Shopgirl/恋の商品価値

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

Shopgirl/恋の商品価値 [DVD]原題 SHOPGIRL
2005年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間107分
監督 アナンド・タッカー
出演 スティーヴ・マーティン/クレア・デインズ

お勧め度 ★3つ半

この映画に出ているスティーブ・マーティンが原作というのに驚きました。コメディ俳優だとばかり思っていたからです。なんでも原作もベストセラーらしいのです。

ストーリは一言で言えば、金持ちのバツイチであり自分の親くらいの年の男をとるか、貧乏人だけど同年代の純なアーティストをとるか。なーんて書くと計算高い打算的な女をイメージすると思うのですが、そうではないのです。

高級デパートで働くミラベルは、仕事に対してはやりがいがないと思っています。私生活でも彼氏もいないしお金もない。そんな時にふたりの男性と出会うのです。それが前述の男たちです。

恋愛と結婚を天秤にかけて選択し、そしてどっちとくっつくかは見る前からわかるんですけど、3人の心情がものすごく細やかに描かれているので、実に胸にずしっとくるストーリーです。若さとそうでないもの、お金とそうでないもの。それらの対比とともに未来の時間と今の時間。みごとです。

そして二人の男たちが実にせつない気持ちにさせてくれます。スティーブ・マーティンが揺れる心を実にうまく演じています。私はなぜか女性の気持ちというよりかは、中年紳士のレイ(スティーブ・マーティン)の方に感情移入してしまっています。本当に大切なもの、それに気がついた彼の表情がなんとも寂しげでせつなくて、胸が締め付けられるような思いになりました。

これは若者の恋愛というより、いくつもの恋を経験してきたシングルの人に見てもらいたいような作品です。

【Story】
高級デパートの店員であるミラベルは、ある時対照的な2人の男性と出会う。ひとりは、アーティストで貧乏な青年ジェレミー。そしてもうひとりは、60近いお金持ちのバツイチの紳士レイ。やがてミラベルは、レイと付き合い始めるが…。
Date : Friday 5th October 2007 15:33
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ホリディ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

ホリデイ原題 THE HOLIDAY
2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間135分
監督 ナンシー・マイヤーズ
出演 キャメロン・ディアス/ケイト・ウィンスレット/ジュード・ロウ/ジャック・ブラック

お勧め度 ★4つ半

久々に映画の感想文です。この映画結構前評判がよく、私も見てみたいと思っていた作品です。時間的に135分と長めであるにもかかわらず、そういうことを感じさせずに見終わることができました。結構楽しめます。

びっくりするのは、この映画であるような、家同士をある期間交換するっていうのが実際にあるということです。二週間の間、アメリカのLAに住むアマンダ(キャメロン・ディアス)とイギリスに住むアイリス(ケイト・ウィンスレット)が、クリスマス休暇の間だけ、家を交換して住むというものです。日本じゃありえなさそうだけど、金持ちはやるのかしか?試しに海外のサイトで検索してみたりしてね。

それぞれホームエクスチェンジ前に失恋をしていて、どこか遠くに行きたい、現実から離れたいということで実行したのだけど、それぞれ交換先で新しい恋に出会うことになります。アマンダにはグラハム(ジュード・ロウ)アイリスにはマイルズ(ジャック・ブラック)が現われます。さて二週間の間どう過ごすのか、そしてその後はアメリカとイギリスでどうしたらいいのか、そんなことを取り混ぜて話は展開していきます。

みんなそれぞれに心の傷はあるし、それを自分で折り合いをつけて乗り越えていかねばならないのですが、そういった誰でもあるようなことをこの4人が頑張って乗り越えていく様は、見ていて実にいとおしくなってくるのです。失恋も悪くないなぁ、こういうサプライズいいなぁって見終わった後に思える、暖かいラブストーリーです。

ラブコメって話がありがちでベタ過ぎて嫌っていう人も多いかと思いますが、これはなかなかどうして楽しめます。それに私のような映画大好きな人は映画ネタが盛り込まれていて、これまた一粒で二度おいしいです。アマンダの住むような部屋で、でかい大型テレビで、DVDに囲まれて映画見たいなぁ。ちなみにアマンダは映画の予告を作る会社の社長です。

設定がクリスマスなので、このくそ暑い夏に見るなんて…ですが、またクリスマスの時期に見てみたい一本である事は確かです。

【Story】
ロンドンで新聞社に勤めるアイリスは、元恋人の婚約発表を知り動揺する。一方、LAで映画の予告製作会社を経営するアマンダは、同棲中の恋人が浮気をしたためにケンカ別れしてしまう。そんな傷心の2人は、インターネットを介して、ホーム・エクスチェンジすることにした。こうして2週間のクリスマス休暇を送ることになったアイリスはグラハムと、アイリスはマイルズとそれぞれ出会い恋に落ちる。
Date : Wednesday 22nd August 2007 07:58
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トリノ、24時からの恋人たち

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トリノ、24時からの恋人たち原題 DOPO MEZZANOTTE
2004年 劇場公開
イタリア制作
上映時間93分
監督 デヴィデ・フェラーリオ
出演 ジョルジョ・パソッティ/フランチェスカ・イナウディ

お勧め度 ★3つ半

『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな映画という評判がありますが、私はそうは感じませんでした。イタリアのトリノにある映画博物館が舞台です。そんな博物館があるんですねぇ。

博物館で夜警の仕事をしているマルティーノ。なんと博物館の中に住んじゃってます。なんでも使われていない部屋を自分の部屋にしているんですって。そんなことができるところがすごいです。マルティーノは仕事に行く前に、ファーストフードの店に毎日寄るのですが、その店で働くアマンダに恋しているのです。アマンダは恋人がいるのですが、どうもこの恋人あまり誠実ではないです。他に女もいるようですし、なんと仕事は車泥棒ですから。

アマンダはある日、店の店長に対してぶちぎれて火傷を負わせてしまいます。警察に追われるアマンダですが、ふと博物館に逃げ込み、マルティーノに出会います。そこでマルティーノにかくまってもらうことになるのです。アマンダをはさみ、マルティーノとアマンダの恋人であるアンジェロとの三角関係を、博物館で上映される古いフランス映画とともに、ゆるやかに描いたのがこの映画といったらいいでしょうか。

映画博物館にはテレビなんてものもありませんので、マルティーノは夜になるとでかいスクリーンで自分の好きな映画を流して見るのが好きなんですね。この映画で流れているのはどうも古いフランス映画のような感じなんですが、私はまだまだ映画に関しては若輩ものですので、古きフランス映画など一本も見たことありません。モノクロで無声映画みたいなものまで流れたりしますから。このあたり映画に詳しい方が見ると、もっと思い入れができるんだろうなぁとは思うのです。

なのでDVDのパッケージから行くと、トリノの美しい夜景とともに繰り広げられる、甘いラブストーリーを期待して見ますとかなり裏切られます。そして私のような若輩映画マニアでは、知らない映画が満載で、たぶんこの映画が大好きという人の好き具合には勝てないと思います。

悪くはないですし、長年映画ファンという人にはたまらない一本かもしれませんね。私にとっては可もなく不可もなくといった感じです。マルティーノにもアンジェロにも感情移入できなかったのが敗因かもしれません。だって二人とも極端なんですもの。しかしながらトリノの町は美しいですね。そのあたりは一見の価値があります。

【Story】
トリノの映画博物館の中に住み込み、夜警の仕事をしているマルティーノ。彼は大好きな映画に囲まれる毎日。ある日仕事先でトラブルを起こしたアマンダが、博物館に逃げ込んできた。2人は次第に心を通い合わせていくのだった。
Date : Friday 1st June 2007 08:02
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マイアミ・ラプソディ

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マイアミ・ラプソディ原題 MIAMI RHAPSODY
1994年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 95分
監督 デヴィッド・フランケル
出演 サラ・ジェシカ・パーカー/アントニオ・バンデラス

お勧め度 ★2つ

もうすぐ結婚しようと思っていたグウィン(サラ・ジェシカ・パーカー)だが、彼女の周りはみーんな浮気していた。はて?結婚ってそんなもんなんだ?本当に結婚なんてしていいのか?という話。

自分の両親から始まり、お兄さんもそうだし、妹もそうなんだよ。家族全員浮気しているってすげー家族だ。そりゃあそんなの見ていると、結婚迷ったりしそうだが、婚約者はイライラするわけよ、結婚したいのにいつまでもうじうじと迷っている姿を見ていると、そんなに結婚したくないならもういいよと愛想つかされるってわけ。

うーん悲惨だ。だけど気の毒なのは、周囲の浮気しまくりの家族は、それでも仲直りして、元さやに納まるのに、グウィンはふられておしまい。なんかわりにあわない話というのだろうか。でもなぜかグウィンは明るいのだな。まっ、陽気にしていなければ、やってらんねぇーっていうのもあるのかもしれないが。

ついで母の若い恋人がアントニオ(アントニオ・バンデラス)なんだけど、母と別れたあとグウィンはアントニオといい仲になりそうになる。えーっ、いくら若くても、母親の元彼なんてと思うのは私だけなのだろうか?

結婚はマイアミと一緒らしいよ。ホットで危険だけど、最悪だったら誰ももてはやさないらしい。ほほーっ、つーか独身の私にしたら、いいねぇ浮気して楽しんで…と言う感想しかないんだなぁ。重苦しい話ではないので、ライトな今時の浮気事情を知りたい方はどうぞ。

【Story】
コピーライターのグウィンは、恋人マットからプロポーズされOKする。結婚に向かって歩き出した彼女だが、周囲ではトラブルが続出。家族の全員が浮気をしていただ。結婚とは何だと考え、マットとの結婚を躊躇し始める。
Date : Saturday 5th May 2007 13:35
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ウェディング・プランナー

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ウェディング・プランナー原題 THE WEDDING PLANNER
2001年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 103分
監督 アダム・シャンクマン
出演 ジェニファー・ロペス/マシュー・マコノヒー

お勧め度 ★2つ半

またまたジェニファー・ロペスのラブコメ見てしまった。かなり中途半端なラブストーリーというのか、強引な展開で、終わりよければすべてよしにしちゃっているところが、これでいいのかー?

メアリー(ジェニファー・ロペス)はウエディングプランナー、かなり仕事ができるらしく、恋どころではない。そんな適齢期の娘を持つ親はどこも一緒で、早く嫁に行ってほしい。パパはおせっかいにも幼馴染のマッシモくっつけようとするんだよね。そんなある日スティーブ(マシュー・マコノヒー)が、車にはねられそうになったメアリーを助けるという、運命の出会いをするんだよね。

それが実は、自分の担当する近々結婚の決まったカップルの花婿だったということ。お互い惹かれあってるけど、さすがに花婿に手をつけたら駄目だろうって言う自制心が働くんだけど、でも…みたいなね。

でも私は幼馴染のマッシモの方がいいやつって思ってしまったんだけど。それでも人が恋する相手は理屈ではないというのか、どんなにいいやつでも恋できるかと言われるとYesといえないところが人間である所以だ。だってさマッシモったら、素敵なプロポーズするし、あいつなら幸せになれるだろうなぁと思うくらい愛してくれてるし。

そんなマッシモの気持ちに少しぐらりときて、結婚を受け入れるんだよね。スティーブとはどう頑張ってもうまくいかないってわかっているからね。スティーブもメアリーにひかれながらも、だからといって婚約破棄する勇気はないし。これってどっちの相手にも失礼な形よ。

ネタバレ→(でもかなーり強引なんだよね。スティーブは今更、結婚取りやめるとはなかなか言えないし、でもこんな気持ちで結婚していいのか?相手に悪いのではという思い。だが強引な展開が進み、なんと相手の女にいわせちまうのだ、あなたと結婚できないって。なんておいしい話なんだ。

だってこの女と結婚したくないなぁ、でも結婚式当日だし、今更やめるなんて言えないよなぁなんて葛藤が渦巻いていたら、実に話がうますぎる展開が待っていて、相手から破談の申し入れが。ありえねぇー。というか、「君が僕のこと愛しているなら今ここで結婚する、どうだ」なんて聞き方で、相手にノーと言わせるってどうなの?なんだよじゃあ女がYesって言ったら結婚しちゃうんだ?ってことだよ。

それにメアリーも、マッシモとの結婚を受け入れたのに、最後はやっぱり結婚できないって。それもやっぱり結婚式当日に。で結局メアリーとスティーブは、どっちもドタキャンしてハッピーエンドかよ。むりくりハッピーエンドだけどさ、お前ら自分勝手すぎないか?
)

なーんてエキサイトして書いてるけど、嫌いじゃないところが不思議なのよね。多分お互いの相手が、なんだかいい人なので、そのあたりで二人の身勝手さが緩和されたのかもしれないな。

そういやぁアメリカの結婚式って、公園とかでやったりするんだ。びっくりよ。公共の公園とか借りれるの?日本でもできるのかなぁ。ちょっとそのあたりが知りたい。

【Story】
メアリーは結婚式のプロデュースをするウェディング・プランナー。そんな時、社長令嬢フランの結婚式プロデュースをすることになる。ある日のこと、街で偶然助けられた小児科医のスティーブに恋してしまう。しかしスティーブはなんと、フランの婚約者だった。
Date : Sunday 29th April 2007 20:44
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スウェプト・アウェイ

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スウェプト・アウェイ原題 SWEPT AWAY
2002年公開
アメリカ制作
上映時間 89分
監督 ガイ・リッチー
出演 マドンナ/アドリアーノ・ジャンニーニ

お勧め度 ★2つ

これはラジー賞の映画らしい。監督はマドンナの旦那で、そのマドンナが主演。もともとは『流されて』という映画のリメイクらしい。だからなのか、私はけちょんけちょんに言われるほどつまらないとは思わなかった。もっとつまらない映画はたくさんあるからね。ただ映画評論の立場だと、ろくでもない作品なんだろうか。ただ面白かったかと聞かれると、微妙ではある。

マドンナ演じるアンバーは金持ちの傲慢な女。あんな女がそばにいたら、絶対にかかわり合いにはなりたくない。お金にものを言わせて、クルージングの船員にひどい意地悪をするのだ。ところがアンバーのわがままのせいで、ボートが遭難して無人島に流れ着いたふたり。すると立場は大逆転。

確かに船の上ではお客様であるアンバーの言いなりだったけれど、こと無人島となるとアンバーは単なる金持ちというだけでは何もできない。だって金があっても無人島では約に立たないからだ。自分で魚や食べ物をとって生きていかなくてはならない。漁師であるジュゼッペはその点、こういう逆境には強い。

今まで傲慢な対応をされていたジュゼッペはここぞとばかりアンバーをいじめるのだ。気持ちはわからないでもない。アンバーは謙虚さのかけらもない女だし、こんな危機的状況になっても、えらそうな態度をとり続けているからね。とは言うものの、ジュゼッペそれはやりすぎだろお前という部分がある。

蹴ったりぶったり、おいおいそれは暴力以外のなにものでもないだろうに。そこまでやったら、ジュゼッペもアンバーと同類と思ってしまった。だが類は友を呼ぶという映画なのか、男と女は二人しかいないからなのか、お互いひかれあってしまうという、実にお手軽な話の展開だ。

不思議なのは、無人島だというのに、掘っ立て小屋に毛布もあり、ロウソクまであるのだよ。それはどこから持ってきたんだよ。といいたくなるような、ボロそうで何もないように見せているけれど、綺麗な小屋なのだ。もちろんボロ小屋を綺麗にしたんだといういいわけもあろうが、ホントに無人島なのか?と疑いたいくらいだ。

海はすばらしく美しく、あの青い海を見ていると心洗われることは確かだが、あんなに反発していたのに、無理やり二人のラブストーリー的にしようとしているのがいただけない。というか嫌い嫌いも好きのうちっていう映画か?

ラストは二人どうなるかというのは映画を見てもらえればいいのだけど、ちょっと特殊で情熱的な夏休みの出来事でした。ちゃんちゃん。って感じかな。

マドンナはスリムであるけど、別段色っぽいと感じるほどでもない。男の人はああいう人のセミヌードに近い姿にひかれるのかはよくわかんないけど、マドンナのファンなら見てもいいかと思う。

DVDの特典でこの映画のメイキングがあるんだけど、アンバーとジュゼッペのラブシーンを撮っていると、監督でもありマドンナの夫であるガイ・リッチーがやきもちやいているのシーンがあって、おいおい公私混同だろうということしかりだ。この映画マドンナが主役ではなく、他の女優がやったらどんな風になったのだろうか。ちょっとそのあたりは興味がある。

【Story】
ギリシャからイタリアへ向かうクルーズ船。この船上でアメリカから来たお金持ちたちがバカンスを楽しんでいた。しかしアンバーだけはいつも不機嫌だった。船員の一人ジュゼッペ相手に怒りをぶちまける日々。そんなある日、アンバーは洞窟探検に出掛けた友人たちを追うため、ジュゼッペに無理矢理ボートを出させる。だがその途中ボートが故障して遭難してしまい、たどりついたのはの無人島だった。
Date : Saturday 28th April 2007 02:20
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メイド・イン・マンハッタン

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メイド・イン・マンハッタン原題 MAID IN MANHATTAN
2002年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 105分
監督 ウェイン・ワン
出演 ジェニファー・ロペス/レイフ・ファインズ

お勧め度 ★3つ

最近ラブコメをよく観る私。こんなメイドがいたら困るけど、こういったありえないシンデレラストーリーはあんがい許せる。というか、最近わかっちゃいるけど、こういうベタベタな話見ちゃうんだよね。たとえどんなにストーリーが破綻していようとどうしようと。

マリサ(ジェニファー・ロペス)は離婚して、一人で息子を育てている。仕事は一流ホテルのメイド。そんなある日、ホテルのスゥイートルームに宿泊中のキャロラインに、ブランドものの服を店に返すように頼まれる。ちょっとした出来心で、その服を返す前に着てしまったら、そこへ突然上院議員のクリス(レイフ・ファインズ)が現われる。マリサはいきがかり上メイドではなく、このホテルに宿泊している客を装うのだった。

だが嘘をひとつつくと、また嘘の上塗りをしなくてはならないのは世のつねで、クリスはなんでもエレベータで偶然出会った息子のタイと、犬の散歩に行きたいとい言うのだ。こうなったらやぶれかぶれで、そのブランドものの服を着たまま、自分も散歩に付き合うことになってしまったというわけ。

こんなメイドがいたら嫌だよね。自分の知らない間に服を勝手に来たり、この部屋に宿泊しているって風にされても困る。まっ、そこはラブストーリーなので目くじら立てないようにしていると、魅力的なマリサにころっとまいったクリスは、なんとか次のデートに誘おうとするのだけど…。

ありえない出会いなんだけど、クリスが結構優しい人で、彼の誘いならのりたなるような、嘘に嘘を重ねてもと思ってしまうのだな。だけどついた嘘がかなーり大それたものなので、つくろうのに四苦八苦。本当は貧乏人なわけで、綺麗なブランドものの服とか着れない身分なわけ。次にデートに誘われたとしても着ていく服がないよなぁ。

だけどマリサの周りの人たちがみんないい人たちなんだよね。なんとかクリスとのパーティに行かせてあげようと、ドレスを貸してくれたりするんだ。マリサは明るくて前向きな性格だから、きっとみんなに愛されているんだろうね。ジェニファー・ロペスって実生活ではそんなに評価高くないよね?なんか意地悪そうだとかって聞くけれど、役柄としてはとても魅力的で綺麗だし、彼女とデートできたら最高と思わせてくれる雰囲気は満載だ。

マリサの息子のタイもとてもいい子な上、クリスも議員とはいえそんなに野心家ということもなく、マリサを取り巻く人たちの、ほのぼのした温かい優しさが心に残る作品。こういった話が大好きな人は楽しめると思う。私も嫌いじゃないので、しばしシンデレララブストーリーに浸ることができた。

結局なんだかんだといって、私はこういう玉の輿ストーリーが好きというのを再認識した作品かもしれない。

【Story】
シングルマザーのマリサは、ホテルの客室係。ひとり息子タイを育てている。ある日職場に同伴したタイを洗濯室に預け、同僚とスイートルームの清掃をしていると、宿泊客のキャロラインから、ブランドものの服を店に返却するよう頼まれる。同僚にけしかけられたマリサは、その服をこっそり遊び心で試着していると、突然タイと共に何故か上院議員候補のクリスが現われる。
Date : Sunday 22nd April 2007 07:20
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ママが泣いた日

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ママが泣いた日原題 THE UPSIDE OF ANGER
2005年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 117分
監督 マイク・バインダー
出演 ジョーン・アレン/ケヴィン・コスナー

お勧め度 ★3つ

ある日突然夫が蒸発したら?考えたら恐ろしいよね。それももしかしたら愛人と一緒に駆け落ちしたかもしれないなんて。

テリーもそれまではよき妻よき母だったのかもしれなけど、ある日突然夫がスゥエーデン人の秘書とともに駆け落ちしたらしい。何でも失踪する数日前に秘書は退職して国に帰ってしまった。夫はその秘書とスゥエーデンに行ってしまったみたいだ。残されたのは4人の子供と自分だけ。

なんで私がー、どうしてこんな目にあわなくてはならないのーってことで、アル中の一歩手前に。そんな母を見ている4人の子供たち。私が子供ならとっくの昔に母を見捨てるかも。←情けのない娘の私

夫に見捨てられ、子供たちも自分の言うことはきかない。それは子供の自立でもあるんだけど、テリーは子供までもが自分から離れていくという恐怖におしつぶされそうになるんだよね。それで理不尽な怒りを娘たちにぶつけて、そんな言葉に自分自ら傷ついていく悪循環。

そんなときに近所に住む、元大リーガーのデニーがあれやこれやと自分によくしてくれる。もしかして私のこと好きなのかしらん?ってな展開で話は進む。


この映画怒りの映画。テリーが始終怒っているので、なんだかあまり見ているほうは気持ちがよくない。テリーの内側から湧き上がる怒りの感情はよく理解できるし、自分でどうしようもない思いとか、コントロールできなくなっているのもわかる。誰しもこんな感情を持つことはよくあるからだ。

なんだけど四六時中こればっかだと、いい加減にしろよと思いたくなるのも人間の感情だ。それでも時には感情を押し殺すことなく、爆発させることも必要なのも事実だ。

ネタバレ→(それにしてもラストはなんと、実は夫は駆け落ちなんてしていなかったというおち。裏庭の工事のあとで、足を滑らせて転落したらしい。つまり事故にあったのに誰にも気がつかれずに放置されていたというわけ。夫が駆け落ちしたという怒りだけで生きてきた日々なのに、怒りの原因がぽっきりとなくなってしまった。真実と現実の違いに唖然。)

テリーとそれを取り巻く4人の娘たちの家族再生の物語。よくもわるくも教訓じみていたりもしていて、まあまあな出来かと思う。だけどあまりに怒ってばかりいるので、ちとイライラする居心地の悪い部分も否定はできない。

【Story】
テリーと4人の娘たちは幸せに暮らしていたが、ある日父親が突然家を出て行ってしまった。どうやらスウェーデン人の秘書と駆け落ちしてしまったらしい。それ以来母のテリーは怒りっぽくなり、4姉妹とテリーの関係はギクシャクしたものとなっていく。
Date : Tuesday 3rd April 2007 00:02
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幸せのポートレート

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幸せのポートレート原題 16 BLOCKS
2005年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 103分
監督 トーマス・ベズーチャ
出演 サラ・ジェシカ・パーカー/ダイアン・キートン

お勧め度 ★3つ半

サラ・ジェシカ・パーカーって最近すごい人気だね。あっちでもこっちでも出ているよ。

ニューヨークでバリバリに働くメレディスは、恋人のエヴェレットの家にクリスマスに招待された。恋人の実家に行くっていうだけで緊張するのだけど、メレディスは悪気はないのだけど、ちょっと変わったタイプなので、家族からは受け入れてもらえないのだ。ちょっとそのあたりがかわいそうなんだよね。なんか彼の実家でちくちくいじめられるって。

確かにメレディスは嫌味なタイプの女なんだ。自分では自慢しているわけではないのに、ものすごーく自慢げに聞こえたり、えらそうにうんちくたれるタイプというのだろうか。だけど根は悪い人ではないんだよね、ちょっとデリカシーに欠けるけど。

反面エヴェレットの家族はというと、何でもオープンでそして密着度が高い。だから都会で生活するメレディスとの人との距離の保ち方が違うんだよね。家族の中に、耳の不自由なものがいたり、また同性愛者であったり、抱えているものは結構重かったりもする。

が納得いかないのが最後というか、都合がよすぎる展開に唖然としたのは私だけ?

ネタバレ→(だってさ長男のエヴェレットの恋人はメレディス。なのにエヴェレットの家族からはあの子だけは嫌みたいに言われたりする。でも息子が好きなんだからしょうがないじゃない?ところが最後になんとエヴェレットったら、メレディスの妹に一目ぼれ。挙句にはまだ君には結婚は申し込んでないなんてせりふ吐くんだよ。さすがにあまりにそれじゃあメレディスがかわいそうじゃないのか?

と思ったらメレディスも次男坊といい仲に。びっくり仰天よ。えーっ、そりゃあそれぞれに自分にあった相手を選択したっていうことなんだろうが、そんなにあっさりチェンジできるもの?いやはやこの展開にはたまげた。
)

一応ハッピーエンドなんだけど、納得いかなーいって心で叫んでいる私。

【Story】
バリバリのキャリアウーマンのメレディスは、恋人のエヴェレットとともに、クリスマス休暇にエヴェレットの実家に行くことになる。ストーン家は自由奔放でオープンな性格であり、堅物で神経質なメレディスとは何もかも対照的。互いになかなか馴染めず、家の中には気まずい空気が立ち込める。
Date : Monday 26th March 2007 00:04
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イルマーレ

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イルマーレ原題 THE LAKE HOUSE
2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 98分
監督 アレハンドロ・アグレスティ
出演 キアヌ・リーヴス/サンドラ・ブロック

お勧め度 ★4つ半

2001年の韓国のオリジナルが未見なので、比較にはならない。だけどキアヌとサンドラとあっちゃあ見逃すはずがない。私この二人好きよ。

結構この作品は自分としては楽しめた。ただしタイム・パラドックスを考えはじめると、つじつまあわないだろっていうつっこみどころはある。この話の二人は生きている年代が違うのだ。この過去と未来の人間が文通しちゃうんだよね。そこからして無理な話だから、どうしても矛盾が生じるのはしかたない。なのでそこを深く追求すると、話についていけなくなってしまう。なので単純に過去と未来の男女が文通して、お互いに恋心を募らせていくと考えて、さらりと見ることをお勧めする。

なんていうのか、キアヌもサンドラも実年齢は40歳代なわけで、映画の設定の年はわかんないけど、若くはないということは確か。だから若いころのように欲望のまま突っ走れ恋愛ができない。二人がキスしたいのにしそうでできないもどかしさとか、そういう含みというか、そのあたりはとてもうまい。

そんな二人なので、ラスト近くのサンドラ演じるケイトが手紙をにじりしめて声を殺して泣くシーンはぐっと胸に来るものがある。ラストは賛否両論があるとは思うのだけど、私はこの映画の二人にはあれで満足している。なんかちゃらちゃらした感じがないので、こういう映画好きだよ。機会があったら韓国版も観てみようかな。

それにしてもキアヌとサンドラは実生活でも友達同士みたいで、仲のよい友達でいいねぇ。←映画とは何の関係もない

【Story】
湖の岸辺に建つガラス張りの一軒家に住むケイトは、シカゴの病院に行くことになり、この家から引っ越すことにした。彼女は次の住人に自分宛の手紙の転送を頼もうと、郵便受けに手紙を残し引越ししていった。一方アレックスは家族の思い出が詰まった湖の家を買い取り、そこへ引っ越してきた。彼はそこで郵便受けにアレックスの手紙を発見する。
Date : Wednesday 14th March 2007 00:55
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