11:14

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

11:14 [DVD]原題 11:14
2003年 劇場未公開
アメリカ・カナダ制作
上映時間86分
監督 グレッグ・マルクス
出演 ヒラリー・スワンク/パトリック・スウェイジ

お勧め度 ★4つ半

なかなか面白かったですね。これ未公開作品なんですって。惜しいですね。ストーリーは11:14に起こった事件を起点に、過去に戻りつつ、この時間に向かって進んでいくいくつものドラマといったらいでしょうか。そしてそのドラマが全部関連し合っていて、うまい具合に11:14にたどりつくといったらいいでしょう。

ことの発端は、飲酒をしつつ運転しているジャックは、突然車に衝撃をうけます。恐る恐る車を降りると、顔のつぶれた男が…。ジャックは男を跳ねてしまったと、そりゃあもううろたえます。そこでその死体をトランクにいれて隠そうとすると、そこを通りかかった女性に、鹿をはねたと勘違いされ警察に通報されてしまいます。

鹿を引いてしまったら、警察を呼ばないといけないんでしょうか?いえいえ鹿ではなく人間なんですが、そこで隠そうとすればするほどドツボに嵌り、警察にトランクの中の死体を発見されてしまうという最悪の事態に。素直に人を引いてしまったと最初から申告すれば過失致死ですが、死体を隠した時点で罪状は跳ね上がるわけです。

この交通事故が起点なわけで、これが起きるのが11:14です。そして警察が到着したときに、パトカーに乗っている二人の男女など、一見何の関係もないような人間が実はすべてこの11:14に起きた事件にかかわってきます。

それが実にたくみに描かれていて、最後まで飽きずに見ていることができます。最後まで見て、この11:14の事件が起こる要因の根本原因は誰だ?と考えるのも面白いです。

みんなちょっとずつ悪いんですよ。自分の犯した罪から逃れようとするがために、次々に悪いことが連鎖反応のように起きていくというのでしょうか。世の中の出来事ってそういう部分ってあったりしますよね。あの時こうしていればこうならなかったのにみたいな。ある意味『バタフライ・エフェクト』に共通する部分があるかと思います。といっても別に過去に戻って人生やり直したらという話ではありませんが。

サスペンス作品としてはとてもよくできている話と思いますので、ぜひレンタルしてみてください。お勧めします。

【Story】
11:14、ジャックは深夜国道を飲酒運転していた。突然車に衝撃を受け、おそるおそる車を降り確認すると、そこには顔が潰れた男性の死体があった。急いでトランクへ死体を隠したものの、丁度通りかかった女性によって警察へ通報されてしまう。
Date : Monday 10th September 2007 13:02
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サイレントノイズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

サイレントノイズ原題 WHITE NOISE
2005年 劇場公開
カナダ・イギリス・アメリカ制作
上映時間101分
監督 ジェフリー・サックス
出演 マイケル・キートン/チャンドラ・ウェスト

お勧め度 ★2つ

ジョナサン(マイケル・キートン)は、愛する妻アンナ(チャンドラ・ウェスト)と幸福な毎日を送っていたある日、アンナが、突然の事故で死んでしまうのです。絶望的なジョナサンは、生きるしかばねのような生活になり、毎日鬱々とした日々をおくっていました。そんな時に人の悲しみにつけ込む人間はたくさんいると思うのですが、奥さんの霊と交信したという男が現われます。

一目死んだ妻に会いたいジョナサンはその男の元を訪れるのです。ジョンの気持ちを察すると、私でも会いたいと思います。ジョナサンにしてみれば愛していた妻ですもの。

ここまで来ると霊媒師みたいな話かと思うでしょうが、これはちょっと科学的です。EVPというテレビだかラジオだか、その手の機械に死んだ人の姿及び声が録音されるというものなんです。

ジョナサンは何かに取り付かれたように、毎日毎日テープに録音したり、ビデオを一日中再生したりするのです。ちょっとある意味ジョナサンも危ない人をかもし出しています。

そしてとうとう妻アンナの姿がビデオに、そしてテープにもアンナの声が。ついにアンナと交信できたのです。万歳。という映画ではありません。アンナの姿もそうですが、別の見知らぬ人が助けを求める姿まで映るようになったのです。これはEVPを通して、自分にSOSを送っているのだと思ったジョンは、人助けの旅に出ます。いえいえそんなご立派な話ではなく、どっぷりと霊の世界に足を踏み入れてしまうのです。

ここからネタバレです→(悪霊というべきものが存在するならば、その霊たちがとりついた人間によって、EVPにかかわった人間を殺していくという話なんですね。アンナの死も事故ではなく、これら悪霊の仕業なんですが、アンナはEVPに生前かかわっていたという事実はなく、どうしてアンナが誘拐され殺されたのかさっぱりわかりません。

それに何でEVPを使った人間が殺されるのかも動機がわかりません。まぁ幽霊に動機はないでしょうが、幽霊の声が聞こえるなんて、自分たちのメッセージを伝えることができて、幽霊も一石二鳥じゃないんでしょうか?そんなことはないのでしょうか。

そんなわけで、ジョナサンもEVPにどっぷりとかかわった人間でして、最後は悪霊にやられてしまいます。あれ?戦いに勝つのではなくやられてお終いですか。なんともはや…
)←ここまでです。

サスペンスやミステリー、そしてホラーも大どんでん返しというのはあると思うのですが、それはちゃんと話の筋が通ってのこと。もちろん話の筋が破綻している、でもそれは計算された破綻というものならわかりますが、最初と最後の話の筋が、あっているようであってないというのでしょうか、終わってみたらつっこみどころばかりなりというのは、困ったものです。

細かく理屈が通ってないとイライラする人には向かない話だと思われます。結局EVPを使って何がしたかったのでしょうか?ついでにEVPに映る映像は砂嵐の中になんとなくなので、怖くないです。といった感じで怖さもなく実に中途半端に終わってしまいました。

【Story】
建築家のジョナサンは作家のアンナと結婚し、幸せな毎日を送っていた。しかしある日アンナは無残にも遺体で発見される。それからほどなくして、見知らぬ男レイモンドがアンナの声を聞いたと言う。EVPを使って霊界の声を聞けるという。ジョナサンは次第にEVPに嵌ってゆく。
Date : Saturday 9th June 2007 09:11
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イーブルノート

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

イーブルノート原題 EVIL EYES
2004年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間90分
監督 マーク・アトキンス
出演 アダム・ボールドウィン/ウド・キア

お勧め度 ★2つ

『デスノート』を彷彿させるなんていうこと言われますが、全く違います。『デスノート』の方が百倍楽しく、話も全く違います。なんで『デスノート』なんてことがでてくるんでしょうか?

確かちょっと前に書いた『ノンフィクション』でも、小説に書いたことが実際に起こるなんて話でしたが、これもそうなんですよ。似たような話です。おちは全く違いますが。あちらに比べれば、まだこちらの方が理にかなった話ではあります。

ジェフは昔に起きた一家殺人事件を題材に、映画の脚本を書くように依頼されます。それで話を書き進めると、そのうち彼の書いたとおりの事件が起きてしまうのです。彼は恐れおののいて、もう書くのをやめようとしますが、依頼者の映画会社の社長はそんなこと許しません。ではハッピーな形の脚本にしようとすると、これまた社長はクレームをつけます。もっとドロドロぐちゃぐちゃの話にしろと。

私は何が驚いたって、いいアイディアが浮かぶようにと、一家惨殺事件のあった家に住んじゃうことです。家具も当時のままで、そこに住むなんて、ありえないと思うのは私だけでしょうか。そんなことするから、ちょいと精神をおかしくしてしまうんでないでしょうか。自ら怖いところに身をおくなんて。

オチはありきたりではありますので、こういう話をよく見ている人は、途中でわかっちゃうと思われます。

なんかこの映画よりも、特典としてついていた、『アウトバーン・スピード』の第1話の方が面白かったってどういうことでしょう。

【Story】
売れない脚本家ジェフは、高額の報酬を提示され、35年前に起こった一家惨殺事件についての脚本の執筆を開始する。やがてジェフが書く脚本通りの惨殺事件が、次々に発生することになる。
Date : Sunday 3rd June 2007 06:47
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ノンフィクション

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

ノンフィクション原題 SUR LE SEUIL
2003年 劇場未公開
カナダ制作
上映時間99分
監督 エリック・テシエ
出演 ミシェル・コテ/パトリック・ユアール

お勧め度 ★2つ

この映画のDVDパッケージ、ものすごいですね。それにおののいてしまいましたが、話はそんなに怖くありません。

普段起こる凶悪な事件ってあると思いますが、それが実はある作家が書いた小説どおりのことが起こるとしたら。つまり小説を真似た模倣犯ということではなく、小説が世に出る前の段階で、自分の書いた小説の内容と全く同じ事件が起こってしまうとしたら…。

自分だったらもう小説は書かないようにすると思うのですが、トマは精神が混乱してしまったのか、突然自分の指を切り落とし自殺を図ってしまうのです。命は取り留めたものの、彼は精神病院で治療を受けることになるのです。彼の担当医のポールは何故自分の指を切り落としたのか、それらをカウンセリングするうちに、トマの書いた小説が、現実に起こってしまうことに気がつくのです。その謎を探るべく、彼の出生から調査を開始するのですが。

ここからネタバレです→(いやはや彼のルーツは悪魔だったというわけです。危ない新興宗教の道に進んでいってしまった神父の一人が、教会で信者らを集め、ともに殺しあうというなんとも凄惨な事件を起こすのです。その中で赤ん坊のトマに悪魔の口付けをするのですね。やがてトマは成長して彼の書く小説が本当になるという、悪魔の仕業に振り回されてしまうのですが、最後には彼はほとんど半狂乱の極みとなり、妊婦の腹を割いて、子供を取り出して口付けするのです。つまり悪魔の子供再び誕生です。

いやそんなことで悪魔の子供になってしまうのかというつっこみはなしです。なんといっても悪魔は何でもありですから。そして不死身です。トマは警官に射殺されますが、悪魔の子は誕生したので、またここで引き継がれますね。いつまでたっても終わりません。ポールはこの子供を一生見ていくと言いますが、彼には悪魔を倒す力はありはしませんので、赤ん坊が成長してもどうにもできないでしょう。
)←ここまでです。

トマの出生の秘密が鍵なのですが、なんともこじつけたような展開なので、なんでもありな世界になってしまっています。とても精神科医のポールの手に負える事件ではありません。

最近私も大人になりました。こういう映画にも寛容な心で臨めるようになったようです。昔なら「ふざけんなよ、何だよこれ」と暴言を吐くところでしたが、最近はマイルドな表現に心がけています。←あまり関係ありませんね。

【Story】
自分の指を切り落としたあと自殺を図り失敗したホラー作家である、トマ・ロワ。彼の担当精神科医ポールは、トマを追う新聞記者から、彼の書いた小説は、その直後本当になるという事実を聞くことになる。
Date : Thursday 31st May 2007 00:02
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デス・パズル

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

デス・パズル原題 CLASS OF '76
2005年 テレビメディア公開
イギリス制作
上映時間140分
監督 アシュレイ・ピアース
出演 ロバート・カーライル/ダニエル・メイ

お勧め度 ★2つ

最初にこのDVDが前編と後編に分かれているとは知らずに借りて、一本見終わった時点でそのことに気がつきました。びっくりするくらい中途半端なところで終わったので、いったいこれはどうしたものかと思っていたら、パッケージに書いてありました。そうと知っていたら後編も一緒に借りたのになぁと思っても後の祭りなんですけどね。それで後編を次に借りに行ったら、全部貸し出し中でした。なんとまぁ、結構人気あるのかしら。

前置きが長くなりましたが、イギリスのテレビメディアの作品ということもあって、俳優さんらは全く知らない人たちばかりです。主人公であるモンロー刑事は、ちょっと暗めの人間です。何か心に抱えるものがあるのか、相棒のグラント刑事とは正反対の性格のようです。

ある日パットという男性が交通事故で死んだのですが、どうもそれは車の前に自ら飛び出したという自殺に近いものでした。ですが防犯ビデオに写った彼の一連の行動や、車の中に残されたカセットテープの内容から、モンロー刑事はこれは他殺だと判断して独自に捜査を始めるのです。

そうするとパットの死は、幼い時代に同級生のエイミーという少女が死んだ事件と深くかかわっていることにぶち当たったのです。そこでモンロー刑事は、謎めいてるその事件を再び捜査開始します。そうするとエイミーの同級生が次々と謎の死を遂げていることに気がつくのです。

いやぁ、面白くなりそうな展開ですよね。いかにもサスペンスミステリーといった風情をかもし出しています。なんたって、エイミーの同級生たちの記念写真に謎の人物が写っていたり。なかなか芸が細かいのです。

ここからネタバレです→(実はモンロー刑事の恋の相手にケイトという女性が出てくるのです。彼女もこの昔の事件の関係者なんですが、モンロー刑事といい仲になっていきます。無口で不器用そうなモンロー刑事にも人生の春が訪れ、喜んでいるのもつかの間、彼女はこの事件に深くかかわっているんですね。事件関係者との恋はご法度ですよね、イギリスは大丈夫なんでしょうか?

おちはよくあるパーターンと言えばわかる人にはわかるでしょうね。そう今流行のあれですよ。トラウマが原因の。やっぱり人間人に優しくしなくちゃいけません、ひどいことをすればそれから何年もたって、その恨みをはらされることにつながりますよ。

)←ここまでです。

これは連続ドラマみたいに話を膨らませていったら、結構面白くなるんじゃないかと思ったのですが、なんせ2話までしかありません。つまり2時間ドラマののりですね。なので途中から話の展開が早く、よくあるパターンで事件が変化していくのです。途中にモンロー刑事の恋の話も刺身のつまのようにあるのですが、これも所詮は添え物程度なんですよね。最後の方はそんなことじゃないかという形になり話が読めてしまったのが残念です。

【Story】
交通事故で死亡したパットの遺品にカセットテープがあった。そこには奇妙なことが録音されていた。しかもガソリンスタンドの防犯カメラには、突然おびえ道路を疾走するパッとの姿が映っていた。モンロー刑事はこの事件は他殺と判断し、独自の捜査を開始する。
Date : Sunday 27th May 2007 09:29
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LOOP ループ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

LOOP ループ原題 SALVAGE
2006年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間80分
監督 ジェフ・クルック
出演 ローレン・カリー・ルイス/クリス・フェリー

お勧め度 ★2つ半

タイトルからいって無限状態というのがわかりますが、まさにいつまでたっても終わらない地獄の苦しみというのでしょうか。クレアはガソリンスタンドにあるコンビニみたいなところで、深夜のバイトをしているのですが、朝になり仕事を終えて外で恋人のジミーを待っていると、代わりにジミーの知り合いという実に不気味な男デュークがやってくるのです。ジミーに頼まれているので車に乗れといわれた時点で怪しさ満載なのですが、クレアは車に乗ってしまうのですね。そうするとやはり案の定というか、デュークに襲われ殺されてしまう。と思ったら、あれ、夢?とジミーと待ち合わせた場所で目が覚めるのです。

ネタバレここからです→(あ〜夢かぁよかったって思ってジミーと一緒に帰るのですが、それ以来クレアの周りでは奇妙なことが起こり始め、なぜか微妙に設定は違うものの、自分がデュークに襲われ殺される苦しみを味わう夢を見て、気がつくとバイトを終えた時点に戻っているという繰り返し。どうしてこんな事になるのか、頭がおかしくなったのか?ジミーに相談してはみてもあまり真剣に取り合ってくれなかったりして、ますます混乱していってしまうのです。

確かに苦しいですよね。だって殺される恐怖とか苦しみというのは、一度ならずも目が覚めるとまた同じような形で殺される。夢でも嫌です。そのうちまた殺されると予測がついてしまうし、それを避けようと思ってもなぜか避けられないように物事が進んでいってしまうのですから。

つまり何故このようなことが起きるかというと、この殺されるクレアは、実はデュークそのものなんです。デュークが殺人を犯したことは間違いないことで、自分が殺したクレアに成り代わってしまったのです。つまり自分が殺した相手に自分がなってしまったことで、自分の犯した殺人を永遠に与えられ苦しみ続けるという、ある意味自業自得のような罰の話です。デュークそのものは警官に撃たれて死んでいるので、この世の人ではないのですが、あの世にいってから自分の犯したことで自分が苦しめられるという、まさに地獄責め苦を味わっているというのがこの映画みたいなんです。
)←ここまでです。

無限状態ということに関しては、最後まで見ていただけるとわかるのですが、ちょっぴりわかりにくい部分があって、頭を整理するのに少し時間がかかってしまいました。
謎が解明されるとあっという間に終わってしまうので、そこにもっていくまで引っ張って、その謎を楽しむのがこの映画です。だけど最初はそのループ状態を楽しんで見ていられるのですが、途中から見ているほうも、いったいいつまでこのループが続くのか不安になってしまうのですね。そしてそのうちどうせ次も同じ展開なんだろうと思ってしまうので、興味がそこで薄れてしまうのが残念です。

サンダンス映画祭から誕生ということですが、このサンダンス映画祭なるもの、確かにこれはなかなかと思うものもあるのですが、時に滑ってしまうものも多数です。それでも掘り出し物はないかとついついチェックしてしまうのですね。

【Story】
クレアはバイトを終えて、恋人のジミーを待っていると、見知らぬ男から声をかけられる。ジミーの知り合いというその男に言われるまま車に乗り込むと、突然襲われ凄まじい暴力を受ける。そして気付いた瞬間、また先ほどの朝だった。そしてまたクレアは何度も惨殺される無限地獄が待っていた。
Date : Friday 25th May 2007 00:00
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アダム -神の使い 悪魔の子-

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

アダム -神の使い 悪魔の子-原題 GODSEND
2004年 劇場公開
アメリカ・カナダ制作
上映時間 102分
映倫 PG-12
監督 ニック・ハム
出演 グレッグ・キニア/レベッカ・ローミン=ステイモス

お勧め度 ★2つ

この映画の邦題を見ると、『オーメン』みたいな悪魔の子の話かしらと思って、オーメン好きの私は心躍らされて、ついついレンタルしてみたのですが、悪魔の子の話ではなかったです。

最愛の息子を交通事故で亡くしてしまった一組の夫婦。心は張り裂けんばかりで、嘆き悲しんでいたときに、遺伝子学者であり医者でもあるウェルズが声をかけてきました。ウェルズの話というのは、死んだ息子アダムの細胞からクローンを作らないかというものでした。つまりアダム二世を作成しようと持ちかけられたわけです。

この夫婦にとっては、アダムは何ものにもかえ難い子供なわけで、アダムを失った悲しみを第2子に託してみてはという周囲の声には耳をかさず、アダムを生き返らせてほしいという願いばかりが心に募るのです。確かに子を失った悲しみは計り知れないものがあると思いますし、もしも生きかえらせることができるならば何でもしたいという気持ちはわからないでもないのですが、現実には死んだものを生きかえらせることは不可能です。そこでクローンのアダムをこの世に誕生させるという提案に、最初は躊躇していたものの、このウェルズ医者にすべてを任せてクローンアダムを誕生させることを決意するのです。

もともとアダムは8才までは元気に暮らしていて、そのあと交通事故で死んでしまうのですが、クローンアダムも8才まではつつがなく成長していきます。夫妻はアダムが生き返ったとして、非常に幸せな毎日を送るのですが、ところがアダムが死んだ8才を過ぎると、クローンアダムは誤作動を起こしたのです。

今まではいい子だったのに、突然暴言を吐いたり、家が燃える絵を描いてみたり、明らかにいじめっ子を殺しただろう?というような悪事を働いたりするんですね。

ネタバレここからです→(クローンアダムを誕生させたウェルズ医師は、自分の子供がいて、この子供はやはり死んでいたのです。その子供はかなり凶暴で粗悪な子供だったようで、なんとウェルズ医師は自分の子供の遺伝子を操作してクローンアダムに細工したらしいのです。深く考えると、それじゃあ100%のクローンアダムじゃないような気がします。アダムの遺伝子と自分の子供の遺伝子を掛け合わせた別人というのが正しいといったらいいのでしょうか。

またなんで8才を超えたらウェルズ医師の子供の凶暴な性格のほうが露呈するのかがよくわからないのですが、クローンは未知のものなので、そういうことだと言われればそうなんでしょうね。無理やりな気がしないでもないですが、そのことを知った夫妻ですが、もう後の祭りなわけです。今更そんなアダムは要らないとはいえないですし、でもこの凶暴な子供をどうしていけばいいのか夫妻には皆目検討もつきません。

よく人の臓器を移植すると、その人の記憶が残るなんていう話ありますよね。?角膜移植なんかで、ドナーの見ていたものが見えるなんていう映画もありましたが、それと一緒で、クローンも遺伝子細胞が記憶を持つというのでしょうか。

題材は結構おもしろいし、今時のクローンを扱っているのですが、最後がなんだか早送りで終わらせました状態だったので、問題解決には至らず、さーてクローンアダムどうなるでしょうか、次回お楽しみにーで終わっちゃうのが残念です。最後にドタバタとウェルズ医師も亡くなってしまいますし、クローンアダムを更生させる手立ては何も施さないままなので、いっけんいい子に戻ったように見えて、実は凶暴な部分はまだまだ残っているというような終わり方でした。まさかパート2はないとは思うのですが、クローンアダムはやはりこの先も悪事を働いていくのでしょうか。
)←ここまでです。

後半何故クローンアダムがこんな行動をとるのかということが解明されていきます。ちょっと盛り上がりに欠けた終わり方と、早送りで終わらせてしまったような印象があって残念です。

【Story】
ポールとジェシーの間には一人息子のアダムがいた。だが8歳の誕生日を迎えた翌日交通事故で死んでしまう。悲しみに暮れる夫妻の前に、ウェルズ医師が現れ、クローン技術によるアダムの再生を持ちかける。ウェルズ医師の提案を受け入れ生まれたアダムは、8歳の誕生日を迎えた頃から、不可解な言動口にするようになる。
Date : Sunday 20th May 2007 21:48
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サンドラ・ブロックinアマゾン

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アマゾン原題 FIRE ON THE AMAZON
1993年 劇場未公開
アメリカ・ペルー制作
上映時間 80分
監督 ルイス・ロッサ
出演 サンドラ・ブロック/クレイグ・シェイファー

お勧め度 ★1つ半

サンドラ・ブロックが好きなので、TSUTAYAのサンドラ・ブロックのコーナーにある映画は制覇しようと思って借りたんだけど、かなーり微妙すぎた。それにパッケージには、サンドラの衝撃的なヌードのことがでかでかと書かれており、発禁ものがいよいよ公開みたいな取り扱い。

が、裸もそうだけど、別にたいしたことあらしまへんでぇ。←何故なまる?

テーマはかなり重い。環境破壊が進むアマゾンの自然に対して、さらに開発を進めることで、ますます破壊が進む。それを反対する人物がサンドラたちで、そのことを取材に来ていたアメリカ人ジャーナリストと、危険に見舞われるというような話。政治的な絡みもあるんだけど、なんだかあっさりと話は進み、うすーい作りになっている。悪徳警官なんて今や新鮮味もないので、ちっとも驚きもしないしね。

それにジャーナリストの名前すらもう忘れているんだけど、ジャーナリストというよりかは、カメラ持っていたるところでぱちぱち写真を撮って、君はパパラッチか?

ということで、宣伝に使われているようなエロティックを求めてもたいしたことないし、ストーリー的にもチープ。かなーり中途半端で眠気を誘う。サンドラが好きでないならやめた方が無難だが、ファンであっても結構きついかも。まっ、若いときはこんな感じだったという、懐かしのあの人は…という感覚で見るならいいのかもしれないけど。

【Story】
アマゾン流域の森林が相次ぐ開発で失われようとしていた。そんな中森林保護を訴えるリーダーのサントスが何者かに殺される。アメリカから着たジャーナリストは真相を調べるうちに、森林保護の団体のアリッサと知り合い、二人で真実を探るうち、命を狙われるようになる。
Date : Monday 30th April 2007 12:50
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dot.ドット

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

dot.原題 THE QUIET
2005年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 96分
監督 ジェイミー・バビット
出演 エリシャ・カスバート/カミーラ・ベル

お勧め度 ★2つ半

エロティックサスペンスというカテゴリーらしいのだけど、別にエロティックな場面はほとんどない。扱っている題材は結構重いのだけど、結局何がしたいのかよくわかんない話だった。96分だからよかったけど、ちょっと退屈しちゃうかも。

誰もがうらやむような家庭で育ったニーナ(エリシャ・カスバート)の家に、従妹のドット(カミーラ・ベル)が養子としてやってくる。ドットは聴覚障害者であり、最近たった一人の家族である父をなくし天蓋孤独になってしまったばかり。

ドットはいつも暗い顔をしていて、聴覚障害者であるからというのもあるけれど、誰ともかかわらない。いつも一人で食事をしているような子。そんなドットをニーナも最初は疎ましく思って意地悪したりするんだよね。そんなニーナの家庭は一見羨ましいような家庭なのだけど、内情はものすごいのだ。

こういった家庭はアメリカではたくさんあるのかもしれないが、私はごめんだ。そんな秘密を耳が聞こえないからとドットにそっと打ち明ける。つまり喋っても聞こえないだろうっていうことでね。これはニーナだけではなく、ニーナのお父さんもそうだし、同級生のコナーもそうだ。

自分の中に抱えている秘密って、ふとしたときに誰かに聞いてもらいたいって思うもので、そんなときにドットの存在があるって言うのは、都合がいいものなのかもしれない。

ネタバレ→(すごいよこの家庭。母は薬中でラりラリだし、父は我が娘と近親相姦。学校では人気者の男の子も、注意欠陥障害って病気持ちだったり。私がわかんないのは、結局ニーナが父親に乱暴されているのを助けようとしたドットは父を殺してしまう。それを母が殺したというふうになって警察に捕まるのは何故?母が罪をかぶったの?それとも薬中でラリっているからわけわかんなくなっていたのか?謎だ。誰か教えてほしい。)

そんなドットにも秘密がある。つまりみーんな秘密があるのよ。秘密の暴露の映画なのかと思うが、人の秘密を知って楽しいという印象がないのだな。というのも知られざる秘密とか、ええっーっていうような驚きの事実というよりも、そうなんだろうなってすぐにわかる秘密なので、意外性がない。でこの映画ドットの秘密が何であるか、それをいいたいがためのものなのか?

【Story】
はたから見ると幸せな家庭で、学校では人気者であるニーナの家に、耳の不自由なドットが養子としてやってきた。ドットがくることで、様々な秘密が暴かれはじめる。ある日のことドットは、ニーナが父親の殺害計画をひそかに計画していることを知ってしまい、なんとかニーナを引きとめようとするが。
Date : Sunday 15th April 2007 11:00
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ハードキャンディ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

ハードキャンディ デラックス版原題 HARD CANDY
2005年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 103分
映倫 R-15
監督 デヴィッド・スレイド
出演 パトリック・ウィルソン/エレン・ペイジ

お勧め度 ★3つ半

なんというのかどちらともかかわりあいたくない人間の出ている映画だった。これってロリコンの人からみたら、すげー怖い話だと思うし、もしもこういった犯罪に巻き込まれた少女やその家族であったら、このくらい当然と思うのかもしれない。

出てくるのはほとんど二人だけど、それも密室劇。出会い系サイトで知り合った14歳の少女と待ち合わせた30歳のジェフ。たぶんいつもこうやって少女と会い時には性的関係を強要するようなことをしてきたのだろう。ところがこの少女のヘイリーはとんでもない女の子だったのだ。

なんとスクリュードライバーに薬を混ぜ、気がついたジェフは自分が椅子に縛られていることに気がつく。そしてヘイリーはジェフが小児性愛者であるという証拠を突き止めようとする。

なんとジェフに対して、身動き取れないようにして手術をするというのだ。つまり去勢をしてやるということだ。ジェフは半狂乱よ。だって突然14歳の少女に局部を切り取られようとするんだもん。とはいってもヘイリーの言うように、ロリコンでこうやって出会い系とかで少女を誘い関係を迫るというとんでもない面を持ったやつではある。

ヘイリーの目的は復讐なのか?関係はわからないが、ドナという少女が失踪した。それにかかわっているのがジェフであるのではという疑い。そしてジェフから自白を強要というプロセスに至る。それがあの拷問。それにしてもヘイリーは何者?ついで逃げ出せるチャンスを棒にふるジェフ。アホか?!

この映画観ていて楽しい事はない。どちらの方にも感情移入できないもどかしさがある上、後味がよろしくないもんだから、精神的にきついときはかなりのダメージがきそう。題材は悪くないと思うのだけど、この後味の悪さがマイナスポイントになっている。

ちなみにジェフ役のパトリック・ウィルソンは結構男前。まっ、人は見かけによらないということで、一見紳士風のイケメンが実はロリコンだったということか。

【Story】
14歳のヘイリーは少女が出会い系サイトで、32歳のジェフというカメラマンと知り合う。意気投合した二人は実際に会う約束をとりつける。自宅へ誘うジェフだったが…。
Date : Friday 13th April 2007 00:46
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