幸せになるための恋の手紙

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

幸せになるための恋の手紙原題 THE OTHER SIDE OF HEAVEN
2001年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 110分
監督 ミッチ・デイヴィス
出演 アン・ハサウェイ/クリストファー・ゴーラム

お勧め度 ★2つ

これはアン・ハサウェイの出ているラブストーリーという雰囲気満載のパッケージですが、そうでありません。確かにアン・ハサウェイは主人公の恋人として出てきますが、彼女は主役ではない上、この映画はラブストーリーというより、トンガに渡った一人の宣教師の話といったほうがいいでしょう。

ジョンはモルモン教の宣教師として、ひとりでトンガに渡ります。トンガに行くまでに一ヶ月以上もの歳月が経過しています。迎えに来るはずの人が来ないなどの手違いで、やっと到着したトンガですが、通訳がいなければ言葉も通じません。ましてやトンガの人は宣教師の言葉には耳もかしません。そんなジョンの心の支えは、アメリカにいる恋人ジーンから届く手紙です。

私はパッケージやタイトルに騙されたくちなので、いつか盛りあがるだろうと期待していラブストーリーが来ないまま終わってしまってがっかりでした。話としてはラブストーリーではなくヒューマンドラマといったカテゴリーっぽく、悪くはないのですが、それならそうと最初がそう言ってよとパッケージに文句言ってました。

最初は浮いていたジョンも、必死に言葉を覚え、トンガの人となじもうと努力していきます。そうしていくうちに心が通いあうという、何でも実話だそうです。トンガの自然は大変すばらしく、ハリケーンであっという間にいろんなものが流されてしまう厳しさとか、そのあたりは楽しめるのですが、わりと地味な作りになっています。それに島で起こるいろんな事件も、とってつけたような感じなので、いまひとつ物語りに入りこめなかったのが残念でした。

【Story】
ジョンは宣教師として、恋人のジーンをアメリカに残し、ひとりで遙かトンガに旅立った。言葉も通じない島で、ジョンはジーンからの手紙が心の支えだった。
Date : Wednesday 6th June 2007 06:38
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イーブルノート

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

イーブルノート原題 EVIL EYES
2004年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間90分
監督 マーク・アトキンス
出演 アダム・ボールドウィン/ウド・キア

お勧め度 ★2つ

『デスノート』を彷彿させるなんていうこと言われますが、全く違います。『デスノート』の方が百倍楽しく、話も全く違います。なんで『デスノート』なんてことがでてくるんでしょうか?

確かちょっと前に書いた『ノンフィクション』でも、小説に書いたことが実際に起こるなんて話でしたが、これもそうなんですよ。似たような話です。おちは全く違いますが。あちらに比べれば、まだこちらの方が理にかなった話ではあります。

ジェフは昔に起きた一家殺人事件を題材に、映画の脚本を書くように依頼されます。それで話を書き進めると、そのうち彼の書いたとおりの事件が起きてしまうのです。彼は恐れおののいて、もう書くのをやめようとしますが、依頼者の映画会社の社長はそんなこと許しません。ではハッピーな形の脚本にしようとすると、これまた社長はクレームをつけます。もっとドロドロぐちゃぐちゃの話にしろと。

私は何が驚いたって、いいアイディアが浮かぶようにと、一家惨殺事件のあった家に住んじゃうことです。家具も当時のままで、そこに住むなんて、ありえないと思うのは私だけでしょうか。そんなことするから、ちょいと精神をおかしくしてしまうんでないでしょうか。自ら怖いところに身をおくなんて。

オチはありきたりではありますので、こういう話をよく見ている人は、途中でわかっちゃうと思われます。

なんかこの映画よりも、特典としてついていた、『アウトバーン・スピード』の第1話の方が面白かったってどういうことでしょう。

【Story】
売れない脚本家ジェフは、高額の報酬を提示され、35年前に起こった一家惨殺事件についての脚本の執筆を開始する。やがてジェフが書く脚本通りの惨殺事件が、次々に発生することになる。
Date : Sunday 3rd June 2007 06:47
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カオス

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > アクション・犯罪・バイオレンス

カオス<CHAOS> DTSスペシャル・エディション原題 CHAOS
2005年 劇場公開
カナダ・イギリス・アメリカ 制作
上映時間107分
監督 トニー・ジグリオ
出演 ジェイソン・ステイサム/ウェズリー・スナイプス

お勧め度 ★4つ半

カオス理論を元にした映画は『バタフライ・エフェクト』がありますが、あれも面白かったですね。私はこの映画結構楽しめました。刑事もの好きなんですよ。それになんといっても私の好きなジェイソン・ステイサムがでてますもの。それだけでポイントプラスです。

ちょっとこの映画は、あれこれと書いていると、すべてネタバレになってしまうのであまり書かないことにします。銀行強盗が起こり、犯人が立てこもるんですね。その事件に犯人からの要望で、ネコゴシエーターとして、謹慎処分中のコナーズ刑事(ジェイソン・ステイサム)が選ばれます。一応謹慎中なので、若手刑事のデッカー刑事とペアを組んでの仕事となるのだけど、デッカー刑事は若いなりに、かなり頭がよろしいのよ。静かなタイプなんだけど、切れ者。彼みたいに人が気がつかないようなことに敏感な人は、刑事としてはかなりポイント高いでしょうね。

ネタバレここから→(途中コナーズ刑事が死んじゃうんですが、そんなバカなと思ったのは言うまでもありません。絶対生きているんじゃないかって思わせてしまうのですから、ここらがちょっと甘い作りなんでしょうね。)←ここまでです。

いろんなセリフの中に散りばめられた伏線の数々が、驚愕のラストへとたどり着きます。まぁ予想つくといえば予想つくんですが、かなりラストまで引っ張っていくのが上手です。

私はこの映画のパート2でも作ってほしいと思ってしまいました。

【Story】
シアトルのグローバル銀行に強盗が入り、人質を取って立てこもる。強盗犯のローレンツは刑事のコナーズを交渉役に指名する。コナーズは謹慎中だったが、若手のデッカー刑事を相棒につけることを条件に復帰を認めた。
Date : Saturday 2nd June 2007 19:24
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トリノ、24時からの恋人たち

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

トリノ、24時からの恋人たち原題 DOPO MEZZANOTTE
2004年 劇場公開
イタリア制作
上映時間93分
監督 デヴィデ・フェラーリオ
出演 ジョルジョ・パソッティ/フランチェスカ・イナウディ

お勧め度 ★3つ半

『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな映画という評判がありますが、私はそうは感じませんでした。イタリアのトリノにある映画博物館が舞台です。そんな博物館があるんですねぇ。

博物館で夜警の仕事をしているマルティーノ。なんと博物館の中に住んじゃってます。なんでも使われていない部屋を自分の部屋にしているんですって。そんなことができるところがすごいです。マルティーノは仕事に行く前に、ファーストフードの店に毎日寄るのですが、その店で働くアマンダに恋しているのです。アマンダは恋人がいるのですが、どうもこの恋人あまり誠実ではないです。他に女もいるようですし、なんと仕事は車泥棒ですから。

アマンダはある日、店の店長に対してぶちぎれて火傷を負わせてしまいます。警察に追われるアマンダですが、ふと博物館に逃げ込み、マルティーノに出会います。そこでマルティーノにかくまってもらうことになるのです。アマンダをはさみ、マルティーノとアマンダの恋人であるアンジェロとの三角関係を、博物館で上映される古いフランス映画とともに、ゆるやかに描いたのがこの映画といったらいいでしょうか。

映画博物館にはテレビなんてものもありませんので、マルティーノは夜になるとでかいスクリーンで自分の好きな映画を流して見るのが好きなんですね。この映画で流れているのはどうも古いフランス映画のような感じなんですが、私はまだまだ映画に関しては若輩ものですので、古きフランス映画など一本も見たことありません。モノクロで無声映画みたいなものまで流れたりしますから。このあたり映画に詳しい方が見ると、もっと思い入れができるんだろうなぁとは思うのです。

なのでDVDのパッケージから行くと、トリノの美しい夜景とともに繰り広げられる、甘いラブストーリーを期待して見ますとかなり裏切られます。そして私のような若輩映画マニアでは、知らない映画が満載で、たぶんこの映画が大好きという人の好き具合には勝てないと思います。

悪くはないですし、長年映画ファンという人にはたまらない一本かもしれませんね。私にとっては可もなく不可もなくといった感じです。マルティーノにもアンジェロにも感情移入できなかったのが敗因かもしれません。だって二人とも極端なんですもの。しかしながらトリノの町は美しいですね。そのあたりは一見の価値があります。

【Story】
トリノの映画博物館の中に住み込み、夜警の仕事をしているマルティーノ。彼は大好きな映画に囲まれる毎日。ある日仕事先でトラブルを起こしたアマンダが、博物館に逃げ込んできた。2人は次第に心を通い合わせていくのだった。
Date : Friday 1st June 2007 08:02
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ノンフィクション

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

ノンフィクション原題 SUR LE SEUIL
2003年 劇場未公開
カナダ制作
上映時間99分
監督 エリック・テシエ
出演 ミシェル・コテ/パトリック・ユアール

お勧め度 ★2つ

この映画のDVDパッケージ、ものすごいですね。それにおののいてしまいましたが、話はそんなに怖くありません。

普段起こる凶悪な事件ってあると思いますが、それが実はある作家が書いた小説どおりのことが起こるとしたら。つまり小説を真似た模倣犯ということではなく、小説が世に出る前の段階で、自分の書いた小説の内容と全く同じ事件が起こってしまうとしたら…。

自分だったらもう小説は書かないようにすると思うのですが、トマは精神が混乱してしまったのか、突然自分の指を切り落とし自殺を図ってしまうのです。命は取り留めたものの、彼は精神病院で治療を受けることになるのです。彼の担当医のポールは何故自分の指を切り落としたのか、それらをカウンセリングするうちに、トマの書いた小説が、現実に起こってしまうことに気がつくのです。その謎を探るべく、彼の出生から調査を開始するのですが。

ここからネタバレです→(いやはや彼のルーツは悪魔だったというわけです。危ない新興宗教の道に進んでいってしまった神父の一人が、教会で信者らを集め、ともに殺しあうというなんとも凄惨な事件を起こすのです。その中で赤ん坊のトマに悪魔の口付けをするのですね。やがてトマは成長して彼の書く小説が本当になるという、悪魔の仕業に振り回されてしまうのですが、最後には彼はほとんど半狂乱の極みとなり、妊婦の腹を割いて、子供を取り出して口付けするのです。つまり悪魔の子供再び誕生です。

いやそんなことで悪魔の子供になってしまうのかというつっこみはなしです。なんといっても悪魔は何でもありですから。そして不死身です。トマは警官に射殺されますが、悪魔の子は誕生したので、またここで引き継がれますね。いつまでたっても終わりません。ポールはこの子供を一生見ていくと言いますが、彼には悪魔を倒す力はありはしませんので、赤ん坊が成長してもどうにもできないでしょう。
)←ここまでです。

トマの出生の秘密が鍵なのですが、なんともこじつけたような展開なので、なんでもありな世界になってしまっています。とても精神科医のポールの手に負える事件ではありません。

最近私も大人になりました。こういう映画にも寛容な心で臨めるようになったようです。昔なら「ふざけんなよ、何だよこれ」と暴言を吐くところでしたが、最近はマイルドな表現に心がけています。←あまり関係ありませんね。

【Story】
自分の指を切り落としたあと自殺を図り失敗したホラー作家である、トマ・ロワ。彼の担当精神科医ポールは、トマを追う新聞記者から、彼の書いた小説は、その直後本当になるという事実を聞くことになる。
Date : Thursday 31st May 2007 00:02
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タッチ・オブ・スパイス

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

タッチ・オブ・スパイス DTSスペシャル・エディション原題 A TOUCH OF SPICE
2003年 劇場公開
ギリシャ制作
上映時間107分
監督 タソス・ブルメティス
出演 ジョージ・コラフェイス/タソス・バンディス

お勧め度 ★3つ半

最近ヨーロッパの国の映画を見るのですが、このあたりは移民の問題というのがとても強く打ち出されていることを知りました。この映画の舞台はトルコにおけるギリシャからの移民というのが発端です。

トルコに暮らすファニスは、おじいちゃんの営むスパイス店によく出入りします。おじいちゃんはファニスに宇宙の星について教えるときにスパイスを引用するほどです。ギリシャ料理というのはスパイスが命なんでしょうか、食べたことがないのでわからないのですが。

ある時ギリシャとトルコの関係が悪化して、トルコに住むギリシャ人は強制国外退去させられてしまうのです。ママはトルコ人ですが、パパはギリシャ人、国外へ出て行かねばなりません。家族がバラバラになるのはできないので、ママとファニスもギリシャへと行くことになります。おじいちゃんだけは、あとから行くよということになるのですが、結局様々なハプニングでトルコに残ったままになります。

そして月日は流れ、離れ離れになった祖父に会える日がやってきました。ここまでの話をファニスの回想を交えて話は進んでいくのですが、おじいちゃんという人は、人生についてをスパイスや料理に例えて話すのが得意です。恋する相手に食べさせる肉団子のスパイスは、シナモンが最適でクミンでは駄目だそうな。シナモンは相手をひきつける作用があるらしい。といったふうな感じで、いたるところに料理とスパイスが出てくるのです。

つまり人生というものは、料理と一緒で塩加減が大事だということをうたっています。でも説教臭いことはなく、ファニスの初恋の話なども絡めながら淡々と進んでいきます。

派手さは全くないのですが、わりとしみじみとした話です。いかにもミニシアターで上映されるといった感じの映画といったらいいでしょうか。ハリウッド映画のようなものを期待されるとはずれですが、ちょっと箸休めにはいいような気がします。

私の心に残ったせりふです。→「ホームで振り返ったら駄目だよ、また会えるという約束になる」ええ、このせりふの意味はぜひとも映画で確認してくださいませ。

【Story】
2003年のギリシャで、ヴァシリスおじいちゃんがイスタンブールからやってくるとの突然の知らせに、様々な準備を始めるファニスだった。ソフトは7才の時に離れ離れになり、一度も会うことがなく今日まできた。ところが当日祖父が病気で倒れたとの知らせがはいる。ファニスは遠い昔の出来事を思い出していた。
Date : Wednesday 30th May 2007 00:00
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明日へのチケット

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

明日へのチケット原題 TICKETS
2005年 劇場公開
イタリア・イギリス制作
上映時間110分
監督 エルマンノ・オルミ
出演 カルロ・デッレ・ピアーネ/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ

お勧め度 ★4つ

列車を舞台にして3つのドラマが展開されます。監督さんも3人で、それぞれに作っているみたいです。完璧に3つの話が独立しているというわけでもなく、微妙にリンクする部分もあります。

一番目のエピソードは初老の大学の教授の淡い恋の話です。列車の中でパソコンを開いて彼女に手紙を書くための文章を作成し始めるのです。なかなかうまく自分の気持ちを文章にできずもどかしい様は見ていて、なんだか胸がきゅんとしてきます。

二番目のエピソードは、ものすごい傲慢な女性というか、たまにいるかもこんな人っていうような迷惑なおばさんと、彼女の世話をする若者との話。電車の中で自分の買ったチケットの席ではないところに堂々と座り、その席を予約した人物がクレームをつけると、ここは私の席だと譲らない。相当なおばちゃんです。

そして三番目のエピソードはサッカーを見るために列車に乗っていたのだけど、チケットをなくしてしまう3人組み。これは移民の子供が盗んだんだとエキサイト。移民の家族は家族なりに事情を抱えていて、さてこの3人、葛藤が渦巻きます。自分らもお金はないので、簡単にくれてやるとは言えない状況で、彼らはどうするのか。

何の変哲もない列車の中で繰り広げられる、それぞれの人生模様そして、ほんの一齣の出来事ですが、なかなか心温まる仕組みになっています。多数の人生が集まる場所が駅でもあるんですよね。ドラマティックな展開はありませんが、ほのぼのとさせてくれます。どのお話が好きかはそれぞれにあるでしょう。ローマへ向かう列車の旅を一緒に味わうようなお話です。 

【Story】
オーストリアのインスブルック駅。飛行機が飛ばずに列車でローマに帰ることになった大学教授。将軍の未亡人と、彼女に付きそう青年フィリッポ。そしてスコットランドからやって来た、セルティックのサポーター3人組みがローマを目指して列車の中で繰り広げる出来事は。
Date : Tuesday 29th May 2007 00:01
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恋するレストラン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブコメディ・ロマコメ

恋するレストラン原題 HET SCHNITZELPARADIJS
2005年 劇場未公開
オランダ制作
上映時間82分
監督 マルティン・コールホーベン
出演 ムニール・ヴァレンタイン/マルコ・ヴァン・ゲフィン

お勧め度 ★2つ

オランダ映画なんてはじめて見たので、国の情勢というのが全くわからないままでした。オランダにおける移民について知っていると、もう少し理解が深まったのではないかと思いますが、映画そのものはラブコメディのジャンルなので、小難しく考える必要はありません。ちなみにオランダはトルコやモロッコからの移民が多いらしいです。

いつの時代もそしてどこの国の親でも、自分の子供にはこうしてほしいという希望はあるもので、オランダでもそうです。ノルディップは父親から医者になるようにという期待を一心にうけているのですが、自分の進むべき道はそちらの方面ではないと思っています。

それで父には図書館でバイトをしているので、勉強もしやすいしなどという嘘をついて、実はホテルの厨房の皿洗いのバイトをしているのです。この厨房荒くれものの巣窟といったらいいのでしょうか、とんでもない男たちがひしめきあっています。そんななかノルディップはいじめられる対象なんですよね。厨房でのドタバタは、コメディにしてもかなりひいてしまいます。厨房の裏側とは実際はどうなんでしょうか?なんだか料理がとてもまずそうに見えてしまいました。

そんな職場において、ウェイトレスのアグネスという実にかわいい女の子に一目ぼれ。仕事に行くのが楽しいし、気がつくとアグネスを目で追っています。ノルディップは父がモロッコからの移民ということもあるのか、モロッコ人の顔をしているというか、結構濃い容姿をしています。くどい顔というのでしょうか。そのためか笑顔がさわやかというよりかは、スケベ顔に見えてしまうのです。濃すぎる顔のせいか、どうも好きになれませんでした。悪い子ではなくいい子なんですが、にやっととした笑顔がどうも私好みではありません。いや別に私に好かれる必要はないのです。アグネスにさえ好かれればノープロブレムです。

ノルディップは私好みではありませんが、なぜか人をひきつける魅了があるようで、ねたまれたりもしますが、結構みんな彼のことが好きなんですよね。意地悪されてもめげないたくましさもあります。アグネスとの恋の行方はどうなるか、オランダ発ラブコメディは、比較的軽いのりで見られる一本かと思います。

【Story】
父親の期待を一身に受けたノルディップは、医者になることを要求されている。しかし彼は父親に内緒でホテルの厨房に就職する。行ってみると皿洗いが仕事だった。そこは暴君の料理長や先輩がたくさんいた。そんな中ウェイトレスのアグネスに一目ぼれするノルディップだった。
Date : Monday 28th May 2007 08:16
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デス・パズル

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

デス・パズル原題 CLASS OF '76
2005年 テレビメディア公開
イギリス制作
上映時間140分
監督 アシュレイ・ピアース
出演 ロバート・カーライル/ダニエル・メイ

お勧め度 ★2つ

最初にこのDVDが前編と後編に分かれているとは知らずに借りて、一本見終わった時点でそのことに気がつきました。びっくりするくらい中途半端なところで終わったので、いったいこれはどうしたものかと思っていたら、パッケージに書いてありました。そうと知っていたら後編も一緒に借りたのになぁと思っても後の祭りなんですけどね。それで後編を次に借りに行ったら、全部貸し出し中でした。なんとまぁ、結構人気あるのかしら。

前置きが長くなりましたが、イギリスのテレビメディアの作品ということもあって、俳優さんらは全く知らない人たちばかりです。主人公であるモンロー刑事は、ちょっと暗めの人間です。何か心に抱えるものがあるのか、相棒のグラント刑事とは正反対の性格のようです。

ある日パットという男性が交通事故で死んだのですが、どうもそれは車の前に自ら飛び出したという自殺に近いものでした。ですが防犯ビデオに写った彼の一連の行動や、車の中に残されたカセットテープの内容から、モンロー刑事はこれは他殺だと判断して独自に捜査を始めるのです。

そうするとパットの死は、幼い時代に同級生のエイミーという少女が死んだ事件と深くかかわっていることにぶち当たったのです。そこでモンロー刑事は、謎めいてるその事件を再び捜査開始します。そうするとエイミーの同級生が次々と謎の死を遂げていることに気がつくのです。

いやぁ、面白くなりそうな展開ですよね。いかにもサスペンスミステリーといった風情をかもし出しています。なんたって、エイミーの同級生たちの記念写真に謎の人物が写っていたり。なかなか芸が細かいのです。

ここからネタバレです→(実はモンロー刑事の恋の相手にケイトという女性が出てくるのです。彼女もこの昔の事件の関係者なんですが、モンロー刑事といい仲になっていきます。無口で不器用そうなモンロー刑事にも人生の春が訪れ、喜んでいるのもつかの間、彼女はこの事件に深くかかわっているんですね。事件関係者との恋はご法度ですよね、イギリスは大丈夫なんでしょうか?

おちはよくあるパーターンと言えばわかる人にはわかるでしょうね。そう今流行のあれですよ。トラウマが原因の。やっぱり人間人に優しくしなくちゃいけません、ひどいことをすればそれから何年もたって、その恨みをはらされることにつながりますよ。

)←ここまでです。

これは連続ドラマみたいに話を膨らませていったら、結構面白くなるんじゃないかと思ったのですが、なんせ2話までしかありません。つまり2時間ドラマののりですね。なので途中から話の展開が早く、よくあるパターンで事件が変化していくのです。途中にモンロー刑事の恋の話も刺身のつまのようにあるのですが、これも所詮は添え物程度なんですよね。最後の方はそんなことじゃないかという形になり話が読めてしまったのが残念です。

【Story】
交通事故で死亡したパットの遺品にカセットテープがあった。そこには奇妙なことが録音されていた。しかもガソリンスタンドの防犯カメラには、突然おびえ道路を疾走するパッとの姿が映っていた。モンロー刑事はこの事件は他殺と判断し、独自の捜査を開始する。
Date : Sunday 27th May 2007 09:29
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プラダを着た悪魔

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

プラダを着た悪魔 (特別編)原題 THE DEVIL WEARS PRADA
2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間110分
監督 デヴィッド・フランケル
出演 メリル・ストリープ/アン・ハサウェイ

お勧め度 ★3つ半

プラダの製品が大好きな私としては、この邦題実にそそられます。ファッションが大好きな方は結構楽しめるかなぁと思いました。みんなおしゃれですし、ブランドものもたくさん出てきます。ストーリーとしては仕事と私生活の線引きの難しさなんかを描いています。

メリル・ストリープ演じるミランダはファッション雑誌業界のカリスマ編集長。彼女位のキャリアと地位を得るには相当の努力と、私生活の犠牲の上に成り立っていると思うのですが、そこへアン・ハサウェイ演じるアンディがやってきます。

ミランダのアシスタント2ですが、とてもファッション雑誌の仕事をしているとは思えないようなダサさ。みんなからも白い目で見られます。そんなアンディだけど、だんだんと仕事ができるようになっていくと大変身するんですね。もともと美人なので、ちょっとかっこいい服を着ればそれなりに様になるとは思いますが、おしゃれになって垢抜けたのはいいのですが、仕事重視の生活はプライベートがおろそかになっていくのは世のつね。それにより恋人ともギクシャクするようになってしまいます。

働くことは厳しいし辛い、でもそれが仕事というのを実によく提示しているのだけど、私としてはミランダの仕事のやり方というか、部下に自分のプライベートの用事までいいつけるというのはどうかと思ってしまったのですね。自分の子供のために、まだ出版前のハリーポッターの本を手に入れろなんていう無理難題の要求は、明らかにやりすぎといっていいのではないでしょうか?アメリカのビジネスの世界はああなんでしょうか?

部下たちはミランダのやり方にみんなビクビクしているのです。でもミランダはミランダで、そんな傲慢な面もあるけれど、本当は部下のことを実によく見ていて、才能を適切に評価する部分も持ち合わせてはいるのです。

悪魔という表現の通り、確かにある意味デビルミランダといったほうがいいような上司ではありますね。ファッション業界の華やかさに隠された、ビジネスの世界の厳しさやえげつなさをよく描いているとは思います。なんでも「ヴォーグ」の元アシスタントが書いた暴露本が原作とのこと。アメリカのファッション雑誌の業界の一端が垣間見れます。

仕事と私生活を天秤にかけて、果たして自分はどこまでを仕事に費やすことができるでしょうか。そんなことをアンディを通して考えさせられました。そしてアンディはどんな選択をするのかは映画を見てください。

それにしても自分の上司がミランダだったら、私ならすぐにねを上げて退職していることでしょう。

【Story】
ジャーナリストをめざすアンディが就いた職業は、一流ファッション誌『RUNWAY』の編集長ミランダのアシスタントだった。ミランダはファッション業界の大ボスで、誰もが恐怖におののく存在だった。アンディは四六時中呼び出され、理不尽な命令に振り回され、次第に恋人ともすれ違いの生活が続いていくことになる。
Date : Saturday 26th May 2007 14:19
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