歓びを歌にのせて

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

歓びを歌にのせて原題 As It Is Heaven
2004年 スゥエーデン公開
上映時間 134分
監督 ケイ・ポラック
出演 ミカエル・ニュクビスト/フリーダ・ハルグレン

お勧め度 ★4つ

『コーラス』が好きな人はお勧めっていうのでレンタルしてみたんだ。ズばり『コーラス』の方が好きであるが、これも悪くはない。歌声もすばらしいし、皆が歌を通して心が一つになる様は見ていて気持ちがいい。さらに人間は様々ないろんな問題を抱えて生きていて、でもそんな日常を忘れさせてくれる場がこの聖歌隊の練習であったりもする。

私がいまいちだと思うのは、主人公のダニエルが男前じゃないんだよ。←結局それかい。なんだか暑苦しくて、油ギッシュなイメージがいただけないんだ。腹の出ているおやじというのか。さらにスゥエーデンの映画なので、北欧の暗い冬が、なんか重さを感じさせてしまうんだなぁ。まっ、人様の外見のことは大きなお世話で、それを差し引けばまずまずではある。

世界的に有名な指揮者のダニエルは心臓を患い第一線から退くんだけど、そのため自分の故郷に帰るんだ。だけどその故郷はいい思い出はなく、いじめられた過去がある。でもそれを隠して故郷の街に足を踏み入れ、そこで聖歌隊の指揮をすることになるんだ。

ダニエルも昔のトラウマからの脱却をはかり、さらに村人もいろんな問題を心に抱えていて、そういったことをどう対処して生きていくかというのを取り混ぜている。DVの夫がいたり、本来は神に仕える聖人の神父であっても、ダニエルの人気に嫉妬したり、恋人に裏切られるものや、そりゃあもういろんなことがてんこもり。だけどそういった問題から逃げずに向き合うことで、自分をとりもどしていくといった人生劇場もあり。

お互い練習している間は罵倒しあったりして、激しく衝突するし、それが歌の練習を通してみんな一体になっていく。そして最後はコンクールを目指すまでに成長していくんだ。『コーラス』はボーイソプラノの美しい歌声。これは大人のバリトンやソプラノの美しいハーモニー。どちらもすばらしい音楽であることにはかわりない。

【Story】
天才指揮者として世界的に有名なダニエルは心臓を患い、そしてついに彼は第一線から退くことを決断する。すべてを捨てた彼が向かった先は、幼年期を過ごした小さな村ユースオーケルだった。この土地で余生を送ろうとしていたダニエルだったが、地元の聖歌隊を指導してほしいと頼まれる。
Date : Thursday 27th July 2006 20:31
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天空の草原のナンサ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

天空の草原のナンサ デラックス版原題 THE CAVE OF THE YELLOW DOG
2005年 ドイツ公開
上映時間 93分
監督 ビャンバスレン・ダバー
出演 ナンサル・バットチュルーン/ウルジンドルジ・バットチュルーン

お勧め度 ★3つ半

モンゴルの遊牧民の話で、この映画に登場する家族は実際の本当の家族が出ている。ナンサという主人公の子もこの家族の長女で、名前ももちろんナンサ。なので映画なんだけど、ドキュメンタリータッチでもある。ストーリーはいたって単純。遊牧民の家族があって、ナンサという少女が犬を拾ってきてお父さんに反対されてなんていう日常のたわいもない出来事。

実際の遊牧民の子供を、映画で演じるなんていうことはできないだろうに、自然の姿をよく映画としてまとめたなぁとは思った。三人の子供は本当にかわいい。末っ子は長男なんだけど、私は最初女の子だと思った。髪の毛を二つに分けて結んでいるし、リボンまでつけているので絶対に女の子だと信じてた。そんなまだしゃべれない末っ子から、主人公のナンサまで、天真爛漫な子供の笑顔がすばらしい。

遊牧民の生活って大変だろうけれど、家を組み立てたり壊したり。牛の糞を燃料にするので、糞拾いをしたり。子供もお母さんのお手伝いをして、一緒に生活しているたくましさがある反面、モンゴルも近代化の並が押し寄せていて、遊牧民も減少しているといった実態も映画の中では触れている。

フィクションとしてのストーリーといった部分で見るというより、こんな家族が地球のどこかで生活しているっていう意味で見るととてもいいと思う。モンゴルの雄大な大平原の景色も美しい。日本人が忘れている何かを感じれると思う。

【Story】
モンゴルの草原で羊の放牧をして生計を立てる家族5人。ある日長女のナンサはお使いの途中でかわいい子犬と出会う。ナンサはその犬を連れ帰るが、お父さんは狼の仲間かも知れないといって、犬を飼うことを許してくれなかった。
Date : Friday 21st July 2006 13:49
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トスカーナの休日

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

トスカーナの休日原題 UNDER THE TUSCAN SUN
2003年 アメリカ・イタリア公開
上映時間 113分
監督 オードリー・ウェルズ
出演 ダイアン・レイン/リンゼイ・ダンカン

お勧め度 ★4つ

この映画なんとなく見そびれていたんだけど、今回見てみて私としては結構好きな部類だと思った。映画としてはどうかはわからないが、好きというので言えばポイント高い。もともとダイアン・レインが好きっていうのもあるんだけど。

幸せな結婚生活、仕事も充実しているフランシス。ところがある日夫が浮気していると知ってしまう。結局離婚となり、人生のどん底に…。そこで人間は気分を変えて旅行したり、日常と離れた生活に逃避したりするけれど、フランシスもそうなんだ、イタリアのトスカーナに旅をする。

そこで突如として古い家を買ってしまうのは、よくわかんない。もちろん離婚したためにまとまった金が入ったとはいえ、自分の住むアメリカではなくイタリアに。映画の中でフランシスは、もうアメリカには帰れないって言っているが、離婚した位で私はイタリアに家は買えんぞ。かりに金持ちであっても。つーか離婚したてでイタリアなんかに住んだら寂しくてしかたないと思われる。まっ、誰も知らないところに行ってしまいたいっていう気持ちなんだろうけどね。

でもさトスカーナは美しい町だね。この景色見るだけでも価値はある。とするならばここに家を買いたくなるのもわかる。←さっきと言っていることが違う。(笑)

フランシスはこの家を購入したものの、すんごくぼろくてリフォームしないと棲めないわけよ。それで地元の人に手伝ってもらいながら、家の改装に力を注ぎ、離婚の痛手から立ち直ろうともがく。でもその反面、もう一度恋もしたいし家庭も持ちたいという願いもある。でもうまくいかなかったり、臆病になったり。

40才台の設定なのかなぁ、等身大の女をよく演じているとは思う。だけどイタリア男はみんなナンパばっかしてんのか?フランシスもイタリア男と恋に落ちる。まっ、私の知り合いはヨーロッパでいい男が多いのはイタリアだって言ってたくらいだから、恋の国なのかもしれないね。

「後悔は時間の無駄」「過去は現在を殺す」っていうせりふがあるんだけど、確かにいろいろあるけど、いつまでも落ち込んでいても何も始まらない。だから好きならどんどん行けっていうこと。それで失敗してもしないよりかはいいということだな。

ラストはフランシス、よかったねぇ。人生生きていればいいことが必ずあるねぇという、ちょっとできすぎな気がしないでもないけれど、美しい風景と美しいダイアン・レインと、そしておいしそうなイタリア料理が満載で、しばし現実を忘れるにはいい映画だと思った。

【Story】
サンフランシスコに住む女性作家のフランシス。仕事も順調、夫との結婚生活も幸せに暮らしていたはずが、ある日突然夫の浮気が発覚し、とうとう離婚へと至ってしまう。傷心旅行としてイタリアのトスカーナへ旅行に出かけるフランシス。その道中でみつけた古い一軒家に心ひかれ、衝動買いしてしまうのだった。彼女は地元の人たちの助けを借りて、その古い家の修復に夢中になっていく。
Date : Sunday 16th July 2006 13:14
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カレンダー・ガールズ

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カレンダー・ガールズ 特別版原題 CALENDAR GIRLS
2003年 カナダ・イギリス・アメリカ公開
上映時間 108分
監督 ナイジェル・コール
出演 ヘレン・ミレン/ジュリー・ウォルターズ

お勧め度 ★4つ半

これは実話だそうだ。イギリスの田舎町のおばさんたちが、ヌード写真を撮って、それをカレンダーにするというもの。

確かに婦人会の会合で、カリフラワーだかブロッコリーの話を聞くということより、もっともっと楽しくてわくわくする事ってたくさんあるよね。でも閉鎖的な世界では、保守的にならざるを得ないし、そんな中ヌード???ってなことで、大反対にあったりする。

私は最初、おとなしい無難な教会や風景の写真のカレンダーを作るより、ぶっとんだおばちゃんヌードの写真の方が楽しそうだっていう動機ではじめたのかと思っていたんだ。だけど仲間のご主人が白血病で亡くなって、その旦那がいた病院に居心地のいいソファを寄付っていう理由で、資金の調達の目的のためにと考えたもんなんだよね。なくなったジョンのための追悼のカレンダーでもあるわけ。決して好奇心満々っていう理由ではないんだ。

だからジョンの好きだったひまわりがカレンダーに盛り込まれているの。ヌードのおばちゃんたちはモノクロなんだけど、その中にカラーのひまわりをポイントに入っているんだよね。それがまたカレンダーのすばらしさを引き立てている。

なんかおばちゃんたちが、とっても素敵なんだ。みんなウィットに飛んだユーモア満載の人たちで、かわいらしいの。カレンダー撮影のために、撮影の前からブラジャーのあとがつかないように、ノーブラになったり、見ていてほほえましくなった。

また彼女たちの旦那もいい味出しているんだ。妻がヌードを撮るなんてとびっくりなんだけど、撮影の間は手持ち無沙汰にみんなでパブに集まったり。街の人やみんなが生き生きと描かれていて、心が温かくなる映画だった。

またそれだけでなく、このカレンダーが一躍有名になって、ハリウッドにまで呼ばれ、有名になるということでちやほやされ、自分を見失いかけたり、息子との葛藤や夫婦の関係、いろんな問題を抱えてはいても、それでもたくましく生きていくさままで描かれている。

このカレンダーのお金は、白血病基金に寄付されたんだってよ。
元気になりたいときにどうぞ。

【Story】
イギリスの田舎町のネイプリーで、主婦であるアニーの夫が亡くなった。アニーを励ますために、毎年恒例のカレンダー制作に、自分たちがモデルになったヌードカレンダーを作ろうと提案する。そしてその売り上げはジョンが最期を迎えた病院に寄付すると目的があった。最初は抵抗があったものの、次第にカレンダー制作に対して協力するものが増えてきた。
Date : Tuesday 11th July 2006 07:55
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バックマン家の人々

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バックマン家の人々
原題 Parenthood
1989年 アメリカ公開
上映時間 124分
監督 ロン・ハワード
出演 スティーブ・マーティン/キアヌ・リーブス


お勧め度 ★4つ

バックマン一家の群像劇といったところか。渡る世間は鬼ばかりみたいに、ファミリードラマなんだけど、これでもかといった感じて、いろんな小さい事件が目白押し。

親も子供も何かしらの問題を抱えていて、それでも人生生きていかねばという映画なので、笑いあり涙ありかつ怒りあり、自分の人生そのものを見せ付けられている感じ。

なので時々息苦しくなることがあるけれど、それでもみんな何かしらの答えを求めて、前に進んでいく姿は好感もてるので、なんか温かい気持ちになる話かなぁ。これに出てくるおばあちゃんがまたいい味出していて、やっぱり年寄りの言うことは重みがあるなぁと思わせてくれるようなせりふも満載。

派手な映画ではないが、しみじみとした日常を味わい方には向いているかな。ついでに若かりし頃のキアヌ・リーブスが出ているのは見ものかも。

【Story】
家族を顧みない父ようになるまいと、バックマン家の長男ギルは、妻と3人の子供たちと穏やかに暮らしていた。悩みの種は息子ケヴィンが神経過敏であることだった。ギルの姉ヘレンは夫と離婚し、問題児のゲリーと男とばかり会っている娘のジュリーが悩み。ギルの妹スーザンは、娘パティに英才教育を施す夫ネイサンが悩みであった。そんなある日、末っ子の弟ラリーが3年振りに家に戻ってきた。
Date : Monday 12th June 2006 20:53
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ぼくのともだち ドゥーマ

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ぼくのともだち ドゥーマ
原題 DUMA
2005年 アメリカ公開
上映時間 101分
監督 キャロル・バラード
出演 アレクサンダー・ミハルトス/イーモン・ウォーカー

お勧め度 ★3つ

悪くはないよ。私は動物ものって結構好きだし。ストーリーはものすごく単純。赤ちゃんのチーターを拾い育てたが、大人になり野生に返すまでの少年とチーターの友情の話。

でもあんなに人間になじむものなのかな?チーターって。それと父親が病気で亡くなり、母と少年は町に引っ越すことになるのだけど、いくらなんでもチーターを町に連れて行くというのはいかがなものか。結局街中大騒ぎよね。そりゃあそうだ、野生のチーターが道路をものすごい勢いで走り抜けていったら、ビビらない人はいないと思われる。

結局このままではドゥーマが連れ去られてしまうと感じたキサンは、ドゥーマとアフリカのサバンナへ家出して、ドゥーマを野生に返そうとするんだ。もちろんその旅は過酷なもので、ワニのいる川を渡らないといけなかったり、ライオンに食べられないようにしなくてはいけなかったり、そんな旅の途中でリップという男に出会う。

というような展開なんだけど、アフリカの大自然のすごさと、野生の動物の迫力。動物が好きな私には結構楽しかったよ。ドゥーマが野生としての本能を発揮して、鹿とかを食いちぎって食べるシーンでは、キサンはちょっと寂しく思うんだよね。野生に戻すのは自分で望んだことなんだけど、それはドゥーマとの別れを意味するものだから。

あんなに人間に慣れ親しんで、それでもサバンナに帰れば仲間のチータと寄り添い野生としての本能を目覚めさせられるもんなんだとびっくりもする。なんかチーターって肉食獣で怖いって思うけれど、ドゥーマはなんか猫が巨大化したみたいな感じで、愛らしく見えるのがなんかせつないのだ。
キサンとドゥーマの別れは、ちょっとぐぐっときた。いつまでも親友だよっていうところがね。

【Story】
南アフリカに暮らす少年キサンは、ある時父と一緒に、母親とはぐれた赤ちゃんチーターを保護する。いつしか家族の一員となったドゥーマであるが、大きく成長したドゥーマをそろそろ野生に返す時期が来ていた。そんなとき父が病死したのをきっかけに町に引っ越すことになったキサン親子。ドゥーマを捕獲されることを恐れたキサンは、故郷のサバンナへ帰そうと決心し、南アフリカを縦断する旅に出るのだった。
Date : Monday 5th June 2006 06:59
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シンデレラマン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

シンデレラマン
原題 Cinderella Man
2005年 アメリカ公開
上映時間 144分
監督 ロン・ハワード
出演 ラッセル・クロウ/レネー・ゼルウィガー

お勧め度 ★5つ

実に直球の映画だった。つまり隙のない話というのかな。実話だからかもしれないけれど。私としてはこういうストレートな話はかなり好きだったりする。素直に感動できるし。

ラッセル・クロウって私生活だと逮捕されたとか、スキャンダラスなことの多い俳優で、暴力的なこととか話題になったりしていたよね、でもこの人って出る作品に恵まれているのか、はたまた俳優としてはすごいものがあるのか、私生活のイメージとまるっきり違うんだよねぇ。

このシンデレラマンなんて、強きよき父であり夫であり、優しい男でもあり、そのイメージとかけ離れたということもなく、しっくりいっちゃってるよねぇ。

昔の『ロッキー』バージョンみたいな感じで、一人の男が妻のため子供のために、ボクサーとして再起するみたいな話よ。それもさものすごい貧乏で、電気も止められてしまうような中、お金のためというか結局家族のために、骨が折れようがボクシングの試合を続けて戦う姿は圧巻だよ。

私がとくにうるうるしてしまったのは、子供のためにボクシングのオーナーとかが集まる場所に行き、お金を恵んでもらうシーン。子供や妻のためとプライドも簡単に捨てて、お金がほしいと頭を下げるシーンは、涙で画面が曇ったよ。それにさとても優しいんだよね、子供を見る目が。おなかをすかせている子供に、自分は夢でおいしいステーキを食べておなかいっぱいだからって、子供に食べ物をあげたり、いい父親なんだよね。大きな愛であふれているというのか。

そんなわけで、これははずれはないでしょう。私としては実話ということで、彼の晩年は幸せな生活を送れて、本当によかったなぁと思ったよ。

【Story】
ボクサーとして将来を期待されていたジムは、右手の故障によりボクサーとしての道を断念される。肉体労働に励みながら、妻メイと3人の子供たちを養っていた。ある日のこと元マネージャーのジョーが復帰試合の話を持ちかけてくる。愛する家族を守るため、再起をかけてリングにあがることを決意する。
Date : Monday 15th May 2006 14:44
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イン・ハー・シューズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

イン・ハー・シューズ
原題 In Her Shoes
2005年 アメリカ公開
上映時間 131分
監督 カーティス・ハンソン
出演 キャメロン・ディアス/トニ・コレット

お勧め度 ★4つ

姉妹の葛藤というか、家族だからこそひどいことを言ってしまったり、それで後悔したり。そんな二人の姉妹が繰り広げる毎日。それとともにお互いに成長していくという話だろうか。

こういう話にありがちな、姉妹の対比というのかな、姉はデブで外見はいけてないが、頭はよく仕事も弁護士としてバリバリこなす。かたや妹はスタイル抜群で男受けする容姿だが、仕事も長続きせず、破天荒な性格だ。

お互いに対してコンプレックスがあるので、会えば憎まれ口をたたくし、相手のすることに対していちいち気に入らない。だけど一緒に育った親友でもある二人は、いろんなことがあっても最後はやっぱりなくてはならない存在であるという。

駄目駄目な妹マギー役をキャメロン・ディアスが演じているんだけど、なんか明るいあの笑顔を見ていると許せてきちゃうのが不思議。結構ひどいことを姉に対してもしてくるし、ありえねぇーっていうことも多数。寂しいからって勤めているペットホテルから犬を黙って持ってきちゃうし。姉の恋人を寝取っちゃうし。まっ、これは姉の恋人もろくでもない男なんだけど。こんな妹いらないって思っては見ても、キャメロンって得なタイプというのか、あの笑顔でまあいいかって思っちゃったりするんだよね。

そんなマギーがおばあチャンを尋ねてフロリダに行き、そこで働くおばあちゃんや老人ホームの人々から、いろんな人生についてを学んで成長していくんだ。

一方姉は姉で、一見順風満帆みたいな肩書きだけど、恋人とは同じ事務所で不倫関係。その不倫男に妹まで手を出されてしまう。外見はいけてなくて、スタイルも悪い。妹と恋人の事件以来、職場で一緒に働きたくないので長期休暇とり、犬の散歩を仕事にしたり。でも彼女の周りには本当にありのままを愛してくれる男性がいたりする。

そんな二人の成長振りと、父と母と祖母の関係を絡めて、うまくまとめている作品かな。誰でもこんなことあるし、こんな気持ちになったこともあるって共感しながら見れる一本。

この映画女同士で見るといいかもしれないなんて思った。最後はほんわかした気持ちにさせてくれるし、悪くない作品。

【Story】
抜群の美貌を持ちながら、定職にもつかずぶらぶらしているマギー。一方姉のローズは弁護士として成功しているものの、自分の容姿に自信が持てずにいた。ローズの家に居候していたマギーは、ある時ローズの恋人にちょっかいを出してしまい、怒ったローズに家を追い出されてしまう。そこでマギーは、亡くなった母方の祖母エラのもとを訪ねることにした。
Date : Thursday 11th May 2006 10:33
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レオポルド・ブルームへの手紙

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

レオポルド・ブルームへの手紙
原題 LEO
2002年 イギリス・アメリカ公開
上映時間 103分
監督 メヒディ・ノロウジアン 
出演 ジョセフ・ファインズ/エリザベス・シュー


お勧め度 ★4つ

なんか見終わったあとに、やりきれない思いが残った。切ないというのか、心が痛いというのか。

二つの物語が同時進行していくのだ。15年の刑期を終えて出所してきたスティーブンという囚人がシャバに出てからの出来事と、レオポルドという母親に愛されない少年の話。この二人は囚人との文通という事でつながっているのだけど、物語が進むにしたがって、ふたりの出来事がシンクロするときには、なんとも言えない気持ちになった。

またレオポルドの母も、毎日の結婚生活の中で、くすぶっていた思いがあって、夫と子供のために自分の夢をあきらめているといったことから、近所の人の告げ口で夫が浮気していると思ってしまう。あてつけのように、家の修理に来ていたペンキ屋と関係を持ってしまう。結局夫は浮気などはしておらず、おなかの子はペンキ屋の子か夫の子かわからない、いやペンキ屋の子と思っているため、息子を愛することができない。

レオポルドもスティーブンも心の中にずーっといだき続けていたことが、物語が進むことで折り合いをつけ、そして解放されていくのだけど、なんというのかな私は辛い気持ちが先にたってしまった。この二人の話を見事にラストまでもっていく様はすごいなぁと思うのだけど、すっきり爽快という気分にならないので、なんか胸がちくちく痛み、落ち着かないのだ。

いい話というのか、深く考えさせられる話であるので、見て損することはないのだけど、感動した!泣いた!っていう言葉で終わらせることができないので、見る時期を選ぶかもしれない。明るい気持ちになりたいとか、そういうことで見ると辛いので、物事を深く考えたいとき、軽い話に飽きたときに見るといいかもしれない。

ちなみに映画に出てくるジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』という本と、この映画に出てくる台詞や主人公の名前などは、引用している部分があるらしい。なのでこの本を読んでいるとまた違った意味合いで感じれるものかもしれないが、私は読んでないし、でも読んでないからと言って意味がわからないという事はない。

【STORY】
15年の刑期を終えて出所したスティーヴン。彼の心の支えは少年レオポルド・ブルームへ向けて手紙を書くことだった。レオポルドは学校の課題で手紙を書くという事で、囚人に向けて手紙を書いていた。レオポルドの母は、彼が生まれたときに夫と娘を亡くしたことで、息子を愛せなくなっていた。スティーブンの夢は自分に手紙をくれたレオポルド少年に会うことだった。
Date : Thursday 30th March 2006 19:40
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大いなる休暇

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

大いなる休暇
原題 La Grande Seduction
2003年 カナダ
上映時間 110分
監督 ジャン=フランソワ・プリオ
出演 レイモン・ブシャール/ディビッド・ブータン

お勧め度 ★3つ半

ゆるーい映画だった。島の人々は、働き口がなくみんな生活保護で生活している。だからこの島に工場が出来るかもしれないという話が出たときは、なんとかしてこの島に工場をと熱望した。ただその条件というのが、定住している医者が必要というもの。

日本でも島の医療って、医者がいなかったり厳しいものがあるだろうが、この映画の島もそうであって、医者がいないんだよね。それがたまたま若い医者が来てくれることになるんだけど、なんとかこの島でずーっと働いてくれないと困るわけだ。そこで島中のみんなが、なんとか先生にいてもらうために、嘘でもいいからこの島はいい島だと思わせる作戦に乗り出すんだ。

先生の趣味がクリケットだと知ると、クリケットなんかしたことがないのに、この島はクリケットが盛んだみたいな印象を与えるために、ルールも知らないのにクリケットをやるふりをしたり。そういう日常のエピソードがおかしい。いくらなんでもそんなに騙されるなよと思うんだけど、先生は人がいいのか信じてしまうんだよね。

ひとつひとつのエピソードもかわいらしい嘘の連発で、別に人を騙しやがってという不愉快な気持ちにはならない。のんびりとした時間が流れている、そんなゆるい映画なので、のほほんとしたいときはお勧めかな。

【STORY】
カナダのサントマリ・ラモデルヌ島は、島民のほとんどが生活保護をうける生活をしていた。そんなある日、この島にプラスチック工場が建設されるかもしれないという話が舞い込んでくる。建設の条件は、島に定住する医師がいることだった。そこで、たまたま来たクリストファー医師が、定住したくなるように、島民が一致団結するのであった。
Date : Wednesday 22nd March 2006 00:39
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