トランスアメリカ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

トランスアメリカ原題 TRANSAMERICA
2005年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 103分
映倫 R-15
監督 ダンカン・タッカー
出演 フェリシティ・ハフマン/ケヴィン・ゼガーズ

お勧め度 ★4つ

何が衝撃って、フェリシティ・ハフマンって女性だったのね。この人絶対に男だと思っていたから。男顔っていったらいいのか、それとも演技力が抜群なのかこの役に嵌っていた。見事なおっさんだったよ。

性同一性障害のスタンリーは、自分をブリーと名のり近々女に体を変える性転換手術を受ける予定だった。ところが昔男だったころ、一度関係を持ったことのある女性との間に子供がいたのだった。ニューヨークで補導されたと連絡がありブリーはニューヨークに向かう。そして息子とともにロスまでの大陸横断の旅に出るのだ。

最初はもちろん自分が父親であることも隠し、トランスジェンダーであるということも言わない。教会のおせっかいなおばさんっていう形で一緒に旅をする。なんといってもブリー自身、親は自分のことを認めてくれないという葛藤があり、さらに手術を控えているという心の不安定さもあるところへもってきて、実の息子の登場である。複雑な気持ちのままでも親としての心情がとても心地よく描かれている。

一方のトビーは子供のころから養父に性的虐待をうけていて、実の父親に対して強い憧れの気持ちがある。決して褒められた子供でもなく、ドラッグをやったりなんと男娼の真似事をしてお金を稼いだりしているという、とんでもない子供でもある。

たぶん世間からは異質な目で見られがちの二人なんだけど、反発し合い時に心通い合わせたりしながら、自分というものを見つめていく物語。なんだか不思議と心温かくなる話でさ、ブリーが病院で泣くシーンなんて、私もつられてぽろぽろと泣いちゃったもの。

子供からしたら、実の父親が実は女に変身してましたなんてことはかなり衝撃的なことであることは間違いないんだけど、二人ともなぜかお互いを最後には認め合えるというのかな、口では許さないと言ってはみてもね。ゲイのAVビデオの男優をやるようになった息子であっても、ちゃんと「見に行くわ」って認め、もう手術したのかどうか聞きににくる息子。なんだかいい映画観たなぁというのが感想。

【Story】
男性であることに違和感を感じ、女性として生活を送るブリー。ようやく肉体的に女性になるための手術の許可が下りた途端、彼女のもとにニューヨークの拘置所から電話がかかってくる。トビーという17歳の少年が実の父親スタンリーを探しているというのだ。トビーはブリーがまだスタンリーという男性だった時代に、一度女性と関係を持ったときに出来た子どもだったのだ。
Date : Thursday 12th April 2007 00:39
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ヴァージン・スーサイズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 青春・伝記

ヴァージン・スーサイズ原題 THE VIRGIN SUICIDES
1999年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 98分
監督 ソフィア・コッポラ
出演 キルステン・ダンスト/ハンナ・ホール

お勧め度 ★3つ

この映画TSUTAYAではいつもレンタル中で、何本もあるのにいつも借りることができなかった一本だ。だからよっぽど面白いんだろうと思って借りてみた。だが私にとっては微妙。もちろんこの映画の主人公たちとの年齢が、私にとって随分昔の話なので、あのころの気持ちを忘れてしまったのかもって言うのもあるかもしれない。

あの年代つまり10代思春期のころの少女の心を描くとこの映画になるんだろうなというのは理解できるし、この年代というのは死の重みをそれほど考えていないし、死への美化もあるだろう。実に短絡的にものごとを考える時代でもある。思春期の不安定な心情と刹那的な感傷を見事に切り取った作品ではあると思うのだけど、とうに年の過ぎた私には、この少女たちには共感はできない。ただ私にもこういう時期はあったのだろうとは思う。もう忘れてしまっているが。

ソフィア・コッポラという人はこういう心情を実にうまく映像化できる監督だと思う。だからある意味これはある年代そしてある人たちの間ではものすごく魅力的で好きでたまらない作品になるであろうことわかる。たぶん私が思春期のころに見たのなら、強烈な一本になったかもしれない。

物語は1970年代に近所に住んでいたリスボン家の姉妹のことを回想録として、その当時一緒に遊んだりした少年が書き記したものといった形式だ。リスボン家の末娘が自殺をし、そのあとに残された4人の姉妹たちとの出来事。

ネタバレ→(なんといっても驚いたのは、ラストには残った4人の姉妹すべてが自殺してしまうのだ。それも末の妹が死んで1年も経たないうちに。あの年代というのはそんなに簡単に死を選択できるものだったのだというのが怖くなる。)

この映画は何で彼女らは?とかどういった心情でとかって考えて見ても仕方ない作品のような気がする。感覚的に見るしかないかと。だって感じることは可能だけど、これを理解することは私にはできないからね。音楽はとてもよかった。この映画をよりいっそう引き立てている。

【Story】
リズボン家の5人姉妹の末娘セシリアが手首を切る。一命を取りとめるが、彼女は数日後自宅で開かれたパーティーの最中、窓から身を投げて命を落とす。
Date : Wednesday 11th April 2007 00:52
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ハニーVS.ダーリン 2年目の駆け引き

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブコメディ・ロマコメ

ハニーvs.ダーリン 2年目の駆け引き原題 THE BREAK-UP
2006年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 106分
監督 ペイトン・リード
出演 ヴィンス・ヴォーン/ジェニファー・アニストン

お勧め度 ★2つ

ヴィンス・ヴォーンとジェニファー・アニストンって実際に付き合ってたんだよね。だからこの映画二人はこんな感じでお付き合いしているのかなんて想像膨らませてしまった。実際にはこの映画がきっかけでっていう話みたいだけど。

ゲリー(ヴィンス・ヴォーン)は、野球場でブルック(ジェニファー・アニストン)に一目惚れをして、その場で猛烈アプローチをかけ二人は恋人同士に。それで同棲をはじめるんだけど、二人の生活のすれ違いから喧嘩ばかりするようになる。これは同棲カップルだけでなく、新婚家庭でもおこりうる事件。二人とも仕事を持っているからなおのこと、家事のことでもめる。どっちも疲れているのはわかっているはずなのに、ゲリーは手伝わないしゲームばかりしている。怒り狂うのはブルック。感謝の言葉がないと攻め立てる。確かにゲリーは自分勝手極まりないので、あれじゃあブルックも怒るよなぁと思う。しかしねちねちと言い続けられると、素直になれなくなるのもわかる。

趣味も違う二人。ブルックは一緒にバレエを見に行ってほしいけど、ゲリーはバレエが大嫌いときている。ブルックの言い分は、愛する人のやりたいことを一緒にやってくれる思いやりがあってもいいのではないか。確かにそれも一理ある。だが嫌いなことを強制されるのもかなり苦痛であり、そうたびたび応じることはできないというのもわかる。

これ双方の言い分がそれなりにわかるので、自分の恋愛期間での出来事と重なる部分も多いかと。もちろん新婚家庭でもこういうことってよく起こるだろう。ちょっとだけ男性の方が悪いという印象になっているけれど。

こういう価値観の違いですれ違う二人の成長過程の映画といったらいいのかな。ラストはDVDによるともうひとつのエンディングが収録されているが、私は本作のラストの方がお好みだ。

全編通して二人の喧嘩の場面が多いので、あまり楽しい気分にはなれないし、痴話げんかを永遠に見せられる苦痛というのもある。それに二人とも仲直りしたいのに意地張って、わざと相手の気にさわるような真似をするんだよね。他の異性の影をちらつかせてみたり。そんなことすればどんどん修復不可能になっていく。

それにしても大きなお世話だけど、ヴィンス・ヴォーンってあまり好きでない外見。むちむちしていて顔が大きくて、それにくどい顔。暑苦しい印象で駄目なんだよね。(ヴィンス・ヴォーンのファンの方すみません)さらに役柄なんだろうけど、機関銃のようにまくし立て、それだけで駄目だと思ってしまうので、ついついブルックのほうに感情移入してしまう。私が女であるというのもあるんだけど。ちょっとリアルな大人の喧嘩を見たい方にはお勧め。人のふり見て我がふりなおせって。

それにしてもアメリカでは同棲生活でも二人でマンション購入するんだ。事実婚くらいならわかるんだけど、日本じゃ結婚してない二人が家を買うってあるのだろうか?

【Story】
野球場で知り合ったゲリーとブルックは、共同で購入したマンションで同棲生活をスタート。ある日のこと些細なことで大喧嘩。同棲を解消することにしたが、マンションが売れるまでは同じマンションをシェアしながら暮らすしかなかった。
Date : Tuesday 10th April 2007 00:19
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トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブコメディ・ロマコメ

トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合原題 YOU, ME AND DUPREE
2006年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 106分
監督 アンソニー・ルッソ
出演 オーウェン・ウィルソン/ケイト・ハドソン/マット・ディロン

お勧め度 ★3つ半

モリー(ケイト・ハドソン)とカール(マット・ディロン)は結婚する。カールはモリーのパパの経営する会社で働いているが、パパはあまりカールのことが好きでない様子。カールの親友であるデュプリー(オーウェン・ウィルソン)は超マイペース男。辛いことは嫌いだし、かなーりいい加減。さらに自分中心にものごとを進めていくので、人がどんなに迷惑しているかは全くわかんない鈍感男。このデュプリーがカールの結婚のために、ボスに休暇の許可を求めずに休み、そのために会社をクビになってしまった。カールは責任を感じてしばらく間、新婚まもない我が家に泊めることになったことから大騒動に。

デュプリーがありえないくらいの自由気ままな人間で、人の迷惑は考えない。だけどオーウェンが演じているからかなぜか憎めないキャラになっている。最初は迷惑顔のモリーも彼はとてもいい人だということがわかると、なぜか夫のカールより親しげに。面白くないのはカールだ。

迷惑なことばかりするデュプリーは人気者で、真面目にやっている自分はなぜか義理のパパにもよく思われないし、妻はデュプリーと親しげ、ジェラシーがめらめらと。私が好きなシーンは、モリーとデュプリーが朝ごはんを食べるシーン。二人が妙に息があって、新聞を交換するところなんか、カールが嫉妬しちゃうのもわかるくらい。阿吽の呼吸。

デュプリーって犬みたいなんだよね。土砂降りの雨の中、ベンチにたたずんでいる姿とか、ありゃあ母性本能くすぐられるだろう。それに近所のガキんちょとも仲良くなったり、皆がデュプリーのこと好きなんだよね。社会人としては失格な面も多々あるんだけどね。

それにしても婿のことが気に入らないからといって、義理パパが婿であるカールにそれも新婚まもない彼にパイプカットの手術をさりげなく勧めるって言うのはどうよ。普通はありえない。カールじゃなくても、そんなこと言われたら自分は嫌われているって思うよね。そんな義理パパをマイケル・ダグラスが演じている。

ケイト・ハドソンはラブコメには欠かせないかわいさだし、あのキュートな笑顔を見ていると楽しい気持ちになれる。どっちかというとこれってオーウェンが主人公らを食った形で、オーウェンの映画だろうというくらい嵌っている。ラブリーなオーウェンファンなあなたは絶対に楽しめるかと。笑ってオーウェンにキュンとなって、気楽に見れる一本かな。

それにしても実生活でも、オーウェンとケイトって付き合っているんでしょう。かなりお似合いかと。マット・ディロンはアイドル顔だからかっこいいんだけど、だいぶ老けたよなぁ。

【Story】
2人だけの甘い新婚生活を送るはずだったモリーとカール。そんな時カールの親友デュプリーが仕事も家も失ってしまう。カールは少しの間だけ新居に居候させてあげることにした。ところが自由奔放なデュプリーに迷惑かけられっぱなし。2人の新婚生活はメチャクチャに。
Date : Monday 9th April 2007 00:39
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氷の微笑 2

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

氷の微笑 2 アンレイテッド・エディション原題 BASIC INSTINCT 2
2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 114分
映倫 R18
監督 マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演 シャロン・ストーン/デヴィッド・モリッシー

お勧め度 ★2つ

この映画今年のラジー賞を総なめした映画。どれほどひどいのかと別の興味で見て見ることにした。というか前作の『氷の微笑』が面白かったので、あのキャサリンがまたもや登場というのにも興味深々。

最悪なことを想像してみたので、思ったほどではないというのが感想。そんなに罵倒するほど悪くはないかな。ただ前作のキャサリンが犯人なのかそうでないのか?というギリギリわかりそうでわからない、ああいう楽しさはあまり感じられない。確かに今作でもキャサリンは殺人を犯したのか?はたまた別の誰かなのかという迷宮の謎モードにはなっているんだけどね。どっちかというと悪女であるキャサリンに、まんまと手玉に取られてしまっているマイケルという図式がメインかと。誰が犯人でもこの映画は関係ないというのだろうか。

シャロン・ストーンって実際は48歳だそうで、確かに美しい人でその年にしたらスタイルもいいし、顔も美人だと思う。そんなシャロン演じるキャサリンだけど、その年で男を色気の毒牙にかけてというのもないだろうと思うのだ。若いころならいざ知らず、いつまでたっても女を武器にしないと成り立たないなんて、もう少しは成長しろよと大きなお世話発言をしたくなった。

それにやっぱり美しくあっても、『氷の微笑』のころのキャサリンのぴちぴちさにはかなわないわけだ。どんなに綺麗でも皺とか老化はないものにはできない。ならば別の方向でキャサリンを成長させて、こいつはただものではなかった、かなり頭がいいぞって思わせるような方法をとってくれれば、これまた続編を作ったかいもあろうというものだ。だけど14年前とちっとも変わらない女で、ただ老けたというのであっては哀れだなぁと思うのだよね。

まっ、それでもマイケルはすっかりキャサリンの思うつぼで、振り回されて騙されるのだけど、私が男だったらどうかと想像するに、色気にまいるというよりは、頭のよさには脱帽するし、まんまと引っかかるかもしれない。

お色気シーンもあるけれど、特別衝撃的というほどのものでもない。殿方は興味あるかもしれないが、私はとくに感想はない。確かに大股開いて椅子に座るシーンはあるけれど、何も見えないよ。だって椅子に隠れているから。

そういえば詳細は忘れてしまった感じもあるので、今度『氷の微笑』をもう一度見直してみようかな。

【Story】
ベストセラー作家のキャサリン・トラメルが運転する車が、テムズ川に突っ込んでしまう。同乗していたサッカー選手は助からず、キャサリンだけが生還する。かつてサンフランシスコで殺人事件の容疑者となった過去を持つキャサリンに疑いの目が向けられる。担当のウォッシュバーン刑事は、キャサリンを有罪に持ち込むべく、精神科医マイケル・グラスに彼女の精神鑑定を依頼する。
Date : Sunday 8th April 2007 00:20
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アンビリーバブル

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

アンビリーバブル原題 IT'S ALL ABOUT LOVE
2003年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 104分
監督 トマス・ヴィンターベア
出演 ホアキン・フェニックス/クレア・デインズ/ショーン・ペン

お勧め度 ★1つ

邦題が『アンビリーバブル』なんだけど、この映画そのものがアンビリーバブル。というかすんませんが私さっぱり意味がわからなかった。2021年の出来事という設定に無理が。だって近未来だよあと14年後に地球があんなになっていること自体アンビリーバブル。

異常気象なのは許そう。地球が氷河期みたいになってしまって、7月なのに大雪で、なんとニュースでは「今日は水が凍結する日です、トイレの水は凍らない薬を入れておきましょう」とか言っちゃうのも許そう。しかしウガンダの人が空中に浮いてますってのはどうよ。ありえなさ過ぎて驚きだ。その映像も本当にウガンダの人が空中に浮いている。さらにニューヨークでは、道路にゴロゴロ死んでいる人がいる。それなのに誰も助けるでもなく、知らない人ならまたいでくれって。そりゃないぜ。

ジョンは離婚するために、妻のエレナのいるニューヨークに向かう。エレナは世界的なスケーターでニューヨークで生活していて、ジョンとは別居中。そこでエレナにサインを貰うためにジョンはわざわざニューヨークにまで行くのだ。ニューヨークについてエレナに会うと、なぜか彼女の周りでは不可解なことが数多く起こって、エレナも自分を助けて欲しいという。だが何かおかしいと感じながらも、その不可解なことがよくわからないまま、離婚するために会いに行ったはずが、エレナを助けなくてはという思いに突然駆られ、再び愛の炎がメラメラと。と危機的状況にあるらしいのだけど、二人して逃げながらもベッドイン。そんなことしてる間に逃げろよとつっこむのは野暮なのだろうか?

途中まではある程度理解できたんだけど、ラスト30分が謎でしかたない。わけがわかんないまま終わってしまったのだ。

ネタバレ→(心臓病を患っているエレナはお払い箱だけど、スケーターとしてはお金のなる木。だから彼女のクローンを作り出して、そいつにスケートさせればいいのだっていう発想はわかったのだけど、なんでクローンを撃ち殺す必要があったの?エレナはお払い箱だから殺されるかもっていうのはわかるんだけど、エレナを殺そうとして4人もエレナそっくりの人間がいるから、だれが誰だかわかんないから、全員殺しちゃおうってことになったのか?

なんでお兄さんとエレナたちは最後別れたの?一緒に逃げてたのに、お兄さんは何の目的があったの?結局エレナたちは遭難して死んじゃうけど何で?
)

誰か私にこの謎を教えてちょうだい。つーかこれほどわかんない映画もないかも。環境破壊がテーマでもなさそうだし、ある意味ラブストーリーでもあるわけだけど、それにしちゃあウガンダの人の空中遊泳なんて意味のない話がたくさんあるし。

全く持って理解できない映画だった。出演している俳優さんらは豪華よ。なんたってホアキン・フェニックスにショーン・ペンだもん。これに騙されて見た人多いと思うよー。それにショーン・ペンの役、彼はいなくてもなんら問題がないって、いったい何だったんだろう。

【Story】
ジョンと有名なアイススケート選手エレナの結婚生活は破綻していた。ジョンは離婚するためにエレナのいるニューヨークへと向かう。しかしエレナの周りで不可解な出来事が起こっていることにジョンは気づく。エレナもまた自分に危険が迫っていることをジョンに伝え、二人の間に愛が再び燃え上がり、ジョンはエレナを危険から救おうとするが。
Date : Saturday 7th April 2007 00:56
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グッド・ガール バッド・ガール

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > アクション・犯罪・バイオレンス

グッド・ガール バッド・ガール原題 GOOD GIRL BAD GIRL
2006年 テレビメディア公開
ドイツ制作
上映時間 95分
監督 セバスチャン・ビグ
出演 ジュリア・スティンショフ/ニック・ブリンブル

お勧め度 ★2つ半


これってドイツの映画だったのねぇ。ごく普通のアクション映画に、ちょっとだけコメディ要素を取り混ぜたものっていう印象。一卵性双生児の姉妹が主人公で、姉はシスター、妹はストリッパーという対極にいる二人だ。妹のヴァネッサは店をやめようとボスであるグロメグの部屋に行く。すると店をやめさせないようにともくろむグロメグに殺人犯人にさせられてしまう。そこでグロメグの持っていたダイヤモンドの入ったトランクと一緒に逃亡。逃げ込んだ先は姉のいる修道院。

一卵性双生児だから顔がそっくりで、入れ替わっても最初は全くわからない。姉のマリアはヴァネッサと間違えられて、グロメグにつかまってしまったり、一方のヴァネッサは姉の振りしてシスターの格好をして司教の目をごまかしてみたり。

話そのものはとてもわかりやすい。それにものすごいカーアクションのシーン満載であり、気楽に見れるアクションムービーかな。ヴァネッサとそのダイアモンド入りのトランクを取り戻そうとするマフィアな連中たちは、とっても間抜けですぐに騙されやられる。弱いのだ。ついでに修道院では、酒を隠し持って飲んだりしている老婆のシスターまでいるし、なかなかおもしろい。

こういう設定でくれば、シスターがはちゃめちゃになるか、ストリッパーが真面目になるかにかかっている。それぞれの場でそれなりに活躍して、最後はお約束の痛快劇におちつくんだけど、意外性はあまりない。でも気楽に楽しめる一本ではある。

【Story】
修道女マリアのもとに双子の妹ヴァネッサが転がり込んできた。ヴァネッサはグロメクの殺人現場を目撃、その犯人に仕立てられてしまう。そこでヴァネッサはグロメグたちのダイヤモンドを盗んで逃亡したのだった。
Date : Friday 6th April 2007 00:34
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ソウ3

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

ソウ3 DTSエディション原題 SAW III
2006年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 108分
映倫 R-15
監督 ダーレン・リン・バウズマン
出演 トビン・ベル/ショウニー・スミス

お勧め度 ★4つ

まず最初に言いたいのは、この映画を観るならSAW1とSAW2は観ていることが前提かと。もし話を忘れてしまったなら、もう一度復習してから観ることをお勧めする。というのもこれって前作2本見てないとさっぱり話しがつながらないと思われる。前作で謎だった部分が解明されたりもするので、これ単品でみても面白さは半減。

でもって前作を見ていたとしても、今作は前作に比べると落ちるねぇ。B級ホラーほどではないし、ある意味知的ホラーっていうのはあるんだけど、なんていうか前作よりただグロくなったというだけの気がしないでもない。さらに痛さ倍増だった。SAWが世の中に出たときは、うーんやられたという部分が大きく、グロさというより、観ているものを騙すトリックのすばらしさが大きかったんだよね。それがパート3まできたら、単純にスプラッターじみてしまって残念だよ。残酷描写が最大級。

一作目は犯人が誰かわからない楽しさがあったけど、これはもうすでに犯人はわかっているので、いかに見せていくかは難しいのかもしれないねぇ。きっとパート4もできるよねぇ。たぶん私は見ちゃうと思うけど。

今作はジグゾウとアマンダとの関係なども見せてくれるのだけど、二つの話が平行して描かれるので散漫になってしまっているのかなと思う。とりあえずラストは想定範囲内だけど、ひっくり返す部分もあるし、そこそこ楽しめるかとは思う。しかし痛いの駄目な人は絶対に観れないと思う。拷問映画だからさ。

【Story】
女性外科医リンは何者かに誘拐され、リンが目覚めると、目の前にはジグソウがいた。アマンダがリンに言い渡したゲームは、ある男のゲームが終わるまで、ジグソウを延命させること。その頃食肉工場の地下室で一人の男が目を覚ます。彼はひき逃げでわが息子を失った父親ジェフだった。
Date : Thursday 5th April 2007 00:55
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潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ原題 WRESTLING ERNEST HEMINGWAY
1993年 劇場未公開
アメリカ制作
上映時間 123分
監督 ランダ・ヘインズ
出演 ロバート・デュヴァル/リチャード・ハリス/サンドラ・ブロック

お勧め度 ★5つ

この映画劇場未公開らしいよ。こんなにいい映画なのに?じいさんが主人公の話だから、オールマイティに客を呼べないと思ったからなのか、そのあたりはわかんないけど、BS放送とかでやっていたらしい。それでとてもすばらしいという感想を聞いて、では借りてみようって思ったわけなんだけど、DVDは発売されていない。ビデオのみ。

舞台はフロリダ。太陽のまぶしい明るいこの地域に、フランクという75歳のアイルランド人のじいさんと、キューバから移民してきたという床屋のじぃさんであるウォルターが主人公の二人。フランクは20歳で船長になったことと文豪ヘミングウェイとレスリングをしたのが自慢で、4回も結婚と離婚を繰り返していて、息子から送られたへんてこな帽子がお気入り。さらに75歳になっても女をくどくことをいとわないパワフルジジイ。

一方のウォルターは真面目な床屋で、移民してきたもんだから、英語を覚えアメリカの地で床屋として成功するのを一筋に頑張ってきて、気がついたらジジイになっていた。そのため結婚したことがなく生涯独身。ベーコンサンドが大好きで、一日二回食べるのが日課。

正反対の二人が公園で出会い、友情を暖めあい時に喧嘩をし、それぞれ好意をよせる女性たちへの淡い恋心にときめき、そして人生とは人生の終焉とはっていうことをさらりと描いている。かけがえのない友達って、年とってくると大切な人との別れとか、孤独であることとか、そんなことを実に明るいオブラートに包んでいるけれど、胸にグサリとくるものがある。

なんていうのか暖かいのまなざしが。でも暖かいからこその寂しさもあり、なんともいえない気持ちになる。ラストは涙が出たねぇ。ウォルターがフランクに向かって「ひげを剃ったんだな」っていうシーンで涙がとめどなく。←観てないと何のことかさっぱりだろうけど。

ジジイの映画なので、若い人はサンドラ・ブロック演じるエレーンしか出ていない。サンドラは実に優しい女を演じている。この映画すべてのレンタル店においてないかもしれないけど、もしも機会があったら是非に。

【Story】
元船乗りで75歳のフランクの自慢は、昔文豪ヘミングウェイとレスリングをしたこと。ある日のこと公園で毎日ベーコンサンドを食べているウォルターという老人に出会う。
Date : Wednesday 4th April 2007 00:11
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ママが泣いた日

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

ママが泣いた日原題 THE UPSIDE OF ANGER
2005年 劇場公開
アメリカ制作
上映時間 117分
監督 マイク・バインダー
出演 ジョーン・アレン/ケヴィン・コスナー

お勧め度 ★3つ

ある日突然夫が蒸発したら?考えたら恐ろしいよね。それももしかしたら愛人と一緒に駆け落ちしたかもしれないなんて。

テリーもそれまではよき妻よき母だったのかもしれなけど、ある日突然夫がスゥエーデン人の秘書とともに駆け落ちしたらしい。何でも失踪する数日前に秘書は退職して国に帰ってしまった。夫はその秘書とスゥエーデンに行ってしまったみたいだ。残されたのは4人の子供と自分だけ。

なんで私がー、どうしてこんな目にあわなくてはならないのーってことで、アル中の一歩手前に。そんな母を見ている4人の子供たち。私が子供ならとっくの昔に母を見捨てるかも。←情けのない娘の私

夫に見捨てられ、子供たちも自分の言うことはきかない。それは子供の自立でもあるんだけど、テリーは子供までもが自分から離れていくという恐怖におしつぶされそうになるんだよね。それで理不尽な怒りを娘たちにぶつけて、そんな言葉に自分自ら傷ついていく悪循環。

そんなときに近所に住む、元大リーガーのデニーがあれやこれやと自分によくしてくれる。もしかして私のこと好きなのかしらん?ってな展開で話は進む。


この映画怒りの映画。テリーが始終怒っているので、なんだかあまり見ているほうは気持ちがよくない。テリーの内側から湧き上がる怒りの感情はよく理解できるし、自分でどうしようもない思いとか、コントロールできなくなっているのもわかる。誰しもこんな感情を持つことはよくあるからだ。

なんだけど四六時中こればっかだと、いい加減にしろよと思いたくなるのも人間の感情だ。それでも時には感情を押し殺すことなく、爆発させることも必要なのも事実だ。

ネタバレ→(それにしてもラストはなんと、実は夫は駆け落ちなんてしていなかったというおち。裏庭の工事のあとで、足を滑らせて転落したらしい。つまり事故にあったのに誰にも気がつかれずに放置されていたというわけ。夫が駆け落ちしたという怒りだけで生きてきた日々なのに、怒りの原因がぽっきりとなくなってしまった。真実と現実の違いに唖然。)

テリーとそれを取り巻く4人の娘たちの家族再生の物語。よくもわるくも教訓じみていたりもしていて、まあまあな出来かと思う。だけどあまりに怒ってばかりいるので、ちとイライラする居心地の悪い部分も否定はできない。

【Story】
テリーと4人の娘たちは幸せに暮らしていたが、ある日父親が突然家を出て行ってしまった。どうやらスウェーデン人の秘書と駆け落ちしてしまったらしい。それ以来母のテリーは怒りっぽくなり、4姉妹とテリーの関係はギクシャクしたものとなっていく。
Date : Tuesday 3rd April 2007 00:02
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