バブルへGO!! タイムマシンはドラム式

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バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 スタンダード・エディション [DVD]原題 バブルへGO!! タイムマシンはドラム式
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間116分
監督 馬場康夫
出演 阿部寛/広末涼子

お勧め度 ★3つ

この映画はホイチョイプロの娯楽映画。娯楽映画だから私は腹もたたず、それに結構懐かしく楽しめました。時代は2007年だけど、タイムマシーンに乗って1990年のバブルの時代に行き、バブルの崩壊を防ぐという話し。見ていると確かにそうそう、皆あんなファッションしていたなんて思いました。太い眉毛に髪型はとさかをたてたようなスタイル。さらにボディコンの服装。  

現代の人間の役である広末涼子が1990年にいくと、今時の服装を指さされ「お前ジーンズがずり下がって、へそ出てるぞ」とか言われてしまうのです。その時代は携帯電話もなく、待ち合わせは駅のどこの前というのをちゃんと約束しないといけないので、「駅に着いたら連絡する」なんていうのは通用しないのです。今では携帯電話なんて当たり前の時代だけど、当時はポケベルだったんですよね。いっけんあの時代のバブルの恩恵を受けると、バブル悪くないじゃないって思ってしまうでしょうね。だって男たちはお金ばらまいてますから。その恩恵を受けない人には、何の意味も持たない時代です。

肝心のタイムマシーンは、見た目は洗濯機です。動かすには一応洗剤を入れてスイッチをいれないといけないみたいです。なので水着を着てその中に入ってます。さらに重量制限があるらしいので、デブの私は入れません。

という感じで、昔を懐かしむには楽しい映画です。その当時を知らなくても、へぇーこんな時代があったんだっていう事で単純に楽しめばいいかと思います。タイムマシンそのものが現代にはまだ発明できていないものなので、理屈こねる必要はないかなと。阿部ちゃんがまたまたいい味出していて、バブルの時代の彼と20年経った頃の彼とはだいぶ違っているのですが、基本的性格は変わらないというのがおかしいです。阿部ちゃん自身バブルの頃は、あんな感じでイケメンで女たちを口説いていたのでしょうでしょうか?ちょっと聞いてみたい気がします。

【Story】
2007年現在の日本。低迷が続く日本経済。そんな日本の危機を救うべく、財務省大臣官房経済政策課に勤める下川路功はある計画を進めていた。それは、1990年にタイムスリップしてバブル崩壊をくい止め、歴史を作り変えるという極秘プロジェクトだった。
Date : Tuesday 4th September 2007 11:54
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DEATH NOTE デスノート

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DEATH NOTE デスノート原題 DEATH NOTE
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間126分
監督 金子修介
出演 藤原竜也/松山ケンイチ

お勧め度 ★4つ

DEATH NOTE デスノート the Last name原題 DEATH NOTE デスノート the Last name
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間140分
監督 金子修介
出演 藤原竜也/松山ケンイチ

お勧め度 ★4つ

面白かったです。久々に日本映画で楽しかったと思えた作品かな。原作漫画は読んでないので、そのあたりはわかんないんですけど。デスノートを手にした夜神月(やがみらいと)はそのノートに死んでほしいと思う人の名前を書き込みます。そうするとその人物は死んでしまうんですね。さらにどういった経緯で死ぬか書き記すと、その様に死ぬらしいです。

とは言っても、最初は月の正義感からノートを利用しようとしていたんです。といっても間違った正義感なんですけど。例えば凶悪犯人がのうのうと生きている世の中だったり、そういう人たちをノートに書き込んでいくの。月は法律を勉強して弁護士とかになることを夢見ていたけど、法律の限界とか、世の中の理不尽さが我慢できなかったんですよ。世間的にはデスノートの存在は知られていないので、ミステリアスな連続殺人事件という扱いで、警察は犯人逮捕に躍起になっています。

そんな月と月を追うエルという人物の頭脳戦略。エルは一応一般人なんですが、秘密警察みたいな感じというのか、頭のいい人間で、警察と協力してこの殺人事件の犯人をみつけるために、捜査する重要な人物。どっちも頭がいいので、追い詰め追い詰められ、そしてするりと交わす。このあたりの駆け引きが巧みで、とっても楽しかったです。あっという間に前編が終わってしまったし、後編も続けて見てしまいました。後編も月の正義感はどんどんとエスカレートしていき、そして最後は…。

出てくる死神がかわいいです。といっても姿はすごいんだけど、おちゃめなのはりんご大好きというか、死神の食べ物がりんごとは思わなかったです。

前編も後編も結構長時間の作品だけど、その時間の長さを感じない作品ですので、ぜひに。余談ですが、デスノートブームは韓国でもあるらしく、赤い日記という、デスノートもどきが流行っているらしいです。別に名前書いたからといって、その人が死ぬわけではないですが、それ風の日記帳が売られているらしいですよ。

まっ、私の中にも、心のデスノートは存在しています。←こわっ

【Story】
エリート大学生の夜神月。法律の限界を感じていた。そんな時彼は黒い表紙に『DEATH NOTE』と書かれた一冊のノートを拾う。そこには、このノートに名前を書かれた人間は死ぬと書かれた一文があった。ためしに誘拐殺人犯の名前を書き込んでみると、翌日の新聞にはその男の獄中死が報じられていた。
Date : Thursday 19th July 2007 14:38
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フラガール

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フラガールスタンダード・エディション原題 フラガール
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間120分
監督 李相日
出演 松雪泰子/豊川悦司/蒼井優

お勧め度 ★4つ

何でも実話らしいのですが、今でも福島にはハワイアンセンターがあるのでしょうか?

炭鉱の町福島県いわき市は、炭鉱が次々と閉鎖される中、街が生き残っていくために、ハワイアンセンターを作るという計画が持ち上がり、そこで東京からフラダンスの先生を呼ぶのだけど、なんせダンサーは地元の女性たち。高校生だったり主婦だったり。そんなダンスのダの字も知らない女性たちに、フラダンスを教えるのは至難のわざ。まどかさんに同情してしまいます。

とは言うものの、皆で何かを努力してゲットするど根性ものに弱い私は、結構ぐっときたりしました。こういう作品を娯楽映画というのでしょうか?ええ、娯楽大好きですとも。蒼井優さんのダンスはすばらしいですね。かっこよかったです。彼女のフラダンスに拍手をおくっている自分がいました。ベタな話なんですが、私はこういう単純な話が好きなので楽しめました。

フラダンスって、手の動きひとつひとつに手話みたいな意味があるってはじめて知りました。ひとつ知識が増えました。そう考えるとダンスひとつでも深い意味があるのですね。炭鉱の人たちの仕事に対する葛藤とかもそれなりに描かれていました。ハワイアンセンターに転職した同僚に対する冷たい目とか、炭鉱しかできないからといって夕張炭鉱に引っ越していくもの。それぞれの思いがあって、それと同時にフラダンスど根性物語です。

ベタな娯楽映画が大好きな方、結構楽しめますよ。そんな中私が一番好きなシーンは、まどか(松雪さん)が男風呂に怒鳴りこむシーンでした。結構笑えます。

【Story】
昭和40年の福島県いわき市は炭鉱町だった。時代は石炭から石油へと変わり、閉山が相次いでいた中、町あげてのプロジェクトとして、レジャー施設のハワイアンセンターの建設が計画される。そしてフラダンスショーのダンサー募集が地元の少女たちに対して行われ、東京から元SKDのダンサー、平山まどかが指導のためやってくる。
Date : Monday 2nd July 2007 00:02
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7月24日通りのクリスマス

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7月24日通りのクリスマス原題 7月24日通りのクリスマス
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間108分
監督 村上正典
出演 大沢たかお/中谷美紀

お勧め度 ★2つ半

クリスマスのシーズンでもない上、夏にクリスマスかよと思うでしょうが、とりあえずテレビの予告で気になっていたので、DVDレンタルしてみました。中谷さん演じるサユリはいけてない女の子という設定ですが、確かにださい服装でメガネをかけていて、一見いまひとつの女の子になっています。ですがもともと中谷さんは美人にて、アヒルの子が白鳥に変わるのは難なくできるというものです。

サユリは自分の住む長崎を、なぜかポルトガルのリスボンに置き換えて妄想するのが好きな女の子です。何の変哲もない通りを7月24日通りと呼んでみたり。実際のリスボンにそのような通りがあるのでしょうか?と思って調べてみたら、確かにあるらしいです。ポルトガルってしゃれてますね。

映画の内容より、ポルトガルに行きたいと思わせるような映画でした。旅行映画ではないんですけどね。だって中谷さんも大沢さんも大人の男女なわけなんだけど、設定があまりにも子供じみていて、二人にあまり感情移入できませんでした。ラブコメなんだろうなというのはわかりますが、もう少しなんとかならなかったのかなぁと。

だって今時王子様ランキングとかいって、自分の周りの男性をランクづけしている人っているのでしょうか?その中には、自分の弟まで含まれていますし。いくにイケメンの弟であっても、王子様はないだろうと思うのは、私がおばちゃんだからでしょうか?

ストーリーとしては、ずーっと好きだった先輩に、偶然再会して再び恋心がメラメラみたいな話です。冴えない自分を変えて、先輩にふさわしい女になるのだと変身するといいましょうか。

私は主人公の二人より、サユリのお父さんとお父さんの恋人の方が、とっても好感もてて、いいなぁなんて思っちゃいました。ちなみにお父さんを小日向文世さん、その恋人をYOUさんが演じていました。


【Story】
長崎の市役所に勤めるサユリは、妄想の世界では、自分の住む街をリスボンの街に置き換えて楽しんでいた。ある日のこと、大学のOB会にやって来た憧れの先輩である聡史と再会する。クリスマスを前にすっかり舞い上がるサユリだった。
Date : Sunday 1st July 2007 08:23
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地下鉄(メトロ)に乗って

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地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション原題 地下鉄(メトロ)に乗って
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間121分
監督 篠原哲雄
出演 堤真一/岡本綾

お勧め度 ★3つ半

この映画私にとっては比較的楽しめました。といってもつっこみどころはそれなりにあると言えばあります。最初地下鉄を降りたら、そこは昭和の時代だったというもので、すべてそういった形でタイムスリップするのかと思っていたら、そうでもなくベッドに寝転んでいたらという場合もあり、地下鉄である事にあまり意味はないみたいなんですよ。

タイムスリップして過去を変えようとするんだけどうまくいかなかったり、変えてしまったことでその後の自分の人生が変わっていったり。自分のこと以外にも、自分の父や母の若いころ、自分が生まれる前の親のことがとてもよく描かれているんですが、どちらかというと父親の裏の部分というか、そちらが色濃く現われていました。

真次は同じ会社のみち子と不倫しているのですが、彼女の存在がなぜかとても希薄なんですね。映画の流れから行くと、みち子って重要なかかわりをもっていると思うのですが、なんだかとてもさらりとしていて、透明人間のような感じ。よくよく考えると、彼女の存在や彼女の思い、それがあまりにもあっさりとしている。そんなんでいいのか?と思ってしまいました。

あまり書くとネタバレなんですが、これは真次の父親と父の愛する人との話であり、それに父の子である真次が、過去にタイムスリップすることで、父の本当の気持ちやそして自分の知らなかった父の思い、そして今までの自分の人生を振り返るというのがポイントなんだと思うのですが、なーんだか皆がみんながあっさりモードで、そこがぐぐーっと入り込めない理由のような気がします。

とはいうものの、そんなにつまらないわけではないのです。だからもう少し味付け変えれば、もっとおいしくなったのにという残念賞なんですね。盛り上がりに欠けるというのでしょうか。岡本綾さんってどうにもみち子役にあっていないような気がするのは私だけでしょうか。だって岡本さん演じるみち子の狂おしいせつない思いがあの物語の軸になるのに、あまりにもお茶漬けさらさらって感じなんですもの。

と書きながらも、なんていうのかこういう映画は嫌いじゃないので、惜しい実に惜しいといった気持ちがあります。『Always 三丁目の夕日』とは全く違った雰囲気ですが、昭和39年の東京を味わうにはいいかもしれません。

【Story】
真次は父が倒れたという連絡を弟から受ける。父とは家を出て以来一度も会っていなかった。そしてその日は兄の命日でもある。そんなことを考えながら地下鉄の地下道を歩いていると、兄に似た人を見て追いかける。そのまま地下鉄を出ると、そこは東京オリンピックを目前にした昭和39年だった。
Date : Saturday 30th June 2007 08:18
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手紙

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手紙 スタンダード版原題 手紙
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間121分
監督 生野慈朗
出演 山田孝之/玉山鉄二

お勧め度 ★4つ半

これ実際の刑務所でも上映された映画なんですってね。ニュースかワイドショーか忘れましたがそんなことやっていました。原作はこれまた読んでないのですが、東野圭吾さんの作品って結構映画化されていますよね。一度読んでみましょうかなんて思いました。

話の筋は、一言で言うと、兄が強盗殺人で刑務所で服役中。本人は罪を犯したのだから自業自得なのですが、自分の肉親が罪を犯すということは、自分の親族まで不幸に至らしめるというものです。

兄の犯した犯罪のせいで、弟は形見の狭い思いをしていきます。自分はなんら関係ないけれど、殺人犯の弟ということで、仕事も辞めなくてはならなくなったり、もちろん好きな女の子ができてもうまくいきません。結婚して子供ができても、その子供さえ犯罪者の肉親ということで、仲間はずれにされたりします。

つまり罪を犯すということは、自分と被害者の人生以外にも、被害者の肉親そして自分の肉親の人生をも変えてしまうということを認識すべきだと問うているわけです。

玉山鉄二さんの演技はすばらしいの一言ですね。鼻たらしながらの迫真の演技でした。たぶん皆さんここらで泣きのツボを刺激されるのでしょうが、私にとってのこの映画のツボは、被害者の息子が"許す"というシーンの方が強烈に心に残りました。決してそんな気持ちになることなどないと自分は思うので、それだけでそこの部分では、わたしく号泣。彼らは一生母親を殺されたことを抱えて生きていくのですが、それでももういいという言葉の重みには、果てしなく心が痛みました。決して心から許したわけではないと思うのですが、人間界で生きていく上で、一番難しいのが"赦し"なのではないかと思われます。

たぶんこの映画、犯人である兄は、自分の犯した罪をいたく反省しており、そしてとても悔いて刑期を勤めているから、皆さんこの弟にもかわいそうに、兄のしたことなのにという思いになると思うのです。でももしこの犯人である兄が、ふてー態度だったら、反省の言葉もなく、ふてぶてしくお天道様の下に出てくる日を心待ちにしながらわざとらしく反省しているように見せかけているような、あくどいやつだったら、弟に同情的な目を向けたでしょうか?

号泣しておいてなんなのですが、これいろんな視点から見てみると面白いかもしれませんね。いろいろと細かい部分でも、この映画は含蓄のある言葉が出てきますので、お時間のある方は原作と映画両方見比べるといいかもしれないですね。

【Story】
武島直貴の兄である剛志は、強盗殺人を犯し、無期懲役を言い渡されている。剛志の犯した罪により、直貴はいわれなき差別に苦しんでいた。
Date : Friday 29th June 2007 14:35
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LOFT ロフト

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LOFT ロフト デラックス版原題 LOFT ロフト
2005年 劇場公開
日本制作
上映時間115分
監督 黒沢清
出演 中谷美紀/豊川悦司

お勧め度 ★1つ

すいません、この映画感想が書けません。何が言いたかったのかさっぱりわかりませんでした。黒沢清監督という人の作る映画には、私は合わないと思いましたね。前に『ドッペルゲンガー』という作品にチャレンジして挫折したことがあるのですが、これは我慢して最後まで見ました。ですが何が言いたいのか全く理解できませんでした。たぶん彼の世界観が好きな人は面白いのかもしれないけれど、私にはむいてないようです。

なんていうのか、ひとつひとつのエピソードがどう関連しているのかわからないのですよ。トヨエツがミイラを大切にしていることや、玲子(中谷美紀)が泥を吐くシーンなど、関連しているようでそれほど意味があることに思えないのが辛いです。なんでも昔の女性は美しくなるために泥を塗り、そして泥を食べたとか。そのミイラもそうみたいで、じゃあミイラのたたりとかそっちの話なのかと思うと、全然関係ない事件がおきたり、いったいなんなんでしょうか?

さらに私は大真面目に見ていたから、最後の方でのオヤジギャグのようなせりふには、これって一応ホラーなんだよね?それとも寒いギャグを見るためのものなのか?と疑問符の連続で、さらに深い迷宮の謎に迷い込みました。

ということで、この映画に関しては、理解の範囲を著しく一脱していたので、もうこれ以上感想は書けないです。

【Story】
女性作家の春名礼子は、スランプで体調を崩してしまう。心配した担当編集者の木島の取り計らいで、東京郊外の一軒家に引っ越してきた。ある日のこと向かいの建物に、何かを運び込む男の姿を目撃する。なんとそこは大学の研究所で、そこには1000年前の女性のミイラが保存されていた。
Date : Monday 25th June 2007 12:30
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やわらかい生活

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やわらかい生活 スペシャル・エディション原作 やわらかい生活
2005年 劇場公開
日本制作
上映時間126分
監督 廣木隆一
出演 寺島しのぶ/豊川悦司

お勧め度 ★2つ半

寺島しのぶさんの映画といえばいろいろあると思うのですが、私は『ヴァイブレータ』が駄目だったのです。というか最後まで見る前に力尽きたので、もしかしたら最後まで見たら絶賛だったのかもしれないですね。なので今回も恐る恐る見てみたといったらいいでしょうか。

私の感想は"悲しい"という一言でした。タイトルのやわらかい生活というと、なんだかほっとするような暖かい生活のようですが、私は最後に悲しくなりました。人ぞれぞれだと思うので、あくまで私はということです。

優子(寺島しのぶ)は35才で独身です。そして躁うつ病をわずらっています。そんな彼女の周りにいろいろな男性が登場します。メンタルを病んでいるやくざの安田とか。ネットで痴漢させてくださいと募集をかけて、相手の同意を得て痴漢をする男←同意してなので犯罪ではないみたです。大学時代の同級生でEDの病気を抱えている本間。そして従兄の祥一(豊川悦司)。

優子は東京蒲田に住んでいて、蒲田という街が好きみたいです。蒲谷は私も行ったことはありますが、住んだことはありません。地元の人が見たら愛着わくような撮り方をしているとは思います。下町と山の手の真ん中みたいなとこにある町といったらいいでしょうか。

彼女の抱えている寂しさや、人を求めているのに手に入らない恋しさとか、本当は誰かの一番になりたいのに、二番でいいやって自分に言い聞かせるせつなさとか、そのあたりが私の心にグサグサと刺さり、心が痛くなってしまいました。みんな寂しいんですよね。

ここからネタバレです→(優子のこと本当に大切に思ってくれる祥一という人が現われたと思ったら、彼は最後に死んでしまうんですよ。その前にもやくざの安田はやばい仕事をして、刑務所に行くような事を言いにくるし、同級生の本間は本命の彼女っぽい人が現れるし。最後には優子に幸せになってほしいなぁって思っていたら、祥一が死んじゃう。

そして誰もいなくなった状態です。優子もラストに誰もいなくなったってつぶやくし。それでも優子は生きていくのだろうけれど、私はハッピーエンドを望んでいたので悲しくなってしまいました。
)←ここまでです

雰囲気のある映画だとは思いますが、今の私の実生活が辛い時期なので、結構堪える映画でした。違う精神状態で見たら、全く違った感想になったかもしれませんね。

あとひとつ思ったのは、女が風呂なしアパートに住むって言うのは、かなりのもんだと思うのですが。それも35才で。

【Story】
キャリアウーマンとして働いていた優子は、両親と親友の死により躁うつ病になる。そして仕事を辞め東京は鎌田の町に引っ越してくる。そんな彼女のアパートに従兄の祥一が居候としてやってくる。
Date : Sunday 10th June 2007 09:14
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破線のマリス

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破線のマリス原題 破線のマリス
2000年 劇場公開
日本制作
上映時間 108分
監督 井坂聡
出演 黒木瞳/陣内孝則

お勧め度 ★3つ

今やテレビのやらせ問題とか捏造とかは当たり前のように起こるけれど、この映画はそんなテレビの世界での話し。番組は編集という作業がある。それの操作によっては、無実の人であっても犯人っぽく演出させることは朝飯前である。

瑶子はテレビの編集をやっているが、視聴率をとる映像をつくり上げるうではピカイチだ。例えそれが無実の人間が犯人に疑われようとも関係ないという、とーっても嫌な女だ。おかげで陣内演じる麻生があたかも犯人ととられても不思議ではない映像になってしまう。怒った麻生は瑶子にストーカーのようにつきまとう。

麻生は確かにかわいそうだと思う。とある事件で自殺した弁護士のあとをつける不審な男。さらに事情聴取から出てきて、にやりと不適な笑いを浮かべる男。そんなふうな印象を与えるように編集されちゃうんだよね。
たまたま自分の子供と同じくらいの年の女の子がそばにいたから、にこっと笑ったら、それが編集によって、女の子の姿は映らないようにして、いかにも不敵な笑いを浮かべる犯人みたいになっちゃうんだもん。

だけどさそこまでされたなら、名誉毀損とか何かで訴えればいいのに、なぜか瑶子のストーカーみたいになるんだよね。確かに瑶子は嫌な女。だけど麻生もそうとう嫌な男になっている。なのでなんだか肝心の主人公らに好感がもてないんだよね。

ネタバレ→(麻生は瑶子によって、いかにも犯人みたいにテレビに映されたことで、人生をめちゃくちゃにされ、それで結局瑶子と麻生は最後にもみ合いになって、誤って瑶子は麻生を殺してしまうんだよね。それをたまたま撮影されていて、今度は瑶子が犯人としてテレビに映る。そして自分が情報操作したように、瑶子もたまたま逮捕の時に自分の子供の姿が見えて、それに向かって笑いかけたら、その笑顔がテレビに映る。皮肉なもんだ。)

報道の世界って、真実ばかりではなく、誘導というものが存在している。なので我々も見ているものがすべてと思っていると、とんでもないことになる。マスコミの情報操作に踊らされる我々に対しても警告を投げかけていると言える。

ある意味因果応報のドラマでもあるけどね。うまい作りだなぁとは思うのだけど、なんというかあまりかわいそうだなとかっていう感情がわかず、同情ができないので、後味はよろしくない。それに不法侵入やらストーカーやら、ちょっといくらなんでも極端じゃないか?っていう出来事が多く、とてもいい題材なのに、なんだか消化不良で終わってしまったような気がする。

【Story】
独自の切り口で『事件検証』という小さなコーナーを作り、高視聴率を上げていた編集ウーマン、遠藤瑤子は番組の編集をやっている。ある日彼女のもとに郵政省の贈収賄事件による殺人疑惑の内部告発テープがもちこまれる。彼女はテープをもとに事件を検証する番組を作ることになる。
Date : Thursday 8th February 2007 01:22
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かもめ食堂

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

かもめ食堂原題 かもめ食堂
2005年 劇場公開
日本制作
上映時間 102分
監督 荻上直子
出演 小林聡美/片桐はいり/もたいまさこ

お勧め度 ★4つ半

片桐はいりさんは、画面で見ると顔がでかく見えますけど、以前電車の中でみかけたとき、とてもスリムで顔もふつうの大きさだった。←映画と何の関係が???

非常にゆるい映画。とりたてて大事件が起こるでもなく、単なる日常生活がたんたんと流れる。日記のような映画といったらいいのかも。それも舞台はフィンランド。例えばアメリカのとある街なんて言われたら、行った事がなくてもなんとなくイメージわいたりするじゃない?でもフィンランドって、名前は知っているし北欧の国ということも知っている。でもじゃあどんな国なの?と言われると、よくわかんなかったりする。そんなあいまいなところがこの映画をさらに漠然とさせる。

これ観ていると、無性におにぎりがたべたくなること間違いなし。フィンランドで食堂を経営しているサチエ。彼女を中心に、フィンランドの近隣の人々。日本からやってきた二人の女性。彼女らを通して、ゆらゆらとした今という時を生きる、そんな話といったらいいのかな。

この映画評価は真っ二つかも。というのもあまりに平坦な話だから、退屈に感じる人もいるだろうなとは思う。私はこの手の話嫌いではないし、呑気なもんだから、こういうだらけた時間は大好きときている。だからこういう話は退屈しない。うちの近所にも、あんな食堂あったらいいのになぁと思った。

冒頭のシーンで、ガッチャマンの歌の歌詞を尋ねられ、どうしても最後まで歌えないというのがあって、私も映画観ながらガッチャマンを歌ってしまった。間違えながらもおおむね歌えた。(笑)

原作は群ようこさん。

【Story】
フィンランドで、かめも食堂という小さな食堂をオープンしたサチエ。だがやって来たお客はガッチャマンが好きな青年だけ。
Date : Tuesday 6th February 2007 21:25
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