スーパーサイズ・ミー

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ドキュメンタリー

スーパーサイズ・ミー原題 SUPER SIZE ME
2004年 アメリカ公開
上映時間 98分
監督 モーガン・スパーロック
出演 モーガン・スパーロック

お勧め度 ★3つ

アメリカでの裁判って、日本人にとっては信じられないものが多いけど、太ったのはマクドナルドが悪いといって裁判おこしたおかしなやつがいたけれど、本当に体に悪いのかどうか自らの体を使って実験してみようというものだ。つまり三度の食事を全部ファーストフードにするというもの。

実験するまでもないと思われるのだけど、体にいいはずがない。ファーストフードに限らず、単品の食事というか、同じものを食べるの体によくないよね。もちろんファーストフードだってメニューはあると言っても、決してバランスのとれた食事とは言えない。

結局体に異変をきたすわけだけど、私には絶対に出来ないな、毎日バーガーとか食べていたら、吐きそうだよ。ドキュメンタリーだけど、堅苦しいものではないので、気楽には見れると思う。ただ最後まで見ていると、自分もバーガーばっかり食べている気分になってきて、お腹いっぱいになってしまったけれどね。それにしてもファーストフードの食べすぎというか、あのビッグサイズを食べるアメリカ人は、バーガーじゃなくても太ると思うよ。

アメリカで、昼にバーガーを頼んだら、ビッグマックをさらに巨大にしたような大きさのものと、周りにはポテトチップスが一袋かかってんのか?っていうほどの量のものが飾り付けられ、飲み物はSサイズにもかかわらず、日本で言うところのLサイズだし、とても食べきれない。あれをぺろりと毎日食べられるアメリカ人は、そりゃあでかくなるよなぁと思う。

【Story】
スパーロック監督は、肥満の原因はマクドナルドにあるとして裁判を起こしたニュースより、本当にそうなのか自分で実験してみることにした。1ヶ月間、マクドナルド以外は一切食べないことに決めたのだ。
Date : Monday 31st July 2006 00:24
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ディック&ジェーン 復讐は最高!

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

ディック&ジェーン原題 FUN WITH DICK AND JANE
2005年 アメリカ公開
上映時間 91分
監督 ディーン・パリソット
出演 ジム・キャリー/ティア・レオーニ

お勧め度 ★3つ

期待しないで見たぶん、わりかし面白かったかなぁ。ジム・キャリーっていうと、私の場合あの『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』のオラフ博士を思い出してしまうのだけど、今回は普通のおじさんを演じていた。←あたりまえ

会社が倒産してしまって、生活が苦しくなり、さらに再就職もままならず、最後は泥棒という。それをブラックなジョークで味付けした映画といったらいいだろうか。

なんでもジョージ・シーガルとジェーン・フォンダの共演で製作された『おかしな泥棒ディック&ジェーン』をリメイクしたのが、今作みたいなんだよね。TSUTAYAにはこの映画と同時に、昔のオリジナルの方もレンタルになっていたよ。今度オリジナルも見てみようかな。

ストーリーはちょっと身につまされる話ではあると思う。だって会社が倒産、再就職できないなんて笑えないよね。今の日本にはごまんとこういう人いるし、私もなかなか就職が決まらなかったときがあるし、そのとき気持ちを思うと、どんどんと月日が経っていくのに、ちっとも仕事が決まらないあせりなんていうのはよくわかったもん。

まっ、理屈で考えると、だからといって泥棒はいかんだろうなんだけど、コメディ映画なのでそこを目くじら立ててしまうと成り立たない話である。ディックとジェーンの夫婦の掛け合いがおもしろいし、なんか二人とも前向きな性格で、貧乏のどん底なんだけど、お互いをちゃんと愛していて、二人でなんとかしようって協力するのがいいね。まっ、だからといって泥棒は…につながるんだけど。(笑)

この映画、気楽に寝っころがりながら見るにはいいと思われるが、アメリカンジョークが好きでないと辛いかもね。

【Story】
ディックは妻ジェーンと息子ビルとともに幸せな毎日を送っていた。ところが急に会社が倒産してしまい、再就職もままならず思いあまったディックは、強盗を計画するのだが。
Date : Sunday 30th July 2006 19:42
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カル

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

カル原題 Tell Me Something
1999年 韓国
上映時間 118分
監督 チャン・ユニョン
出演 ハン・ソッキュ/シム・ウナ

お勧め度 ★4つ半

これは評価が分かれるかもしれないが、私は相当嵌った。というのも見終わったあとに、また見たくなるからだ。そして隅から隅まで注意深くみていると、いたるところに伏線が張り巡らされていて、いろんな解釈が生まれる。私がこうであろうと理解したことがもしかしたら違っているかもしれないのだけど、犯人の動機や背景そして目的などを推理しながら見ていくと実に奥深い映画だった。

ただかなーりグロイ。殺人や死体のシーンがリアルなので、そういうのが一切駄目な人は見れないと思うし、また謎が多くわかりにくいのが苦手な人は、たぶん面白くないと感じる映画かと。『セブン』とかの雰囲気があるかなぁ、雨のシーンも多いし。

それにしても二転三転していく中で、すっかりこの映画にやられちゃったといったらいいかな。ソウルで起きた猟奇殺人事件。バラバラ死体が発見されるんだけど、そのバラバラの遺体は一人の人間ではなく複数の人間のものなのだ。

そして三人目の死体の身元がわかった時点で、3人ともスヨンという女性の元恋人だったということがわかるんだ。ここまででもわくわくするような展開だった。スヨン(シム・ウナ)は非常に綺麗な人で、寂しそうな表情がまたこの迷宮の謎に引き込まれるゆえんかもしれない。

この映画の解釈はいろいろネットでも言われているし、どれが正解なのかはわからない。何でも『カル』の謎解きの本まで出ているらしいが、今では廃刊にて手に入らないみたいだねぇ。古本屋とかでもしかしたら運良く買えるかもしれないけど。

ここから先は私が解釈したもの→完全ネタバレにて要注意、"続きを読む"からどうぞ。

【Story】
ソウル市内で3つのバラバラ殺人事件が起こる。どの死体も身体の一部が摩り替わっている事件だった。被害者すべてと関わりのあるスヨンという女性が浮かぶ。
続きを読む>>
Date : Saturday 29th July 2006 20:25
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ギミー・ヘブン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

ギミー・ヘブン スタンダード版原題 ギミー・ヘブン
2006年 日本公開
上映時間 121分
監督 松浦徹
出演 江口洋介/安藤政信/宮崎あおい

お勧め度 ★1つ半

「共感覚」っていうものをはじめて知ったので、いったいなんじゃそれ?っていうのから入っていったんだけど、どうもふつうに感じることが異なった感覚で感じることができるというものみたいだ。例えば雨が降るという感覚は、普通の人は水が空から降ってきて冷たいとかって言う感覚だけど、共感覚の人はたんぽぽが舞っている感覚とかってことを感じるみたいだ。だが言葉でそういわれても、自分にはない感覚なので、想像の範囲でしかないんだけどね。

またこの感覚はめずらしいので、同じ感覚の持ち主に会うこともほとんどないらしい。共感覚の持ち主だとしても、人によって全く異なるという。そんな感覚を持ったものが主人公ということだ。

前置きが長いのだけど、その感覚というものを題材に扱ったもので、それがこの話の軸にはなっていて、そんな不思議な感覚の持ち主は、人にはわかってもらえないということから、深い孤独感をいつも抱いている。

が、だから何なんだ??ってな感じで、おもしろくないんだよねぇ。殺人事件が起こるんだけど、それがこの共感覚と関連があるっていう形で進行はするんだけど、動機が弱いというか、そんな特殊な感覚がなくったって、人間である限り、他人と共有できないことなんてたくさんあるじゃん。全く同じことを感じてなんていうことはありえない、自分のコピーでもない限りは。いやコピーだって違う部分や理解できない範囲というのは必ず存在すると思うんだよね。

なのに共感覚をわかってもらえない孤独感を言い訳にしているとしか思えないんだけど。だからちぃーっとも共感できなかった。扱った題材はおもしろそうだったのに、それとこの殺人事件の話とが全くかみ合わないままだった。

【Story】
ヤクザの下請け仕事としてインターネット上で盗撮サイトを運営する新介は、共感覚の持ち主であった。誰にもわかってもらえない孤独を抱えながら日常を送っていた。ある日同じような感覚をもつ麻里という少女に出会う。
Date : Friday 28th July 2006 21:11
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歓びを歌にのせて

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

歓びを歌にのせて原題 As It Is Heaven
2004年 スゥエーデン公開
上映時間 134分
監督 ケイ・ポラック
出演 ミカエル・ニュクビスト/フリーダ・ハルグレン

お勧め度 ★4つ

『コーラス』が好きな人はお勧めっていうのでレンタルしてみたんだ。ズばり『コーラス』の方が好きであるが、これも悪くはない。歌声もすばらしいし、皆が歌を通して心が一つになる様は見ていて気持ちがいい。さらに人間は様々ないろんな問題を抱えて生きていて、でもそんな日常を忘れさせてくれる場がこの聖歌隊の練習であったりもする。

私がいまいちだと思うのは、主人公のダニエルが男前じゃないんだよ。←結局それかい。なんだか暑苦しくて、油ギッシュなイメージがいただけないんだ。腹の出ているおやじというのか。さらにスゥエーデンの映画なので、北欧の暗い冬が、なんか重さを感じさせてしまうんだなぁ。まっ、人様の外見のことは大きなお世話で、それを差し引けばまずまずではある。

世界的に有名な指揮者のダニエルは心臓を患い第一線から退くんだけど、そのため自分の故郷に帰るんだ。だけどその故郷はいい思い出はなく、いじめられた過去がある。でもそれを隠して故郷の街に足を踏み入れ、そこで聖歌隊の指揮をすることになるんだ。

ダニエルも昔のトラウマからの脱却をはかり、さらに村人もいろんな問題を心に抱えていて、そういったことをどう対処して生きていくかというのを取り混ぜている。DVの夫がいたり、本来は神に仕える聖人の神父であっても、ダニエルの人気に嫉妬したり、恋人に裏切られるものや、そりゃあもういろんなことがてんこもり。だけどそういった問題から逃げずに向き合うことで、自分をとりもどしていくといった人生劇場もあり。

お互い練習している間は罵倒しあったりして、激しく衝突するし、それが歌の練習を通してみんな一体になっていく。そして最後はコンクールを目指すまでに成長していくんだ。『コーラス』はボーイソプラノの美しい歌声。これは大人のバリトンやソプラノの美しいハーモニー。どちらもすばらしい音楽であることにはかわりない。

【Story】
天才指揮者として世界的に有名なダニエルは心臓を患い、そしてついに彼は第一線から退くことを決断する。すべてを捨てた彼が向かった先は、幼年期を過ごした小さな村ユースオーケルだった。この土地で余生を送ろうとしていたダニエルだったが、地元の聖歌隊を指導してほしいと頼まれる。
Date : Thursday 27th July 2006 20:31
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モーガン・スーパーロックの30デイズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ドキュメンタリー

モーガン・スパーロックの30デイズトリプルパック原題 30DAYS
2006年 アメリカ テレビメディア公開
上映時間 90分×3本
監督 モーガン・スパーロック
出演 モーガン・スパーロック

お勧め度 ★4つ

『スーパーサイズ・ミー』で30日間マクドナルドを食べ続ける実験をしたモーガン・スパーロックが、再び帰ってきた。30日間で様々な実験をするドキュメンタリーで、今度は映画ではなくテレビ番組だったみたい。それがDVDになったのでレンタルしたよ。

★第1話 最低賃金で30日間
第1話はモーガン・スパーロック監督と婚約者のアレックスが、時給5ドル15セントの法定最低賃金だけで生活するというもの。
なんか身につまされるチャレンジよ。だって1日12時間位働くのよ、それでも最低賃金。二人で頑張ればなんとかっていってはみても、どちらかが病気になったら医療費だけで破産よ。ご飯も豆だけとか。でもあれは一人で挑戦していたら絶対に挫折だと思われる。

★第2話 アンチエイジングを30日間
30代の男性が30日間でのアンチエイジングに挑戦。肥満解消とか体力倍増計画のため、なんとホルモン剤まで注射したり、一日に45種類ものサプリメントを摂取したりするというもの。確かに専属トレーナーをつけてエクササイズもするため、中年太りの体型からは脱していくのだけど、なんたって薬はよくないよ、早速体に影響がでちゃう。このチャレンジは体壊すよなぁと思ってみていたが、気になったのは挑戦者の妻。確かに旦那が体壊しそうなので、ヒステリックになっているのはわかるんだけど、トレーナーとエクササイズするだけで嫉妬したり、ああいう女は見苦しいという典型なタイプで、別の意味でちょっと不愉快。(笑)

★第3話 イスラム修行を30日間
敬虔なクリスチャンの男性が、イスラムのコミュニテイで30日間生活してみるというもの。9.11のテロ以来、アメリカはイスラムというとテロリストという連想ゲームのようになっていて、そんな中にクリスチャンの挑戦者がホームスティするんだ。無宗教な日本人にはあまりわからないだろうが、クリスチャンの彼は、最初はどうやってもアラーの神に祈る、一日に何回ものお祈りタイムに参加できないんだ。やっぱり違う神様に祈れないというのがあるみたいで、かなりきつそうだったよ。

★第4話 ゲイと一緒に30日間
クリスチャンの24歳の男性が、アメリカのゲイコミュニティで30日間生活することに。これも宗教が大きく関係している。キリスト教は同性愛は悪としているため、どうしても受け入れられないんだ。自分がホモセクシャルになれと言っているわけではないのだけど、そういう人もいるという他人と自分の違いをも受けいれられない。ゲイとルームシェアしていくうちに、だんだんとそういう人たちのことを少しずつ理解しようと努力していくんだけどね。彼はまだまだ若いね。自分の以外の他者を理解しようとする気持ちがないからね。(笑)

★第5話 自給自足で30日間
エコロジーなんて言葉は無縁の30代の男女が、完全自給自足の生活を30日間体験する。それにしても男性の方は肉が食べれないのが辛くて、最後は自分でウサギ狩りをしてまで肉をほしがる姿は、ちょっと引いたなぁ。女性の方はつけている香水まで文句をつけられ、最初はむかついていたみたいだけど、女の方が順応性があるのか、最後の頃はかなりうまくやっていたような。それでも私も自給自足はできないなぁ。

★第6話 酒浸りで30日間
大学生の娘はほぼ毎日大酒呑んでは大騒ぎの毎日をおくる。そんな娘を戒めるため、母自ら30日間呑み続けることにした。これは健康害するだろう、やめとけって思った。親の心子知らずで、どんなに母親がへべれけになって、具合悪そうに体はっても、娘はだからといって酒を飲むのをやめようとしない。結局まだ幼い弟だけが、ママの酔っ払った姿にショックをうけて、自分はお酒は飲まないと泣いていた。かわいそうに。つーか娘も娘だよな。あそこまでやってる母を見ても意地になって酒やめないし。だったら酒で大失敗しても自業自得でいいんじゃないかと思うのは、鬼の考えることだろうか?

これはDVDが3枚出ていて、私はイスラムとゲイの挑戦が一番面白かった。それでもこのドキュメンタリー、また続きも作られるみたいなこと言ってたので、次作も実に楽しみだ。かなーり楽しかったDVDよ。

【Story】
モーガン・スパーロック監督が30日間様々な実験をするドキュメンタリー番組。今回は自分だけでなく、挑戦者をつどっての戦いだ。
Date : Wednesday 26th July 2006 07:45
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12人のパパ 2

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

12人のパパ 2原題 CHEAPER BY THE DOZEN 2
2005年 アメリカ劇場未公開
上映時間 94分
監督 アダム・シャンクマン
出演 スティーブ・マーティン/ユージン・レヴィ

お勧め度 ★3つ

12人のパパの続編。前作より少し成長した12人の子供たち。前作見ていれば、あの子供らがまた帰ってきたっていう感覚では楽しめるかなぁ。長女のノーラはすでに結婚していて、臨月のお腹を抱えている。さらにみんな成長しているので、思春期の初恋ありだったり、子供らのいたずらもパワーアップしていたり。だけどやはり子供は成長するもので、家族より自分の世界が大切になってくる。パパはそんなことをほほえましく思う反面、ちょっと寂しく感じてしまうんだ。

そこで今回は家族みんなで過ごそうと、思い出の湖にバカンスにでかける。そこでジミー(ユージン演じる)マートー家と出くわすことになる。ジミーはトムの昔の同級生。だけどお互いにライバル意識満々で張り合うことしかり。

ベーカー家とマートー家は正反対なんだ。お互いに子沢山なんだけど、マートー家はエリート一家。かたやベーカー家は自由奔放のいたずら大好きな自由人の集まり。ただ子供らのどたばたというよりかは、これは双方の親が主人公で、親は敵対関係なんだけど、子供らは逆に仲良しみたいな図式が成り立っている。この映画スティーブ・マーチンとユージン・レヴィの掛け合いが面白い。私はユージン結構好きなんだよね。あの眉毛のおじさん、顔を見ているだけで楽しいもの。

そんなわけでごく普通のホームドラマだったという印象。別に悪い話ではないので、家族と一緒にどうぞっていう感じかな。

【Story】
トムとケイトのベーカー夫妻は12人の子だくさん。そんな子供らも成長するにつれ、親元を離れていく。寂しさを感じるようになっていたため、久しぶりに家族全員そろって昔よく訪れた湖へのバカンスを計画したトムだった。湖にはトムの永遠のライバルであるジミー一家も来ていたのであった。
Date : Tuesday 25th July 2006 19:15
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ミリオンズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

ミリオンズ スペシャル・エディション原題 THE FINAL CONFLICT
1981年 アメリカ公開
上映時間 109分
監督 グラハム・ベイカー
出演 サム・ニール/ロッサノ・ブラッツィ

お勧め度 ★3つ

イギリスのお金がポンドからユーロになるという設定で、あと数日でユーロになるので、それが過ぎるとポンドはただの紙くずになってしまう。そんなある日、突然大金の入ったカバンが走る列車から落ちてきて、それを拾ったダミアン少年とお兄ちゃんのお話。

まあ実際はイギリスはポンドだし、もしもお金が変わったとしても、持っていたポンドが紙くずになることはないらしいよ。

それでダミアンとアンソニーの兄弟はこのお金をいかに使うかということを考えるんだ。アンソニーは実には現実的でしたたかなんだ。マンションを買って投資しようとか考えちゃう。その逆にダミアンは貧しい人に分けてあげようという気持ちもあり、寄付をしようとする。

というか、警察に届けろよって思うのだけど。だってそのお金は銀行強盗されたやばいお金だったんだ。

まっ、そこはファンタジーなので許そう。時々ダミアンの前に、聖フランチェスカとか聖なんちゃらとかいう聖人が現れて、お金の使い方についてアドバイスするんだ。もちろんそれはダミアンにしか見えないんだよ。ダミアンは熱心な信者なんだろうね。だってお金の入ったバッグが降ってきたのは、神様からのプレゼントだと思っていたみたいだし。

ダミアンが救ってあげたいと思う貧乏人も、実に俗っぽい人間なんだ。教会の人間であったり、慈善団体の人間であったとしても、純粋な気持ちというより自分達が儲かればいいという気持ちを持っているというあたり、なんか実にシュール。

ファンタジーとしてみればそう悪くない話なのかもしれないが、ちょっと中途半端さがいけない。話にのめりこめないままラストにきてしまうというのか。メッセージ性が見え隠れするのだけど、変なところでファンタジーなので、どうしていいのかわかんないといった印象を与えてしまう感じ。

ダミアン役の子はかわいいし文句ないんだけどねぇ。なんかもやもやしたまま終わってしまったので、不完全燃焼といった印象がぬぐえなかった。

【Story】
信心深い8歳のダミアンと10歳になる現実主義者の兄アンソニー。母を亡くしたばかりの2人は、父とともに郊外の街へと引っ越しをする。ある日のこと、ダンボールで作った秘密基地で遊んでいたダミアンの目の前に、大きなバッグが降ってきた。中身はなんと22万ポンドの札束がつまっていた。
Date : Monday 24th July 2006 14:28
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オーメン/最後の闘争

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

オーメン/最後の闘争原題 THE FINAL CONFLICT
1981年 アメリカ公開
上映時間 109分
監督 グラハム・ベイカー
出演 サム・ニール/ロッサノ・ブラッツィ


お勧め度 ★1つ半

いよいよ、オーメン最後の話である。(のちに4も作られるが)ダミアンが登場するのは、これが最後かな。ダミアンが32才になっての話。ダミアンは悪魔として、自分の思うがままに生きているというのか。自分の地位を確立するためなら、悪魔の力を利用して相手を殺してしまったりというのも朝飯前。

オーメンの怖さって言うのは、純真だと思われている子供に潜む悪魔の心っていうのが怖かったのであって、32才の大人が悪魔といっても、ああ、そうなのって言う感じであまり怖さも不気味さも感じない。

それでも2まで見たら、最後はどうなるかって言う意味ではこれも見ておいたほうがいいかなとは思う。オーメンは1が最高であとは尻つぼみかな。

ただ日本では作れない映画ではあるよね。キリスト教がベースのアメリカだから成り立っているというのか。偉大なる神様なんだろうが、なぜか弱いのだ。だがでは無敵な強さを誇る悪魔なのかというとそうでもなく、あまりにも中途半端なできだったと思う。

まっ、パート1と2を見たなら、一応完結編なので見てくだされ。ただしこれだけ単品で見るのはお勧めしない。

【Story】
駐英大使の座を狙っているダミアンは、前任者を猟銃自殺に追いやり、まんまと後釜となった。ダミアンの目的は、イギリスで誕生しようとしているキリストの生まれ変わりの抹殺にあった。
Date : Sunday 23rd July 2006 00:31
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天空の草原のナンサ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

天空の草原のナンサ デラックス版原題 THE CAVE OF THE YELLOW DOG
2005年 ドイツ公開
上映時間 93分
監督 ビャンバスレン・ダバー
出演 ナンサル・バットチュルーン/ウルジンドルジ・バットチュルーン

お勧め度 ★3つ半

モンゴルの遊牧民の話で、この映画に登場する家族は実際の本当の家族が出ている。ナンサという主人公の子もこの家族の長女で、名前ももちろんナンサ。なので映画なんだけど、ドキュメンタリータッチでもある。ストーリーはいたって単純。遊牧民の家族があって、ナンサという少女が犬を拾ってきてお父さんに反対されてなんていう日常のたわいもない出来事。

実際の遊牧民の子供を、映画で演じるなんていうことはできないだろうに、自然の姿をよく映画としてまとめたなぁとは思った。三人の子供は本当にかわいい。末っ子は長男なんだけど、私は最初女の子だと思った。髪の毛を二つに分けて結んでいるし、リボンまでつけているので絶対に女の子だと信じてた。そんなまだしゃべれない末っ子から、主人公のナンサまで、天真爛漫な子供の笑顔がすばらしい。

遊牧民の生活って大変だろうけれど、家を組み立てたり壊したり。牛の糞を燃料にするので、糞拾いをしたり。子供もお母さんのお手伝いをして、一緒に生活しているたくましさがある反面、モンゴルも近代化の並が押し寄せていて、遊牧民も減少しているといった実態も映画の中では触れている。

フィクションとしてのストーリーといった部分で見るというより、こんな家族が地球のどこかで生活しているっていう意味で見るととてもいいと思う。モンゴルの雄大な大平原の景色も美しい。日本人が忘れている何かを感じれると思う。

【Story】
モンゴルの草原で羊の放牧をして生計を立てる家族5人。ある日長女のナンサはお使いの途中でかわいい子犬と出会う。ナンサはその犬を連れ帰るが、お父さんは狼の仲間かも知れないといって、犬を飼うことを許してくれなかった。
Date : Friday 21st July 2006 13:49
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