マーサの幸せレシピ
Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

2001年 劇場公開
ドイツ制作
上映時間 105分
監督 サンドラ・ネットルベック
出演 マルティナ・ゲデック/セルジオ・カステリット
お勧め度

ヨーロッパの方って、ホント空の色が暗いよね。空が低くていつも曇っているような感じで。この映画も色彩は暗い。ドイツの作品だから、硬いイメージがあるのかも。
マーサは仕事の腕はぴか一なんだよ。有名シェフでもあり。だけど性格に難があり、とっても神経質。なんたって客に暴言吐いたり、客がこれはレアじゃないなんて言おうもんなら、生肉をたたきつけちゃうような女。プライドが高いんだよね。
仕事は誰にも負けないけれど、独身で彼氏もいない。休日には家から出ない。誰しもマーサほどでもないけれど、そういう部分ってあるように思うんだよね。男に負けじと仕事はしてみても、男に寄りかかったり、甘えたりすることが苦手というか、そういうのが不器用でできないんだよね。もちろん恋愛体質の女性はその限りではないだろうが。
そんなマーサだけど、イタリア人の陽気なマリオがやってきてから、少しずつ心を開いていく様子が丁寧に描かれている。この二人の対比として料理もそのように描かれている。マーサの作る料理は完璧だけど隙がない。きっと食べたらおいしいのだろうが、なぜか無機質でおいしそうに見えない。一方のマリオの作るものは、実に単純なイタリア料理というか、パスタとかそんなもんなんだけど、とってもおいしそうなんだよね。
マーサは死んだ姉の子を引き取って、子供とかかわることや、マリオとの関係により、少しずつ温和にそして素直になってゆく。
この映画よくもわるくも隙がない。なので遊びは少ないのだけど、失敗はないという優等生の映画だと思う。狙いもよくわかるしね。堅物のマーサがマリオの明るさによって姪のリナとともに救われていく様子はほろっとさせられて、考えさせられる部分もあるそんな映画かな。
【Story】
マーサは女性シェフとして働いている。マーサは仕事は優秀だけど、なかなか人に心を開かず休日も一人で過ごしている。そんな時姉が事故死し、その娘リナをマーサが引き取ることになった。