ミリオンズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ファンタジー

ミリオンズ スペシャル・エディション原題 THE FINAL CONFLICT
1981年 アメリカ公開
上映時間 109分
監督 グラハム・ベイカー
出演 サム・ニール/ロッサノ・ブラッツィ

お勧め度 ★3つ

イギリスのお金がポンドからユーロになるという設定で、あと数日でユーロになるので、それが過ぎるとポンドはただの紙くずになってしまう。そんなある日、突然大金の入ったカバンが走る列車から落ちてきて、それを拾ったダミアン少年とお兄ちゃんのお話。

まあ実際はイギリスはポンドだし、もしもお金が変わったとしても、持っていたポンドが紙くずになることはないらしいよ。

それでダミアンとアンソニーの兄弟はこのお金をいかに使うかということを考えるんだ。アンソニーは実には現実的でしたたかなんだ。マンションを買って投資しようとか考えちゃう。その逆にダミアンは貧しい人に分けてあげようという気持ちもあり、寄付をしようとする。

というか、警察に届けろよって思うのだけど。だってそのお金は銀行強盗されたやばいお金だったんだ。

まっ、そこはファンタジーなので許そう。時々ダミアンの前に、聖フランチェスカとか聖なんちゃらとかいう聖人が現れて、お金の使い方についてアドバイスするんだ。もちろんそれはダミアンにしか見えないんだよ。ダミアンは熱心な信者なんだろうね。だってお金の入ったバッグが降ってきたのは、神様からのプレゼントだと思っていたみたいだし。

ダミアンが救ってあげたいと思う貧乏人も、実に俗っぽい人間なんだ。教会の人間であったり、慈善団体の人間であったとしても、純粋な気持ちというより自分達が儲かればいいという気持ちを持っているというあたり、なんか実にシュール。

ファンタジーとしてみればそう悪くない話なのかもしれないが、ちょっと中途半端さがいけない。話にのめりこめないままラストにきてしまうというのか。メッセージ性が見え隠れするのだけど、変なところでファンタジーなので、どうしていいのかわかんないといった印象を与えてしまう感じ。

ダミアン役の子はかわいいし文句ないんだけどねぇ。なんかもやもやしたまま終わってしまったので、不完全燃焼といった印象がぬぐえなかった。

【Story】
信心深い8歳のダミアンと10歳になる現実主義者の兄アンソニー。母を亡くしたばかりの2人は、父とともに郊外の街へと引っ越しをする。ある日のこと、ダンボールで作った秘密基地で遊んでいたダミアンの目の前に、大きなバッグが降ってきた。中身はなんと22万ポンドの札束がつまっていた。
Date : Monday 24th July 2006 14:28
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オーメン/最後の闘争

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

オーメン/最後の闘争原題 THE FINAL CONFLICT
1981年 アメリカ公開
上映時間 109分
監督 グラハム・ベイカー
出演 サム・ニール/ロッサノ・ブラッツィ


お勧め度 ★1つ半

いよいよ、オーメン最後の話である。(のちに4も作られるが)ダミアンが登場するのは、これが最後かな。ダミアンが32才になっての話。ダミアンは悪魔として、自分の思うがままに生きているというのか。自分の地位を確立するためなら、悪魔の力を利用して相手を殺してしまったりというのも朝飯前。

オーメンの怖さって言うのは、純真だと思われている子供に潜む悪魔の心っていうのが怖かったのであって、32才の大人が悪魔といっても、ああ、そうなのって言う感じであまり怖さも不気味さも感じない。

それでも2まで見たら、最後はどうなるかって言う意味ではこれも見ておいたほうがいいかなとは思う。オーメンは1が最高であとは尻つぼみかな。

ただ日本では作れない映画ではあるよね。キリスト教がベースのアメリカだから成り立っているというのか。偉大なる神様なんだろうが、なぜか弱いのだ。だがでは無敵な強さを誇る悪魔なのかというとそうでもなく、あまりにも中途半端なできだったと思う。

まっ、パート1と2を見たなら、一応完結編なので見てくだされ。ただしこれだけ単品で見るのはお勧めしない。

【Story】
駐英大使の座を狙っているダミアンは、前任者を猟銃自殺に追いやり、まんまと後釜となった。ダミアンの目的は、イギリスで誕生しようとしているキリストの生まれ変わりの抹殺にあった。
Date : Sunday 23rd July 2006 00:31
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天空の草原のナンサ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

天空の草原のナンサ デラックス版原題 THE CAVE OF THE YELLOW DOG
2005年 ドイツ公開
上映時間 93分
監督 ビャンバスレン・ダバー
出演 ナンサル・バットチュルーン/ウルジンドルジ・バットチュルーン

お勧め度 ★3つ半

モンゴルの遊牧民の話で、この映画に登場する家族は実際の本当の家族が出ている。ナンサという主人公の子もこの家族の長女で、名前ももちろんナンサ。なので映画なんだけど、ドキュメンタリータッチでもある。ストーリーはいたって単純。遊牧民の家族があって、ナンサという少女が犬を拾ってきてお父さんに反対されてなんていう日常のたわいもない出来事。

実際の遊牧民の子供を、映画で演じるなんていうことはできないだろうに、自然の姿をよく映画としてまとめたなぁとは思った。三人の子供は本当にかわいい。末っ子は長男なんだけど、私は最初女の子だと思った。髪の毛を二つに分けて結んでいるし、リボンまでつけているので絶対に女の子だと信じてた。そんなまだしゃべれない末っ子から、主人公のナンサまで、天真爛漫な子供の笑顔がすばらしい。

遊牧民の生活って大変だろうけれど、家を組み立てたり壊したり。牛の糞を燃料にするので、糞拾いをしたり。子供もお母さんのお手伝いをして、一緒に生活しているたくましさがある反面、モンゴルも近代化の並が押し寄せていて、遊牧民も減少しているといった実態も映画の中では触れている。

フィクションとしてのストーリーといった部分で見るというより、こんな家族が地球のどこかで生活しているっていう意味で見るととてもいいと思う。モンゴルの雄大な大平原の景色も美しい。日本人が忘れている何かを感じれると思う。

【Story】
モンゴルの草原で羊の放牧をして生計を立てる家族5人。ある日長女のナンサはお使いの途中でかわいい子犬と出会う。ナンサはその犬を連れ帰るが、お父さんは狼の仲間かも知れないといって、犬を飼うことを許してくれなかった。
Date : Friday 21st July 2006 13:49
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グロリア

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

グロリア [SUPERBIT(TM)]原題 GLORIA
1980年 アメリカ公開
上映時間 121分
監督 ジョン・カサヴェテス
出演 ジーナ・ローランズ/ジョン・アダムス

お勧め度 ★4つ半

『レオン』の原点となった映画というので、『レオン』大好きな私は借りてみたよ。というかこの映画昔に見た記憶があるんだけど、あれ?そんなに話が似てたっけ?とすっかり忘れていたので、もう一度見直してみたってわけ。

確かにこりぁこのグロリアに影響されて、その上で『レオン』ができたといっても過言ではないね。マチルダがフィルという男の子に変わり、レオンがグロリアに変わったというか、というかその逆か。最近シャローン・ストーンがこの映画のリメイクに出たらしい。

このグロリアに出てくるジーナ・ローランズ、すごくかっこいいおばちゃんなんだよね。シャロン・ストーンだと美しいだけになるんだろうけど、お世辞にもグロリア(ジーナ)は美しいとは言えない。ふつうのおばさんなのよ。それも顔面が怖いおばさんって顔。子供も好きじゃないし、つーか子供が逃げそうな顔。なのにフィルを守るためにぶっ放す拳銃シーン、すげーかっこいいの。そこがまた魅力なんだろうな。

『レオン』ではマチルダ(ナタリー・ポートマン)という少女がすごかったんだよ。でも『グロリア』では断然ジーナであって、男の子はいまいちだったんだよなぁ。1980年の映画だけど、あのとっつぁん坊やみたいな子供はいただけない。ファッションがオヤジなんだもん。でも逆に当時のニューヨークって、退廃的なアメリカのにおいがぷんぷんしてかっこいいの。

マフィアから命を狙われた一家。その両親とグロリアはともだちで、二人から息子のフィルを頼むと言われる。そこでグロリアはフィルとともにマフィアの追っ手から逃げることになるのだ。でも最初は生意気なフィルに対して、グロリアもなんでこんなに危ない目にあいながら、このガキんちょと逃げ回らないといけないんだよっていう気持ちがあるんだけど、だんだんとこの子供に対して愛が芽生えていくんだよね。もちろんフィルだって、なんでこんなおばさんと一緒にいなきゃいけないんだっていう気持ちありありだし。結局二人はだんだんとお互いになくてはならない存在になっていくんだよね。

それにしても気になったシーンがあるんだ。それは子供が苦手なグロリアだけど、料理なんてのもてんでしたことがないという、フィルのために一応目玉焼きらしきものを作るんだけど、油を引いてないのか、焦がしたのか、目玉焼きがフライパンから取れなくてぐちゃぐちゃになり、かんしゃく起こしてフライパンごとゴミ箱に捨てるシーンは、なんだか笑えたよ。

『レオン』大好きな私としては、かなり楽しめた一本だった。それにしても昔見た時はそれほどよかったと思った記憶はないんだけど、人間って時が経つと感動する部分も変わってくるもんだねぇ。

ちょっと予断だけど、この映画の監督とジーナは夫婦なんだって。最近では息子のニック・カサヴェテスも監督として活躍していて、ジーナと親子で映画を作ったのが、あの『君によむ物語』だよ。

【Story】
マフィアの秘密をFBIに売ろうとして惨殺された一家から、男の子フィルを助けた中年女のグロリア。しかし秘密をフィルが持ち出していたことを知ったマフィアは、フィルとグロリアの命を狙って追跡し始める。
Date : Thursday 20th July 2006 12:42
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バンジージャンプする

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

バンジージャンプする原題 Bungee Jumping of Their Own
2001年 韓国公開
上映時間 100分
監督 アトム・エゴヤン
出演 イ・ビョンホン/イ・ウンジュ

お勧め度 ★1つ

すごい拍子抜けした映画。それにどうにも理解不能な映画。イ・ビョンホンとイ・ウンジュは美男美女のカップルで、甘いラブストーリーかと思っていたら、ありえない展開になってしまった。イ・ウンジュさんはのちに自殺しちゃって、なんか映画のことをいろいろ言われていましたねぇ。

一言で言うと生まれ変わりの映画なんだけど、愛していた人が突然自分の目の前から消えてしまう。それも何故消えたのかわからない。燃え上がった恋の炎はくすぶり続ける。これが振られたのならまだいいのだけど、突然いなくなるから、嫌われたのかそれとも違うのかもわかんないんだ。

それから15年くらい経って、恋人の生まれ変わりと思える人物に出会うことになる。相手はそんなこと全く実感していない。自分だけが愛しい昔の恋人の生まれ変わりだと感じる。

ネタバレ→(その生まれ変わりってのがさ、なんと自分の教え子なのよ。それなら教師と生徒の禁断の恋っていうのを想像しちゃうでしょう?ところががってん、その生徒は男なわけ。世間的にみたら教師と生徒というだけでスキャンダルな事件なのに、相手は男。同性愛っていう目で見られちゃうの。生徒の方だって、最初は自分が先生の恋人の生まれ変わりなんて知らないわけで、男の先生に変な目で見られて気持ち悪いし迷惑な話だよね。またどうして女性として生まれ変わらず、男に生まれ変わる設定にしたのかがわかんない。

さらに最後がいけない。二人でバンジージャンプする。いやバンジーではない、あれは二人で端の上からダイブよ。つまり死んじゃった。また生まれ変わって今度こと男と女で愛し合おうって。ありえねぇーよ。そのあたりはぼかして描かれてはいたよ、軽く見れば二人でバンジージャンしに行ったのかって。でもそんなことありえないよ、二人でバンジージャンプするためだけに、ニュージーランドに行くのかよってつっこみたくなるもん。あれは死のダイブ。

ふざけた話と、ラストははらただしくなった。だってさ二人はいいよ、生まれ変わったら一緒になんていって死んでさ。残された彼の家族と子供は?少年の家族は?いったいなにがなんだかわかんないまま、同性愛を苦に二人で自殺っていうのだけが残されるじゃん。あまりにも身勝手な話で、むかついた。

ああいう話の展開なら、二人で同性愛者と世間には見られても、強く生きていってほしいものだ。
)

うーん、この映画はネタバレに全部書いちゃったんだけど、なんていうのかありえない突拍子もない話なので、甘ーいラブストーリーというのを期待していると裏切られるし、では悲劇の悲恋かというと、そうは呼びたくないような話である。

お国柄なのだろうか?私には理解の範囲を激しく超えた映画だった。

【Story】
1983年のある雨の日、インウの傘にテヒという一人の女性が飛び込んできた。インウは彼女に一目惚れし、やがて二人は愛し合うようになる。だが彼が兵役に行く夜、見送りに来るはずのテヒは何故か姿を見せなかった。2000年インウは結婚もし子供もいる高校の国語教師となっていた。
Date : Wednesday 19th July 2006 00:40
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親切なクムジャさん

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

親切なクムジャさん プレミアム・エディション原題 Sympathy for Lady Vengeance
2005年 韓国公開
上映時間 112分
監督 パク・チャヌク
出演 イ・ヨンエ/チェ・ミンシク

お勧め度 ★3つ半

何でもこの映画『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続くパク・チャヌク監督の復讐三部作の完結編と言われる作品だそうだ。私は前述の2作品は見たことがない。なのでどんなもんなのかわかんないんだけど、この映画確かに復讐の作品だ。

無実の罪で刑務所に入ったクムジャさんという女性が、刑務所にいるときにとても親切にして、それで親切なクムジャさんと言われるようになっていたのだ。だが親切の裏には、恩を売っておいて出所したら、自分の目的のために親切にしていた元受刑者仲間に復讐を手伝わせるというもの。

私としてはいくら恩があるといっても、そのために復讐の手伝いはできんと思うのだけど、この映画の皆はクムジャさんにマインドコントロールされているかのごとく従っていくんだよね。

ネタバレ→(私としては、この映画にあまり感情移入できなかったんだ。というのも復讐するものへの共感ができないのだよ。それは復讐は駄目よといういい子ちゃん発言ではなく、こういう映画って誰もが被害者とか被害者の身内の気持ちになって、私だって殺してやるーっていう気持ちの盛り上がりができて、それで初めて成り立つと思うのよ。だけどなんだかその気持ちの盛り上がりがほとんどないまま復讐に突入なんだよね。あとから考えれば、確かにひどいやつだ、死んでくれって思うのだけど、そこに持っていくまでがいまいちなんだ。

さらにそのあと復讐してもむなしいというのを言いたいのか、ダラダラと続いて、そんななら復讐なんてすんなよと言いたくなるのだ。確かに復讐して大満足って言うことはないだろう、そんなことしても心は空虚だって言うのはわかっている。それでもあえてそうしないともう自分は生きていられないのだという、悲痛な心の叫びが聞こえてこないのだよね。私としてはそんなありきたりなことをわざわざ見せてどーすんだよって思ってしまった。

でも復讐シーンは、確かにこんな風に殺してやりたいと思うことを実践はしていると思うよ。誰だって愛するものを殺されたら、それと同じ苦しみを相手に与えてやりたいって思うからさ。
)

だけどこの映画は映像が美しい。復讐に美しさがあるのではなく、映像が美しくとられているのだ。冒頭から私は、これはすごいと思ってしまった。色のバックに赤のモチーフ。すばらしい。

ということで、法の裁きを受けるのが正解なのか、それとも己が裁いてやると思うのか、興味のある人は見てちょーだい。

【Story】
クムジャは、ペク先生が犯した幼児誘拐殺人の罪を背負わされて投獄される。刑務所では誰に対しても親切で「親切なクムジャさん」と慕われていた。しかし彼女の目的はただ一つ、ペク先生に復讐を果たすことだった。
Date : Monday 17th July 2006 21:05
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トスカーナの休日

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

トスカーナの休日原題 UNDER THE TUSCAN SUN
2003年 アメリカ・イタリア公開
上映時間 113分
監督 オードリー・ウェルズ
出演 ダイアン・レイン/リンゼイ・ダンカン

お勧め度 ★4つ

この映画なんとなく見そびれていたんだけど、今回見てみて私としては結構好きな部類だと思った。映画としてはどうかはわからないが、好きというので言えばポイント高い。もともとダイアン・レインが好きっていうのもあるんだけど。

幸せな結婚生活、仕事も充実しているフランシス。ところがある日夫が浮気していると知ってしまう。結局離婚となり、人生のどん底に…。そこで人間は気分を変えて旅行したり、日常と離れた生活に逃避したりするけれど、フランシスもそうなんだ、イタリアのトスカーナに旅をする。

そこで突如として古い家を買ってしまうのは、よくわかんない。もちろん離婚したためにまとまった金が入ったとはいえ、自分の住むアメリカではなくイタリアに。映画の中でフランシスは、もうアメリカには帰れないって言っているが、離婚した位で私はイタリアに家は買えんぞ。かりに金持ちであっても。つーか離婚したてでイタリアなんかに住んだら寂しくてしかたないと思われる。まっ、誰も知らないところに行ってしまいたいっていう気持ちなんだろうけどね。

でもさトスカーナは美しい町だね。この景色見るだけでも価値はある。とするならばここに家を買いたくなるのもわかる。←さっきと言っていることが違う。(笑)

フランシスはこの家を購入したものの、すんごくぼろくてリフォームしないと棲めないわけよ。それで地元の人に手伝ってもらいながら、家の改装に力を注ぎ、離婚の痛手から立ち直ろうともがく。でもその反面、もう一度恋もしたいし家庭も持ちたいという願いもある。でもうまくいかなかったり、臆病になったり。

40才台の設定なのかなぁ、等身大の女をよく演じているとは思う。だけどイタリア男はみんなナンパばっかしてんのか?フランシスもイタリア男と恋に落ちる。まっ、私の知り合いはヨーロッパでいい男が多いのはイタリアだって言ってたくらいだから、恋の国なのかもしれないね。

「後悔は時間の無駄」「過去は現在を殺す」っていうせりふがあるんだけど、確かにいろいろあるけど、いつまでも落ち込んでいても何も始まらない。だから好きならどんどん行けっていうこと。それで失敗してもしないよりかはいいということだな。

ラストはフランシス、よかったねぇ。人生生きていればいいことが必ずあるねぇという、ちょっとできすぎな気がしないでもないけれど、美しい風景と美しいダイアン・レインと、そしておいしそうなイタリア料理が満載で、しばし現実を忘れるにはいい映画だと思った。

【Story】
サンフランシスコに住む女性作家のフランシス。仕事も順調、夫との結婚生活も幸せに暮らしていたはずが、ある日突然夫の浮気が発覚し、とうとう離婚へと至ってしまう。傷心旅行としてイタリアのトスカーナへ旅行に出かけるフランシス。その道中でみつけた古い一軒家に心ひかれ、衝動買いしてしまうのだった。彼女は地元の人たちの助けを借りて、その古い家の修復に夢中になっていく。
Date : Sunday 16th July 2006 13:14
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オーメン4

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

オーメン4(字幕版)原題 OMEN IV: THE AWAKENING
1991年 アメリカ公開
上映時間 93分
監督 ジョージ・モンテシ
出演 フェイ・グラント/エイジア・ヴィエーラ

お勧め度 ★2つ

オーメンのパート3で終わったかに見えたこのシリーズだけど、まだまだ終わっていなかった。(パート3はのちほど感想書きます)

でもダミアンは死んでいるわけで、今回の主人公は女の子。この子がいまいちなんだよね。ダミアンはホント悪魔の子っていう雰囲気があったのに、この女の子はただ単に憎々しい子って感じだけなんだよね。悪魔の子供じゃなくても、こういう子供はそのへんにゴロゴロしているだろうという感じ。

だからわざわざ4まで作らなくてもよかったのにと思ってしまった。どうせならダミアンの生まれ変わりじゃーって思えるくらいのインパクトのあるものにしてほしかったよなぁ。

ネタバレ→(このディーリアっていう子供は、ダミアンの子供であるという設定なんだ。パート3でダミアンは死んでしまうんだけど、その子供が生きていたということ。でもさダミアンは結婚はしていないわけで、とすならばパート3でダミアンと関係を持った、ジャーナリストが産んだってこと?でもあの人、ダミアンが悪魔の子であると知って、自らの手で殺したんだよな、それなのにそんなやつの子を産んだのか?それともダミアンは別に女がいたのか?)

十字架って、さかさまにすると悪魔のしるしなんだね。知らなかったよ。
今回はディーリアのベビーシッターとしてやってきたジョーという女性が登場するけれど、このベビーシッターはサイキックなんだよね。それで水晶のペンダントとかつけているんだけど、ディーリアは異様にそれを嫌っていた。やはり水晶のパワーは強いのだね。その水晶が黒く変色しちゃうんだ。つまり悪魔パワーによって水晶も変化してしまう。

ダミアンもパート1では教会を異様に怖がったりするし、今回のディーリアは洗礼の時に激しく泣いて、その直後洗礼をしようとしていた神父が心臓発作かなにかで死んじゃうんだ。

ネタバレ→(実はディーリアの中に胎児がいて、その胎児ももちろんダミアンの子供。双子だったのか?それで、母のカレンが失神している間に、ディーリアから胎児を取り出して、母の胎内に植えつける。そして目覚めた母は妊娠していると知らされ、その後生まれた男の子はアレキサンダーと名づけられるのだけど、その子も悪魔の子。ダミアン女の子だけでなく、やはり自分の分身である男の子まで作っていたとは。それですべて知ったカレンは、悪魔の子を殺そうとするんだけど、悪魔パワーにはかなわず、悪魔の力で自殺させられてしまうのよね。そこらで終わるからじゃあまたオーメン5があるのかと思わせるわけだけど、その先は作られていないのでどーなったのだ?)

こまでくると13日の金曜日のジェイソンのごとく、なかなか悪魔の子は滅亡しないという展開で、いったいどこまで続くなんだけど、とりあえずこの先の話は作られていないので、どうなったんだよ!って思うことしかり。どうせならオーメンファイナルで終わらせていればよかったのにねぇ。

【Story】
子宝に恵まれないカレンとジーンは、聖フランシスコ孤児院から女の赤ちゃんを養子にもらった。その夜孤児院の院長は発作を起こして死んだ。成長したディーリアの周囲では次々に奇妙な事件が発生するようになる。
Date : Saturday 15th July 2006 08:40
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オーメン2/ダミアン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

オーメン2/ダミアン原題 DAMIEN: OMEN II
1978年 アメリカ公開
上映時間 108分
監督 ドン・テイラー
出演 ウィリアム・ホールデン/ジョナサン・スコット・テイラー

お勧め度 ★3つ

今作はダミアンが13才になったという設定ではじまる。前作の最後から成長したダミアン。父親が亡くなってしまったので、父の弟である叔父に引き取られ大きくなった。

叔父夫婦はダミアンが悪魔の子であるということは全く知らず、叔父の本当の子供であるいとことダミアンも仲良くやっている。ただひとり叔父の母である祖母だけがダミアンを恐れているのだ。

私は前作でダミアンは、自分が悪魔の子であると自覚していると思ったのだけど、実は自分が悪魔の子であるとは知らずに過ごす。そしてあるときその驚愕の事実を知り、苦悩するという話だが、本来悪魔は苦悩するなんてことあるのだろうか?そんな気持ちなどないものが悪魔であると私は思うのだけど、ダミアンはやや人間よりの悪魔ということなのだろうか。

結局悪魔というものは、その悪魔を守るものや手助けするものがいるということだ。だからこそ悪がはびこることができる。このオーメンって音楽が結構いいんだよね。サスペリアの時も思ったけれど、映画って音楽がかなり重要だと思う。オーメンはキリストと悪魔の戦いなわけで、その宗教的な雰囲気の音楽が、重厚さを深めているというのだろうか。

ダミアンの子役は、前作がインパクトありすぎだったので、パート2はわりかし普通の子だよなぁと思った。それでも悪魔である自分に目覚めたあとのダミアンは、眼力が怖かったかも。

まっ、この作品は前作をつなぎ、そしてパート3へ持っていくための単なるクッション的な作品であると思われる。

【Story】
13歳になったダミアンは、叔父夫婦に引きとられていた。ダミアンはいとことともに、陸軍学校に通う毎日だが、ダミアンの周囲では彼の秘密を知る人間が次々と奇怪な死を遂げる。
Date : Friday 14th July 2006 14:18
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メラニーは行く

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブコメディ・ロマコメ

メラニーは行く! 特別版原題 SWEET HOME ALABAMA
2002年 アメリカ公開
上映時間 109分
監督 アンディ・テナント
出演 リース・ウィザースプーン/ジョシュ・ルーカス

お勧め度 ★3つ

リース・ウィザースプーンって『キューティ・ブロンド』に出ていたけれど、あれが面白かったから、この『メラニーは行く』も爽快なラブコメディかと期待していた。

簡単に言えば、どっちの男を選ぶのか?という話で、見ていくうちにどっちを選ぶのかもわかっちゃうよ。それに二人の男は、どっちもいいやつだし。この映画とキューティ・ブロンドを比べてもしかたないけれど、キューティの方は、弁護士になるために努力する過程があって、それがのちのちの成功に対しても共感を呼べるのだけど、これは最初からいい男もデザイナーという地位もゲットしていてという設定から始まっているので、何もかも手に入れている女が、最後はいい男二人の間での選択で悩むなんて、普通の女の代表の、いや普通の女より劣る女の代表の私としたら、ちょっとむかつくんですけど。(笑)

それでもリース・ウィザースプーンはチャーミングで、ちょっと鼻持ちならない女の役どころをうまく彼女の魅力で緩和しているようなところもあり。メラニーはNYで成功した都会の女だけど、故郷のアラバマの田舎くさい部分を否定したいという自分と、でも心の故郷はここだという思いが葛藤となって現れていて、こういう部分は結構共感できるかなって思う。だって子供ばっかり作って、娯楽の少ない田舎のともだちをうんざりするような目でみているメラニーだけど、そんな彼女を暖かく昔の仲間として迎えてくれている同郷の仲間。そんなほのぼのさも溢れている。

最後にどっちの男を選ぶかというのは、人それぞれ感想があるかと思うけれど、ラストのエンドロールでちょっと納得。ハッピーエンドだし、これはこれでいいのかもね。でもさメラニーって何であんなにもてるの?

【Story】
メラニーはニューヨークで働くデザイナー。恋人のアンドリューは市長の息子。仕事もプライベートも充実していたある日、アンドリューからプロポーズを受けるのだった。だが彼女には1つだけ問題があり、高校時代に結婚してしまった、夫のジェイクがいたのだ。いまだに離婚に応じてくれないジェイクに会いに、故郷のアラバマへ向かった。
Date : Thursday 13th July 2006 21:51
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