魔法にかけられて

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

魔法にかけられて [Blu-ray]原題 ENCHANTED
2007年劇場公開
アメリカ制作
上映時間 108分
監督 ケヴィン・リマ
出演 エイミー・アダムス/パトリック・デンプシー

お勧め度 ★2つ半

パトリック・デンプシーが出るしと思って見たディズニー映画です。おとぎの国に住むジゼル。婚約も決まり幸せ一杯。そんな中いるんですね、童話って絶対に意地悪ばーさんとか悪女のような人物が。シンデレラしかり白雪姫しかり。
その魔女がジゼルを井戸に突き落としてしまうのです。人間だったら墜落死ですが、なんせおとぎの国の住人ですから、ジゼルが落ちた先は、なーんと現代社会のNYだったのです。どこかで聞いたような話だなぁと思ったら、微妙に似ているのが『ニューヨークの恋人』です。話がそれました。

ええ、姿形はお姫様、もちろんおとぎの国から来たので、現代社会とのズレっぷりはすばらしく、とんちんかんきわまりないです。そんな中、弁護士の親子がジゼルを助けてくれることになるのです。それがパトリック・デンプシー演じるロバートなんですね。そんなジゼルを魔法の国から婚約者の王子が追いかけてやってきます。王子かロバートか?

つっこみどころは沢山あります。それにおとぎの国の人物をどう現代社会の人間と絡ませるかという点も、なかなか厳しい部分もあるのですが、なんとかまとめ上げています。ちょっとシニカルな部分もあり、子供向きと全面的に言えない部分もあります。かといって大人が十分満足するかというと、そこんところも微妙なんですけど。一応ミュージカルもどきでもありますが、ちょっと中途半端かなぁというのが私の印象です。でもセントラル・パークでのダンスは結構見事だと思います。

そんなに肩が凝る話でもないですし、暇つぶしに見るには十分でしょうかね。ファンタジー嫌いな人には厳しいかも。

【Story】
おとぎの国のプリンセスであるジゼル。彼女はエドワード王子と結婚することに。だが彼らの結婚によって王位を手放すことになるナリッサ女王は、結婚式当日にジゼルを井戸に突き落としてしまう。ジゼルが辿り着いた場所は、現実社会のNYだった。
Date : Saturday 9th January 2010 16:23
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世界でいちばん不運で幸せな私

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

世界でいちばん不運で幸せな私原題 JEUX D'ENFANTS
2003年 劇場公開
フランス・ベルギー制作
上映時間 94分
映倫 PG-12
監督 ヤン・サミュエル
出演 ギョーム・カネ/マリオン・コティヤール

お勧め度 ★1つ

おしゃれっぽい邦題で、期待感ワクワクで見たのがはずれたようです。もともと私はフランス物があまり好きではありません。そんな期待は絶対にやめとけっていう陰の声が聞こえてきたのですが、その声を無視して借りたため、案の定という結果になってしまいました。

もともと『アメリ』が苦手なんですが、あの映画のよさを理解できない私だから、この映画もそれと同様というのでしょうか。確かにおしゃれっぽい雰囲気で、ちょっと人と違ったような変わりものの主人公が、次は何をしでかしてくれるのか?くるくるとした展開に心躍らされる感じではあるんですが、どうも空回りしているようで、私の感性では理解できませんでした。

どう見ても主人公の二人は、不思議ちゃんレベルをはるかに超えている電波系の人物なんですよ。話の流れではちょっと変わった二人という感じなんですが、だんだんとそれがエスカレートしていって、最後にはそれはいくらなんでもひどいでしょうにというレベルまで上昇してしまうのです。ホラーレベルというか、私に言わせればホラーを超越しているような、でもそれがおしゃれモードで描かれているんですから、恐るべしフランス映画です。

ジュリアンとソフィーは幼馴染。二人はちょっと変わり者の上、学校の先生はふたりの度を越すいたずらに手をやいています。そんな二人だけど、ある日ゲームを始めます。そのゲームというのは、相手の出した無理難題ちっくな申し出をやり遂げるというものです。例えばここで3回まわってワンと言えと言われたら、そのゲームに乗ったらそれをやらなくてはなりません。それをやリ遂げればゲームはクリアしたことになり、次は自分が相手に難題を押し付けることができます。

最初は度を越しているけど、いたずらと呼べるようなレベルだったんです。姉の結婚式でテーブルをひっくり返すとか。それでもまわりは迷惑なんですが、まだいたずらで済ませられるようなことでした。それが二人が成長していくとともに、ゲームのレベルもアップしていくんです。どこまでいってもそのゲームをやめないし、二人はお互いに惹かれあっていることすら、その気持ちまでもゲームにしてしまいます。結局はお互いに好きという言葉を言えずにゲームを通して離れ離れになってしまいます。

ここで一旦ゲームは休止するのです。好きであればあるほど離れていってしまうというのでしょうか、それぞれのパートナーをみつけそれなりの生活を何年か送るのですが、二人にとってはゲームのない人生なんて味気ないわけです。そしてとうとう二人はまたゲームを再開。そこまでくるとこのゲーム命がけのゲームになっていきます。あきらかにやりすぎです。

ここからネタバレです→(最後は二人して工事現場のコンクリートが流れ込む筒の中に入っちゃうんです。そこで二人はキスしながらコンクリートで固められていくのです。それも自らなので、心中みたいなものですね。いまだかつて自分自らコンクリートに固められながら死ぬ自殺者はどこを探してもいないだろうと思うのですが、二人はそれで幸せなんですよ。

見ているこっちは何故にコンクリートに埋もれなければならないのか疑問なんですが、二人にとってはようやく確かめあえた自分たちの気持ちと、ゲームをこれで終わらせることができるということ、そしてこのまま二人で一生いられるという、ある意味実に二人にとってはハッピーエンドな話なんですね。
)←ここまでです。

これ真面目に見たらいけない話なのかもしれないです。『アメリ』より数段悪乗りしすぎなので、私の理解の範疇を超えていました。でもこういう雰囲気の話が好きな人はもしかしたら面白いと感じれるかもしれないですね。PG-12なんですが、確かに制限かかる話ではあるかもしれません。

【Story】
ジュリアンとソフィーは同級生。ふたりはひょんなことからあるゲームを始める。それは相手が出したひとつの難題をクリアしていくというもの。それをクリアすれば次は自分が難題を出す。これを交互に繰り返していく。相手が仕掛けるゲームに絶対にのるというのが、このゲームの鉄則だ。最初は無邪気な遊びにすぎなかったが、次第にエスカレートしていく。
Date : Saturday 19th May 2007 10:29
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もしも昨日が選べたら

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

もしも昨日が選べたら原題 CLICK
2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 107分
監督 フランク・コラチ
出演 アダム・サンドラー/ケイト・ベッキンセイル

お勧め度 ★4つ半

楽しかったよー。というか私は単純な話が大好きなんだよね。マイケル(アダム・サンドラー)はどんどん増えるリモコンに対して、ひとつに統合された万能リモコンがないものかと思っていた。それでホームセンターに行ってみると、店員のモーティ(クリストファー・ウォーケン)がくれたリモコンが、人生をコントロールするリモコンだったのだ。

つまりそのリモコンを操作すると、早送りというボタンを押せば、自分の人生が早送りされたりするわけよ。ギャーギャーとうるさいなと思えば、消音ボタンを押すと音が聞こえなくなったり。一見これは便利なものっていう印象があるんだけど、これを闇雲に使っていたら、手痛いしっぺ返しがやってきたんだよね。

アイディアは抜群だよね。人生をリモコン操作で操るなんて。生きていくと無駄なことって多いような気がするよね、出世したいと思えば、そこにいたるまでの努力とか期間をすっ飛ばして、出世した自分になれたらなんていいだろうって。そこに問題があって、すっ飛ばしたおかげでマイケルは大切なものを失っていくんだよね。

なんか笑えるコメディでスタートしたのに、最後の方ではなんだか涙まで誘ったりして、いやはや忙しい映画だったよ。オチは賛否両論だろうけど、私はこの手の話は予想通りでOK。あまり深く考えずに見ていたら楽しめるかと。アダム・サンドラーは結構はまり役だったのではないだろうか。

この映画マイケルの気持ちも妻の気持ちもよくわかる。妻側にしたら、夫は仕事にばかり時間を割いて、子供の水泳大会にも来れないくらい忙しい。仕事ばかりにかまけるなっていう思いもあるだろう。もちろんその裏には、働いてばかりいる夫の健康だって心配だっていう思いもあるだろう。だが夫であるマイケルからしたら、妻と子供たちを養っていくには、仕事を優先的にしないといけない状況だし、ましてサラリーマンだったら会社の言うことを聞かないと、クビっていうことも十分ありえる。接待だなんだ、休日出勤もあたりまえ。その上子供の水泳大会にも行かなくてはならない、俺はぼろぼろだーっていう気持ちもね。人生において大切なものはなんだろうね。

【Story】
建築家のマイケルは、仕事優先で家族は二の次という生活になっていった。そんな時マイケルは、万能リモコンを求めてホームセンターに行く。そして従業員モーティから、人生さえも早送りや巻き戻しできる不思議なリモコンを手に入れる。
Date : Wednesday 28th March 2007 00:07
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サンタクロース・リターンズ ! クリスマス危機一髪

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

サンタクロース・リターンズ ! クリスマス危機一髪原題 THE SANTA CLAUSE 2: THE MRS. CLAUSE
2002年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 105分
監督 マイケル・レンベック
出演 ティム・アレン/エリザベス・ミッチェル

お勧め度 ★2つ

しつこくまたまたサンタもの。というかこの前の『サンタクローズ』の続編がこれ。前作ではサラリーマンだったスコットが、サンタの契約をして、サンタクロースになるんだけど。なんとサンタの契約書によると、サンタクロースは結婚していないといけないらしい。バツイチのスコットはさぁたいへん。クリスマスまでに嫁さん探しをしなくちゃいけなくなるんだ。という話。

嫁さん探しに忙しく、サンタの国では妖精たちにクリスマスプレゼントの仕分けなんかの作業をさせるサンタ。サンタの仕事は当日に世界の子供にプレゼントを配る配送業なわけさ。だから仕分けは妖精らの仕事。つまりサンタクロースは宅急便みたいなもんか。

そんな中作業をするにあたり、現場監督であるサンタがいないと困ると、クローンサンタを作ったからたいへん。クローンサンタは悪意に満ちた悪徳サンタに変身。とまぁ、なんだか話はどんどんと横道に反れていく。

が、そこは予定調和なディズニーだよ。ちゃんと嫁さん候補も登場させたりとぬかりはない。バラバラした話をつなぎあわせ、なんとなくハッピーエンドなのか?という終わり方は間違いない。

子供はこれでいいと思われる。ファンタジーだし。ファミリー向け。でも前作を見てないと、人間関係とか、どうしてサンタになったとか、そのあたりのつながりがいまいちわかりにくいかもしれない。かといって、前作から続けて、ぜひぜひ見てくださいねぇ〜。(♡)っていうほどのものでもないので、実に微妙。

別に期待してみたわけではないので、こんなもんかっていう映画だったかな。

【Story】
8年前にサンタの契約により、サンタクロースになったスコット。実はスコットはサンタの条件を満たしていなかった。その条件とはサンタクロースは結婚していなければならないというものだ。バツイチのスコットは、クリスマスイブまでに結婚しないと、サンタクロースをクビになってしまうことに。
Date : Sunday 28th January 2007 20:05
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サンタクローズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

サンタクローズ原題 THE SANTA CLAUSE
1994年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 97分
監督 ジョン・パスキン
出演 ティム・アレン/ジャッジ・ラインホルド

お勧め度 ★3つ

連日クリスマスの話の映画ばっかりで恐縮です。

この映画のタイトルはサンタクロースではない。クローズである。CLAUSEは契約という意味があり、なんとこの映画はサンタの契約をした男の話なんだ。

サラリーマンのスコットがある日突然サンタクロースになるという。屋根から落ちてきたサンタの代わりに、サンタの契約をして、サンタクロースとして働くことになってしまう。スコットは妻と離婚していて、前妻のところにチャーリーという子供もいる。

サンタの契約をする羽目になったスコットはだんだんとサンタの体になっていくんだ。お腹が出て、白髭が生えて、いかにもサンタクロース。チャーリーは自分の父親がサンタになったことに大喜びなんだけど、パパがサンタになったなんて、ふつう世間からみたら子供の妄想としか受け取られない。ママはそんなチャーリーを心配して、元夫に会わせるのを止めようと、親権変更まで訴えられるはめになる。

というようななんともファンタジーな話なんだ。スコットがサンタになるのは見ものだよ。どんどんとでっぷり太って、ひげなんて剃っても剃っても、すぐにもじゃもじやとひげが生えてくるんだ。

素朴な疑問の、煙突のない家には、どうやってサンタクロースは入ってプレゼントを置いていくんだろうという、子供なら誰でも考えるような疑問も、この映画では描いている。そしてサンタのいる北極の世界がどうなっているかなど、お子さま向けのムービーであるには違いないのだけど、悪い話しではない。

クリスマスという一年で一番楽しい時期の夢見るサンタの世界と、現実のアメリカで、親が離婚して、子供は新しいパパが出来ていう家庭。そんな中、元パパとの面会権のこと、親権の争いのことなど、現実的な社会の問題を取り混ぜたファンタジーといったらいいのだろうか。といっても堅苦しい物語ではないので、ほほえましく見れる一本。

何度も書くがファンタジーが大嫌いな人は面白くないと思う。大笑いというわけではないけれど、ほのぼのとクリスマス前に、家族と見るにはいい映画かな。なんたって、ディズニー映画だしね。

【Story】
玩具会社のサラリーマンのスコットは、離婚後一人暮らしをしていた。一人息子のチャーリーが、クリスマスイブにスコットの家にやってくることになった。真夜中に物音がして、サンタ姿の男が屋根から落っこちてきた。男が持っている紙を見ると、万一の場合は引き継いでくれと書いてあった。なんとサンタの契約書だった。
Date : Saturday 27th January 2007 12:48
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ナニー・マクフィーの魔法のステッキ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

ナニー・マクフィーの魔法のステッキ原題 NANNY MCPHEE
2005年 劇場公開
アメリカ・イギリス・フランス制作
上映時間 98分
監督 カーク・ジョーンズ
出演 エマ・トンプソン/コリン・ファース

お勧め度 ★4つ

ホラーは好きだけど、ファンタジーは好きではない。なんてやつだとお思いでしょうが、どうも苦手なんだよね。だからハリーポッターとかは見た事もないし。そんな私だけど、これはかなりおもしろいと思った一本だ。

素敵なファンタジーだよ。子供のころに戻れるような、そんな作品。ブラウン家は7人の子供がいるんだけど、みんなとてもいたずら坊主ども。セドリックは乳母を雇っても、みんな子供たちの凄まじい悪戯にに辞めていってしまう。

そんなときに、マクフィー婆やという乳母がやってくる。彼女が子供たちに教えることはとてもシンプルだ。人間としては当たり前のことを言う。人の話を聞くとか、ちゃんと朝は起きることとか。最初はマクフィーのことを、醜いばばあみたいに思っていた子供たちも、だんだんと人として学んで行くといった教訓もちりばめられている。なんたって憎たらしいガキんちょが、マクフィーばあやが杖をひと振りすると、あれれ言うこときいてしまうというか、それで子供らも成長していくんだよね。そして成長とともに、ばあやの醜い顔がひとつずつ綺麗になっていく。最初はでかいイボがあったのに、それがとれていったりね。

ファンタジー苦手なくせに、ほろりとさせられたり、ラストシーンの真夏の雪のウェディングシーンはすばらしいと感嘆の声をあげたり。でもこの手に映画は、苦手な人はとことん苦手だったりもするから、もろてをあげてお勧めはしないけど、なかなかよく出来た話だとは思う。だってこの映画観てから、少しの間ファンタジーのコーナーをうろうろしたのは言うまでもない。

【Story】
ブラウン家にはいたずらっ子な7人の子どもたちがいる。1年前に母親を亡くして以来、彼らは家にやって来た乳母へのいたずらが楽しみだ。おかげで雇った乳母は次々と辞めてしまう。そんなある日、新しい乳母のマクフィーが現われる。魔法のステッキを持ったマクフィーが来て以来、ブラウン家では不思議なことが次々と起こるのだった。
Date : Sunday 21st January 2007 20:57
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ミリオンズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

ミリオンズ スペシャル・エディション原題 THE FINAL CONFLICT
1981年 アメリカ公開
上映時間 109分
監督 グラハム・ベイカー
出演 サム・ニール/ロッサノ・ブラッツィ

お勧め度 ★3つ

イギリスのお金がポンドからユーロになるという設定で、あと数日でユーロになるので、それが過ぎるとポンドはただの紙くずになってしまう。そんなある日、突然大金の入ったカバンが走る列車から落ちてきて、それを拾ったダミアン少年とお兄ちゃんのお話。

まあ実際はイギリスはポンドだし、もしもお金が変わったとしても、持っていたポンドが紙くずになることはないらしいよ。

それでダミアンとアンソニーの兄弟はこのお金をいかに使うかということを考えるんだ。アンソニーは実には現実的でしたたかなんだ。マンションを買って投資しようとか考えちゃう。その逆にダミアンは貧しい人に分けてあげようという気持ちもあり、寄付をしようとする。

というか、警察に届けろよって思うのだけど。だってそのお金は銀行強盗されたやばいお金だったんだ。

まっ、そこはファンタジーなので許そう。時々ダミアンの前に、聖フランチェスカとか聖なんちゃらとかいう聖人が現れて、お金の使い方についてアドバイスするんだ。もちろんそれはダミアンにしか見えないんだよ。ダミアンは熱心な信者なんだろうね。だってお金の入ったバッグが降ってきたのは、神様からのプレゼントだと思っていたみたいだし。

ダミアンが救ってあげたいと思う貧乏人も、実に俗っぽい人間なんだ。教会の人間であったり、慈善団体の人間であったとしても、純粋な気持ちというより自分達が儲かればいいという気持ちを持っているというあたり、なんか実にシュール。

ファンタジーとしてみればそう悪くない話なのかもしれないが、ちょっと中途半端さがいけない。話にのめりこめないままラストにきてしまうというのか。メッセージ性が見え隠れするのだけど、変なところでファンタジーなので、どうしていいのかわかんないといった印象を与えてしまう感じ。

ダミアン役の子はかわいいし文句ないんだけどねぇ。なんかもやもやしたまま終わってしまったので、不完全燃焼といった印象がぬぐえなかった。

【Story】
信心深い8歳のダミアンと10歳になる現実主義者の兄アンソニー。母を亡くしたばかりの2人は、父とともに郊外の街へと引っ越しをする。ある日のこと、ダンボールで作った秘密基地で遊んでいたダミアンの目の前に、大きなバッグが降ってきた。中身はなんと22万ポンドの札束がつまっていた。
Date : Monday 24th July 2006 14:28
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スカイ・ハイ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

スカイ・ハイ
原題 SKY HIGH
2005年 アメリカ公開
上映時間 99分
監督 マイク・ミッチェル
出演 ケリー・プレストン/マイケル・アンガラノ

お勧め度 ★3つ半

『ファンタスティック・フォー』みたいに体がびよーんと伸びたり、すごい怪力が出せたりするんだけど、あの映画よりかは面白かった。アメリカのヒーローってああいうのが特徴的なのかな?

自分の親がスーパーマンみたいなヒーローで、日夜世のため人のために活躍していて、その子供がウィルというわけ。スーパーヒーロー育成の高校がスカイ・ハイというのだけど、なんと空の上にその学校があるのだ。通学にはスクールバスを使うのだけど、空をぶっとんで学校まで行けるという、ディズニーらしいおとぎ話よ。

スーパーヒーローの子供だからといって、すごいパワーがあるのかというとそうでもなくて、最初は何の力も出ないため、クラスわけの際、劣等性が入るクラスに振り分けられたりするんだよね。ヒーローの世界も現実の世界も能力別にクラス分けってところがみそ。

明るい雰囲気で、恋もあり友情もありで、それなりに楽しめるけれど、こういう話がくだらないと感じる人はつまらないかもね。子供と一緒に見るには楽しいかもしれない。

ただし私がいまいちと思うのが、このくらいの年代の男の子って、子供と大人の中間で、かわいくないんだよね。もう少し小さいとかわいいと思うだろうし、もう少し年がいくとかっこいいと思うのかもしれないけれど。さらにちょっとやぼったい男の子なので、そこがねぇ。まあ普通の子っぽいのがいいのかもしれないけれど。

【Story】
スーパーヒーローを育てる学校“スカイ・ハイ”。ウィルはここに新入生として入学するが、彼の両親はスーパーヒーローだ。だが両親の力をうけついでいるのかどうかわからず、スーパーパワーを発揮できないでいた。そのためおちこぼれ組に振り分けされてしまう。
Date : Saturday 3rd June 2006 14:43
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ブラザーズ・グリム

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

ブラザーズ・グリム DTS スタンダード・エディション
原題 THE BROTHERS GRIMM
2005年 アメリカ・チェコ公開
上映時間 117分
監督 テリー・ギリアム
出演 マット・デイモン/ヒース・レジャー

お勧め度 ★2つ

気持ち悪い映画だった。というのも私は虫とかが嫌いなので、あのゴキブリのようにうじゃうじゃ虫がはいずる映像とかが耐えられない。オカルトホラーの気持ち悪さとは違うグロさというのかな。なので虫が嫌いな方は、見ているとぎゃーっと思う場面は数多くあり。

といっても別に虫の映画ではない。童話の世界でグリム童話を一本も知らないという人は、ほとんどいないと思うが、このグリム兄弟が主人公の話なんだ。といっても実話とかではなく、この兄弟を中心に様々な事件がおこり、そして赤ずきんちゃんとかヘンゼルとグレーテルといったような童話の誕生は、どのような状況で生まれたかという、架空のお話。

といっても決してファンタジーな、ほわほわした世界ではない。前述の虫がうじょうじょ出てきたりするし、ミイラのような女王が登場したり、どっちかというグロイ童話の世界といったらいいのだろうか。でもコメディの部分もあるので、そういう意味ではブラックなコメディファンタジーみたいな映画だ。

へたれなグリム兄弟に感情移入できず、虫が大嫌いな私は、首がポーンと飛ぶようなオカルト映画より気持ち悪いと思ってしまったので、点数低いっす。この世界観が好きな人には面白いと感じるのかもしれないねぇ。

以後ネタバレ→(村の子供たちが次々にいなくなるという怪現象に、グリム兄弟がその謎を解明しようとするわけだ。といってもこれは善意のことというより、自分たちのついたイカサマが原因で、そうしなければならない状況になったというわけ。それで村の中にある森の中に入っていくと、森の木が歩き出したり、襲われたりとかなり危ない森なんだ。そこにある朽ち果てた塔に、ミイラのような女王がいて、女王は自分の美しさと美貌を取り戻すための儀式として、村の子供らをさらってきていたというわけ。女王役のモニカ・ベルッチは美しいので、ミイラ化した姿とのギャップが激しい。)

というわけで、これもかなり好き嫌いが激しくわかれそうな一本だ。怒り心頭な映画ではないが、あまり今後は見たくないなぁと思った。

【Story】
兄のウィルと弟ジェイコブのグリム兄弟は、村人たちを苦しめている恐ろしい魔物がいればそれを退治し、賞金を手にするというイカサマ商売をしていた。ところが、そのことが将軍にばれてしまい、ある村で起きている子供の連続失踪事件の解明を命じられることになる。
Date : Saturday 20th May 2006 00:34
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チャーリーとチョコレート工場

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

チャーリーとチョコレート工場 特別版
原題 Charlie and the Chocolate Factory
2005年 アメリカ・イギリス公開
上映時間 105分
監督 ティム・バートン
出演 ジョニー・デップ/フレディー・ハイモア

お勧め度 ★5つ

私はどっちかというとファンタジーものって駄目なんだよね。だからあまり好んで見たりしないんだ。だからこの映画もずーつと躊躇していた。ところがどっこい、見てみたら超嵌ってしまった。

遊園地のアトラクションのような映像で、色彩が派手で、そしてなんと言っても、ブラックな発言が楽しい。一見子供向けに見えるけど、すごく皮肉が利いていてツボに嵌った。

憎らしいというかくそガキと言えるような憎々しい子供たちがやっつけられていくのが見ていて楽しくなるって、私は相当根性悪いんだろうか?でもあの映画でチャーリー以外の子供がとても素敵なんて口が裂けてもいえないくらい、生意気でどつきたくなるほどいやな子供なんだもん。親もまたそれに増して嫌だし。

ウンパ・ルンパが私にはさらにツボ。あれがきもいと思う人は、この映画楽しめないと思われる。ウンパ・ルンパが歌う歌詞もブラックで大好き。

というような前述の憎らしい子供と対比して、チャーリーがすばらしい子供というか、家族を大切に思う思いやりの持った子供というのが引き立つように作られているんだよね。チャーリーの家は超貧しくて、毎日ご飯はキャベツのスープ。家も傾きかけているあばら家だし。そこで寝たきりのじーさんばーさんが4人もいて、お父さんは歯磨き工場で働いているけれど、給料はものすごく安くて貧しいんだ。でも家族がとても暖かい、貧乏でもこの家族なら幸せっていえるような家庭なんだ。なんかそんな家族愛がところどころあって、うるっときたりするところもあり。家族愛という甘いお菓子に、ぴりりと皮肉というスパイスを効かせ、着色料で派手派手に染めたお菓子という映画。

ただしこの映画は、好き嫌いが極端に分かれそうだと思う。この世界に入れなかったら最後、えらくつまらなくてなんじゃこれって思うよ。私のようにツボに嵌れば、最高に楽しい映画だと思われる。なので私的評価は5つ星だけど。

【STORY】
貧乏な家庭に暮らしている少年チャーリー。彼の家のそばには不思議なチョコレート工場があった。ある日工場の経営者ウィリー・ウォンカ氏は、全商品のうち5枚だけに入っているゴールドチケットを引き当てた者にだけ、特別に工場の見学を許可すると発表した。そして誕生日の日にしかチョコレートを買えないチャーリーも、幸運のチケットを手にすることができた。
Date : Monday 8th May 2006 00:48
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