フライトプラン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

フライトプラン原題 FLIGHTPLAN
2005年 アメリカ公開
上映時間 98分
監督 ロベルト・シュヴェンケ
出演 ジョディ・フォスター/ショーン・ビーン

お勧め度 ★3つ

これ巷ではあまり面白くないとかって言われていたよね。でもうちのTSUTAYAでは結構人気の作品みたいで、なかなか借りれなかったんだ。

飛行機の中で忽然と自分の娘がいなくなる。探してくれと従業員や機長に訴えても、そんな娘が搭乗したという記録がないとか言われてしまう。みんな頭がおかしくなった母親という目で見るが、そんなはずはない、絶対に娘は飛行機に乗ったとカイルは主張する。

それでカイルは、自分の言い分を信用しない客室乗務員や乗客、そして機長らはあてにならぬと悟り、たった一人で娘を探し出す、そんな話なんだけどね。なんていうのか飛び立った飛行機は密室なわけだから、娘は絶対にいるはずなんだけどさ、カイルがヒステリックなタイプで、ちょっと横柄なんだよね。だからなのか、突然娘がいなくなったと騒ぎ始めても、あらかわいそうにみんな協力して探しましょうって雰囲気が生まれにくいというのだろうか。

そんなキャラクターだもんだから、乗客名簿に載っていないとか、カイルが精神安定剤を飲んでいる、だから娘と飛行機に乗ったというのは妄想だと言われると、乗客の皆もそうだそうだって思い込むんだよね。

まあ娘を失ったと思ったら母親たるもの冷静にはなれないし、みんなあんな感じに大騒ぎするというのはわかる。だけどそれをサスペンス映画にしても、なんか面白くなかったんだよね。あまり緊迫感がないんだよ。だって見ているこっちは、乗客と同じで、なんだよ妄想女が騒いでるとしか思えず、客観的な視点で、娘はいずこに?犯人の目的は?なんていう楽しみ方は出来ないというかな。だってそのあたりは、最後まで引っ張るから、途中が退屈なんだもん。

それでもジュディ・フォスター演じるカイルは、たくましい女で、頭もいいんだよね。自分が設計した飛行機ということで、内部の作りは熟知しているので、その中をいろいろな策を練って探し回る様子は、すごいなぁと思う。自分はあんなところまで頭は回らないだろうと思うし。

それにしても自分の乗った飛行機で、あんなことが起きたらとってもいやだよなぁと思ってしまった。あまりハラハラドキドキするのは苦手と思う人なんかはいいかもしれないよ。ほどほどのサスペンスだから。ただし過剰な期待は禁物かも。

【Story】
突然の夫が事故死して、カイルと6歳の娘のジュリアは、実家のニューヨークに買えるため、夫の遺体とともに飛行機に乗り込んだ。機内に乗り込むと、うとうとと眠りについたカイルは、目を覚ますと隣に座っているはずのジュリアがいないことに気がついた。
Date : Thursday 17th August 2006 21:14
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箪笥-たんす-

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

箪笥-たんす-原題 薔花、紅蓮
2003年 韓国公開
上映時間 115分
監督 キム・ジウン
出演 イム・スジョン/ムン・グニョン

お勧め度 ★4つ

これは「号泣ホラー」だそうだ。だがこの映画どこで泣くのかよくわかんないよ。というか泣ける場面なんてあるのか?それにしても最近韓国映画を見るようになったのだけど、結構凝ってるね。

これは前半というか1時間くらい、淡々と話が進み、私はちょっと退屈になってしまった。所々ビクッとする場面はあるよ、でもそれは音響効果によるもので、場面としてはそんな怖くなるようなものでもない。

そしていよいよ話の本筋に行くというときに、一言「スヨンは死んだ」えっえーっ!!なんだよこの展開って形にはいり、話は転がりだす。

以後完全ネタバレ→(いやはや、今まで存在していたはずの妹スヨンは死んでた???じゃああれは幽霊なの?と思ってみていくと、結局はスミの妄想の産物というか、スミは多重人格だったというおちか?

つまり実母が箪笥の中で首吊り自殺をして、それを発見した妹スヨンは、母を助けようとした瞬間バランスを崩し、箪笥が倒れてくる。箪笥の下敷きになったスヨンは息絶える。何かもの音がしたと、のちの継母であるウンジュが見に行くと、そこには箪笥の下敷きになっているスヨンの姿を発見。しかしウンジュはそのまま部屋を出てしまう。おいおいお前見殺しかよとつっこみを入れたい。部屋を出るとスミと出くわすウンジュだが、スミはウンジュのことを快く思っていないので、ひどい言葉をなげつける。そこでウンジュは言う「この瞬間をあとで後悔する」と。やっぱウンジュは見殺しにするんだ。

結局スミは妹がそんなことになっていることに気がつくことなく、出かけてしまい。自分のせいで妹が死んだと精神を病んでしまうというのが話の大筋でないかと思われる。

前半のスヨンは死んだと父が言うまでの出来事は、すべてスミの中の多重人格が演じていたということだ。だから父はそんな娘にだんだんと耐えられなくなっていくのだ。
)

『カル』の時もそうだけど、かなり凝った作りではある。だから二転三転するような話で、意外性を楽しむにはいいと思う。また映像は実に綺麗だ。レトロな雰囲気に落ち着いたカラー、奇妙なアングルといい、このあたりは見て損はない。ストーリーも一度見ただけだと????ってな感じの部分も多く、これももう一度巻き戻してみようかってことになるかと思う。

それにしても韓国映画は、複雑な話になっていて、映画プラス謎解きの本がある。といってもどれもこれも全部本があるというわけではないが、『カル』もこの『箪笥』も本があるみたいで、映画を見たならそのあとで本を読むことで、謎が埋まるらしいよ。私も今度その本探してみようかな。
【Story】
ある日スミとスヨンの姉妹は、ある一軒家に帰って来た。2人を笑顔で迎える継母のウンジュ。新しい母親に対し、姉妹は嫌悪と警戒心を抱く。
Date : Wednesday 16th August 2006 06:39
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ファイナル・カット

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

ファイナル・カット原題 THE FINAL CUT
2004年 カナダ・ドイツ公開
上映時間 94分
監督 オマー・ナイーム
出演 ロビン・ウィリアムズ/ミラ・ソルヴィノ

お勧め度 ★3つ

ちょっと地味な映画だ。ゾーイと呼ばれるマイクロチップを頭に埋め込むと、自分の一生の記憶がそのチップに記憶されるというもの。そして故人の人柄を惜しむために、追悼上映会というものが流行っている近未来の話。

なかなか興味をそそる話ではある。そのチップは一生分の記憶なので、それを編集する仕事というのがあるんだ。その仕事をするのが、ロビン・ウィリアムズ演じるアランなんだ。

でもさそんなチップを編集して、自分の人生のいい部分だけを人々の心に残すといっても、編集者にはすべて見られちゃうわけだから、私ならそんなチップ必要ないね。どんなに立派な人間とされている人であっても、人には隠したい部分はある。DV男だったり、幼児虐待をしていたり、でもそんなマイナスの部分は編集でカットされるのだ。つまり裏で極悪非道なことをしている人間でも、そのチップを編集すれば、人々に対しては聖人という印象を与えることが出来るというわけ。

よくさ結婚式の披露宴の時に、自分たちの出会いから結婚までをビデオで編集したりして見せたりするじゃない?あれの一生バージョンと思ってくれればいいかと。いいところしか見せない。

まっ、そんなことから問題もたくさん持ち上がって来るんだ。だって不正とかがそのチップに記憶されているとしたら、それをスキャンダルにと思っているやつとかに狙われるわけよ。でいよいよここらあたりから、盛り上がり派手な展開がと思っていると裏切られる。あれっと思っているうちに終わっちゃった。なんだ予定調和で終わるのか。で結局何が言いたかったのか?人間にはこんな記憶システムなどはいらない、記憶の改ざんなんてよくないってこと?いやそんなことは百も承知だよね?

という感じで、知りつぼみな話だった。それでも設定は面白いので、ちょっとしたSF小説を読んでみるという感覚ならよろしいかと。
【Story】
ゾーイ呼ばれるマイクロ・チップは、脳に移植することで全人生の記憶をそこに記録することができる。人の死後、ゾーイ・チップは編集者によって再構成され、追悼上映用の美しい記憶を留めた映像として甦る。
Date : Tuesday 15th August 2006 20:24
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クラッシュ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 社会派ドラマ

クラッシュ原題 CRASH
2004年 アメリカ公開
上映時間 112分
監督 ポール・ハギス
出演 サンドラ・ブロック/ドン・チードル/マット・ディロン

お勧め度 ★5つ

アカデミー賞をとったからといって、面白い映画とは限らない。だけどこの映画はなかなかのものだと思う。一言で言えば人種差別の映画。日本のような単一民族の国ですら差別は存在する。ましてやいろんな人種のるつぼと言っていいアメリカではなおのこと複雑だ。

自分ではそういう差別はしない、差別する人間に嫌悪感を抱いていると思っている人間ですら、根本には差別が存在してしまうという、実に根深いものが現実にはあるということを見せている。

この映画は群像劇になっているのだけど、主役というのは誰とは言えない。各々の日常で起こるドラマが、少しずつ接点になっており、そしてすべて関連づいている。人種差別は何も白人と黒人というだけではなく、アジア人であったり中東系であったりヒスパニックでもある。実に細かい差別がある。映画の中で「俺はアメリカ人だ」というせりふがある。これがすべてを物語っているのではないか。

かなりメッセージ性の高い作品であるが、堅苦しさはなくあれよあれよというまにラストまできてしまう。人間というものは人種という差別だけではなく、普段でもイメージで人を見てしまうということは多々ある。偏見の塊のようなものなのだ。それでもそうではない人としての感情もそれぞれには存在するということ。そこに一筋の救いもあると言える。

お勧めの映画である。
【Story】
ロサンジェルスは人種のるつぼ。黒人刑事グラハムと同僚のヒスパニックの恋人リア。ペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。黒人青年のアンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。黒人夫婦キャメロンとクリスティン。彼らは点で結ばれていく。
Date : Monday 14th August 2006 22:17
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H [エイチ]

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

H[エイチ] 特別版原題 H
2002年 韓国公開
上映時間 106分
映倫 R15指定
監督 イ・ジョンヒョク
出演 ヨム・ジョンア/チ・ジニ

お勧め度 ★3つ半

まあまあなサスペンスだったけれど、私は最初の段階でラストのオチがわかったのと、犯人誰だか推測ついちゃった。たぶんあいつだって思いながら見ていたので、やっぱりそうかで終わってしまった。まっ、この手の話を見慣れている人には物足りないかも。そうでない人は、『羊たちの沈黙』の雰囲気はあるので、それなりに楽しめるかもしれない。『カル』と比較すれば、断然『カル』の方が面白いのだけど、これも雰囲気は似ている。なんたって『カル』に出演しているヨム・ジョンアが出ているし。

連続殺人がおこり、その殺人の手口は、今連続殺人犯として服役しているシン・ヒョンの手口とそっくりということで、カン刑事はシン・ヒョンに面接することになる。このあたりレクター博士のパクリ?サイコな犯罪はサイコ野郎の聞けっていうことで。

以下ネタバレ→(なんで最初の段階でわかっちゃつたかっていったら、殺人犯のシン・ヒョンと面接したときに、シン・ヒョンの言った言葉でわかっちゃった。だって『羊たちの沈黙』のレクター博士そっくりだよ。というか言葉にヒントが隠されているって言うのはすぐにわかるんだもん。

ひとつわからないのは、なんで殺人犯は催眠術をかける必要があったのか。自分は死刑になってしまうから、自分の代わりに殺してくれる人を探していたのか。でも自分は思いを遂げて、6人もの人間を殺して服役しているんだもんなぁ。世の中の中絶をしたりする人間を成敗してやるっていう、桃太郎侍みたいな気持ちなのか。だとしても、自分は死刑によりいずれ死んでしまうので、死ねばそれまでだよね。催眠術かけられる人いないわけだし。

というわけで、思い切りネタバレ。そう殺人犯のシン・ヒョンはカン刑事に催眠術をかけて、殺人をさせていたというわけ。
)

タイトルの意味はラストにわかるんだ。なるほどねという意味なんだけど。これは私もわかんなかったよ。DVDの特典にもうひとつのオープニングが収録されているんだけど、私はこのもうひとつのオープニングの方が好きだなぁ。

まああまり語るとネタバレするので、グロイのが苦手でない人でサスペンス系が好みの人は見てみて頂戴。
【Story】
雨の日のゴミ捨て場で、妊娠中の女子高校生の死体が発見された。被害者の体内からは胎児が出されていた。その事件の1ヵ月後、今度はバスの中で腹部を引き裂かれた臨月の女性の死体が発見される。どちらの犯行も1年前の連続猟奇殺人事件によく似ていた。
Date : Sunday 13th August 2006 09:53
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ザ・インターネット2

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

ザ・インターネット2原題 The Net 2.0
2006年 アメリカ ビデオメディア公開
上映時間 92分
監督 チャールズ・ウィンクラー
出演 ニッキー・デローチ/グヴェン・キラック

お勧め度 ★2つ

『ザ・インターネット』がサンドラ・ブロック主演で公開されたときは、映画館まで観に行ったんだよね。当時私もパソコンを買って、結構嵌っていた時期で、今あの映画を見ると古いなぁと思うけれど、当時は結構斬新だった。

でそれの続編というか、パート2ということで、期待半分反面どうせパート2は滑るよなというあきらめ半分で見てみた。というか劇場公開ではなく、ビデオ公開なので、たぶん前作よりしょぼいとは覚悟していた。

やはり前作の面白さはない。前作はすべてコンピューターで管理される社会になると、もしも自分のIDや経歴を書き換えられた場合、自分を失ってしまう怖さというものをよく描いていた。だけど今回はあまりそういうものが感じられなかったんだ。

さらに前作はインターネットやパソコンをよく利用して、そしてパソコンの特徴を余すところなく見せてくれていたのだけど、今回の場合確かに相手の会社のパソコンに進入するというようなところはシーンはあるが、かなり少ない。大半が逃げているシーンばかりで、アクション映画なのかって感じで面白しさがない。それになんでホープを利用して、あそこまで大掛かりなことをする必要があるのか、いまいち理解できない。両親もいなくて友達も少ないから、もし消えても支障はないと言っていたが、そのあたり描写も少なく、そーだったのって後から確認したりしてね。

前作の主人公は人間が苦手で人付き合いをしないヒッキーっていうのがよくでていたから、もしも自分のIDを書き換えられても誰も自分がアンジェラという人間だと証明してもらえない怖さがよく出ていた。でも今作はそういうのが薄いし、どちらかというと社交的な主人公なので、異国の地にさえいかなければ、誰も知らない人間ということにはなりそうもならないんだよね。

と前作との比較ばかりになってしまったが、パート1の面白さを求めると失敗すると思われる。
【Story】
ホープはトルコの企業からヘッドハントされ、イスタンブールへ行くことを決意する。ところが現地へ着くと、身元が抹消された別の人間になっていたのだった。やがて指名手配犯人にされてしまうホープ。
Date : Saturday 12th August 2006 17:56
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オールド・ボーイ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

オールド・ボーイ (HD-DVD)原題 Oldboy
2004年 韓国公開
上映時間 120分
監督 パク・チャヌク
出演 チェ・ミンシク/ユ・ジテ

お勧め度 ★4つ

『親切なクムジャさん』を先に観たのだけど、クムジャさんの映画の前に復讐三部作と言われる作品のひとつがこれ、ということで観てみた。2004年カンヌ映画祭のグランプリをとったみたいだ。タランティーのが絶賛していたらしい。

すげーの一言。ただストーリーとしては、んなことねぇーだろうと言いたくなったり、そんなことであーた??というようなこと満載なんだけど、それを差し引いてもすげー。

『親切なクムジャさん』の時も書いたのだけど、こういう復讐劇って、被害者に感情移入するには、それだけのことをされれば復讐したくなる気持ちもわかるよなーっていう出来事でないといけないわけだ。ところがこの映画の話は、ええーっ、それって逆恨みというか、頭がおかしいんじゃないの?つていう感じなので、復讐を成し遂げた方に対しての賛同はない。

クムジャさんの方は、復讐の方法そのものは単純だった。もちろん復讐するまでの計画の練りようはすごいものもあったけれど、今回のオールドボーイは、復讐の方法も、ありえないというか、他者を巻き込んで不幸にしたら、それは反則だろうがと思ってしまったんだよね。

以下ネタバレ→(だってさ復讐の動機というのが、学生時代に自分と姉との近親相姦的な関係をオ・デスに見られ、それを噂話のように喋られた。そのせいで姉は噂を苦にして死んでしまった。そしてウジンは復讐をオ・デスにすることを決心する。

この動機がいまいち。だってさ学校の中で、姉とあんなことすれば、オ・デスじゃなくても誰かに見られる恐れは大きいわけだし、確かに口は災いの元で言いふらす方もよくないが、自業自得という部分も大きいと思うのだ。

それで復讐がまたすごい。オ・デスを15年監禁するんだ。そして15年目に解放するのだけど、復讐は監禁で終わったわけではない。というのも催眠術をかけてマインドコントロールするわけ。そしてオ・デスとオ・デスの娘に催眠術をかけて、二人を愛し合うようにしてしまうというわけ。つまり15年の監禁は、娘の成長のために必要な期間というわけよ。娘も15年前に失踪した(当時4才)父のことなんて顔とかも覚えてないわけだし、二人が出会い愛し合ってしまうように仕向ける。

おいおい、自分たちが近親相姦だったからって、近親相姦になるように仕向ける復讐って。あまりににも歪んだ復讐の仕方だと思われる。それにさオ・デスの娘は関係ないわけじゃん。娘を巻き込むなよと言いたい。
)

というようなストーリーはあまりにも破綻しているようなことなんだけど、なぜか引き込まれる。主人公にもその復讐劇にも納得いかないのに、ぐいぐいと最後まで見てしまう不思議さがある。ただ気分のいい映画ではないので、これ見て楽しい気持ちになることはない。衝撃度はかなりのもので、韓国映画ってすごいかもって思った一本ではあるが。

見る人を選ぶ作品ではある。ただここまで見たら、第一作の『復讐に哀れみを』も見てみようと思っている。どんな三部作なのか確認したくなった。
【Story】
妻と一人娘を持つサラリーマンのオ・デスは、ある日突然何者かに誘拐され監禁されてしまう。そのまま15年間監禁され続けた後、突然解放される。デスはふとしたことから知り合った若い女性ミドと、監禁した相手の正体を探り始める。そしていつしかミドとデスは愛し合うようなる。
Date : Friday 11th August 2006 00:34
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ドア・イン・ザ・フロア

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

ドア・イン・ザ・フロア原題 THE DOOR IN THE FLOOR
2004年 アメリカ公開
上映時間 112分
監督 トッド・ウィリアムズ
出演 ジェフ・ブリッジス/キム・ベイシンガー

お勧め度 ★3つ半

静かな大人の映画という雰囲気だった。でも微妙。というのもいろんな人生における悲しみがあって、それをどうやって折り合いつけて生きていくのか?っていうのがテーマなのかなと思うのだけど、なんだか中途半端。

マリアンとテッドの二人は、息子を事故で失い悲しみを持っている。そこから二人はすれ違いがはじまるんだよね。そんなときにテッドの助手として若いエディがバイトにくるんだけど、マリアンとエディは恋に落ちる。というか、言葉は悪いけど、多分マリアンは寂しさを紛らわせるために、エディを利用したような気がする。

お互いになくてはならぬ存在でっていう雰囲気はないんだもん。もちろんエディはマリアンのことが好きというのはわかるんだけどね。テッドはデッドで、妻の不倫は黙認。自分もモデルと浮気しているし。お互いにかみ合うことがなくなった夫婦は、修復が難しいとなると、別の相手を探すのか?うーん、なんかあまり納得いかない展開なんだよね。

まあ人生は再生していかなくてはならないわけで、その過程での出来事といったらいいのかもしれないんだけど。奥深いテーマがあるのはわかるが、ちょっと私には退屈だった。悪い映画ではないことは事実なんだけど。
【Story】
作家のテッドとその妻マリアンは周囲から見ると一見幸せそうだった。しかしマリアンは数年前のある事件以来、心を閉ざしていた。そして夫婦は別宅と自宅を一日おきに交代で寝泊まりするという別居生活を始めるのだった。その年の夏、テッドは作家志望の高校生エディを助手として雇う。
Date : Wednesday 9th August 2006 20:32
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ロード・オブ・ウォー

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > イーサン・ホークが出演

ロード・オブ・ウォー原題 Lord of War
2005年 アメリカ公開
上映時間 122分
監督 アンドリュー・ニコル
出演 ニコラス・ケイジ/イーサン・ホーク

お勧め度 ★4つ

久しぶりにイーサンが出ている映画を見た。といってもこれはニコラス・ケイジの映画だが、脇役でイーサンも出ている。話そのものは結構重いテーマだし、とっちかというと社会派って感じの映画なのかもしれないが、あまり難しさを感じさせずに見れたのはココラス・ケイジのおかげなのかもしれない。

武器商人の話なんだけど、結局武器を売るということは、戦争が起きていないと儲からないわけだ。平和万歳で戦争廃止は誰もが思うことだが、その反面それを商売にしているものもいる。そして武器を売るということは、一部の戦争大好きな人間だけでなく、何の罪もない市民が犠牲になるということだ。

ユーリーは武器を売って銭を稼いでいるわけだけど、決して闇の人間だけが買うわけではないということがその映画のポイントだ。密売というより、国家が正々堂々と買う。その反対のところで人道支援などを行っている国。相対する矛盾の中で国家というものは成り立っていると言うことか。不思議とユーリーは魅力的な人間なんだよね、だからなのか営業がうまい。そんなユーリーを逮捕しようと追跡しているイーサン演じる捜査官がなんか悪者に見えてしまうんだよね。

明るいド派手なアクション映画ではなく、テーマは非常に考えさせられるものなので、気軽な映画とは言えないけれど、平和ボケしている日本もいつかこんなことにならないことを祈りつつ、見終わった後には結構心に重くのしかかる何かを感じ取ってもらえればいいかと。ある意味反戦映画でもあると言える。

それにしても久々に見たイーサン、じじぃになった。まだ30代なのに額と眉間の皺は深すぎる。一発ボトックスでも打ったらどうだい?とアドバイスしたくなった。外人は老けるのが早いのか?でもイーサンは好きだよ。(^^)

【Story】
ユーリーはある時、世の中で武器を必要としている人に、その武器を提供しようと思い立ち、弟のヴィタリーと2人で武器売買の事業を始める。
Date : Tuesday 8th August 2006 20:50
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スカーレットレター

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

スカーレットレター原題 朱紅文字
2004年 韓国公開
上映時間 119分
映倫 R15指定
監督 ピョン・ヒョク
出演 ハン・ソッキュ/イ・ウンジュ

お勧め度 ★4つ

イ・ウンジュさんが自殺した原因がこの映画じゃないかって言われているみたいだけど、うーんそうなの?ウンジュさんかなり演技うまいよね。惜しい才能を無くしたと残念に思っているのは私だけじゃないはず。

ストーリーはちょっと散漫かも。いろんな話の軸があって、中途半端になってしまっている部分は惜しいなぁと思う。一応それぞれに絡み合ってはいるのだけど、掘り下げ方が足りないというのか。

とある殺人事件と三角関係の話が平行して描かれる。そして三角関係のそれぞれの関係。つまり愛人と不倫相手の関係、妻と夫の関係、そして愛人と妻の関係。これらが複雑に絡み合う。愛というより愛憎に近い映画なのかなぁ。

ギフンという男は、つつましいタイプの妻と激しいタイプの愛人とうまくやっていた…つもり。なのにタイミング悪く、妻と愛人が同時に妊娠。家庭を壊す気もないなら、愛人を妊娠させるなよ!と言いたいが、これらのことで愛人は壊れてゆくし、妻との関係もギクシャクする。そしてクライマックスは狂気の世界に嵌ってゆく。

それにしても意外だったのは…ネタバレ→(妻スヒョンと愛人のカヒは昔愛し合っていた。つまりレズ。だけどカヒはギフンという男の恋人ができる。だけどギフンはなぜか純情なスヒョンを妻に選ぶ。スヒョンはなんでギフンと結婚したかというと、愛するカヒの恋人であったギフンと結婚すれば、ずっとカヒのそばにいられると思ったから。究極のねじれた愛情。そしてカヒはスヒョンと結婚したギフンをずーっと愛し続けている。このあたり私にはわからない。

そして壮絶なラストが待っている。なんと妻のスヒョンは妊娠していて、ギフンや周りから祝福される妊娠である。かたやカヒも妊娠してしまう。でもこちらは望まれない妊娠。カヒはギフンをどこまでいっても愛しており、最後はわざとギフンとじゃれあったすきに、車のトランクに入ってしまう。つまり出られないという状況。たぶんカヒは出られなくなり、そして最後は二人で死んでしまうことも覚悟していたような。半分心中を狙っていたのかなぁ。

そこでギフンの正体みたり。人間死ぬかもしれないという状況になったら、本性現れたりとなるものだけど、エゴ丸出しで、普段カヒを愛していると言っていたにもかかわらず、カヒのことを罵倒し、今更ながら妻のことを愛しているようなことを言う。結局二股かけるような男だから、妻にも愛人にも不誠実であるということだ。そしてカヒはこの状況で、トランクの中で流産してしまう。血まみれになりながら、ギフンの銃を自分に当てて、殺してくれと。そして壮絶な死。
)

うわー、すざまじい情念というのか、でも私はこの映画嫌いではない。だがギフン、あんなことがあったのに普通の生活に戻れるあんたはすごい。これにつきる。でもその後のそれぞれの人生はどうなんだろうか。ギフンたち夫婦の関係は?もう一方の殺人事件の方は?ギフンとカヒの出来事が衝撃的すぎてその後がわからない終わり方。

韓国映画って、結構グロイ描き方をするので、人によっては気持ち悪いと取るかもしれない。

【Story】
写真館の店主が頭を殴られ殺される事件が発生する。事件を担当することになったギフン刑事は、店主の妻ギョンヒを容疑者として捜査を開始する。ギフンは妻スヒョンがありながら、スヒョンの学生時代からの親友であるカヒとも不倫の関係にあった。
Date : Monday 7th August 2006 06:31
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