ポイントプレザントの悪夢

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 海外ドラマ

ポイントプレザントの悪夢 DVD-BOX原題 POINT PLEASANT
2005年放送
放映局 FOXチャンネル
アメリカ制作
製作総指揮 マーティ・ノクソン
出演 エリザベス・ハーノイス/グラント・ショウ

お勧め度 ★3つ

『トゥルー・コーリング』が打ち切りになり、そのあとからはじまったのがこれです。しかーし、このドラマも打ち切りになってしまいました。視聴率が悪かったのでしょう。アメリカはこういうところシビアですもの。

簡単に言うと、オーメンは悪魔と山犬の子供。そしてこのドラマのクリスティーナは人間と悪魔の子供。悪魔の子なので666の数字は、体のあるところに刻みこまれています。

ニュージャージー州ポイントプレザントと言う町に、ある嵐の日に海で遭難しているクリスティーナが発見されます。ジェシーに助け出されたクリスティーナは、仕事で連絡のつかない父と連絡が取れるようになるまでの間、ジュディの家族に引き取られることになります。

クリスティーナはブロンドの実に美しい子なんですが、なんたって悪魔の子ですから、コントロールできない悪の力がみなぎっています。最初は自分の力を知らなかったのですが、悪魔である父の手先のルーカス・ボイドが、クリスティーナの力とともに、この世の終わりをもたらすためにやって来たことから、彼女は自分の力そして自分の父のことを知ることになるのです。

人間として育ってきたので、彼女には良心というものや優しさもあるのです。ボイドが悪の世界に引き込もうとしても、抵抗し続けます。そしてボイドから街の人たちを助けようともするのですが、クリスティーナの葛藤はピークに達します。また街の人々も悪魔の力によって心の中にある抑圧された悪の感情が出てきたり、お互いに猜疑心に駆られたり、今までは仲のいい街の人々だったのが、かなり問題が表面化してしまいます。

悪魔のドロドロした話だけではなく、なんたって思春期の子たちなので、恋ありライバルあり、えげつない争いありも取り混ぜています。大人たちは大人たちで、騙しあったり猜疑心にかられたり。このあたりはクリスティーナがいなくても、悪魔の心を誰しももっていますよね。

そんなこんなで、クリスティーナはどうなっていくのか、町の人々は…。なんてところは見ていただくとして、クリスティーナは超美人です。典型的なブロンドで青い目の白人です。彼女がきたことで、男たちはくらくらきてしまうのは仕方ないことです。まっ、面白くないのは彼氏を採られたポリーとかでしょうか、でもポリーは感じ悪い女なので、あまりかわいそうに思いませんでした。

またクリスティーナが悪魔の力を発揮するときは、三白眼状態で睨みきかします。そうすると物がぶっとんだり、ポルターガイストがおきます。悪魔の心は憎しみなどの負の感情が強くなったときに、ものすごい力を発揮してしまうのですが、それに愛の力が勝てるのか否かは、ぜひとも続きをご覧になってみてください。

打ち切りになるほどのつまらなさとはおもいませんでしたが、シーズン2までは厳しい話ではあります。打ち切りなので思いっきり中途半端な終わり方です。なのでそのあたりは覚悟して見てみてください。

【Story】
ニュージャージー州のポイントプレザントに、ある嵐の日、海に女性が浮かんでいるのをライフ・ガードとして働くジェシーが発見する。実は彼女は悪魔の子で、静かな街に次々と不可解な出来事が起こりはじめる。

【エピソード】
第1話 謎の少女
第2話 人間の本性
第3話 真の父親
第4話 心の闇
第5話 唯一の友
第6話 隠された謎
第7話 謎の証明
第8話 巨大な陰謀
第9話 呼び覚まされた死者
第10話 選ばれし者
第11話 悲しい性
第12話 母親との再会
第13話新しい世界の夜明け
Date : Sunday 22nd July 2007 07:35
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

DEATH NOTE デスノート

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

DEATH NOTE デスノート原題 DEATH NOTE
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間126分
監督 金子修介
出演 藤原竜也/松山ケンイチ

お勧め度 ★4つ

DEATH NOTE デスノート the Last name原題 DEATH NOTE デスノート the Last name
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間140分
監督 金子修介
出演 藤原竜也/松山ケンイチ

お勧め度 ★4つ

面白かったです。久々に日本映画で楽しかったと思えた作品かな。原作漫画は読んでないので、そのあたりはわかんないんですけど。デスノートを手にした夜神月(やがみらいと)はそのノートに死んでほしいと思う人の名前を書き込みます。そうするとその人物は死んでしまうんですね。さらにどういった経緯で死ぬか書き記すと、その様に死ぬらしいです。

とは言っても、最初は月の正義感からノートを利用しようとしていたんです。といっても間違った正義感なんですけど。例えば凶悪犯人がのうのうと生きている世の中だったり、そういう人たちをノートに書き込んでいくの。月は法律を勉強して弁護士とかになることを夢見ていたけど、法律の限界とか、世の中の理不尽さが我慢できなかったんですよ。世間的にはデスノートの存在は知られていないので、ミステリアスな連続殺人事件という扱いで、警察は犯人逮捕に躍起になっています。

そんな月と月を追うエルという人物の頭脳戦略。エルは一応一般人なんですが、秘密警察みたいな感じというのか、頭のいい人間で、警察と協力してこの殺人事件の犯人をみつけるために、捜査する重要な人物。どっちも頭がいいので、追い詰め追い詰められ、そしてするりと交わす。このあたりの駆け引きが巧みで、とっても楽しかったです。あっという間に前編が終わってしまったし、後編も続けて見てしまいました。後編も月の正義感はどんどんとエスカレートしていき、そして最後は…。

出てくる死神がかわいいです。といっても姿はすごいんだけど、おちゃめなのはりんご大好きというか、死神の食べ物がりんごとは思わなかったです。

前編も後編も結構長時間の作品だけど、その時間の長さを感じない作品ですので、ぜひに。余談ですが、デスノートブームは韓国でもあるらしく、赤い日記という、デスノートもどきが流行っているらしいです。別に名前書いたからといって、その人が死ぬわけではないですが、それ風の日記帳が売られているらしいですよ。

まっ、私の中にも、心のデスノートは存在しています。←こわっ

【Story】
エリート大学生の夜神月。法律の限界を感じていた。そんな時彼は黒い表紙に『DEATH NOTE』と書かれた一冊のノートを拾う。そこには、このノートに名前を書かれた人間は死ぬと書かれた一文があった。ためしに誘拐殺人犯の名前を書き込んでみると、翌日の新聞にはその男の獄中死が報じられていた。
Date : Thursday 19th July 2007 14:38
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (0)

サッド・ムービー

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

サッド・ムービー原題 SAD MOVIE
2005年 劇場公開
韓国制作
上映時間109分
監督 クォン・ジョングァン
出演 チョン・ウソン/チャ・テヒョン

お勧め度 ★3つ半

チョン・ウソンの映画とあっちゃあ見ないわけにはいきません。ついで泣かせの映画であることはタイトルからわかりますし、こりゃあ一丁泣かせてもらいましょうということで見てみました。

全体的に号泣というところまではいきませんでしたが、ポイント的に号泣でした。この映画は4つのお話から成り立っていて、それぞれに別れが用意されています。3つは恋愛の話ですが、1つは親子の話。私は親子の話では泣いてしまいました。やっぱり子供は駄目ですよ。けなげに映り、涙腺刺激されてしまいました。でも残りの恋愛の方はそんなでもなかったのですね。

これ一応微妙にそれぞれのエピソードが絡んでくる場面もあるのですが、それほど入り乱れることもないので、感動が縮小されてしまった気がしないでもないです。

チョン・ウソンは全部に出ているわけではなく、消防士と恋人の話に出ています。消防士みたいな仕事は、危険ととなり合わせですし、いつ自分が火事により死亡するかわからないわけです。恋人としては心配でしかたないでしょうね。そんな二人の話です。

私が号泣したのは、→(>「パパ泣かないで、ママにわかっちゃうよ」って言ってパパをたしなめて、自分は雨の降る外に出て泣くシーンでした。もちろんママにわからないように泣くためです。ええ、子供ながらなんて大人なんでしょうと思いました。
)

悪くはないですし、涙腺刺激する部分もありますが、全編に渡っての号泣映画ではありませんので、感動の嵐を想像すると裏切られるでしょうね。それでも親子の話はせつないです。

【Story】
消防士のジヌは恋人のスジョンに、ついにプロポーズを決意した日、ジヌは再び火災現場へと向かう。
定職を持たないハソクは、恋人スッキョンに愛想を尽かされてしまう。彼女に考え直してもらいたいハソクは、"別れさせ屋"の仕事を始める。
遊園地で着ぐるみのバイトをする耳の不自由なスウンは、似顔絵描きをする青年サンギュに恋をする。
キャリアウーマンの母は病気で入院してしまう。息子のフィチャンはずっと一緒にいられると喜んでいたが。
Date : Tuesday 10th July 2007 13:18
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

フラガール

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

フラガールスタンダード・エディション原題 フラガール
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間120分
監督 李相日
出演 松雪泰子/豊川悦司/蒼井優

お勧め度 ★4つ

何でも実話らしいのですが、今でも福島にはハワイアンセンターがあるのでしょうか?

炭鉱の町福島県いわき市は、炭鉱が次々と閉鎖される中、街が生き残っていくために、ハワイアンセンターを作るという計画が持ち上がり、そこで東京からフラダンスの先生を呼ぶのだけど、なんせダンサーは地元の女性たち。高校生だったり主婦だったり。そんなダンスのダの字も知らない女性たちに、フラダンスを教えるのは至難のわざ。まどかさんに同情してしまいます。

とは言うものの、皆で何かを努力してゲットするど根性ものに弱い私は、結構ぐっときたりしました。こういう作品を娯楽映画というのでしょうか?ええ、娯楽大好きですとも。蒼井優さんのダンスはすばらしいですね。かっこよかったです。彼女のフラダンスに拍手をおくっている自分がいました。ベタな話なんですが、私はこういう単純な話が好きなので楽しめました。

フラダンスって、手の動きひとつひとつに手話みたいな意味があるってはじめて知りました。ひとつ知識が増えました。そう考えるとダンスひとつでも深い意味があるのですね。炭鉱の人たちの仕事に対する葛藤とかもそれなりに描かれていました。ハワイアンセンターに転職した同僚に対する冷たい目とか、炭鉱しかできないからといって夕張炭鉱に引っ越していくもの。それぞれの思いがあって、それと同時にフラダンスど根性物語です。

ベタな娯楽映画が大好きな方、結構楽しめますよ。そんな中私が一番好きなシーンは、まどか(松雪さん)が男風呂に怒鳴りこむシーンでした。結構笑えます。

【Story】
昭和40年の福島県いわき市は炭鉱町だった。時代は石炭から石油へと変わり、閉山が相次いでいた中、町あげてのプロジェクトとして、レジャー施設のハワイアンセンターの建設が計画される。そしてフラダンスショーのダンサー募集が地元の少女たちに対して行われ、東京から元SKDのダンサー、平山まどかが指導のためやってくる。
Date : Monday 2nd July 2007 00:02
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (0)

7月24日通りのクリスマス

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

7月24日通りのクリスマス原題 7月24日通りのクリスマス
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間108分
監督 村上正典
出演 大沢たかお/中谷美紀

お勧め度 ★2つ半

クリスマスのシーズンでもない上、夏にクリスマスかよと思うでしょうが、とりあえずテレビの予告で気になっていたので、DVDレンタルしてみました。中谷さん演じるサユリはいけてない女の子という設定ですが、確かにださい服装でメガネをかけていて、一見いまひとつの女の子になっています。ですがもともと中谷さんは美人にて、アヒルの子が白鳥に変わるのは難なくできるというものです。

サユリは自分の住む長崎を、なぜかポルトガルのリスボンに置き換えて妄想するのが好きな女の子です。何の変哲もない通りを7月24日通りと呼んでみたり。実際のリスボンにそのような通りがあるのでしょうか?と思って調べてみたら、確かにあるらしいです。ポルトガルってしゃれてますね。

映画の内容より、ポルトガルに行きたいと思わせるような映画でした。旅行映画ではないんですけどね。だって中谷さんも大沢さんも大人の男女なわけなんだけど、設定があまりにも子供じみていて、二人にあまり感情移入できませんでした。ラブコメなんだろうなというのはわかりますが、もう少しなんとかならなかったのかなぁと。

だって今時王子様ランキングとかいって、自分の周りの男性をランクづけしている人っているのでしょうか?その中には、自分の弟まで含まれていますし。いくにイケメンの弟であっても、王子様はないだろうと思うのは、私がおばちゃんだからでしょうか?

ストーリーとしては、ずーっと好きだった先輩に、偶然再会して再び恋心がメラメラみたいな話です。冴えない自分を変えて、先輩にふさわしい女になるのだと変身するといいましょうか。

私は主人公の二人より、サユリのお父さんとお父さんの恋人の方が、とっても好感もてて、いいなぁなんて思っちゃいました。ちなみにお父さんを小日向文世さん、その恋人をYOUさんが演じていました。


【Story】
長崎の市役所に勤めるサユリは、妄想の世界では、自分の住む街をリスボンの街に置き換えて楽しんでいた。ある日のこと、大学のOB会にやって来た憧れの先輩である聡史と再会する。クリスマスを前にすっかり舞い上がるサユリだった。
Date : Sunday 1st July 2007 08:23
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

地下鉄(メトロ)に乗って

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション原題 地下鉄(メトロ)に乗って
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間121分
監督 篠原哲雄
出演 堤真一/岡本綾

お勧め度 ★3つ半

この映画私にとっては比較的楽しめました。といってもつっこみどころはそれなりにあると言えばあります。最初地下鉄を降りたら、そこは昭和の時代だったというもので、すべてそういった形でタイムスリップするのかと思っていたら、そうでもなくベッドに寝転んでいたらという場合もあり、地下鉄である事にあまり意味はないみたいなんですよ。

タイムスリップして過去を変えようとするんだけどうまくいかなかったり、変えてしまったことでその後の自分の人生が変わっていったり。自分のこと以外にも、自分の父や母の若いころ、自分が生まれる前の親のことがとてもよく描かれているんですが、どちらかというと父親の裏の部分というか、そちらが色濃く現われていました。

真次は同じ会社のみち子と不倫しているのですが、彼女の存在がなぜかとても希薄なんですね。映画の流れから行くと、みち子って重要なかかわりをもっていると思うのですが、なんだかとてもさらりとしていて、透明人間のような感じ。よくよく考えると、彼女の存在や彼女の思い、それがあまりにもあっさりとしている。そんなんでいいのか?と思ってしまいました。

あまり書くとネタバレなんですが、これは真次の父親と父の愛する人との話であり、それに父の子である真次が、過去にタイムスリップすることで、父の本当の気持ちやそして自分の知らなかった父の思い、そして今までの自分の人生を振り返るというのがポイントなんだと思うのですが、なーんだか皆がみんながあっさりモードで、そこがぐぐーっと入り込めない理由のような気がします。

とはいうものの、そんなにつまらないわけではないのです。だからもう少し味付け変えれば、もっとおいしくなったのにという残念賞なんですね。盛り上がりに欠けるというのでしょうか。岡本綾さんってどうにもみち子役にあっていないような気がするのは私だけでしょうか。だって岡本さん演じるみち子の狂おしいせつない思いがあの物語の軸になるのに、あまりにもお茶漬けさらさらって感じなんですもの。

と書きながらも、なんていうのかこういう映画は嫌いじゃないので、惜しい実に惜しいといった気持ちがあります。『Always 三丁目の夕日』とは全く違った雰囲気ですが、昭和39年の東京を味わうにはいいかもしれません。

【Story】
真次は父が倒れたという連絡を弟から受ける。父とは家を出て以来一度も会っていなかった。そしてその日は兄の命日でもある。そんなことを考えながら地下鉄の地下道を歩いていると、兄に似た人を見て追いかける。そのまま地下鉄を出ると、そこは東京オリンピックを目前にした昭和39年だった。
Date : Saturday 30th June 2007 08:18
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

手紙

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

手紙 スタンダード版原題 手紙
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間121分
監督 生野慈朗
出演 山田孝之/玉山鉄二

お勧め度 ★4つ半

これ実際の刑務所でも上映された映画なんですってね。ニュースかワイドショーか忘れましたがそんなことやっていました。原作はこれまた読んでないのですが、東野圭吾さんの作品って結構映画化されていますよね。一度読んでみましょうかなんて思いました。

話の筋は、一言で言うと、兄が強盗殺人で刑務所で服役中。本人は罪を犯したのだから自業自得なのですが、自分の肉親が罪を犯すということは、自分の親族まで不幸に至らしめるというものです。

兄の犯した犯罪のせいで、弟は形見の狭い思いをしていきます。自分はなんら関係ないけれど、殺人犯の弟ということで、仕事も辞めなくてはならなくなったり、もちろん好きな女の子ができてもうまくいきません。結婚して子供ができても、その子供さえ犯罪者の肉親ということで、仲間はずれにされたりします。

つまり罪を犯すということは、自分と被害者の人生以外にも、被害者の肉親そして自分の肉親の人生をも変えてしまうということを認識すべきだと問うているわけです。

玉山鉄二さんの演技はすばらしいの一言ですね。鼻たらしながらの迫真の演技でした。たぶん皆さんここらで泣きのツボを刺激されるのでしょうが、私にとってのこの映画のツボは、被害者の息子が"許す"というシーンの方が強烈に心に残りました。決してそんな気持ちになることなどないと自分は思うので、それだけでそこの部分では、わたしく号泣。彼らは一生母親を殺されたことを抱えて生きていくのですが、それでももういいという言葉の重みには、果てしなく心が痛みました。決して心から許したわけではないと思うのですが、人間界で生きていく上で、一番難しいのが"赦し"なのではないかと思われます。

たぶんこの映画、犯人である兄は、自分の犯した罪をいたく反省しており、そしてとても悔いて刑期を勤めているから、皆さんこの弟にもかわいそうに、兄のしたことなのにという思いになると思うのです。でももしこの犯人である兄が、ふてー態度だったら、反省の言葉もなく、ふてぶてしくお天道様の下に出てくる日を心待ちにしながらわざとらしく反省しているように見せかけているような、あくどいやつだったら、弟に同情的な目を向けたでしょうか?

号泣しておいてなんなのですが、これいろんな視点から見てみると面白いかもしれませんね。いろいろと細かい部分でも、この映画は含蓄のある言葉が出てきますので、お時間のある方は原作と映画両方見比べるといいかもしれないですね。

【Story】
武島直貴の兄である剛志は、強盗殺人を犯し、無期懲役を言い渡されている。剛志の犯した罪により、直貴はいわれなき差別に苦しんでいた。
Date : Friday 29th June 2007 14:35
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (0)

LOFT ロフト

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

LOFT ロフト デラックス版原題 LOFT ロフト
2005年 劇場公開
日本制作
上映時間115分
監督 黒沢清
出演 中谷美紀/豊川悦司

お勧め度 ★1つ

すいません、この映画感想が書けません。何が言いたかったのかさっぱりわかりませんでした。黒沢清監督という人の作る映画には、私は合わないと思いましたね。前に『ドッペルゲンガー』という作品にチャレンジして挫折したことがあるのですが、これは我慢して最後まで見ました。ですが何が言いたいのか全く理解できませんでした。たぶん彼の世界観が好きな人は面白いのかもしれないけれど、私にはむいてないようです。

なんていうのか、ひとつひとつのエピソードがどう関連しているのかわからないのですよ。トヨエツがミイラを大切にしていることや、玲子(中谷美紀)が泥を吐くシーンなど、関連しているようでそれほど意味があることに思えないのが辛いです。なんでも昔の女性は美しくなるために泥を塗り、そして泥を食べたとか。そのミイラもそうみたいで、じゃあミイラのたたりとかそっちの話なのかと思うと、全然関係ない事件がおきたり、いったいなんなんでしょうか?

さらに私は大真面目に見ていたから、最後の方でのオヤジギャグのようなせりふには、これって一応ホラーなんだよね?それとも寒いギャグを見るためのものなのか?と疑問符の連続で、さらに深い迷宮の謎に迷い込みました。

ということで、この映画に関しては、理解の範囲を著しく一脱していたので、もうこれ以上感想は書けないです。

【Story】
女性作家の春名礼子は、スランプで体調を崩してしまう。心配した担当編集者の木島の取り計らいで、東京郊外の一軒家に引っ越してきた。ある日のこと向かいの建物に、何かを運び込む男の姿を目撃する。なんとそこは大学の研究所で、そこには1000年前の女性のミイラが保存されていた。
Date : Monday 25th June 2007 12:30
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

やわらかい生活

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

やわらかい生活 スペシャル・エディション原作 やわらかい生活
2005年 劇場公開
日本制作
上映時間126分
監督 廣木隆一
出演 寺島しのぶ/豊川悦司

お勧め度 ★2つ半

寺島しのぶさんの映画といえばいろいろあると思うのですが、私は『ヴァイブレータ』が駄目だったのです。というか最後まで見る前に力尽きたので、もしかしたら最後まで見たら絶賛だったのかもしれないですね。なので今回も恐る恐る見てみたといったらいいでしょうか。

私の感想は"悲しい"という一言でした。タイトルのやわらかい生活というと、なんだかほっとするような暖かい生活のようですが、私は最後に悲しくなりました。人ぞれぞれだと思うので、あくまで私はということです。

優子(寺島しのぶ)は35才で独身です。そして躁うつ病をわずらっています。そんな彼女の周りにいろいろな男性が登場します。メンタルを病んでいるやくざの安田とか。ネットで痴漢させてくださいと募集をかけて、相手の同意を得て痴漢をする男←同意してなので犯罪ではないみたです。大学時代の同級生でEDの病気を抱えている本間。そして従兄の祥一(豊川悦司)。

優子は東京蒲田に住んでいて、蒲田という街が好きみたいです。蒲谷は私も行ったことはありますが、住んだことはありません。地元の人が見たら愛着わくような撮り方をしているとは思います。下町と山の手の真ん中みたいなとこにある町といったらいいでしょうか。

彼女の抱えている寂しさや、人を求めているのに手に入らない恋しさとか、本当は誰かの一番になりたいのに、二番でいいやって自分に言い聞かせるせつなさとか、そのあたりが私の心にグサグサと刺さり、心が痛くなってしまいました。みんな寂しいんですよね。

ここからネタバレです→(優子のこと本当に大切に思ってくれる祥一という人が現われたと思ったら、彼は最後に死んでしまうんですよ。その前にもやくざの安田はやばい仕事をして、刑務所に行くような事を言いにくるし、同級生の本間は本命の彼女っぽい人が現れるし。最後には優子に幸せになってほしいなぁって思っていたら、祥一が死んじゃう。

そして誰もいなくなった状態です。優子もラストに誰もいなくなったってつぶやくし。それでも優子は生きていくのだろうけれど、私はハッピーエンドを望んでいたので悲しくなってしまいました。
)←ここまでです

雰囲気のある映画だとは思いますが、今の私の実生活が辛い時期なので、結構堪える映画でした。違う精神状態で見たら、全く違った感想になったかもしれませんね。

あとひとつ思ったのは、女が風呂なしアパートに住むって言うのは、かなりのもんだと思うのですが。それも35才で。

【Story】
キャリアウーマンとして働いていた優子は、両親と親友の死により躁うつ病になる。そして仕事を辞め東京は鎌田の町に引っ越してくる。そんな彼女のアパートに従兄の祥一が居候としてやってくる。
Date : Sunday 10th June 2007 09:14
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

サイレントノイズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

サイレントノイズ原題 WHITE NOISE
2005年 劇場公開
カナダ・イギリス・アメリカ制作
上映時間101分
監督 ジェフリー・サックス
出演 マイケル・キートン/チャンドラ・ウェスト

お勧め度 ★2つ

ジョナサン(マイケル・キートン)は、愛する妻アンナ(チャンドラ・ウェスト)と幸福な毎日を送っていたある日、アンナが、突然の事故で死んでしまうのです。絶望的なジョナサンは、生きるしかばねのような生活になり、毎日鬱々とした日々をおくっていました。そんな時に人の悲しみにつけ込む人間はたくさんいると思うのですが、奥さんの霊と交信したという男が現われます。

一目死んだ妻に会いたいジョナサンはその男の元を訪れるのです。ジョンの気持ちを察すると、私でも会いたいと思います。ジョナサンにしてみれば愛していた妻ですもの。

ここまで来ると霊媒師みたいな話かと思うでしょうが、これはちょっと科学的です。EVPというテレビだかラジオだか、その手の機械に死んだ人の姿及び声が録音されるというものなんです。

ジョナサンは何かに取り付かれたように、毎日毎日テープに録音したり、ビデオを一日中再生したりするのです。ちょっとある意味ジョナサンも危ない人をかもし出しています。

そしてとうとう妻アンナの姿がビデオに、そしてテープにもアンナの声が。ついにアンナと交信できたのです。万歳。という映画ではありません。アンナの姿もそうですが、別の見知らぬ人が助けを求める姿まで映るようになったのです。これはEVPを通して、自分にSOSを送っているのだと思ったジョンは、人助けの旅に出ます。いえいえそんなご立派な話ではなく、どっぷりと霊の世界に足を踏み入れてしまうのです。

ここからネタバレです→(悪霊というべきものが存在するならば、その霊たちがとりついた人間によって、EVPにかかわった人間を殺していくという話なんですね。アンナの死も事故ではなく、これら悪霊の仕業なんですが、アンナはEVPに生前かかわっていたという事実はなく、どうしてアンナが誘拐され殺されたのかさっぱりわかりません。

それに何でEVPを使った人間が殺されるのかも動機がわかりません。まぁ幽霊に動機はないでしょうが、幽霊の声が聞こえるなんて、自分たちのメッセージを伝えることができて、幽霊も一石二鳥じゃないんでしょうか?そんなことはないのでしょうか。

そんなわけで、ジョナサンもEVPにどっぷりとかかわった人間でして、最後は悪霊にやられてしまいます。あれ?戦いに勝つのではなくやられてお終いですか。なんともはや…
)←ここまでです。

サスペンスやミステリー、そしてホラーも大どんでん返しというのはあると思うのですが、それはちゃんと話の筋が通ってのこと。もちろん話の筋が破綻している、でもそれは計算された破綻というものならわかりますが、最初と最後の話の筋が、あっているようであってないというのでしょうか、終わってみたらつっこみどころばかりなりというのは、困ったものです。

細かく理屈が通ってないとイライラする人には向かない話だと思われます。結局EVPを使って何がしたかったのでしょうか?ついでにEVPに映る映像は砂嵐の中になんとなくなので、怖くないです。といった感じで怖さもなく実に中途半端に終わってしまいました。

【Story】
建築家のジョナサンは作家のアンナと結婚し、幸せな毎日を送っていた。しかしある日アンナは無残にも遺体で発見される。それからほどなくして、見知らぬ男レイモンドがアンナの声を聞いたと言う。EVPを使って霊界の声を聞けるという。ジョナサンは次第にEVPに嵌ってゆく。
Date : Saturday 9th June 2007 09:11
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)
INFORMATION
  • 映画・DVD・ビデオなどの感想を書いているブログです。
    好き嫌い書き放題で、ネタバレありです。未見の方はお気をつけ下さい。
  • Profile
  • E-mail←コメントなど書き込めない方はこちらから
  • ブログランキング参加中です。投票いただけると励みになります♪
  • FC2 Blog Ranking
  • にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
  • 携帯サイトはこちら(携帯からコメント書き込めますが、何故か携帯で改行しながら文章を入力して送信すると、文章が吹っ飛ぶという不具合がありますので、携帯からコメントを書く場合、ずらずらと改行せずに書いて送信してください。最近のスマートフォンやフルブラウザだと問題ないかもしれません。)
  • 携帯サイト
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACKS
ARCHIVES
RECOMMEND
OTHERS