ダンシング・ハバナ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

ダンシング・ハバナ
原題 DIRTY DANCING: HAVANA NIGHTS
2004年 アメリカ公開
上映時間 86分
監督 ガイ・ファーランド
出演 ディエゴ・ルナ/ロモーラ・ガライ

お勧め度 ★4つ

結構ダンス好きな私としては、こりゃあ見なくてはという事で、早速借りてきたんだけど、楽しかった。ストーリーとしては単純で平凡な話なんだけど、なんかダンスがサルサというのもあるんだろうね、情熱的な勢いがあって、わくわくした。

舞台はキューバというラテンの国で、アメリカからやってきたお嬢様ケイティと、キューバの貧しい家のハビエルという男の子が出会い、二人でダンス大会の優勝を狙うというもの。

身分違いの恋や、キューバ革命という政治的に不安定な時期とがあいまって、よりいっそう二人を熱くする。ダンスシーンは見ていると、なんか自分も踊りたくなるような、官能的なそんな気持ちの湧き上がる映画だった。

ハビエル役のディエゴ君は、時々いろんな映画にちょこちょこ出ているのを見かけたりしたんだけど、なんか不思議な魅力を持った男の子だよ。まだなんとなくあどけない感じがあるんだけど、ラテンの血が流れているせいか、妙にセクシー。といってネットで調べたら、27才なのー?ちょっと驚きよ、童顔なのかもしれないけれど、絶対に20才くらいなのかと思っていた。

時代背景的に保守的な時代の話なので、二人とも恋しているのだけど、ためらいがあって、なんか素敵なのよ。ダンスペアだから、お互いの体に触れなくてはいけないじゃない、でもさケイティはなんとなく相手に身を任せるのにためらったりするんだよ。なんかそんな初々しさに心が和んだよ。二人の距離のとり方が絶妙というのかな。ラストは革命がおきる事での展開があるんだけど、ちょっと切ないなぁ。

大作ではないし、小粒な話なんだけど、ダンスが好きな人や、ラテン系が好みの人には楽しめる映画だと思う。この作品は、1987年の『ダーティダンシング』のリメイクみたいなんだけど、私はこの映画知らないんだ。今度探してみようかなって思っている。

【STORY】
1958年、18歳のケイティは父親の転勤により、家族でキューバのハバナにやって来る。ある日のこと街中で踊りを踊る町の人たちに心奪われ、その中にホテルでウェイターとして働くハビエルの姿があった。ダンスを通じて仲良くなる二人。ハビエルの夢は、家族と一緒にアメリカへ移住すること。そこで二人はその夢を叶えるために、一緒にダンス大会へ出場し賞金を得ようとすることになる
Date : Sunday 29th January 2006 08:36
author : なん :: comments (4) :: trackbacks (0)

セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク~

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

セレンディピティ~恋人たちのニューヨーク~
原題 Serendipity
2001年 アメリカ公開
上映時間 91分
監督 ピーター・チェルソム
出演 ジョン・キューザック/ケイト・ベッキンセール

お勧め度 ★3つ

クリスマスシーズンにて、TSUTAYAでクリスマスの映画特集をしていて、その中の一本がこれだった。クリスマスシーズンにぴったりのラブストーリーって感じかな。

NYがふんだんに出てきて、なんでも実在のカフェやホテルとかが出てくるらしい。といっても今現在その店があるかはわかんないけれどね。

お互いに彼氏とか彼女がいるのだけど、偶然にデパートで同じ手袋を買おうとして知り合うふたり。そして運命の出会いをしたまま、離れ離れになってしまう。彼の方はこの出会いを無駄にしたくないと思って、連絡先を聞いてくるんだけど、彼女の方は運命の再会に願いを託す。それで結局離れ離れのまま月日が経ってしまうんだ。

別々のエレベーターに乗って、好きな階のボタンを押す。もし同じ階のボタンを押したなら、また出会えるとか、古本に連絡先を書いてその本を売る、もしも運命の相手ならその古本を手にして連絡をとれるとか。

これってロマンチックな感じだけど、私ならそんなまどろっこしいのはパス。好きならそんな小細工しないで、電話番号交換すればすむこと。だって結局二人はそういう事で再会はできず、連絡も取れないまま、お互いに別の異性との結婚が進んでしまうんだ。それで最後の最後にお互いが探しあってなんて、その婚約者たちはいい迷惑だよね。結婚ドタキャンになっちゃうじゃん。

ハッピーエンドな話だけど、こういうのって実際にはあんまりありえないよね。映画だからロマンティックって思うだけであって。でもね最初は運命に任せようなんて思っていたけれど、最後は自分たちの手でなんとか再会したいと努力をするわけ。つまり運命や偶然も必然に変えるというわけなんだ。

まああまり深く考えるより、こんなことがあったらいいよなぁっていう簡単な気持ちで見るほうが楽しめると思う。クリスマスにはいいかもしれないよ。

【STORY】
クリスマス前のニューヨークで、それぞれの恋人へのプレゼントを買おうとデパートへ行く。そこでジョナサンとサラは出会う。それは偶然に同じ手袋へ手を伸ばしたからだ。2人は手袋を譲り合っているうちに惹かれ合うものを感じ、カフェ「セレンディピティ3」でお茶をする。2人は運命を感じはじめているが、サラはこれが本当の運命なのか試そうとする。しかし偶然は訪れないまま数年経つ。ジョナサンは婚約し、サラはミュージシャンの恋人からプロポーズされていた。だが2人はお互いのことを忘れられないでいた…。
Date : Tuesday 13th December 2005 07:05
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

きみに読む物語

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

きみに読む物語 スタンダード・エディション
原題 THE NOTEBOOK
2004年 アメリカ公開
上映時間 123分
監督 ニック・カサヴェテス
出演 ライアン・ゴズリング/レイチェル・マクアダムス

お勧め度 ★4つ

なんでも「マディソン郡の橋」の興行収入を軽く抜くほどの人気作品だそうで、誰しも泣いた、最高という賞賛をあびた作品。つーことでこれまた期待満々で、バスタオルを準備して見たのよ。

悪くはない。いい話だと思うし、これぞ人を愛するってこういうことなのねっていう位いい話だと思う。年老いた夫婦のあり方はこうあって欲しいとも思う。時にうるるってくる場面もある。なんだけど号泣するほどかぁ?という言うのが正直な感想。

認知症にかかり施設みたいなところに入れられている老女のところに、毎日のように通ってくるある老人。その女性のために物語を読み聞かせる。この映画は素直に見ればいいのだと思うよ。そうなんだけど、たぶん泣きのツボに嵌るかどうかの微妙な違いによって、涙の量は変わってくると思う。

決して悪い話ではない。とてもいい話なので、見て損はないけれど、感動の嵐泣いて泣いてなんていうのを期待して見ると、人によってはそんなでもないかもってことになるかとは思う。と書くと、私はやっぱり欠陥品なのだろうか?だってみんなこの映画泣いたって言うんだもん。でもねこの映画の評価は自分の中では決して悪くない。ただ泣けるかという基準だけは、人と違うかなということで。

【STORY】
療養施設で独りで暮らす初老の女性。そんな彼女にデュークと名乗る初老の男が定期的に通い、物語を読み聞かせている。それは夏の恋物語だった。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
続きを読む>>
Date : Thursday 8th December 2005 08:17
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (2)

Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

Shall we Dance ?(初回限定版)
原題 Shall We Dance?
2004年 アメリカ公開
上映時間 106分
監督 ピーター・チェルソム
出演 リチャード・ギア/ジェニファー・ロペス

お勧め度 ★4つ半

私はなぜか日本版を最後まで見たことがないんだよね。だから純粋にこの映画として楽しめた。きっと日本版を見た事ある人からみたら、絶対に日本の方がいいとか思うのかもしれない。

リチャード・ギアがなんてったって、かっこよすぎ。バラ一輪持って現れたら、どんな女もいちころよっていう位かっこいい。私としては比べてどーのという事は言えないのだけど、中年夫婦の愛がかっこよくて、たぶんこれはアメリカの夫婦はこんな感じなんだろうなっていうのがよく現れている。日本とは文化が違うから、イメージ的も全く違う作品になっているんだとは思う。

だってさ社交ダンスなんて、やっぱ白人が踊るとかっこいいもんだよ。日本人が社交ダンスを踊るというのが、きっと日本バージョンの面白さの違いでもあるのかもしれない。

好きなことに一生懸命になる姿や、どんなに愛していても、なんか照れくさくて仕事の帰りに社交ダンス教室に行ってる事を妻に隠したり。なんか自分とだぶる部分ってあると思うんだ。私も最初は写真教室に通っているって人に言うのって、とても照れくさかったもん。変だよね。でもそういう気持ちってあるもんだよ。

そして夢中になっているときって、仕事の帰りに学校に行ったり、一日中休みの日に暗室でプリントしたり、そんなときの気持ちと、このダンス教室のみんながコンテストに向けてすごい努力しているのと、ホント一緒なんだよ。なもんだからすごく感情移入できて、私としてはものすごく楽しめた。

普通は日本バージョンを見てから、このリチャード・ギアバージョンを見るのが普通だろうけれど、私は今度日本バージョンをちゃんと見てみるよ。そうしたらこの感想も違うものになるのかもしれないね。だって役所さんはうらぶれたしょぼいサラリーマンがすごく似合っているけれど、ギアの弁護士なんてかっちょよすぎ。ちぃーともしょぼくない所が、この映画の華になっている気がする。私リチャード・ギアって結構好きだけど、この人年とってますますいい男になったと思うよ。若い時のギラギラモードも好きだけどね。

【STORY】
弁護士のジョンは妻と2人の子供たちに恵まれ幸せに暮らしていた。ある日仕事帰りの電車から見えるダンス教室の窓辺に美しい女性がいることに気がつく。そして思わず途中下車し、そのダンス教室に足を向けてしまうのだが。
Date : Monday 28th November 2005 14:59
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (0)

エターナル・サンシャイン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション
原題 Eternal Sunshine of the Spotless Mind
2004年 アメリカ公開
上映時間 107分
監督 ミシェル・ゴンドリー
出演 ジム・キャリー/ケイト・ウィンスレット

お勧め度 ★2つ

結構この映画は人気あったよね。これ見て泣いたという人も多かったし。でも私は全く泣けず、そんなに大絶賛もできず。うむー、私の方がおかしいのかな。なので巷の評判を信じたほうがいいかもしれない。私の方がひねくれものだと思うから。

なんかこの映画、恋愛の苦しさとか知っている人は、一度は味わうこの気持ち、それに対してとても切なく思うらしいのだけど、少なくとも長く生きてりゃ恋の一つや二つあるし、振られた苦しさも別れの辛さも知りえている。けれどそれでもこの映画に対してそんなに切なくなることのなかった私は欠陥品?

まあ現在恋の真っ只中の人とそうでないものの違いか。

簡単に言うと、いろいろあった恋人と別れて、クレメンタインは自分の記憶から彼を消してしまおうと、記憶を消してくれる会社に行く。んでそれを知ったジョエルも、よーし俺だってお前の記憶なんか消してやるってその会社に行って記憶を消すんだ。だけどその過程で、辛い思い出もあるけれど楽しかった幸せな記憶もあるわけだ。ジョエルは消えていく思い出の中で、もがくんだよね、その記憶は消さないでくれーって、後悔するならやらなければいいのにと意地悪な私は思うわけさ。そして二人はまた新たに知らないもの同士として惹かれあう。

まあ確かにふられたり別れたりしたら、こんな苦しい思いをするならば、いっそ知り合わなければよかったとか思っちゃったりする気持ちもわかるし、私もそう思ってきたけれど、だけど記憶を消すまでのエピソードが少ないんだよね。どっちかというと脇役のメアリーの方が、記憶を消したいと思う気持ちがわかるというか、クレメンタインは安易すぎる気がしたんだよね。そんなことで記憶を全部消しちゃうの?って。それでジェエルは記憶を消すことに後悔したりするのがわかるけれど、クレメンタインは実際はどうなのかわかんないしさ。

それと私が感情移入できない原因は、二人がそんなに好きで好きで、それでもうまくいかなくて別れたという感じでないからかもしれない。まあ実際に人との別れなんて、だいそれたことでもなく、人様からみればたいしたことでもないような事がきっかけでさよならしたりするわけだけど、私としては映画くらいは、胸が絞られるような思いで別れたとかというドラマ性がほしい。

お互いにとって一番大切なのは、一緒に心通い合わせた事実なんだろうし、惹かれあうものは例え記憶がなくても直感的にまた惹かれあうというものだとしても、やっぱりあの映画から、そんなに好きだったの?ってことしか伝わってこなかったんだよね。そう思う私はそうとうひねくれものなのかもしれない。

でも着想はおもしろいし、見せ方もうまいと思うよ。狙いもよくわかるんだけど、この映画はこの二人に感情移入をうまくできたら大絶賛だと思われる。

【STORY】
ジョエルとクレメンタインはバレンタインデーを前に喧嘩別れした。ある日ジョエルはラクーナ社からの手紙で、クレメンタインが自分の記憶を消したことを知る。そして彼も彼女との記憶を消すことにし、ラクーナ病院を訪れる。そこは寝ている間に脳の中の一部の記憶を消去できる治療が行われていた。
Date : Sunday 27th November 2005 18:32
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (1)

クローサー

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

closer / クローサー
原題 CLOSER
2004年 アメリカ公開
上映時間 98分
監督 マイク・ニコルズ
出演 ジュリア・ロバーツ/ジュード・ロウ/ナタリー・ポートマン

お勧め度 ★1つ半

「カラダを重ねるたび、唇が嘘を重ねる」というのが公開時のコピー。確かにこの映画はそーだわな。これって舞台でも有名な話らしいんだけど、4人の話でどんどんと話が進んでいく。

この映画って評判よかったんだっけ?私的には駄目。なんなんでしょうねぇ、ひたすらやったのやらないのでお互い勘ぐりあって、それで挙句そのことが原因でケンカしはじめて、いやはやあんぐりしてしまった。一応この映画はR15指定だよ。たぶんそういった言葉の表現があまりにも直接的だからだと思う。

それもなんかいっつもセックスの話しているみたいで、おまえらそのことしか頭にないのか?と言いたくなる話だった。だってまいどまいど「あいつとやったのか?」とか、「あいつとはよかったのか?」とか「感じたか?」とかそんなことばっかなんだもん。嫉妬心からなのかもしれないけれど、うんざりすると思うんだけど、そんなこと言われると。

愛って形あるものではないし、いくら愛していると言っても、それの存在証明を得るには、相手を信じることしかないわけなんだよ。それで自分の話していることは真実だと言い、相手にも真実を語るように求める。それが相手と寝たかどうかという事実確認のために語られるのだよ。

その時点で愛はない様に思うのだけど。相手のすべてを知りたいと思っても、それは不可能であり、どんなにお互い言葉を重ねても、決して交わることはないように思うのだけど。

それに私がすごく嫌なシーンは、離婚届けにサインするから、自分の診療所で最後にセックスしてくれって言う所。私こういうのって駄目なんだよ。ぶん殴りたい。(笑)ついでそれに応じるって……。絶句よ。

という事で、この映画は好き嫌いが分かれそうと思う。決して純愛チックな映画ではないので、そのあたりを期待して見るとたいへんな目にあうと思われる。まっ、大人の映画という事で。

【STORY】
小説家志望のジャーナリストであるダンは、ロンドンでニューヨークから来たストリッパーのアリスと出会う。2人は間もなく同棲を始める。1年半後、ダンの小説が発表され、そのための写真撮影でカメラマンとしていた、アンナに心引かれることになる。アンナもダンに惹かれていたが、アリスとの同棲を知って身を引くことに。半年後、アンナは水族館で医師のラリーに出会うのだった。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
続きを読む>>
Date : Monday 24th October 2005 13:07
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (0)

東京タワー

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

東京タワー プレミアム・エディション
原題 東京タワー
2005年 日本公開
上映時間 126分
監督 源孝志
出演 黒木瞳/岡田准一

お勧め度 ★3つ半

えーと、いい年して岡田君好きだったりするんだ。てへへ。この映画は二つの不倫カップルの話だ。一方はおしゃれで、仕事もうまくいってる女。もう一方は主婦という面を前面に出した女。そして相手はどちらもかなり年下。

詩史はずるくて欲張りすぎと思った。私はぶっちゃけ不倫は好きではない。というのもとくにどちらか一方が家庭持ちというのが駄目だ。なんでかというと、どんなに冷めているような家庭であっても、家庭という守りの中にいて、いざとなれば逃げられる家庭をもちながら、というのがどうにも駄目なんだ。配偶者にはないものを求める気持ちが、ふとした瞬間にあるのだろうが、すべてを捨てる事もできないのに、おいしいところだけ得ようとするのが嫌なんだ。まして片方が独身で片方が既婚だと、独身の方だけが我慢したりしなくてはいけないことが多くなる。

お互いに恋愛のおいしいとこだけ味わえればいいという、割り切った遊び前提ならば文句もないし、それを貫いて楽しい恋愛生活を送ればいいと思うけれど、結局は人の気持ちというものは、最初はそうであったとしても、どちらかの気持ちが強くなっていったりするものだったりする。もちろん不倫から発展して、本当に心から愛する人とであったという事もあるだろう。ただしそれならばお互いに離婚するべきで、離婚するにはしがらみがとかどうとか言い訳している内は、それが真剣だと言ったとしても、裏切り行為以外なにものでもないと思う。まっ、それでも恋は既婚でも未婚でも落ちてしまうものなんだけどね。

とここで私の不倫論を語ってもしかたないのだが、男が家庭持ちというのでなく、どちらも女の方が家庭もちというのがみそである。両方とも家庭環境は微妙に違うものの、子供がいない家庭というパターンだ。

透はもう若さ故どこまでも突っ走ってしまっているほどのめりこんでしまっている。あそこまで透を振り回すのはひどい。私の嫌いな不倫の典型。

つまりエリートの夫がいて、生活には不自由がなく、仕事も自分で店を経営して順調だ。夫は不器用なので、愛情表現がいまいちなのだが、詩史のことを愛しているにはいる。逃げ出したいようなDV夫とか、浮気しまくりの夫という事もない。なので多少の不満はあっても、そこそこ夫との生活も維持はしているのだ。そういう逃げ場を作っておいて、若い透との情熱的な恋愛の蜜だけ味わっている。

一方の喜美子はちょっと違う。喜美子の夫は駄目だありゃあ。妻のことなんてなんとも思ってない。単に家で家事をやってくれる存在程度にしか考えていないような夫だ。そんな日常の寂しさの中、駐車場で車の車庫入れを手伝ってくれた耕二に恋してしまう。耕二はどうも年上の女が好きみたいで、遊び半分の気持ちもあったようだ。だけど遊んで捨ててやろうというほどひどい男でもない。若いから人妻を夫から奪ってどうのという所までの真剣さまでもてないだけなんだろうな。耕二なりに喜美子のことは愛していたとは思うが、喜美子の愛と耕二の愛は点で交わっても、線で交わることはないと思う。なのでこの二人の未来は最初から見えているよなぁ。

といったような不倫が展開されて、それぞれの最後が描かれている。

映画としてはどうなのかと思うが、綺麗にまとまってはいるよ。ああいう終わり方で正解なんだろうなとも思うし、東京の夜景も美しくおしゃれだし。ただ現実にはあんなふうに恋愛は進まないだろう。もっとお互いに傷つけあいどろどろになるのが人間だし。なので不倫を美しく仕上げていて、そういうのに浸りたいなぁと思う時はいいと思う。つまらなくはないけれど、これは究極の不倫映画よというほどのものでもない。

【STORY】
エリートの夫を持つ詩史は、自身もセレクトショップを経営している。そんな詩史は3年前から、店を訪れた友人の息子で当時18才の透と恋に落ちる。そして現在も、大学生になった彼と愛し合っている。一方、透の高校時代からの友人である耕二も、同年代の彼女がいながら、人妻の喜美子と関係を持ち始めるのであった。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
続きを読む>>
Date : Friday 21st October 2005 23:11
author : なん :: comments (4) :: trackbacks (0)

ル・ディヴォース/パリに恋して

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

ル・ディヴォース/パリに恋して
原題 LE DIVORCE
2003年 フランス・アメリカ公開
上映時間 118分
監督 ジェームズ・アイヴォリー
出演 ケイト・ハドソン/ナオミ・ワッツ

お勧め度 ★半分

なんか超明るいラブコメを期待して見たら、裏切られた1本。やっぱりフランスがかかわるとろくでもないかも。←かなりフランス映画に偏見を持っている。

これに出てくる男がろくでなしなんだもん。私この映画見て、なんかフランス人の男って嫌いかもって思っちゃったよ。なんかさフランスって結婚とかよりも、同棲とかして恋は自由にみたいな雰囲気があるじゃない?だけどなんかとてもひどい男だよって思った。奥さん妊娠中で、それなのに浮気して出て行っちゃって、そしたら「恋に落ちてしまったんだ」とか、「自由に生きようって言ったじゃないか?忘れたのか?」とか、自分に都合のいいことばかり言うんだよ。

またこの子にして、この親ありでさ、こうなると離婚調停になるんだけど、嫁が実家から持ってきた絵画が、結構有名な絵と知ったら、財産は半分だとか言い出しちゃうのよ。

ホントなんなんだこれはと思った。ちっともラブコメでなく、お昼にやっている、みのもんたの番組を映画にしたようなもんだった。

【STORY】
フランス人と結婚した姉ロクサーヌ(ナオミ・ワッツ)に会うために、パリを訪れるイザベル。姉の家に行くと、姉の夫は愛人のもとへ行ってしまった。イザベルは妊娠中のロクサーヌが心配で、しばらくパリに残ることにする。その後ロクサーヌは泥沼の離婚問題へ、イザベルは姉の夫の叔父であるエドガルに、愛人にならないかと持ちかけられて、あっさりとOKする。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
続きを読む>>
Date : Saturday 17th September 2005 19:34
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (0)

恋は嵐のように

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

恋は嵐のように
原題 FORCES OF NATURE
1998年 アメリカ公開
上映時間 106分
監督 ブロンウェン・ヒューズ
出演 サンドラ・ブロック/ベン・アフレック

お勧め度 ★1つ半

マリッジブルーの映画です。それも主に男の方の。これでいいのか、これで俺の人生この女とずーっとなのかって。そんな心の揺れのとき、数々のハプニングが起こってしまう。明日は結婚式という日の前日、行きの飛行機のトラブルで陸路で向かうことになるんだけど、あまりのハプニングで、実際こんなこと起きないだろうと思ってしまった。

サンドラが好きなので、楽しいだろうと思っていたのだけど、うーん、なんというか大笑いは出来なかったです。ベンが情けないというか、マリッジブルーはしかたないけれど、そんな直前にと思ってしまいました。罪作りなやつだと思います。彼の気の迷い結果、たくさんの人を傷つける話です。なので私としては、この映画納得いかず、怒ってます。張り倒してやろうかと思ってしまいました。まあコメディなので、そんなにめくじら立てる必要はないのですが、深く考えるとムカムカしてくるので、私としては辛口コメントです。

【STORY】
ベンは結婚するために、婚約者のいる、ジョージア州のサバナに飛び立とうとしていた。ところが 乗っていた飛行機のエンジンに鳥が飛び込んでしまい、飛行機は離陸できず、陸路で向かうことにする。飛行機で隣に座っていたサラと一緒にサバナに向かうことになるのだが、行く先々でハプニングが続出して、スムーズに到着できない、そのうちベンはサラに引かれ、結婚を迷うようになる。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
続きを読む>>
Date : Tuesday 30th August 2005 20:49
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

偶然の恋人

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

偶然の恋人 2枚組スペシャルエディション
原題 Bounce
2000年 アメリカ公開
上映時間 106分
監督 ドン・ルース
出演 ベン・アフレック/グウィネス・パルトロウ

お勧め度 ★3つ

飛行機事故で夫を突然失ったら。こういう突然の死というのは、なかなか受け入れられないよね。アビィはずーっと引きずることになるんだよ。
ちょっとした運命のいたずらで、こういう不幸な結果になり、さらにその飛行機のチケットをアビィの夫に譲ってしまったバディ。こちらもものすごい罪悪感にさいなまれるの。もしかしたら自分が乗って死んでいたかもしれない。なのに自分は助かって、チケットをあげてしまったが故に、アビィの夫は死んでしまう。

無難な話かなぁ。大体展開は読める話なので、とくにイラつく事もなく、無事見終わったというか。ほどほどにハッピーエンドだし、気楽に見れる話だと思う。あらすじとか読むと、重い話なのかと思いがちだけど、それなりのラブストーリー。その前にへんてこな映画を見たりしたので、やけにこの映画が普通の話で、好感持ったりなんかしてね。

ベンとグウィネスは実生活でも、元恋人同士っていうのも、なんとなく見る目が変わるかも。

【STORY】
ロスの空港で足止めをくらったために、そこで知り合ったグレッグに飛行機のチケットをあげたバディ。しかし飛行機は墜落してしまう。バディは罪悪感に悩み続け、アルコール依存になってしまうほど悩む。そしてついに彼の未亡人のアビィを訪ねるのだった。

ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
続きを読む>>
Date : Wednesday 24th August 2005 20:05
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)
INFORMATION
  • 映画・DVD・ビデオなどの感想を書いているブログです。
    好き嫌い書き放題で、ネタバレありです。未見の方はお気をつけ下さい。
  • Profile
  • E-mail←コメントなど書き込めない方はこちらから
  • ブログランキング参加中です。投票いただけると励みになります♪
  • FC2 Blog Ranking
  • にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
  • 携帯サイトはこちら(携帯からコメント書き込めますが、何故か携帯で改行しながら文章を入力して送信すると、文章が吹っ飛ぶという不具合がありますので、携帯からコメントを書く場合、ずらずらと改行せずに書いて送信してください。最近のスマートフォンやフルブラウザだと問題ないかもしれません。)
  • 携帯サイト
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACKS
ARCHIVES
RECOMMEND
OTHERS