地下鉄(メトロ)に乗って

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

地下鉄(メトロ)に乗って THXスタンダード・エディション原題 地下鉄(メトロ)に乗って
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間121分
監督 篠原哲雄
出演 堤真一/岡本綾

お勧め度 ★3つ半

この映画私にとっては比較的楽しめました。といってもつっこみどころはそれなりにあると言えばあります。最初地下鉄を降りたら、そこは昭和の時代だったというもので、すべてそういった形でタイムスリップするのかと思っていたら、そうでもなくベッドに寝転んでいたらという場合もあり、地下鉄である事にあまり意味はないみたいなんですよ。

タイムスリップして過去を変えようとするんだけどうまくいかなかったり、変えてしまったことでその後の自分の人生が変わっていったり。自分のこと以外にも、自分の父や母の若いころ、自分が生まれる前の親のことがとてもよく描かれているんですが、どちらかというと父親の裏の部分というか、そちらが色濃く現われていました。

真次は同じ会社のみち子と不倫しているのですが、彼女の存在がなぜかとても希薄なんですね。映画の流れから行くと、みち子って重要なかかわりをもっていると思うのですが、なんだかとてもさらりとしていて、透明人間のような感じ。よくよく考えると、彼女の存在や彼女の思い、それがあまりにもあっさりとしている。そんなんでいいのか?と思ってしまいました。

あまり書くとネタバレなんですが、これは真次の父親と父の愛する人との話であり、それに父の子である真次が、過去にタイムスリップすることで、父の本当の気持ちやそして自分の知らなかった父の思い、そして今までの自分の人生を振り返るというのがポイントなんだと思うのですが、なーんだか皆がみんながあっさりモードで、そこがぐぐーっと入り込めない理由のような気がします。

とはいうものの、そんなにつまらないわけではないのです。だからもう少し味付け変えれば、もっとおいしくなったのにという残念賞なんですね。盛り上がりに欠けるというのでしょうか。岡本綾さんってどうにもみち子役にあっていないような気がするのは私だけでしょうか。だって岡本さん演じるみち子の狂おしいせつない思いがあの物語の軸になるのに、あまりにもお茶漬けさらさらって感じなんですもの。

と書きながらも、なんていうのかこういう映画は嫌いじゃないので、惜しい実に惜しいといった気持ちがあります。『Always 三丁目の夕日』とは全く違った雰囲気ですが、昭和39年の東京を味わうにはいいかもしれません。

【Story】
真次は父が倒れたという連絡を弟から受ける。父とは家を出て以来一度も会っていなかった。そしてその日は兄の命日でもある。そんなことを考えながら地下鉄の地下道を歩いていると、兄に似た人を見て追いかける。そのまま地下鉄を出ると、そこは東京オリンピックを目前にした昭和39年だった。
Date : Saturday 30th June 2007 08:18
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

手紙

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

手紙 スタンダード版原題 手紙
2006年 劇場公開
日本制作
上映時間121分
監督 生野慈朗
出演 山田孝之/玉山鉄二

お勧め度 ★4つ半

これ実際の刑務所でも上映された映画なんですってね。ニュースかワイドショーか忘れましたがそんなことやっていました。原作はこれまた読んでないのですが、東野圭吾さんの作品って結構映画化されていますよね。一度読んでみましょうかなんて思いました。

話の筋は、一言で言うと、兄が強盗殺人で刑務所で服役中。本人は罪を犯したのだから自業自得なのですが、自分の肉親が罪を犯すということは、自分の親族まで不幸に至らしめるというものです。

兄の犯した犯罪のせいで、弟は形見の狭い思いをしていきます。自分はなんら関係ないけれど、殺人犯の弟ということで、仕事も辞めなくてはならなくなったり、もちろん好きな女の子ができてもうまくいきません。結婚して子供ができても、その子供さえ犯罪者の肉親ということで、仲間はずれにされたりします。

つまり罪を犯すということは、自分と被害者の人生以外にも、被害者の肉親そして自分の肉親の人生をも変えてしまうということを認識すべきだと問うているわけです。

玉山鉄二さんの演技はすばらしいの一言ですね。鼻たらしながらの迫真の演技でした。たぶん皆さんここらで泣きのツボを刺激されるのでしょうが、私にとってのこの映画のツボは、被害者の息子が"許す"というシーンの方が強烈に心に残りました。決してそんな気持ちになることなどないと自分は思うので、それだけでそこの部分では、わたしく号泣。彼らは一生母親を殺されたことを抱えて生きていくのですが、それでももういいという言葉の重みには、果てしなく心が痛みました。決して心から許したわけではないと思うのですが、人間界で生きていく上で、一番難しいのが"赦し"なのではないかと思われます。

たぶんこの映画、犯人である兄は、自分の犯した罪をいたく反省しており、そしてとても悔いて刑期を勤めているから、皆さんこの弟にもかわいそうに、兄のしたことなのにという思いになると思うのです。でももしこの犯人である兄が、ふてー態度だったら、反省の言葉もなく、ふてぶてしくお天道様の下に出てくる日を心待ちにしながらわざとらしく反省しているように見せかけているような、あくどいやつだったら、弟に同情的な目を向けたでしょうか?

号泣しておいてなんなのですが、これいろんな視点から見てみると面白いかもしれませんね。いろいろと細かい部分でも、この映画は含蓄のある言葉が出てきますので、お時間のある方は原作と映画両方見比べるといいかもしれないですね。

【Story】
武島直貴の兄である剛志は、強盗殺人を犯し、無期懲役を言い渡されている。剛志の犯した罪により、直貴はいわれなき差別に苦しんでいた。
Date : Friday 29th June 2007 14:35
author : なん :: comments (2) :: trackbacks (0)

LOFT ロフト

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

LOFT ロフト デラックス版原題 LOFT ロフト
2005年 劇場公開
日本制作
上映時間115分
監督 黒沢清
出演 中谷美紀/豊川悦司

お勧め度 ★1つ

すいません、この映画感想が書けません。何が言いたかったのかさっぱりわかりませんでした。黒沢清監督という人の作る映画には、私は合わないと思いましたね。前に『ドッペルゲンガー』という作品にチャレンジして挫折したことがあるのですが、これは我慢して最後まで見ました。ですが何が言いたいのか全く理解できませんでした。たぶん彼の世界観が好きな人は面白いのかもしれないけれど、私にはむいてないようです。

なんていうのか、ひとつひとつのエピソードがどう関連しているのかわからないのですよ。トヨエツがミイラを大切にしていることや、玲子(中谷美紀)が泥を吐くシーンなど、関連しているようでそれほど意味があることに思えないのが辛いです。なんでも昔の女性は美しくなるために泥を塗り、そして泥を食べたとか。そのミイラもそうみたいで、じゃあミイラのたたりとかそっちの話なのかと思うと、全然関係ない事件がおきたり、いったいなんなんでしょうか?

さらに私は大真面目に見ていたから、最後の方でのオヤジギャグのようなせりふには、これって一応ホラーなんだよね?それとも寒いギャグを見るためのものなのか?と疑問符の連続で、さらに深い迷宮の謎に迷い込みました。

ということで、この映画に関しては、理解の範囲を著しく一脱していたので、もうこれ以上感想は書けないです。

【Story】
女性作家の春名礼子は、スランプで体調を崩してしまう。心配した担当編集者の木島の取り計らいで、東京郊外の一軒家に引っ越してきた。ある日のこと向かいの建物に、何かを運び込む男の姿を目撃する。なんとそこは大学の研究所で、そこには1000年前の女性のミイラが保存されていた。
Date : Monday 25th June 2007 12:30
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

やわらかい生活

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 日本映画

やわらかい生活 スペシャル・エディション原作 やわらかい生活
2005年 劇場公開
日本制作
上映時間126分
監督 廣木隆一
出演 寺島しのぶ/豊川悦司

お勧め度 ★2つ半

寺島しのぶさんの映画といえばいろいろあると思うのですが、私は『ヴァイブレータ』が駄目だったのです。というか最後まで見る前に力尽きたので、もしかしたら最後まで見たら絶賛だったのかもしれないですね。なので今回も恐る恐る見てみたといったらいいでしょうか。

私の感想は"悲しい"という一言でした。タイトルのやわらかい生活というと、なんだかほっとするような暖かい生活のようですが、私は最後に悲しくなりました。人ぞれぞれだと思うので、あくまで私はということです。

優子(寺島しのぶ)は35才で独身です。そして躁うつ病をわずらっています。そんな彼女の周りにいろいろな男性が登場します。メンタルを病んでいるやくざの安田とか。ネットで痴漢させてくださいと募集をかけて、相手の同意を得て痴漢をする男←同意してなので犯罪ではないみたです。大学時代の同級生でEDの病気を抱えている本間。そして従兄の祥一(豊川悦司)。

優子は東京蒲田に住んでいて、蒲田という街が好きみたいです。蒲谷は私も行ったことはありますが、住んだことはありません。地元の人が見たら愛着わくような撮り方をしているとは思います。下町と山の手の真ん中みたいなとこにある町といったらいいでしょうか。

彼女の抱えている寂しさや、人を求めているのに手に入らない恋しさとか、本当は誰かの一番になりたいのに、二番でいいやって自分に言い聞かせるせつなさとか、そのあたりが私の心にグサグサと刺さり、心が痛くなってしまいました。みんな寂しいんですよね。

ここからネタバレです→(優子のこと本当に大切に思ってくれる祥一という人が現われたと思ったら、彼は最後に死んでしまうんですよ。その前にもやくざの安田はやばい仕事をして、刑務所に行くような事を言いにくるし、同級生の本間は本命の彼女っぽい人が現れるし。最後には優子に幸せになってほしいなぁって思っていたら、祥一が死んじゃう。

そして誰もいなくなった状態です。優子もラストに誰もいなくなったってつぶやくし。それでも優子は生きていくのだろうけれど、私はハッピーエンドを望んでいたので悲しくなってしまいました。
)←ここまでです

雰囲気のある映画だとは思いますが、今の私の実生活が辛い時期なので、結構堪える映画でした。違う精神状態で見たら、全く違った感想になったかもしれませんね。

あとひとつ思ったのは、女が風呂なしアパートに住むって言うのは、かなりのもんだと思うのですが。それも35才で。

【Story】
キャリアウーマンとして働いていた優子は、両親と親友の死により躁うつ病になる。そして仕事を辞め東京は鎌田の町に引っ越してくる。そんな彼女のアパートに従兄の祥一が居候としてやってくる。
Date : Sunday 10th June 2007 09:14
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

サイレントノイズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

サイレントノイズ原題 WHITE NOISE
2005年 劇場公開
カナダ・イギリス・アメリカ制作
上映時間101分
監督 ジェフリー・サックス
出演 マイケル・キートン/チャンドラ・ウェスト

お勧め度 ★2つ

ジョナサン(マイケル・キートン)は、愛する妻アンナ(チャンドラ・ウェスト)と幸福な毎日を送っていたある日、アンナが、突然の事故で死んでしまうのです。絶望的なジョナサンは、生きるしかばねのような生活になり、毎日鬱々とした日々をおくっていました。そんな時に人の悲しみにつけ込む人間はたくさんいると思うのですが、奥さんの霊と交信したという男が現われます。

一目死んだ妻に会いたいジョナサンはその男の元を訪れるのです。ジョンの気持ちを察すると、私でも会いたいと思います。ジョナサンにしてみれば愛していた妻ですもの。

ここまで来ると霊媒師みたいな話かと思うでしょうが、これはちょっと科学的です。EVPというテレビだかラジオだか、その手の機械に死んだ人の姿及び声が録音されるというものなんです。

ジョナサンは何かに取り付かれたように、毎日毎日テープに録音したり、ビデオを一日中再生したりするのです。ちょっとある意味ジョナサンも危ない人をかもし出しています。

そしてとうとう妻アンナの姿がビデオに、そしてテープにもアンナの声が。ついにアンナと交信できたのです。万歳。という映画ではありません。アンナの姿もそうですが、別の見知らぬ人が助けを求める姿まで映るようになったのです。これはEVPを通して、自分にSOSを送っているのだと思ったジョンは、人助けの旅に出ます。いえいえそんなご立派な話ではなく、どっぷりと霊の世界に足を踏み入れてしまうのです。

ここからネタバレです→(悪霊というべきものが存在するならば、その霊たちがとりついた人間によって、EVPにかかわった人間を殺していくという話なんですね。アンナの死も事故ではなく、これら悪霊の仕業なんですが、アンナはEVPに生前かかわっていたという事実はなく、どうしてアンナが誘拐され殺されたのかさっぱりわかりません。

それに何でEVPを使った人間が殺されるのかも動機がわかりません。まぁ幽霊に動機はないでしょうが、幽霊の声が聞こえるなんて、自分たちのメッセージを伝えることができて、幽霊も一石二鳥じゃないんでしょうか?そんなことはないのでしょうか。

そんなわけで、ジョナサンもEVPにどっぷりとかかわった人間でして、最後は悪霊にやられてしまいます。あれ?戦いに勝つのではなくやられてお終いですか。なんともはや…
)←ここまでです。

サスペンスやミステリー、そしてホラーも大どんでん返しというのはあると思うのですが、それはちゃんと話の筋が通ってのこと。もちろん話の筋が破綻している、でもそれは計算された破綻というものならわかりますが、最初と最後の話の筋が、あっているようであってないというのでしょうか、終わってみたらつっこみどころばかりなりというのは、困ったものです。

細かく理屈が通ってないとイライラする人には向かない話だと思われます。結局EVPを使って何がしたかったのでしょうか?ついでにEVPに映る映像は砂嵐の中になんとなくなので、怖くないです。といった感じで怖さもなく実に中途半端に終わってしまいました。

【Story】
建築家のジョナサンは作家のアンナと結婚し、幸せな毎日を送っていた。しかしある日アンナは無残にも遺体で発見される。それからほどなくして、見知らぬ男レイモンドがアンナの声を聞いたと言う。EVPを使って霊界の声を聞けるという。ジョナサンは次第にEVPに嵌ってゆく。
Date : Saturday 9th June 2007 09:11
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

幸せになるための恋の手紙

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

幸せになるための恋の手紙原題 THE OTHER SIDE OF HEAVEN
2001年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 110分
監督 ミッチ・デイヴィス
出演 アン・ハサウェイ/クリストファー・ゴーラム

お勧め度 ★2つ

これはアン・ハサウェイの出ているラブストーリーという雰囲気満載のパッケージですが、そうでありません。確かにアン・ハサウェイは主人公の恋人として出てきますが、彼女は主役ではない上、この映画はラブストーリーというより、トンガに渡った一人の宣教師の話といったほうがいいでしょう。

ジョンはモルモン教の宣教師として、ひとりでトンガに渡ります。トンガに行くまでに一ヶ月以上もの歳月が経過しています。迎えに来るはずの人が来ないなどの手違いで、やっと到着したトンガですが、通訳がいなければ言葉も通じません。ましてやトンガの人は宣教師の言葉には耳もかしません。そんなジョンの心の支えは、アメリカにいる恋人ジーンから届く手紙です。

私はパッケージやタイトルに騙されたくちなので、いつか盛りあがるだろうと期待していラブストーリーが来ないまま終わってしまってがっかりでした。話としてはラブストーリーではなくヒューマンドラマといったカテゴリーっぽく、悪くはないのですが、それならそうと最初がそう言ってよとパッケージに文句言ってました。

最初は浮いていたジョンも、必死に言葉を覚え、トンガの人となじもうと努力していきます。そうしていくうちに心が通いあうという、何でも実話だそうです。トンガの自然は大変すばらしく、ハリケーンであっという間にいろんなものが流されてしまう厳しさとか、そのあたりは楽しめるのですが、わりと地味な作りになっています。それに島で起こるいろんな事件も、とってつけたような感じなので、いまひとつ物語りに入りこめなかったのが残念でした。

【Story】
ジョンは宣教師として、恋人のジーンをアメリカに残し、ひとりで遙かトンガに旅立った。言葉も通じない島で、ジョンはジーンからの手紙が心の支えだった。
Date : Wednesday 6th June 2007 06:38
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

イーブルノート

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

イーブルノート原題 EVIL EYES
2004年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間90分
監督 マーク・アトキンス
出演 アダム・ボールドウィン/ウド・キア

お勧め度 ★2つ

『デスノート』を彷彿させるなんていうこと言われますが、全く違います。『デスノート』の方が百倍楽しく、話も全く違います。なんで『デスノート』なんてことがでてくるんでしょうか?

確かちょっと前に書いた『ノンフィクション』でも、小説に書いたことが実際に起こるなんて話でしたが、これもそうなんですよ。似たような話です。おちは全く違いますが。あちらに比べれば、まだこちらの方が理にかなった話ではあります。

ジェフは昔に起きた一家殺人事件を題材に、映画の脚本を書くように依頼されます。それで話を書き進めると、そのうち彼の書いたとおりの事件が起きてしまうのです。彼は恐れおののいて、もう書くのをやめようとしますが、依頼者の映画会社の社長はそんなこと許しません。ではハッピーな形の脚本にしようとすると、これまた社長はクレームをつけます。もっとドロドロぐちゃぐちゃの話にしろと。

私は何が驚いたって、いいアイディアが浮かぶようにと、一家惨殺事件のあった家に住んじゃうことです。家具も当時のままで、そこに住むなんて、ありえないと思うのは私だけでしょうか。そんなことするから、ちょいと精神をおかしくしてしまうんでないでしょうか。自ら怖いところに身をおくなんて。

オチはありきたりではありますので、こういう話をよく見ている人は、途中でわかっちゃうと思われます。

なんかこの映画よりも、特典としてついていた、『アウトバーン・スピード』の第1話の方が面白かったってどういうことでしょう。

【Story】
売れない脚本家ジェフは、高額の報酬を提示され、35年前に起こった一家惨殺事件についての脚本の執筆を開始する。やがてジェフが書く脚本通りの惨殺事件が、次々に発生することになる。
Date : Sunday 3rd June 2007 06:47
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

カオス

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > アクション・犯罪・バイオレンス

カオス<CHAOS> DTSスペシャル・エディション原題 CHAOS
2005年 劇場公開
カナダ・イギリス・アメリカ 制作
上映時間107分
監督 トニー・ジグリオ
出演 ジェイソン・ステイサム/ウェズリー・スナイプス

お勧め度 ★4つ半

カオス理論を元にした映画は『バタフライ・エフェクト』がありますが、あれも面白かったですね。私はこの映画結構楽しめました。刑事もの好きなんですよ。それになんといっても私の好きなジェイソン・ステイサムがでてますもの。それだけでポイントプラスです。

ちょっとこの映画は、あれこれと書いていると、すべてネタバレになってしまうのであまり書かないことにします。銀行強盗が起こり、犯人が立てこもるんですね。その事件に犯人からの要望で、ネコゴシエーターとして、謹慎処分中のコナーズ刑事(ジェイソン・ステイサム)が選ばれます。一応謹慎中なので、若手刑事のデッカー刑事とペアを組んでの仕事となるのだけど、デッカー刑事は若いなりに、かなり頭がよろしいのよ。静かなタイプなんだけど、切れ者。彼みたいに人が気がつかないようなことに敏感な人は、刑事としてはかなりポイント高いでしょうね。

ネタバレここから→(途中コナーズ刑事が死んじゃうんですが、そんなバカなと思ったのは言うまでもありません。絶対生きているんじゃないかって思わせてしまうのですから、ここらがちょっと甘い作りなんでしょうね。)←ここまでです。

いろんなセリフの中に散りばめられた伏線の数々が、驚愕のラストへとたどり着きます。まぁ予想つくといえば予想つくんですが、かなりラストまで引っ張っていくのが上手です。

私はこの映画のパート2でも作ってほしいと思ってしまいました。

【Story】
シアトルのグローバル銀行に強盗が入り、人質を取って立てこもる。強盗犯のローレンツは刑事のコナーズを交渉役に指名する。コナーズは謹慎中だったが、若手のデッカー刑事を相棒につけることを条件に復帰を認めた。
Date : Saturday 2nd June 2007 19:24
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)

トリノ、24時からの恋人たち

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

トリノ、24時からの恋人たち原題 DOPO MEZZANOTTE
2004年 劇場公開
イタリア制作
上映時間93分
監督 デヴィデ・フェラーリオ
出演 ジョルジョ・パソッティ/フランチェスカ・イナウディ

お勧め度 ★3つ半

『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな映画という評判がありますが、私はそうは感じませんでした。イタリアのトリノにある映画博物館が舞台です。そんな博物館があるんですねぇ。

博物館で夜警の仕事をしているマルティーノ。なんと博物館の中に住んじゃってます。なんでも使われていない部屋を自分の部屋にしているんですって。そんなことができるところがすごいです。マルティーノは仕事に行く前に、ファーストフードの店に毎日寄るのですが、その店で働くアマンダに恋しているのです。アマンダは恋人がいるのですが、どうもこの恋人あまり誠実ではないです。他に女もいるようですし、なんと仕事は車泥棒ですから。

アマンダはある日、店の店長に対してぶちぎれて火傷を負わせてしまいます。警察に追われるアマンダですが、ふと博物館に逃げ込み、マルティーノに出会います。そこでマルティーノにかくまってもらうことになるのです。アマンダをはさみ、マルティーノとアマンダの恋人であるアンジェロとの三角関係を、博物館で上映される古いフランス映画とともに、ゆるやかに描いたのがこの映画といったらいいでしょうか。

映画博物館にはテレビなんてものもありませんので、マルティーノは夜になるとでかいスクリーンで自分の好きな映画を流して見るのが好きなんですね。この映画で流れているのはどうも古いフランス映画のような感じなんですが、私はまだまだ映画に関しては若輩ものですので、古きフランス映画など一本も見たことありません。モノクロで無声映画みたいなものまで流れたりしますから。このあたり映画に詳しい方が見ると、もっと思い入れができるんだろうなぁとは思うのです。

なのでDVDのパッケージから行くと、トリノの美しい夜景とともに繰り広げられる、甘いラブストーリーを期待して見ますとかなり裏切られます。そして私のような若輩映画マニアでは、知らない映画が満載で、たぶんこの映画が大好きという人の好き具合には勝てないと思います。

悪くはないですし、長年映画ファンという人にはたまらない一本かもしれませんね。私にとっては可もなく不可もなくといった感じです。マルティーノにもアンジェロにも感情移入できなかったのが敗因かもしれません。だって二人とも極端なんですもの。しかしながらトリノの町は美しいですね。そのあたりは一見の価値があります。

【Story】
トリノの映画博物館の中に住み込み、夜警の仕事をしているマルティーノ。彼は大好きな映画に囲まれる毎日。ある日仕事先でトラブルを起こしたアマンダが、博物館に逃げ込んできた。2人は次第に心を通い合わせていくのだった。
Date : Friday 1st June 2007 08:02
author : なん :: comments (0) :: trackbacks (0)
INFORMATION
  • 映画・DVD・ビデオなどの感想を書いているブログです。
    好き嫌い書き放題で、ネタバレありです。未見の方はお気をつけ下さい。
  • Profile
  • E-mail←コメントなど書き込めない方はこちらから
  • ブログランキング参加中です。投票いただけると励みになります♪
  • FC2 Blog Ranking
  • にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ
  • 携帯サイトはこちら(携帯からコメント書き込めますが、何故か携帯で改行しながら文章を入力して送信すると、文章が吹っ飛ぶという不具合がありますので、携帯からコメントを書く場合、ずらずらと改行せずに書いて送信してください。最近のスマートフォンやフルブラウザだと問題ないかもしれません。)
  • 携帯サイト
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACKS
ARCHIVES
RECOMMEND
OTHERS