかずっこける。
ラストは→(更生するのかと思いきや、少年院に送られていくので終わり、ホンマかいな?とびっくり。そんな、グッバイジョー、タイトルのとおりの終わり方かよ)なんかどうにかならないものなのか、どういう所まで言いたいのかわかりにくい映画であった。
楽しい笑える映画ではなく、重くて辛い映画だった。気持ちがマイナーなときは止めたほうがいいかと思う。
【STORY】
ジョーの家は借金をかかえ、父親は自堕落な生活を送っていた。そんな中ジョーはレストランでアルバイトをして、家計を助けていた。しかし両親の愛情に飢えているジョーは、次第に窃盗などを繰り返すようになっていく。