LOOP ループ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

LOOP ループ原題 SALVAGE
2006年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間80分
監督 ジェフ・クルック
出演 ローレン・カリー・ルイス/クリス・フェリー

お勧め度 ★2つ半

タイトルからいって無限状態というのがわかりますが、まさにいつまでたっても終わらない地獄の苦しみというのでしょうか。クレアはガソリンスタンドにあるコンビニみたいなところで、深夜のバイトをしているのですが、朝になり仕事を終えて外で恋人のジミーを待っていると、代わりにジミーの知り合いという実に不気味な男デュークがやってくるのです。ジミーに頼まれているので車に乗れといわれた時点で怪しさ満載なのですが、クレアは車に乗ってしまうのですね。そうするとやはり案の定というか、デュークに襲われ殺されてしまう。と思ったら、あれ、夢?とジミーと待ち合わせた場所で目が覚めるのです。

ネタバレここからです→(あ〜夢かぁよかったって思ってジミーと一緒に帰るのですが、それ以来クレアの周りでは奇妙なことが起こり始め、なぜか微妙に設定は違うものの、自分がデュークに襲われ殺される苦しみを味わう夢を見て、気がつくとバイトを終えた時点に戻っているという繰り返し。どうしてこんな事になるのか、頭がおかしくなったのか?ジミーに相談してはみてもあまり真剣に取り合ってくれなかったりして、ますます混乱していってしまうのです。

確かに苦しいですよね。だって殺される恐怖とか苦しみというのは、一度ならずも目が覚めるとまた同じような形で殺される。夢でも嫌です。そのうちまた殺されると予測がついてしまうし、それを避けようと思ってもなぜか避けられないように物事が進んでいってしまうのですから。

つまり何故このようなことが起きるかというと、この殺されるクレアは、実はデュークそのものなんです。デュークが殺人を犯したことは間違いないことで、自分が殺したクレアに成り代わってしまったのです。つまり自分が殺した相手に自分がなってしまったことで、自分の犯した殺人を永遠に与えられ苦しみ続けるという、ある意味自業自得のような罰の話です。デュークそのものは警官に撃たれて死んでいるので、この世の人ではないのですが、あの世にいってから自分の犯したことで自分が苦しめられるという、まさに地獄責め苦を味わっているというのがこの映画みたいなんです。
)←ここまでです。

無限状態ということに関しては、最後まで見ていただけるとわかるのですが、ちょっぴりわかりにくい部分があって、頭を整理するのに少し時間がかかってしまいました。
謎が解明されるとあっという間に終わってしまうので、そこにもっていくまで引っ張って、その謎を楽しむのがこの映画です。だけど最初はそのループ状態を楽しんで見ていられるのですが、途中から見ているほうも、いったいいつまでこのループが続くのか不安になってしまうのですね。そしてそのうちどうせ次も同じ展開なんだろうと思ってしまうので、興味がそこで薄れてしまうのが残念です。

サンダンス映画祭から誕生ということですが、このサンダンス映画祭なるもの、確かにこれはなかなかと思うものもあるのですが、時に滑ってしまうものも多数です。それでも掘り出し物はないかとついついチェックしてしまうのですね。

【Story】
クレアはバイトを終えて、恋人のジミーを待っていると、見知らぬ男から声をかけられる。ジミーの知り合いというその男に言われるまま車に乗り込むと、突然襲われ凄まじい暴力を受ける。そして気付いた瞬間、また先ほどの朝だった。そしてまたクレアは何度も惨殺される無限地獄が待っていた。
Date : Friday 25th May 2007 00:00
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ジェニファー・ラヴ・ヒューイットのセレブリティ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

ジェニファー・ラヴ・ヒューイットのセレブリティ原題 CONFESSIONS OF A SOCIOPATHIC SOCIAL CLIMBER
2005年 テレビメディア公開
アメリカ制作
上映時間 89分
監督 ダナ・ラスティグ
出演 ジェニファー・ラヴ・ヒューイット/コリン・ファーガソン

お勧め度 ★1つ半

現実にこんな女性がいたらかなり痛いし、友達にはなりたくないと思ってしまいます。カチャはセレブになるためならどんなことでもするというタイプの女性。仕事はそれでもかなりできるとされていて、広告業界で働いています。その仕事ぶりも放漫で、かなり自分勝手に周りを振り回しています。でも仕事の結果としては成功しているらしいので、会社の方も彼女の性格ややり方はどうであれ、会社に利益をもたらすほうを選んでいるといったらいいのでしょうか。

そんなカチャの目標は、セレブリティが集うチャリティパーティにデビューすることです。でもそのパーティの主催者は、ダフ。ダフというのはカチャに対してかなり恨みを持っているのです。かつてカチャはダフの結婚式に招かれたときに、なんと新郎と火遊びしてしまうというとんでもないことをしでかした経緯があり、ダフから嫌われていました。なのでもちろんダフが主催するパーティに呼ばれるはずがありません。

だけどカチャはそんなことでめげているような性格ではなく、あの手この手を使ってそのパーティの招待状を手に入れようと奮闘するのです。ですがその奮闘振りがひんしゅくをかうので、なかなかカチャに対して感情移入ができず、カチャが暴走すればするほどひいていってしまうというから回りです。

コメディなのであれこれ文句をつけても仕方ないとはわかっているのですが、やはり少しはカチャという人間に対して同感できる部分がないと、これは見ていて苦しいです。

そんな中カチャが改心していく様子もあるのですが、どうにも無理やりな感じがして私はあまり楽しくありませんでした。そんなに単純にこのカチャが今までの自分を反省できるとは到底思えないというのでしょうか。

カチャのはちゃめちゃぶりを楽しむ場合は適していると思われますが、私はカチャという人間に対してムカムカしてきたので、後味はよくありませんでした。悪気はなくて憎めないというレベルを超えているような気がするのです。一応ラブロマンスもありなので、女の子向けかもしれませんね。

【Story】
カチャは広告業界で働いている。目標はサンフランシスコのセレブリティが集う社交界でトップになること。ある日ダフ主催のチャリティパーティ"ロイヤルボール"が開催されることになる。しかしカチャは以前ダフに非礼をしたため招待を拒否されてしまう。しかしなんとかロイヤルボールの招待券を手に入れようと、あの手この手を使って手に入れようとするが失敗が続く。
Date : Thursday 24th May 2007 19:54
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麦の穂をゆらす風

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション原題 THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY
2006年 劇場公開
イギリス・アイルランド・ドイツ・イタリア・スペイン制作
上映時間 126分
監督 ケン・ローチ
出演 キリアン・マーフィ/ポードリック・ディレーニー

お勧め度 ★4つ半

キリアン・マーフィが出ている映画はとても気になるので、これも見たかった作品です。イギリスとアイルランドの関係がわかっているとよいのですが、私は詳しくは知りませんでした。『プルートで朝食を』でもアイルランドの立場というものが平行して描かれていましたが、これもいかにアイルランドがイギリス政府の圧政に苦しめられてきたかというのを前面に打ち出しています。

前半ではイギリス軍の極悪非道な様子が描かれています。ほとんどいいがかり状態にもかかわらず、アイルランド人を殺していきます。母の前で子を殺すなんていうのも朝飯前の非道ぶりです。単に仲間同士で集まっていただけでも、軍はいちゃもんつけてきます。

デミアンは医者であり、ロンドンの病院に行く予定だったのだけど、自分の友人らが殺されたり、ロンドン行きの列車に乗ろうとしたら、イギリス軍が車掌に暴力を働いていたり、そんな様子を見て彼は義勇軍に入ってしまうのです。

彼の人生はここで狂いはじめます。優しいデミアンも、イギリス軍を追い払うのを目的に戦ってはいきますが、裏切り者にも銃を向けるのです。戦いにおいては愛しているものだろうが、親や兄弟だろうが関係ないのです。

最初はイギリス軍がこのアイルランドの地から去ってくれることを目的に戦っていくのだけど、しまいには内戦へと発展していってしまうアイルランド。そんな中でデミアンをめぐる周囲の人々、その者たちとのかかわり、そして引き裂かれていく関係。

私は戦争ものってほとんど見ないのです。とてもむなしく思ってしまうのと、見ていると心が痛くなって苦しくなってくるからです。やはりこの映画も辛い展開が待っています。

戦いが最後に残したものは悲痛な思いです。

【Story】
1920年イギリスの支配を受けてきたアイルランドでは、独立運動が高まっていた。医師をめざしているデミアンは、戦いの様子を目の当たりにして、兄テディと共にアイルランド独立に向けた戦いに身を投じる決心をする。
Date : Wednesday 23rd May 2007 09:47
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アダム -神の使い 悪魔の子-

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

アダム -神の使い 悪魔の子-原題 GODSEND
2004年 劇場公開
アメリカ・カナダ制作
上映時間 102分
映倫 PG-12
監督 ニック・ハム
出演 グレッグ・キニア/レベッカ・ローミン=ステイモス

お勧め度 ★2つ

この映画の邦題を見ると、『オーメン』みたいな悪魔の子の話かしらと思って、オーメン好きの私は心躍らされて、ついついレンタルしてみたのですが、悪魔の子の話ではなかったです。

最愛の息子を交通事故で亡くしてしまった一組の夫婦。心は張り裂けんばかりで、嘆き悲しんでいたときに、遺伝子学者であり医者でもあるウェルズが声をかけてきました。ウェルズの話というのは、死んだ息子アダムの細胞からクローンを作らないかというものでした。つまりアダム二世を作成しようと持ちかけられたわけです。

この夫婦にとっては、アダムは何ものにもかえ難い子供なわけで、アダムを失った悲しみを第2子に託してみてはという周囲の声には耳をかさず、アダムを生き返らせてほしいという願いばかりが心に募るのです。確かに子を失った悲しみは計り知れないものがあると思いますし、もしも生きかえらせることができるならば何でもしたいという気持ちはわからないでもないのですが、現実には死んだものを生きかえらせることは不可能です。そこでクローンのアダムをこの世に誕生させるという提案に、最初は躊躇していたものの、このウェルズ医者にすべてを任せてクローンアダムを誕生させることを決意するのです。

もともとアダムは8才までは元気に暮らしていて、そのあと交通事故で死んでしまうのですが、クローンアダムも8才まではつつがなく成長していきます。夫妻はアダムが生き返ったとして、非常に幸せな毎日を送るのですが、ところがアダムが死んだ8才を過ぎると、クローンアダムは誤作動を起こしたのです。

今まではいい子だったのに、突然暴言を吐いたり、家が燃える絵を描いてみたり、明らかにいじめっ子を殺しただろう?というような悪事を働いたりするんですね。

ネタバレここからです→(クローンアダムを誕生させたウェルズ医師は、自分の子供がいて、この子供はやはり死んでいたのです。その子供はかなり凶暴で粗悪な子供だったようで、なんとウェルズ医師は自分の子供の遺伝子を操作してクローンアダムに細工したらしいのです。深く考えると、それじゃあ100%のクローンアダムじゃないような気がします。アダムの遺伝子と自分の子供の遺伝子を掛け合わせた別人というのが正しいといったらいいのでしょうか。

またなんで8才を超えたらウェルズ医師の子供の凶暴な性格のほうが露呈するのかがよくわからないのですが、クローンは未知のものなので、そういうことだと言われればそうなんでしょうね。無理やりな気がしないでもないですが、そのことを知った夫妻ですが、もう後の祭りなわけです。今更そんなアダムは要らないとはいえないですし、でもこの凶暴な子供をどうしていけばいいのか夫妻には皆目検討もつきません。

よく人の臓器を移植すると、その人の記憶が残るなんていう話ありますよね。?角膜移植なんかで、ドナーの見ていたものが見えるなんていう映画もありましたが、それと一緒で、クローンも遺伝子細胞が記憶を持つというのでしょうか。

題材は結構おもしろいし、今時のクローンを扱っているのですが、最後がなんだか早送りで終わらせました状態だったので、問題解決には至らず、さーてクローンアダムどうなるでしょうか、次回お楽しみにーで終わっちゃうのが残念です。最後にドタバタとウェルズ医師も亡くなってしまいますし、クローンアダムを更生させる手立ては何も施さないままなので、いっけんいい子に戻ったように見えて、実は凶暴な部分はまだまだ残っているというような終わり方でした。まさかパート2はないとは思うのですが、クローンアダムはやはりこの先も悪事を働いていくのでしょうか。
)←ここまでです。

後半何故クローンアダムがこんな行動をとるのかということが解明されていきます。ちょっと盛り上がりに欠けた終わり方と、早送りで終わらせてしまったような印象があって残念です。

【Story】
ポールとジェシーの間には一人息子のアダムがいた。だが8歳の誕生日を迎えた翌日交通事故で死んでしまう。悲しみに暮れる夫妻の前に、ウェルズ医師が現れ、クローン技術によるアダムの再生を持ちかける。ウェルズ医師の提案を受け入れ生まれたアダムは、8歳の誕生日を迎えた頃から、不可解な言動口にするようになる。
Date : Sunday 20th May 2007 21:48
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世界でいちばん不運で幸せな私

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

世界でいちばん不運で幸せな私原題 JEUX D'ENFANTS
2003年 劇場公開
フランス・ベルギー制作
上映時間 94分
映倫 PG-12
監督 ヤン・サミュエル
出演 ギョーム・カネ/マリオン・コティヤール

お勧め度 ★1つ

おしゃれっぽい邦題で、期待感ワクワクで見たのがはずれたようです。もともと私はフランス物があまり好きではありません。そんな期待は絶対にやめとけっていう陰の声が聞こえてきたのですが、その声を無視して借りたため、案の定という結果になってしまいました。

もともと『アメリ』が苦手なんですが、あの映画のよさを理解できない私だから、この映画もそれと同様というのでしょうか。確かにおしゃれっぽい雰囲気で、ちょっと人と違ったような変わりものの主人公が、次は何をしでかしてくれるのか?くるくるとした展開に心躍らされる感じではあるんですが、どうも空回りしているようで、私の感性では理解できませんでした。

どう見ても主人公の二人は、不思議ちゃんレベルをはるかに超えている電波系の人物なんですよ。話の流れではちょっと変わった二人という感じなんですが、だんだんとそれがエスカレートしていって、最後にはそれはいくらなんでもひどいでしょうにというレベルまで上昇してしまうのです。ホラーレベルというか、私に言わせればホラーを超越しているような、でもそれがおしゃれモードで描かれているんですから、恐るべしフランス映画です。

ジュリアンとソフィーは幼馴染。二人はちょっと変わり者の上、学校の先生はふたりの度を越すいたずらに手をやいています。そんな二人だけど、ある日ゲームを始めます。そのゲームというのは、相手の出した無理難題ちっくな申し出をやり遂げるというものです。例えばここで3回まわってワンと言えと言われたら、そのゲームに乗ったらそれをやらなくてはなりません。それをやリ遂げればゲームはクリアしたことになり、次は自分が相手に難題を押し付けることができます。

最初は度を越しているけど、いたずらと呼べるようなレベルだったんです。姉の結婚式でテーブルをひっくり返すとか。それでもまわりは迷惑なんですが、まだいたずらで済ませられるようなことでした。それが二人が成長していくとともに、ゲームのレベルもアップしていくんです。どこまでいってもそのゲームをやめないし、二人はお互いに惹かれあっていることすら、その気持ちまでもゲームにしてしまいます。結局はお互いに好きという言葉を言えずにゲームを通して離れ離れになってしまいます。

ここで一旦ゲームは休止するのです。好きであればあるほど離れていってしまうというのでしょうか、それぞれのパートナーをみつけそれなりの生活を何年か送るのですが、二人にとってはゲームのない人生なんて味気ないわけです。そしてとうとう二人はまたゲームを再開。そこまでくるとこのゲーム命がけのゲームになっていきます。あきらかにやりすぎです。

ここからネタバレです→(最後は二人して工事現場のコンクリートが流れ込む筒の中に入っちゃうんです。そこで二人はキスしながらコンクリートで固められていくのです。それも自らなので、心中みたいなものですね。いまだかつて自分自らコンクリートに固められながら死ぬ自殺者はどこを探してもいないだろうと思うのですが、二人はそれで幸せなんですよ。

見ているこっちは何故にコンクリートに埋もれなければならないのか疑問なんですが、二人にとってはようやく確かめあえた自分たちの気持ちと、ゲームをこれで終わらせることができるということ、そしてこのまま二人で一生いられるという、ある意味実に二人にとってはハッピーエンドな話なんですね。
)←ここまでです。

これ真面目に見たらいけない話なのかもしれないです。『アメリ』より数段悪乗りしすぎなので、私の理解の範疇を超えていました。でもこういう雰囲気の話が好きな人はもしかしたら面白いと感じれるかもしれないですね。PG-12なんですが、確かに制限かかる話ではあるかもしれません。

【Story】
ジュリアンとソフィーは同級生。ふたりはひょんなことからあるゲームを始める。それは相手が出したひとつの難題をクリアしていくというもの。それをクリアすれば次は自分が難題を出す。これを交互に繰り返していく。相手が仕掛けるゲームに絶対にのるというのが、このゲームの鉄則だ。最初は無邪気な遊びにすぎなかったが、次第にエスカレートしていく。
Date : Saturday 19th May 2007 10:29
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ニューヨークの恋人

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブコメディ・ロマコメ

ニューヨークの恋人原題 KATE & LEOPOLD
2001年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 118分
監督 ジェームズ・マンゴールド
出演 メグ・ライアン/ヒュー・ジャックマン

お勧め度 ★3つ半

ひさしぶりにメグのラブコメ見たくなって、手に取ったのがこれです。現代のおとぎ話でもあり、結構私的には好きな一本です。

ケイト(メグ・ライアン)はバリバリのキャリアウーマン、しかし恋はなかなかうまくいかず、そんな時なんと過去からレオポルド(ヒュー・ジャックマン)がやってきます。
125年前の貴族社会に生きているレオポルドは、周りから結婚相手を早急に選ぶように言われているのですが、この時代です、それも政略結婚というわけです。舞踏会には金持ちの女が山ほど来ていて、この中から選べって言われてしまうのですが、本当はレオポルドは心から愛する人に出会って結婚したいと思っている、実にロマンチストな人なんです。かわいそうに、それでも家のために渋々選ぼうとしていたら、そのパーティになにやら不審人物が紛れ込んでいました。その不審者を追っていくと、ブルックリン橋から転落してしまいました。

あわやおたぶつと思いきや、目が覚めるとここはどこ?私はだれ?現代のニューヨークにタイムスリップしてしまったのです。もろレオポルドは昔の貴族の衣装で、今時のニューヨークの街中では、かなーり浮いています。ハロウィーンでもない限り、あの格好は浮くでしょうね。

タイムスリップした場所はケイトの元彼スティーヴのアパート。不審者というのはスティーヴだったのです。彼はタイムスリップできる時間の切れ目について発見して、それで125年前のニューヨークに行くことができたのです。ノーベル賞ものの発見だけど、そんなことを言っても誰にも相手にされず、ケイトもこの奇妙な格好な男が125年前から来たとは信じないのです。当たり前と言われるとそうですが。

レオポルドはとっても堅物であるのですが、でもおかしいと思うことははっきりと変だという正義感はあるんですね。ケイトとレオポルドはお互い、こいつらなんじゃ?と思いつつも、やがて引かれていくのが、ラブコメディの王道ですよ。ええ、これもそれに外れる事はありません。

レオポルドが真面目なのと、とてもロマンチストですので、なかなかいい青年なんです。あれだったら過去の男でもひかれてしまう気持ちはよくわかります。しかし過去と現代ではそうそう長くいることはできないので、そこでどうなるかは見てのお楽しみですね。

ラスト近辺がドタバタと展開するので、あっという間に終わっちゃうんですが、今後の二人の行方の続編でも見てみたい気がします。毒もなくと甘いラブロマンス&おとぎ話なので気楽に見れる一本だと思います。出ている人も悪人が出てくるわけでもないし、安心してみていられます。

【Story】
1876年のニューヨーク。舞踏会にいるレオポルドは、今日花嫁を決めなければならない。そんな時、会場で怪しげな男を発見。逃げ出したその男を追ってやって来たブルックリン橋から、男とともに奈落の底へ落ちていく。気がつくとそこは現代のニューヨーク。広告会社で働くケイトの前に、クラシックな服を着た不思議な男が現われた。
Date : Thursday 17th May 2007 06:49
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オーメン18エンジェル

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

オーメン18エンジェル原題 THE EIGHTEENTH ANGEL
1997年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 88分
監督 ウィリアム・ビンドレイ
出演 クリストファー・マクドナルド/ レイチェル・リー・クック

お勧め度 ★1つ

またまた『オーメン』の便乗バージョンを見た。これももちろんダミアンとは関係ない。タイトルこそオーメンの文字があるけど、別の話。でも出てくる人物に"ダミアーノ"っていうやつが出てくる。すごいよ、ここまでくると。

ボストンで音楽教師をしているスタントンは、妻とルーシーっていう美しい娘のいる幸せな家庭を築いているんだけど、ある日妻が謎の死を遂げてしまうのだ。なんか怪しげな教会の神父もどきを取材に行ったのが原因で、死のダイブをしてしまう。

そんなとき、母が亡くなって情緒不安定な娘ルーシー。あまりの美しい美貌に、モデルとしてのスカウトがたくさんやってくる。父は反対したものの、気分転換もかねて、さらに父も仕事でイタリアに行かねばならない話が舞い込み、二人でイタリアの地に行くのだ。

そこでーまあ数々の悪魔の呪いが…。というかカルト教団みたいな怪しげな教会があり、そこでくり広げられる黒魔術のような儀式。それにルーシーが必要なんだな。18人目のいけにえとして。狙われるルーシー、それを救いだそうとする父との戦い。

一応悪魔ものの話ではあるし、それに666の数字も一応こじつけ程度には出てくる。というか、イカレタ神父の暴走というか、例の○○教団みたいな話なんだろうねぇ。みーんなマインドコントロールで狂っているし、悪魔が美しかったら、きっと悪魔が君臨できるという、どう考えても狂った考えの神父を崇拝する皆々。

オーメンはパパが悪魔の子ダミアンを自分の手で殺さなくてはならない苦悩の物語だが、これは悪魔のいけにえにされかかる我が子を守ろうとするパパの話だ。

画像は暗いし、なんか画質も悪く、というか伸びたビデオテープみたいなのを借りたからなのかもしれないが、暗いけど怖くはない。じぇーんじぇん、怖くない。なので便乗バージョンを見てやろうと思う人以外はやめておいたほうがいいかもね。というかオーメン好きな人はがっくり度100倍。でもルーシー役のレイチェル・リー・クックは美少女だよ。

そういえば便乗バージョンは、まだまだあって、昔のTSUTAYAにはもっとたくさんあったの知ってるんだけど、今のTSUTAYAにはここまでしかないんだよね。別の支店に行ったらあるかな?確かオーメン予兆とかそんなタイトルのやつもあったよねぇ。こまでくるとみんな制覇してやろかくらいの勢いだけど、ここらでやめといたほうがいいのかも。

【Story】
音楽教師スタントンは妻のノラと美しい娘ルーシーと平和な家庭を築いていた。ある日ノラが突然の転落死してしまう。最後にノラと会った人物は、18人の天使をいけにえとしてささげると、美しい悪魔がこの世に誕生するという考えの神父だった。
Date : Wednesday 9th May 2007 14:20
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Mr.ディーズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

Mr.ディーズ原題 MR. DEEDS
2002年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 96分
監督 スティーヴン・ブリル
出演 アダム・サンドラー/ウィノナ・ライダー

お勧め度 ★2つ半

ちょっと物足りないものがあった。アダム・サンドラーって嫌いではないんだけど、もっと笑わせてくれーっていう欲望があり、それから行くと物足りない。

ある日突然、遠い親類の大金持ちのおじさんが死んだ。それでなんと400億の遺産を受け継ぐことになるのだ。だが彼の周りには、黒い陰謀の持ち主がわんさかと。ディーズ(アダム・サンドラー)は田舎街でピザ屋をやっているから、簡単に騙せると思った会社の人間は、ディーズにニューヨークに手続きが住むまで来てほしいという。

ディーズは欲がなくて、そんな大金貰ってもというか、お金の使い方を知らないといったらいいのか。一応遺産を貰ったということから、ポーンと人に大金あげちゃったり。でも散財するという感じではないんだよね。そんな遺産を貰うディーズに近づくのは、遺産目当てのものばかりではなく、特ダネを狙うレポーターのベイブ(ウィノナ・ライダー)もいる。レポーターというのを隠してディーズに近づき、ネタを追うのだが、そんなことを知らないディーズはベイブにだんだんと恋心をよせていくといった、ロマンスも交えた展開。どうも遺産目当ての陰謀に巻き込まれつつ、ラブストーリーもありで、あれもこれも欲張りな話しで、さらにギャグがあまり笑えない。

火事でディーズがおばあさんと、その飼い猫を助けるシーンも、猫をぽーんとトランポリンのおいてある下にほおり投げ、ぴよーんとはねる猫。たぶんここで笑の渦がっていう展開なんだろうが、ちっとも笑えないのだな。ここらあたりが痛い。激しくつまらないわけではないのだけど、笑えそうで笑えずに、なんかもやもやとしたまま話は進み、ラストはあっと驚く展開に…というほどでもないサプライズ。高望みしなければ、そこそこ楽しめるかも。

【Story】
ニューハンプシャーの街でピザ屋を営むディーズは、街の人々から愛されるまじめで心優しい青年。ところがある日叔父が亡くなったことからディーズは400億ドルという遺産を一人で相続することになる。さっそくニューヨークへと向かうディーズだったが、彼の回りには彼を騙してウマいこと大金をせしめようとする人間が次々と現われる。
Date : Sunday 6th May 2007 21:27
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マイアミ・ラプソディ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

マイアミ・ラプソディ原題 MIAMI RHAPSODY
1994年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 95分
監督 デヴィッド・フランケル
出演 サラ・ジェシカ・パーカー/アントニオ・バンデラス

お勧め度 ★2つ

もうすぐ結婚しようと思っていたグウィン(サラ・ジェシカ・パーカー)だが、彼女の周りはみーんな浮気していた。はて?結婚ってそんなもんなんだ?本当に結婚なんてしていいのか?という話。

自分の両親から始まり、お兄さんもそうだし、妹もそうなんだよ。家族全員浮気しているってすげー家族だ。そりゃあそんなの見ていると、結婚迷ったりしそうだが、婚約者はイライラするわけよ、結婚したいのにいつまでもうじうじと迷っている姿を見ていると、そんなに結婚したくないならもういいよと愛想つかされるってわけ。

うーん悲惨だ。だけど気の毒なのは、周囲の浮気しまくりの家族は、それでも仲直りして、元さやに納まるのに、グウィンはふられておしまい。なんかわりにあわない話というのだろうか。でもなぜかグウィンは明るいのだな。まっ、陽気にしていなければ、やってらんねぇーっていうのもあるのかもしれないが。

ついで母の若い恋人がアントニオ(アントニオ・バンデラス)なんだけど、母と別れたあとグウィンはアントニオといい仲になりそうになる。えーっ、いくら若くても、母親の元彼なんてと思うのは私だけなのだろうか?

結婚はマイアミと一緒らしいよ。ホットで危険だけど、最悪だったら誰ももてはやさないらしい。ほほーっ、つーか独身の私にしたら、いいねぇ浮気して楽しんで…と言う感想しかないんだなぁ。重苦しい話ではないので、ライトな今時の浮気事情を知りたい方はどうぞ。

【Story】
コピーライターのグウィンは、恋人マットからプロポーズされOKする。結婚に向かって歩き出した彼女だが、周囲ではトラブルが続出。家族の全員が浮気をしていただ。結婚とは何だと考え、マットとの結婚を躊躇し始める。
Date : Saturday 5th May 2007 13:35
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サンドラ・ブロックinアマゾン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

アマゾン原題 FIRE ON THE AMAZON
1993年 劇場未公開
アメリカ・ペルー制作
上映時間 80分
監督 ルイス・ロッサ
出演 サンドラ・ブロック/クレイグ・シェイファー

お勧め度 ★1つ半

サンドラ・ブロックが好きなので、TSUTAYAのサンドラ・ブロックのコーナーにある映画は制覇しようと思って借りたんだけど、かなーり微妙すぎた。それにパッケージには、サンドラの衝撃的なヌードのことがでかでかと書かれており、発禁ものがいよいよ公開みたいな取り扱い。

が、裸もそうだけど、別にたいしたことあらしまへんでぇ。←何故なまる?

テーマはかなり重い。環境破壊が進むアマゾンの自然に対して、さらに開発を進めることで、ますます破壊が進む。それを反対する人物がサンドラたちで、そのことを取材に来ていたアメリカ人ジャーナリストと、危険に見舞われるというような話。政治的な絡みもあるんだけど、なんだかあっさりと話は進み、うすーい作りになっている。悪徳警官なんて今や新鮮味もないので、ちっとも驚きもしないしね。

それにジャーナリストの名前すらもう忘れているんだけど、ジャーナリストというよりかは、カメラ持っていたるところでぱちぱち写真を撮って、君はパパラッチか?

ということで、宣伝に使われているようなエロティックを求めてもたいしたことないし、ストーリー的にもチープ。かなーり中途半端で眠気を誘う。サンドラが好きでないならやめた方が無難だが、ファンであっても結構きついかも。まっ、若いときはこんな感じだったという、懐かしのあの人は…という感覚で見るならいいのかもしれないけど。

【Story】
アマゾン流域の森林が相次ぐ開発で失われようとしていた。そんな中森林保護を訴えるリーダーのサントスが何者かに殺される。アメリカから着たジャーナリストは真相を調べるうちに、森林保護の団体のアリッサと知り合い、二人で真実を探るうち、命を狙われるようになる。
Date : Monday 30th April 2007 12:50
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