グロリア

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

グロリア [SUPERBIT(TM)]原題 GLORIA
1980年 アメリカ公開
上映時間 121分
監督 ジョン・カサヴェテス
出演 ジーナ・ローランズ/ジョン・アダムス

お勧め度 ★4つ半

『レオン』の原点となった映画というので、『レオン』大好きな私は借りてみたよ。というかこの映画昔に見た記憶があるんだけど、あれ?そんなに話が似てたっけ?とすっかり忘れていたので、もう一度見直してみたってわけ。

確かにこりぁこのグロリアに影響されて、その上で『レオン』ができたといっても過言ではないね。マチルダがフィルという男の子に変わり、レオンがグロリアに変わったというか、というかその逆か。最近シャローン・ストーンがこの映画のリメイクに出たらしい。

このグロリアに出てくるジーナ・ローランズ、すごくかっこいいおばちゃんなんだよね。シャロン・ストーンだと美しいだけになるんだろうけど、お世辞にもグロリア(ジーナ)は美しいとは言えない。ふつうのおばさんなのよ。それも顔面が怖いおばさんって顔。子供も好きじゃないし、つーか子供が逃げそうな顔。なのにフィルを守るためにぶっ放す拳銃シーン、すげーかっこいいの。そこがまた魅力なんだろうな。

『レオン』ではマチルダ(ナタリー・ポートマン)という少女がすごかったんだよ。でも『グロリア』では断然ジーナであって、男の子はいまいちだったんだよなぁ。1980年の映画だけど、あのとっつぁん坊やみたいな子供はいただけない。ファッションがオヤジなんだもん。でも逆に当時のニューヨークって、退廃的なアメリカのにおいがぷんぷんしてかっこいいの。

マフィアから命を狙われた一家。その両親とグロリアはともだちで、二人から息子のフィルを頼むと言われる。そこでグロリアはフィルとともにマフィアの追っ手から逃げることになるのだ。でも最初は生意気なフィルに対して、グロリアもなんでこんなに危ない目にあいながら、このガキんちょと逃げ回らないといけないんだよっていう気持ちがあるんだけど、だんだんとこの子供に対して愛が芽生えていくんだよね。もちろんフィルだって、なんでこんなおばさんと一緒にいなきゃいけないんだっていう気持ちありありだし。結局二人はだんだんとお互いになくてはならない存在になっていくんだよね。

それにしても気になったシーンがあるんだ。それは子供が苦手なグロリアだけど、料理なんてのもてんでしたことがないという、フィルのために一応目玉焼きらしきものを作るんだけど、油を引いてないのか、焦がしたのか、目玉焼きがフライパンから取れなくてぐちゃぐちゃになり、かんしゃく起こしてフライパンごとゴミ箱に捨てるシーンは、なんだか笑えたよ。

『レオン』大好きな私としては、かなり楽しめた一本だった。それにしても昔見た時はそれほどよかったと思った記憶はないんだけど、人間って時が経つと感動する部分も変わってくるもんだねぇ。

ちょっと予断だけど、この映画の監督とジーナは夫婦なんだって。最近では息子のニック・カサヴェテスも監督として活躍していて、ジーナと親子で映画を作ったのが、あの『君によむ物語』だよ。

【Story】
マフィアの秘密をFBIに売ろうとして惨殺された一家から、男の子フィルを助けた中年女のグロリア。しかし秘密をフィルが持ち出していたことを知ったマフィアは、フィルとグロリアの命を狙って追跡し始める。
Date : Thursday 20th July 2006 12:42
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バンジージャンプする

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

バンジージャンプする原題 Bungee Jumping of Their Own
2001年 韓国公開
上映時間 100分
監督 アトム・エゴヤン
出演 イ・ビョンホン/イ・ウンジュ

お勧め度 ★1つ

すごい拍子抜けした映画。それにどうにも理解不能な映画。イ・ビョンホンとイ・ウンジュは美男美女のカップルで、甘いラブストーリーかと思っていたら、ありえない展開になってしまった。イ・ウンジュさんはのちに自殺しちゃって、なんか映画のことをいろいろ言われていましたねぇ。

一言で言うと生まれ変わりの映画なんだけど、愛していた人が突然自分の目の前から消えてしまう。それも何故消えたのかわからない。燃え上がった恋の炎はくすぶり続ける。これが振られたのならまだいいのだけど、突然いなくなるから、嫌われたのかそれとも違うのかもわかんないんだ。

それから15年くらい経って、恋人の生まれ変わりと思える人物に出会うことになる。相手はそんなこと全く実感していない。自分だけが愛しい昔の恋人の生まれ変わりだと感じる。

ネタバレ→(その生まれ変わりってのがさ、なんと自分の教え子なのよ。それなら教師と生徒の禁断の恋っていうのを想像しちゃうでしょう?ところががってん、その生徒は男なわけ。世間的にみたら教師と生徒というだけでスキャンダルな事件なのに、相手は男。同性愛っていう目で見られちゃうの。生徒の方だって、最初は自分が先生の恋人の生まれ変わりなんて知らないわけで、男の先生に変な目で見られて気持ち悪いし迷惑な話だよね。またどうして女性として生まれ変わらず、男に生まれ変わる設定にしたのかがわかんない。

さらに最後がいけない。二人でバンジージャンプする。いやバンジーではない、あれは二人で端の上からダイブよ。つまり死んじゃった。また生まれ変わって今度こと男と女で愛し合おうって。ありえねぇーよ。そのあたりはぼかして描かれてはいたよ、軽く見れば二人でバンジージャンしに行ったのかって。でもそんなことありえないよ、二人でバンジージャンプするためだけに、ニュージーランドに行くのかよってつっこみたくなるもん。あれは死のダイブ。

ふざけた話と、ラストははらただしくなった。だってさ二人はいいよ、生まれ変わったら一緒になんていって死んでさ。残された彼の家族と子供は?少年の家族は?いったいなにがなんだかわかんないまま、同性愛を苦に二人で自殺っていうのだけが残されるじゃん。あまりにも身勝手な話で、むかついた。

ああいう話の展開なら、二人で同性愛者と世間には見られても、強く生きていってほしいものだ。
)

うーん、この映画はネタバレに全部書いちゃったんだけど、なんていうのかありえない突拍子もない話なので、甘ーいラブストーリーというのを期待していると裏切られるし、では悲劇の悲恋かというと、そうは呼びたくないような話である。

お国柄なのだろうか?私には理解の範囲を激しく超えた映画だった。

【Story】
1983年のある雨の日、インウの傘にテヒという一人の女性が飛び込んできた。インウは彼女に一目惚れし、やがて二人は愛し合うようになる。だが彼が兵役に行く夜、見送りに来るはずのテヒは何故か姿を見せなかった。2000年インウは結婚もし子供もいる高校の国語教師となっていた。
Date : Wednesday 19th July 2006 00:40
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親切なクムジャさん

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

親切なクムジャさん プレミアム・エディション原題 Sympathy for Lady Vengeance
2005年 韓国公開
上映時間 112分
監督 パク・チャヌク
出演 イ・ヨンエ/チェ・ミンシク

お勧め度 ★3つ半

何でもこの映画『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続くパク・チャヌク監督の復讐三部作の完結編と言われる作品だそうだ。私は前述の2作品は見たことがない。なのでどんなもんなのかわかんないんだけど、この映画確かに復讐の作品だ。

無実の罪で刑務所に入ったクムジャさんという女性が、刑務所にいるときにとても親切にして、それで親切なクムジャさんと言われるようになっていたのだ。だが親切の裏には、恩を売っておいて出所したら、自分の目的のために親切にしていた元受刑者仲間に復讐を手伝わせるというもの。

私としてはいくら恩があるといっても、そのために復讐の手伝いはできんと思うのだけど、この映画の皆はクムジャさんにマインドコントロールされているかのごとく従っていくんだよね。

ネタバレ→(私としては、この映画にあまり感情移入できなかったんだ。というのも復讐するものへの共感ができないのだよ。それは復讐は駄目よといういい子ちゃん発言ではなく、こういう映画って誰もが被害者とか被害者の身内の気持ちになって、私だって殺してやるーっていう気持ちの盛り上がりができて、それで初めて成り立つと思うのよ。だけどなんだかその気持ちの盛り上がりがほとんどないまま復讐に突入なんだよね。あとから考えれば、確かにひどいやつだ、死んでくれって思うのだけど、そこに持っていくまでがいまいちなんだ。

さらにそのあと復讐してもむなしいというのを言いたいのか、ダラダラと続いて、そんななら復讐なんてすんなよと言いたくなるのだ。確かに復讐して大満足って言うことはないだろう、そんなことしても心は空虚だって言うのはわかっている。それでもあえてそうしないともう自分は生きていられないのだという、悲痛な心の叫びが聞こえてこないのだよね。私としてはそんなありきたりなことをわざわざ見せてどーすんだよって思ってしまった。

でも復讐シーンは、確かにこんな風に殺してやりたいと思うことを実践はしていると思うよ。誰だって愛するものを殺されたら、それと同じ苦しみを相手に与えてやりたいって思うからさ。
)

だけどこの映画は映像が美しい。復讐に美しさがあるのではなく、映像が美しくとられているのだ。冒頭から私は、これはすごいと思ってしまった。色のバックに赤のモチーフ。すばらしい。

ということで、法の裁きを受けるのが正解なのか、それとも己が裁いてやると思うのか、興味のある人は見てちょーだい。

【Story】
クムジャは、ペク先生が犯した幼児誘拐殺人の罪を背負わされて投獄される。刑務所では誰に対しても親切で「親切なクムジャさん」と慕われていた。しかし彼女の目的はただ一つ、ペク先生に復讐を果たすことだった。
Date : Monday 17th July 2006 21:05
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トスカーナの休日

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

トスカーナの休日原題 UNDER THE TUSCAN SUN
2003年 アメリカ・イタリア公開
上映時間 113分
監督 オードリー・ウェルズ
出演 ダイアン・レイン/リンゼイ・ダンカン

お勧め度 ★4つ

この映画なんとなく見そびれていたんだけど、今回見てみて私としては結構好きな部類だと思った。映画としてはどうかはわからないが、好きというので言えばポイント高い。もともとダイアン・レインが好きっていうのもあるんだけど。

幸せな結婚生活、仕事も充実しているフランシス。ところがある日夫が浮気していると知ってしまう。結局離婚となり、人生のどん底に…。そこで人間は気分を変えて旅行したり、日常と離れた生活に逃避したりするけれど、フランシスもそうなんだ、イタリアのトスカーナに旅をする。

そこで突如として古い家を買ってしまうのは、よくわかんない。もちろん離婚したためにまとまった金が入ったとはいえ、自分の住むアメリカではなくイタリアに。映画の中でフランシスは、もうアメリカには帰れないって言っているが、離婚した位で私はイタリアに家は買えんぞ。かりに金持ちであっても。つーか離婚したてでイタリアなんかに住んだら寂しくてしかたないと思われる。まっ、誰も知らないところに行ってしまいたいっていう気持ちなんだろうけどね。

でもさトスカーナは美しい町だね。この景色見るだけでも価値はある。とするならばここに家を買いたくなるのもわかる。←さっきと言っていることが違う。(笑)

フランシスはこの家を購入したものの、すんごくぼろくてリフォームしないと棲めないわけよ。それで地元の人に手伝ってもらいながら、家の改装に力を注ぎ、離婚の痛手から立ち直ろうともがく。でもその反面、もう一度恋もしたいし家庭も持ちたいという願いもある。でもうまくいかなかったり、臆病になったり。

40才台の設定なのかなぁ、等身大の女をよく演じているとは思う。だけどイタリア男はみんなナンパばっかしてんのか?フランシスもイタリア男と恋に落ちる。まっ、私の知り合いはヨーロッパでいい男が多いのはイタリアだって言ってたくらいだから、恋の国なのかもしれないね。

「後悔は時間の無駄」「過去は現在を殺す」っていうせりふがあるんだけど、確かにいろいろあるけど、いつまでも落ち込んでいても何も始まらない。だから好きならどんどん行けっていうこと。それで失敗してもしないよりかはいいということだな。

ラストはフランシス、よかったねぇ。人生生きていればいいことが必ずあるねぇという、ちょっとできすぎな気がしないでもないけれど、美しい風景と美しいダイアン・レインと、そしておいしそうなイタリア料理が満載で、しばし現実を忘れるにはいい映画だと思った。

【Story】
サンフランシスコに住む女性作家のフランシス。仕事も順調、夫との結婚生活も幸せに暮らしていたはずが、ある日突然夫の浮気が発覚し、とうとう離婚へと至ってしまう。傷心旅行としてイタリアのトスカーナへ旅行に出かけるフランシス。その道中でみつけた古い一軒家に心ひかれ、衝動買いしてしまうのだった。彼女は地元の人たちの助けを借りて、その古い家の修復に夢中になっていく。
Date : Sunday 16th July 2006 13:14
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オーメン4

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

オーメン4(字幕版)原題 OMEN IV: THE AWAKENING
1991年 アメリカ公開
上映時間 93分
監督 ジョージ・モンテシ
出演 フェイ・グラント/エイジア・ヴィエーラ

お勧め度 ★2つ

オーメンのパート3で終わったかに見えたこのシリーズだけど、まだまだ終わっていなかった。(パート3はのちほど感想書きます)

でもダミアンは死んでいるわけで、今回の主人公は女の子。この子がいまいちなんだよね。ダミアンはホント悪魔の子っていう雰囲気があったのに、この女の子はただ単に憎々しい子って感じだけなんだよね。悪魔の子供じゃなくても、こういう子供はそのへんにゴロゴロしているだろうという感じ。

だからわざわざ4まで作らなくてもよかったのにと思ってしまった。どうせならダミアンの生まれ変わりじゃーって思えるくらいのインパクトのあるものにしてほしかったよなぁ。

ネタバレ→(このディーリアっていう子供は、ダミアンの子供であるという設定なんだ。パート3でダミアンは死んでしまうんだけど、その子供が生きていたということ。でもさダミアンは結婚はしていないわけで、とすならばパート3でダミアンと関係を持った、ジャーナリストが産んだってこと?でもあの人、ダミアンが悪魔の子であると知って、自らの手で殺したんだよな、それなのにそんなやつの子を産んだのか?それともダミアンは別に女がいたのか?)

十字架って、さかさまにすると悪魔のしるしなんだね。知らなかったよ。
今回はディーリアのベビーシッターとしてやってきたジョーという女性が登場するけれど、このベビーシッターはサイキックなんだよね。それで水晶のペンダントとかつけているんだけど、ディーリアは異様にそれを嫌っていた。やはり水晶のパワーは強いのだね。その水晶が黒く変色しちゃうんだ。つまり悪魔パワーによって水晶も変化してしまう。

ダミアンもパート1では教会を異様に怖がったりするし、今回のディーリアは洗礼の時に激しく泣いて、その直後洗礼をしようとしていた神父が心臓発作かなにかで死んじゃうんだ。

ネタバレ→(実はディーリアの中に胎児がいて、その胎児ももちろんダミアンの子供。双子だったのか?それで、母のカレンが失神している間に、ディーリアから胎児を取り出して、母の胎内に植えつける。そして目覚めた母は妊娠していると知らされ、その後生まれた男の子はアレキサンダーと名づけられるのだけど、その子も悪魔の子。ダミアン女の子だけでなく、やはり自分の分身である男の子まで作っていたとは。それですべて知ったカレンは、悪魔の子を殺そうとするんだけど、悪魔パワーにはかなわず、悪魔の力で自殺させられてしまうのよね。そこらで終わるからじゃあまたオーメン5があるのかと思わせるわけだけど、その先は作られていないのでどーなったのだ?)

こまでくると13日の金曜日のジェイソンのごとく、なかなか悪魔の子は滅亡しないという展開で、いったいどこまで続くなんだけど、とりあえずこの先の話は作られていないので、どうなったんだよ!って思うことしかり。どうせならオーメンファイナルで終わらせていればよかったのにねぇ。

【Story】
子宝に恵まれないカレンとジーンは、聖フランシスコ孤児院から女の赤ちゃんを養子にもらった。その夜孤児院の院長は発作を起こして死んだ。成長したディーリアの周囲では次々に奇妙な事件が発生するようになる。
Date : Saturday 15th July 2006 08:40
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オーメン2/ダミアン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

オーメン2/ダミアン原題 DAMIEN: OMEN II
1978年 アメリカ公開
上映時間 108分
監督 ドン・テイラー
出演 ウィリアム・ホールデン/ジョナサン・スコット・テイラー

お勧め度 ★3つ

今作はダミアンが13才になったという設定ではじまる。前作の最後から成長したダミアン。父親が亡くなってしまったので、父の弟である叔父に引き取られ大きくなった。

叔父夫婦はダミアンが悪魔の子であるということは全く知らず、叔父の本当の子供であるいとことダミアンも仲良くやっている。ただひとり叔父の母である祖母だけがダミアンを恐れているのだ。

私は前作でダミアンは、自分が悪魔の子であると自覚していると思ったのだけど、実は自分が悪魔の子であるとは知らずに過ごす。そしてあるときその驚愕の事実を知り、苦悩するという話だが、本来悪魔は苦悩するなんてことあるのだろうか?そんな気持ちなどないものが悪魔であると私は思うのだけど、ダミアンはやや人間よりの悪魔ということなのだろうか。

結局悪魔というものは、その悪魔を守るものや手助けするものがいるということだ。だからこそ悪がはびこることができる。このオーメンって音楽が結構いいんだよね。サスペリアの時も思ったけれど、映画って音楽がかなり重要だと思う。オーメンはキリストと悪魔の戦いなわけで、その宗教的な雰囲気の音楽が、重厚さを深めているというのだろうか。

ダミアンの子役は、前作がインパクトありすぎだったので、パート2はわりかし普通の子だよなぁと思った。それでも悪魔である自分に目覚めたあとのダミアンは、眼力が怖かったかも。

まっ、この作品は前作をつなぎ、そしてパート3へ持っていくための単なるクッション的な作品であると思われる。

【Story】
13歳になったダミアンは、叔父夫婦に引きとられていた。ダミアンはいとことともに、陸軍学校に通う毎日だが、ダミアンの周囲では彼の秘密を知る人間が次々と奇怪な死を遂げる。
Date : Friday 14th July 2006 14:18
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メラニーは行く

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブコメディ・ロマコメ

メラニーは行く! 特別版原題 SWEET HOME ALABAMA
2002年 アメリカ公開
上映時間 109分
監督 アンディ・テナント
出演 リース・ウィザースプーン/ジョシュ・ルーカス

お勧め度 ★3つ

リース・ウィザースプーンって『キューティ・ブロンド』に出ていたけれど、あれが面白かったから、この『メラニーは行く』も爽快なラブコメディかと期待していた。

簡単に言えば、どっちの男を選ぶのか?という話で、見ていくうちにどっちを選ぶのかもわかっちゃうよ。それに二人の男は、どっちもいいやつだし。この映画とキューティ・ブロンドを比べてもしかたないけれど、キューティの方は、弁護士になるために努力する過程があって、それがのちのちの成功に対しても共感を呼べるのだけど、これは最初からいい男もデザイナーという地位もゲットしていてという設定から始まっているので、何もかも手に入れている女が、最後はいい男二人の間での選択で悩むなんて、普通の女の代表の、いや普通の女より劣る女の代表の私としたら、ちょっとむかつくんですけど。(笑)

それでもリース・ウィザースプーンはチャーミングで、ちょっと鼻持ちならない女の役どころをうまく彼女の魅力で緩和しているようなところもあり。メラニーはNYで成功した都会の女だけど、故郷のアラバマの田舎くさい部分を否定したいという自分と、でも心の故郷はここだという思いが葛藤となって現れていて、こういう部分は結構共感できるかなって思う。だって子供ばっかり作って、娯楽の少ない田舎のともだちをうんざりするような目でみているメラニーだけど、そんな彼女を暖かく昔の仲間として迎えてくれている同郷の仲間。そんなほのぼのさも溢れている。

最後にどっちの男を選ぶかというのは、人それぞれ感想があるかと思うけれど、ラストのエンドロールでちょっと納得。ハッピーエンドだし、これはこれでいいのかもね。でもさメラニーって何であんなにもてるの?

【Story】
メラニーはニューヨークで働くデザイナー。恋人のアンドリューは市長の息子。仕事もプライベートも充実していたある日、アンドリューからプロポーズを受けるのだった。だが彼女には1つだけ問題があり、高校時代に結婚してしまった、夫のジェイクがいたのだ。いまだに離婚に応じてくれないジェイクに会いに、故郷のアラバマへ向かった。
Date : Thursday 13th July 2006 21:51
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四月の雪

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > 韓国映画

四月の雪 (通常版)原題 APRIL SNOW
2005年 韓国公開
上映時間 107分
監督 ホ・ジノ
出演 ペ・ヨンジュン/ソン・イェジン 

お勧め度 ★3つ

韓国の葬式にびっくりした。女は白のチマチョゴリを着ていた。お線香をあげて、お祈りするのに、土下座のようなお祈りもしていた。どうも韓国では土下座が最高の礼儀らしい。ところ変わればなんとやらだ。

でこの映画、ダブル不倫の話。といっても全体を通して暗い。不倫もお遊び感覚ではなく、お互いの配偶者が不倫していたという事実を突きつけられるところからスタート。それも事故という不運な出来事で、なんでこの人らが一緒にいるの?みたいな始まり。

青天の霹靂とはこういうのを言うのだろう。お互いにショックは隠せない。なんたって不倫の事実のビデオまで出てきてしまうのだから。とはいうものの、傷をなめあうように、お互い不倫に陥るのは、なんだかなぁなので、いまいち二人の心情には心動かされなかった。なんていうのかな、好きで好きでたまらない、いけないとわかっていながらも惹かれあってしまう、なーんて感じがないので、いまいちのめり込めない。

まぁヨン様は、泣きのシーンで鼻たらしての熱演。そして鍛えたいい体。そのあたりは見て損はない。だけどこの映画の翻訳がへたくそすぎ。せりふがどこかの教科書のような棒読み調というのか、日本語のテキストかよって思ってしまったくらい、へたくそなんだ。だから余計に感情移入できなかった。これなら吹き替えで見たほうがよかったのかもと思った。

ヨン様ファンのための、ヨン様の映画であろう。

【Story】
インスは妻スジンの交通事故の知らせを聞き、病院へ駆けつける。その病院の廊下には、夫が交通事故に遭ったという女性ソヨンがいた。やがて彼らは、互いの配偶者が不倫関係にあり、同じ車に乗っていたという事実を突きつけられるのだった。
Date : Wednesday 12th July 2006 21:51
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カレンダー・ガールズ

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

カレンダー・ガールズ 特別版原題 CALENDAR GIRLS
2003年 カナダ・イギリス・アメリカ公開
上映時間 108分
監督 ナイジェル・コール
出演 ヘレン・ミレン/ジュリー・ウォルターズ

お勧め度 ★4つ半

これは実話だそうだ。イギリスの田舎町のおばさんたちが、ヌード写真を撮って、それをカレンダーにするというもの。

確かに婦人会の会合で、カリフラワーだかブロッコリーの話を聞くということより、もっともっと楽しくてわくわくする事ってたくさんあるよね。でも閉鎖的な世界では、保守的にならざるを得ないし、そんな中ヌード???ってなことで、大反対にあったりする。

私は最初、おとなしい無難な教会や風景の写真のカレンダーを作るより、ぶっとんだおばちゃんヌードの写真の方が楽しそうだっていう動機ではじめたのかと思っていたんだ。だけど仲間のご主人が白血病で亡くなって、その旦那がいた病院に居心地のいいソファを寄付っていう理由で、資金の調達の目的のためにと考えたもんなんだよね。なくなったジョンのための追悼のカレンダーでもあるわけ。決して好奇心満々っていう理由ではないんだ。

だからジョンの好きだったひまわりがカレンダーに盛り込まれているの。ヌードのおばちゃんたちはモノクロなんだけど、その中にカラーのひまわりをポイントに入っているんだよね。それがまたカレンダーのすばらしさを引き立てている。

なんかおばちゃんたちが、とっても素敵なんだ。みんなウィットに飛んだユーモア満載の人たちで、かわいらしいの。カレンダー撮影のために、撮影の前からブラジャーのあとがつかないように、ノーブラになったり、見ていてほほえましくなった。

また彼女たちの旦那もいい味出しているんだ。妻がヌードを撮るなんてとびっくりなんだけど、撮影の間は手持ち無沙汰にみんなでパブに集まったり。街の人やみんなが生き生きと描かれていて、心が温かくなる映画だった。

またそれだけでなく、このカレンダーが一躍有名になって、ハリウッドにまで呼ばれ、有名になるということでちやほやされ、自分を見失いかけたり、息子との葛藤や夫婦の関係、いろんな問題を抱えてはいても、それでもたくましく生きていくさままで描かれている。

このカレンダーのお金は、白血病基金に寄付されたんだってよ。
元気になりたいときにどうぞ。

【Story】
イギリスの田舎町のネイプリーで、主婦であるアニーの夫が亡くなった。アニーを励ますために、毎年恒例のカレンダー制作に、自分たちがモデルになったヌードカレンダーを作ろうと提案する。そしてその売り上げはジョンが最期を迎えた病院に寄付すると目的があった。最初は抵抗があったものの、次第にカレンダー制作に対して協力するものが増えてきた。
Date : Tuesday 11th July 2006 07:55
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サスペリア2

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

サスペリア2 完全版原題 PROFONDO ROSSO
1975年 イタリア公開
上映時間 106分
監督 ダリオ・アルジェント
出演 デビッド・ヘミングス/ダリア・ニコロディ

お勧め度 ★4つ半

昔この映画が異様に怖かった思いがあって、ただ話のすじは忘れてしまっていたんだ。ラストのオチが私には怖くてねぇ。それでもう一度どんな話か思い出してみようと、借りてきた。

この作品はパート2ということだけど、作られたのは『サスペリア』より前の作品で、ホラーというよりサスペンスなんだ。ダリオとゴブリンのコンビは『サスペリア』でも一緒で、音楽がこの映画の怖さを引き立てている。

あらためて見直してみると、当時に感じた恐怖はないんだけど、なんていうのかじわじわする怖さというのはやっぱりある。昔の映画なのでCG加工とかはないわけで、それでも心理的にあとひく怖さがある。全体に薄気味悪さが漂っているんだよね。からくり人形とかってすごく怖くない?ああいうのがケタケタ笑いながら出てきたり、童謡が流れてくると、よりいっそう不気味な感じが増幅されるというのだろうか。『サスペリア』もそうだけど、またダリオの映像美の美しさもあいまって、単なるグロいホラーというのとまた違うのよ。

ラストの真相の場面で、背筋がぞぞーってくる怖さがありあり。よくできたサスペンスだと思う。ただ動機が弱いんだよね、なんで殺しちゃうのかがいまいちなんだけど、まあそのあたりを補って余りある映画ではある。

ネタバレ→(超能力者のヘルガが殺されるのを外から目撃してしまった、ピアニストのマーク。あわててその現場に飛び込んでいくと、ヘルガの部屋にはいくつもの絵が飾ってあった。犯人は逃げたあとだったが、あとでその部屋をもう一度見てみると、来たときにかかっていた絵がないと気がつく。そのあとラストまで、犯人は誰だっていうことを追跡していくんだけど、最後にその絵の謎が解明される。つまり最初に見ていた絵の一枚は、絵ではなく鏡に映っていた犯人の顔だったということ。私はここで背筋がぞぞーっときて、しばらくの間夜に鏡を見ることができなくなったんだ。今でも夜の暗い中で鏡は見れないけれどね。)

だけどこういう怖い映画って、なんで夜も夜中に、あんな不気味な屋敷に一人で行ったり、人を夜に訪ねたりするんだろうって思ったよ。昼間に行動しろよってつっこんでしまったけどね。だってわざわざ怖いところに飛び込んでいくようなもんなんだもん。

【Story】
ローマで超心理学の講演が開催された。超能力者であるヘルガはスピーチの最中、邪悪なものの気配を感じる。そして講演終了後に自宅で何者かに惨殺されてしまう。その時ヘルガと同じマンションに住むピアニストのマークは、マンションの前にある広場から、ヘルガが殺されるシーンを目撃してしまう。あわてて現場に駆けつけるが、犯人は逃走したあとだった。
Date : Sunday 9th July 2006 00:45
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