Shopgirl/恋の商品価値
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス
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2005年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間107分
監督 アナンド・タッカー
出演 スティーヴ・マーティン/クレア・デインズ
お勧め度

この映画に出ているスティーブ・マーティンが原作というのに驚きました。コメディ俳優だとばかり思っていたからです。なんでも原作もベストセラーらしいのです。
ストーリは一言で言えば、金持ちのバツイチであり自分の親くらいの年の男をとるか、貧乏人だけど同年代の純なアーティストをとるか。なーんて書くと計算高い打算的な女をイメージすると思うのですが、そうではないのです。
高級デパートで働くミラベルは、仕事に対してはやりがいがないと思っています。私生活でも彼氏もいないしお金もない。そんな時にふたりの男性と出会うのです。それが前述の男たちです。
恋愛と結婚を天秤にかけて選択し、そしてどっちとくっつくかは見る前からわかるんですけど、3人の心情がものすごく細やかに描かれているので、実に胸にずしっとくるストーリーです。若さとそうでないもの、お金とそうでないもの。それらの対比とともに未来の時間と今の時間。みごとです。
そして二人の男たちが実にせつない気持ちにさせてくれます。スティーブ・マーティンが揺れる心を実にうまく演じています。私はなぜか女性の気持ちというよりかは、中年紳士のレイ(スティーブ・マーティン)の方に感情移入してしまっています。本当に大切なもの、それに気がついた彼の表情がなんとも寂しげでせつなくて、胸が締め付けられるような思いになりました。
これは若者の恋愛というより、いくつもの恋を経験してきたシングルの人に見てもらいたいような作品です。
【Story】
高級デパートの店員であるミラベルは、ある時対照的な2人の男性と出会う。ひとりは、アーティストで貧乏な青年ジェレミー。そしてもうひとりは、60近いお金持ちのバツイチの紳士レイ。やがてミラベルは、レイと付き合い始めるが…。