ヤンババ! ばばぁ強盗団がやって来る!

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

ヤンババ! ばばぁ強盗団がやって来る!
原題 JETZT ODER NIE - ZEIT IST GELD
2000年 ドイツ劇場未公開
上映時間 96分
監督 ラース・ブチェル
出演 ガドラン・オラス/エリザベス・シュレー

お勧め度 ★4つ半

すごい邦題なんだけど、決しておバカコメディっていうわけじゃないよ。軽いコメディとして描いているけれど、死を迎えるということを考えさせてくれる一本。これに出ているばぁさん3人がまたいい味出しているんだなぁ。あんなパワフルでおしゃれなばぁさんになりたいものだ。

3人のばぁさんたちの夢は、船でのクルージングでの旅だ。そのために8年もお金をためてきた。だけどこつこつためたというか、万引きでためたというか。ここがみそ。

無理やり老人ホームでは老人同士でダンスをさせたりとするけれど、本当は船で夕日を眺めたり、いくつになっても女でいたいとか、いろんな夢があるわけさ。ダンスなんてやりたくないわけよ。それを老人とひとくくりにしてしまう社会というか、われわれの意識をかなりグサリと風刺している。さらに実の子供ですら、家に家賃を入れろとか母親であるばあさんに向かって言うところや、この映画はただのコメディとは違うのだよね。

そんなささやかな夢をかなえるためのお金を、銀行強盗に奪われてしまうのだ。さて困ったばあさんたち。そのうちのカーラは医者からひまわりの花は見れるかもしれないけれど、菊はわからないと宣告されている。もう時間がない。
そこで考えたばぁさん3人衆。銀行強盗の犯人に面会に行き、強盗のやり方を教えてもらう。そして実行に移すのだ。と書くとなんてとっぴな話なんだけど、実は最期の時を迎える心境やその仲間の心の揺れ、そういったものが実にうまく書かれているんだよね。

出ている人はみんなじいさんとばあさんで、唯一の若者は銀行強盗くらいだろうか。そしてラストはしみじみとした気持ちにさせてくれるよ。老いとは何か、そして人生を終えるということは何か、そんなことを考えさせてくれる一本。ドイツ映画って結構いいもんだなと思った一本。

【Story】
豪華客船のクルーズを楽しむために、8年もの間万引きなどでお金を貯めていたカーラ、リリー、メータの老婆3人は、そのお金を銀行強盗によって奪われてしまう。そこで3人はお金を取り戻すために考えたことは、自分たちも銀行強盗をすることだった。
Date : Tuesday 6th June 2006 12:46
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ぼくのともだち ドゥーマ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

ぼくのともだち ドゥーマ
原題 DUMA
2005年 アメリカ公開
上映時間 101分
監督 キャロル・バラード
出演 アレクサンダー・ミハルトス/イーモン・ウォーカー

お勧め度 ★3つ

悪くはないよ。私は動物ものって結構好きだし。ストーリーはものすごく単純。赤ちゃんのチーターを拾い育てたが、大人になり野生に返すまでの少年とチーターの友情の話。

でもあんなに人間になじむものなのかな?チーターって。それと父親が病気で亡くなり、母と少年は町に引っ越すことになるのだけど、いくらなんでもチーターを町に連れて行くというのはいかがなものか。結局街中大騒ぎよね。そりゃあそうだ、野生のチーターが道路をものすごい勢いで走り抜けていったら、ビビらない人はいないと思われる。

結局このままではドゥーマが連れ去られてしまうと感じたキサンは、ドゥーマとアフリカのサバンナへ家出して、ドゥーマを野生に返そうとするんだ。もちろんその旅は過酷なもので、ワニのいる川を渡らないといけなかったり、ライオンに食べられないようにしなくてはいけなかったり、そんな旅の途中でリップという男に出会う。

というような展開なんだけど、アフリカの大自然のすごさと、野生の動物の迫力。動物が好きな私には結構楽しかったよ。ドゥーマが野生としての本能を発揮して、鹿とかを食いちぎって食べるシーンでは、キサンはちょっと寂しく思うんだよね。野生に戻すのは自分で望んだことなんだけど、それはドゥーマとの別れを意味するものだから。

あんなに人間に慣れ親しんで、それでもサバンナに帰れば仲間のチータと寄り添い野生としての本能を目覚めさせられるもんなんだとびっくりもする。なんかチーターって肉食獣で怖いって思うけれど、ドゥーマはなんか猫が巨大化したみたいな感じで、愛らしく見えるのがなんかせつないのだ。
キサンとドゥーマの別れは、ちょっとぐぐっときた。いつまでも親友だよっていうところがね。

【Story】
南アフリカに暮らす少年キサンは、ある時父と一緒に、母親とはぐれた赤ちゃんチーターを保護する。いつしか家族の一員となったドゥーマであるが、大きく成長したドゥーマをそろそろ野生に返す時期が来ていた。そんなとき父が病死したのをきっかけに町に引っ越すことになったキサン親子。ドゥーマを捕獲されることを恐れたキサンは、故郷のサバンナへ帰そうと決心し、南アフリカを縦断する旅に出るのだった。
Date : Monday 5th June 2006 06:59
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トランスポーター

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > アクション・犯罪・バイオレンス

トランスポーター
原題 THE TRANSPORTER
2002年 アメリカ・フランス公開
上映時間 93分
監督 ルイ・レテリエ/コーリー・ユン
出演 ジェイソン・ステイサム/スー・チー

お勧め度 ★4つ半

『トランスポーター2』が公開されるにあたり、このDVDもずーっとレンタル中でなかなか借りれなかったんだよね。ジェイソン・ステイサムがかっこいい。しぶーい男でとってもトランスポーターぴったりだった。彼は俗に言うハゲ。でも許せる愛すべきハゲ。かっこいい。←一応ほめている。

ジェイソン・ステイサムって、声で妊娠させると言われているくらいいい声の持ち主。確か目で妊娠させるという俳優もいたような?だれでしたっけ?それはいいとして、本当にいい声だから、普段吹き替えで見ている人も、今回は字幕で見てほしいなぁ。

で映画のことだけど、前半は異様にわくわくした。リュック・ベッソン製作・脚本というだけあって、彼のカラーがよく出ている。TAXiとか好きな人は楽しめると思う。派手なアクションも満載だし、カーチェイスがTAXi並の激しさだしね。

トランスポーターとは運び屋のことで、彼はルールを決めていて、そのルールは決して破らない。序盤の銀行強盗との契約もおかしかったよ、だって犯人は4人車に乗り込んできたんだけど、契約は3人だと言って契約違反の場合は仕事はしないんだもん。妙に冷静で契約を主張するあたりが楽しい。つまりどんなものでも運びますということ。ただし荷物の内容は一切関知しない。目的地まで確実に運ぶ仕事。

ここで観客の心をぐっとつかむ。このままラストまで持っていってくれると傑作だったのに、なんだか途中から運び屋というより、単なるアクション映画になってしまったのが残念なんだ。後半のテンポの悪さとダラダラ感がよくない。

それでもアクション映画としては成功しているし、フランク(ジェイソン・ステイサム)は元軍人で年金生活を送っているという仮の姿から、裏の仕事は運び屋という設定まで、実に興味深い展開で最後までひきつけられる。私はこの映画好きだなぁ。絶対にトランスポーター2は見ないとと思ってしまった。

フランス映画っぽくないところがまた好きな原因かもしれないけど。

【Story】 
フランクは元軍人だが、裏の仕事はプロの運び屋。契約は厳守で名前は聞かない、依頼品は開けないというルールを決め、高額な報酬のもと確実に依頼品を目的地まで届ける。ところが仕事の途中、依頼品のバッグに不審を感じ、自らのルールを破ってつい開けてしまう。
Date : Sunday 4th June 2006 08:37
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スカイ・ハイ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

スカイ・ハイ
原題 SKY HIGH
2005年 アメリカ公開
上映時間 99分
監督 マイク・ミッチェル
出演 ケリー・プレストン/マイケル・アンガラノ

お勧め度 ★3つ半

『ファンタスティック・フォー』みたいに体がびよーんと伸びたり、すごい怪力が出せたりするんだけど、あの映画よりかは面白かった。アメリカのヒーローってああいうのが特徴的なのかな?

自分の親がスーパーマンみたいなヒーローで、日夜世のため人のために活躍していて、その子供がウィルというわけ。スーパーヒーロー育成の高校がスカイ・ハイというのだけど、なんと空の上にその学校があるのだ。通学にはスクールバスを使うのだけど、空をぶっとんで学校まで行けるという、ディズニーらしいおとぎ話よ。

スーパーヒーローの子供だからといって、すごいパワーがあるのかというとそうでもなくて、最初は何の力も出ないため、クラスわけの際、劣等性が入るクラスに振り分けられたりするんだよね。ヒーローの世界も現実の世界も能力別にクラス分けってところがみそ。

明るい雰囲気で、恋もあり友情もありで、それなりに楽しめるけれど、こういう話がくだらないと感じる人はつまらないかもね。子供と一緒に見るには楽しいかもしれない。

ただし私がいまいちと思うのが、このくらいの年代の男の子って、子供と大人の中間で、かわいくないんだよね。もう少し小さいとかわいいと思うだろうし、もう少し年がいくとかっこいいと思うのかもしれないけれど。さらにちょっとやぼったい男の子なので、そこがねぇ。まあ普通の子っぽいのがいいのかもしれないけれど。

【Story】
スーパーヒーローを育てる学校“スカイ・ハイ”。ウィルはここに新入生として入学するが、彼の両親はスーパーヒーローだ。だが両親の力をうけついでいるのかどうかわからず、スーパーパワーを発揮できないでいた。そのためおちこぼれ組に振り分けされてしまう。
Date : Saturday 3rd June 2006 14:43
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深紅

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

深紅
原題 深紅
2005年 日本公開
上映時間 117分
監督 月野木隆
出演 内山理名/水川あさみ

お勧め度 ★4つ

何かのDVDの中に予告編でこの映画が流れていたんだ、それ見て野沢尚さんの作品だし見てみたいと思ったのがきっかけ。だけどこの映画人気があるのか、はたまた1本しかないからなのか、ずーっとレンタル中でなかなか借りれなかった。それがやっと借りれたのよ。

なんといいますか、面白そうな題材なのにあっさりと終わってしまったという印象。とはいってもラストはみごとだよなぁとは思った。さすが野沢作品だと。惜しい人を亡くしたねぇ。

んで水川あさみさん、私こういう女の子好きだよ。何がと言われるとこまるけれど、私が男だったらこの子に恋しちゃうと思う。顔も好きだし、この子からかもし出される雰囲気がとても好き。がんばってね。←映画の感想というのからかけ離れてる?(笑)

私はこの映画を見てから、原作を読んでみたいと思った。殺人事件の加害者と被害者の娘という設定なわけだけど、殺人を犯した父は許されないわけだけど、その犯行にいたるまでの心情は同情の余地はある。だって殺された人間は最低のやつなんだもん。

が殺人はあくまでも殺人で、どんなにひどいやつでも命を奪ってはいけないし、ましてやその家族の命まで奪う権利は誰にもない。←正論。
被害者としては、どんな父親であろうと小学生の頃に、一家全員殺戮されて自分ひとりだけ残ってしまったという罪悪感があるのよね。自分だけ修学旅行に行っていたから、助かってしまった。生きていいのですか?といつも自問自答しながら生きてきた。

一方の加害者の娘は、父のやったことは許されることではないとわかっているし、父の罪は自分の罪と思って受け入れて生きてきた。そんな二人が出会うのだよ。

最初は被害者の娘のカコが加害者の娘のミホに対する復讐のために近づいたという感じで話は進むのだけど、二人の心模様と、犯人の都築則夫の心情とが絡み合い、実に複雑な心境で流れていく。

ネタバレ→(このままで終われば単なるサスペンスドラマなんだけど、ラストがみごと。結局カコからミホに近づいたから、カコは加害者の娘がミホであると言うことは知っている。でもミホは最後までカコが被害者の娘であるとは気が付かなかったと思っていたのは大きな間違い。実はミホは知っていたんだよね。その上で、お互い未来に向かってサヨナラってことで、携帯のボタンでお互いの番号をそれぞれ削除。)

うーんとね、これは小説として読んだらかなり骨太な話だと思うのだ。だけど映画にしちゃうとあっさりしすぎて物足りない。だから本を読んでみようという結論に達した。

【Story】
秋葉奏子は、小学校の修学旅行に行っている間に両親と幼い弟2人を都築則夫に惨殺される。8年後都築則夫に死刑判決が言い渡される。奏子は都築の娘である美歩に会いたいと、この事件を書いてきたルポライターの椎名から美歩の住所を聞き出すのであった。
Date : Friday 2nd June 2006 06:33
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12人のパパ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > コメディ

12人のパパ〈特別編〉
原題 CHEAPER BY THE DOZEN
2003年 アメリカ公開
上映時間 99分
監督 ショーン・レヴィ
出演 スティーブ・マーティン/ボニー・ハント

お勧め度 ★4つ

いやはや結構楽しかったよ。話の筋はお決まりなんだけど、ここまで子供がいるとさぞかしたいへんだろうなぁと同情してしまう。アメリカだからベビーシッター雇えばいいのにって思うんだけど、なんせ12人も子供がいるとなるとシッターの来てがないという。確かにそーだよと見ていてうなづいてしまった。

この夫婦は最初8人子供を作ることで同意していたのだけど、そのあとはハプニングで生まれてしまったというところがおかしい。ママはこの子供らの子育てで、仕事は細々と続けてはきたけれど、昔のような新聞社でバリバリに働くということではなく、自宅で本を執筆するっていうもの。それがあるときこの本が大々的に売りだそうという話が舞い込み、ニューヨークに宣伝のために行かなくてはならなくなる。

そこで留守を守るのがパパなんだけど、あれだけ子供がいるとどこかでとんでもないことをしでかしてくれるのさ。家を掃除してもすぐに散らかるし、やんちゃな盛りだから言っても聞かない。そんなどたばたが続き、さらに子供と親の気持ちの葛藤や、仕事か子供か何が一番大事かということが描かれている。

兄弟っているとたいへんだろうけど、皆ひとつにまとまる部分なんかは、やっぱり血のつながりってすごいなぁと思う。ありがちな話で目新しさはないけれど、悪くない一本だよ。家族の幸せを堪能したいならお勧めの一本かな。

【Story】
大学フットボールチームの監督であるトムは、12人の子供がいた。ある日のことトムは、シカゴの大学であるフットボールチームのコーチを以来される。そこで家族ごとシカゴへ引っ越すことになった。だがその直後、妻のケイトの書く本の出版が決まり、ニューヨークへ出張に出かけなくてはならなくなる。そこでトムは1人で家のことをしなくてはならなくなった。
Date : Thursday 1st June 2006 18:50
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