ナショナル・トレジャー

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > アドベンチャー

ナショナル・トレジャー 特別版
原題 NATIONAL TREASURE
2004年 アメリカ公開
上映時間 131分
監督 ジョン・タートルトーブ
出演 ニコラス・ケイジ/ジョン・ボイド

お勧め度 ★4つ

私は冒険ものってあんまり好きではないんだよね。なんか今までにあまり面白い冒険ものに出会ったことがないからなのかもしれない。だからそういう映画って思うだけで、ついつい食わず嫌いみたいな感じで敬遠していたところがあった。
でもこの映画はわりと面白いという評判もあったので見てみることにした。するとどうだろうか、かなり楽しめちゃったりなんかして。

それにしても代々秘法を求めて時間を費やし、それに振り回されるって、すごいよねぇ。お父さんなんて自分のやってきたことは愚かしいと思ってしまって、息子が宝を探すことには反対なんだよね。確かに夢のある話で、是非そのお宝を発見したいって思うけれど、果たして本当にそれがあるかと言われると、もしかしたらないかもしれない。いやあったとしても一生発見できないかもしれないっていう疑いはあるよね。それでも夢を追い求める。父親としては、そんなことで一生振り回されるよりかは普通の人生を歩めという親心はわかる。とはいっても結局最後はお父さんも協力するところが、親子なんだなぁとほほえましく思ったよ。

謎解きが複雑で、いよいよお宝拝見か?って思ったら、さらにそれにもまたまた謎が隠されていて、ちっとも宝にたどりつかない。独立宣言の裏にその謎が書いてあるっていうから、それを手に入れればみつかるのかと思いきや、世の中そんなに甘くないという展開。じらしの理論か?でもそれがますますお宝の魅力を増幅している効果があるみたいで、わくわくドキドキするんだよね。

それにしても私なんて頭悪いから、そういう謎解きとか苦手。なぞなぞとかも解けないもん。だから絶対にこういうお宝探しって駄目だろうなぁって思う。それに謎そのものが難しいので、あれを解くのは難解だと思う。というかよくそんな謎をといていくよなーって感心してしまう。次々に謎を解明し、そして次々に新しい謎があり、それをベン(ニコラス・ケイジ)がどんどん解決していくさまは、見ていてかなり痛快でわくわくするよ。

昔の秘法だから、なんかタイプスリップしたような気分を味わえるし、豪華でこんなお宝だったら欲しいと思わせる物だった。ちょっと違うかもしれないけれど、考古学ってきっとこんな感じで、昔の謎を解いていく楽しさがあるのかもしれないなんてことを考えた。

お子様でも楽しめるような作りで、家族そろって見れる健全な映画かな。そう安心感があって壮大で、ハラハラわくわくする部分もあって、スピード感もあるので、あれよあれよという感じで進んでいく。そしてラストはなんか笑っちゃったし、いい気分で楽しかったーって終われる映画だよ。

最近ひねりの多い映画ばかりだけど、こういう素直に楽しめる映画もたまにはいいなぁなんて思いながら見た。見ていない人は是非に。これからお正月だし、みんなでどうぞ。

【STORY】
何世代にも渡るゲイツ家の夢、伝説の秘宝を探していたベン。それは1779年の独立戦争の最中にアメリカで忽然と消えてしまったお宝だ。ベンは先祖に残された“秘密はシャーロットが握っている”という言葉を手掛かりに、その謎を探る。
Date : Tuesday 6th December 2005 09:40
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コントロール

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > アクション・犯罪・バイオレンス

コントロール
原題 CONTROL
2004年 アメリカ公開
上映時間 105分
監督 ティム・ハンター
出演 レイ・リオッタ/ウィレム・デフォー

お勧め度 ★4

レイ・リオッタもウィレム・デフォーも二人とも悪人顔だから、どっちが悪役ねんと思っちゃったわよ。結構この話は面白かった。
凶悪犯人が死刑を宣告される。そして死刑を実行するその日、気がつくと死んだはずなのに、あれ?自分はどこにいるんだ?ってなことで、死刑を受けないかわりにある研究所の実験を受けることになる。
つまり死ぬか実験に協力するかの二つにひとつ。ただしその実験は薬の治験のような形なんだけど、もしかしたら副作用で死ぬかもしれない。そのあたりは不明なんだよね。でも実際にはこんなことは起こらないよな。起きたらたいへんだよね。死刑によって死んだと思っていた人間が実際は生きていたなんて。

本来は死刑によって一度は失った命、どうしようとお前の自由にはならんのよっていう出だしなんだ。リーがすごい凶悪犯人で、社会的には更生の見込みがない人間を、薬によって穏やかな人間にするというものなんだ。

最初は薬を飲んでいても、凶暴だったり暴力的だったりするんだ。つまり効果ないじゃんって感じで、そんな薬だけで凶暴性がコントロールできたら、この世の中犯罪者はいなくなるよとか思ったんだけど、それでもだんだんと人間らしい気持ちが芽生えてくるんだよね。罪の意識が芽生えていったり。死刑だとしても何の後悔もなく死んでいくより、後悔の中で死んでいくのとではえらい違いだしね。

それで自分が撃ってしまって、脳に障害をもってしまった男のもとにこっそり謝りに行ったり、またちょっと恋心も芽生える場面もあったりと、だんだんとレイの人間性も変化してゆく。

そしてラスト。ネタバレ注意(反転して読んでください)→結局その凶暴性をコントロールする新薬は、プラセボだったという事。つまりリーの人間性が変わったのは、薬の影響ではなく、コープランド医師とのかかわりや、恋をして愛することを知ったりする中で、次第に芽生えていったものという事だ。リーが最後に言うんだ、「自分が変われたのは博士のおかげだ」って。そうかーそうだったのかーと思うと、最後はなんかせつない終わり方だったなぁ。

まあ彼のやってきたことは、決して許されることではなく、死刑に匹敵するものなんだろうなぁと思うけれど、更生するって何なんだろうなって思うような映画だった。
お勧め出来る1本だと思う。

【STORY】
数々の凶悪犯罪を起こしたリー・レイは、ついに死刑が確定した。そして薬物による注射によって処刑が執行される。しかし数時間後、彼は目を覚ます。コープランド博士は、リーにある実験に参加することで、死刑を免れることができると言う。実験は新薬「アナグレス」を飲み、その効果を調べるというものだった。
Date : Monday 5th December 2005 08:49
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ターミナル

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ヒューマン・ファミリー・ドラマ

ターミナル DTSスペシャル・エディション
原題 The Terminal
2004年 アメリカ公開
上映時間 128分
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演 トム・ハンクス/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ

お勧め度 ★3つ半

なんかトム・ハンクスって得な人だよね。彼が出ているとほのぼのにんまり、そしてジーンとするような話が似合ってる。

この話はありえないだろうって話なんだけど、もしもこんなことが起きたらたいそう困るだろうなぁって思う。だって9ヶ月も空港に足止めくらうなんてこと考えられないよね。ましてやそんな状況なのに、空港職員が意地悪でさ。

ビクターの属している国がクーデターで、空港に到着したらそのことで、あなたは国に帰ることもアメリカに入国することも出来ないなんて言われちゃうんだよ。そりゃあ一日や二日なら話はわかるが、9ヶ月ってありえないよ。というか現実でもそんなことって起きるのか?私にはよくわかんないんだけど、もし起きたら困るよね。ご飯も食べられなくなっちゃうよ。そんなに長い期間なら。寝る場所だってないじゃん。

それで映画の中では、英語があまり得意でないビクターなので、意思疎通が図れなかったり、食事を手に入れるために、カートを集めてお金を得たりするんだよね。でもさそのカートを集めているのも、空港の職員の意地悪によって集められないようにしたり、なんか見ていて気持ちがよくないんだよ。

ただコメディの部分もふんだんにあるので、くすっと笑えたり、ビクターは悪い人ではないので、だんだんと空港職員も心うちとけてきたりっていうヒューマンドラマ的な部分もあるから、まだ救いはある。トム・ハンクスのおとぼけな演技が味をだしているし。小さいいろんな出来事があって、それのひとつひとつがビクターという人の人柄を表していて、最後にはみんな彼が大好きになっていくっていう過程は、ちょっとぐぐっとくるものがある。

だけどあんなに9ヶ月も空港にとどまって、それでもアメリカに入国して果たしたかった思いというのが、いまいちなんだよね。悪くはない話なんだけど、私自身はそんなに感情移入できないなぁっていう。でもよかったよねぇ、アメリカに入国できてとは思った。

涙涙の感動ものという話ではないけれど、かといって退屈で死にそうという事もない。私的には平均点。

【STORY】
ニューヨークのJFK国際空港に、クラコウジアという小国からビクターという男がやってきた。いざ彼が入国しようとすると、クラコウジアでクーデターが発生し、国家消滅の危機に瀕していた。そのためアメリカへの入国もできず、情勢安定までは帰国することも出来ない状況に陥った。
彼はターミナルで、状況が変化するのを待つことになる。
Date : Friday 2nd December 2005 18:22
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フォーン・ブース

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

フォーン・ブース
原題 PHONE BOOTH
2002年 アメリカ公開
上映時間 81分
監督 ジョエル・シューマカー
出演 コリン・ファレル/キーファー・サザーランド

お勧め度 ★4つ

これは結構楽しめた。電話ボックスの中での事件なので、動かないんだけど、どこから狙われているかわからないからドキドキするし。ただ犯人の狙いが希薄のような気がするけれど。

コリン・ファレルの一人芝居もお見事だった。たまたま公衆電話が鳴り電話を取ると、電話を切ったら殺すと言われる。最初は冗談だと思って開き直っているのに、実際に電話を早く切れと文句を言ってきた人間が、打たれてしまうわけで、警察はこの発砲はスチュ(コリン・ファレル)だと思って、電話を置いて出てこいというが、スチュは出てこれない。

つまり自分がどこの誰ともわからない犯人に狙われているのに、警察は自分が犯罪者と誤解して包囲している。スチュはどんどん追い詰められていくんだよね。妻まで説得に登場しちゃって、犯人は妻のことも知っていて、妻をも狙っているような事を言うから、ますますどうにもできない。彼の焦りとかが実によく現れていた。

でもよくわからないのが、犯人がなんでまたスチュを標的にしたかという事。目的はスチュみたいな傲慢な男への天罰みたいな意味合いではあるのだけど、なんでそこまでするのか?別にスチュにひどい目に合わされたやつというわけでもない。変な正義感で自分は世直しでもしているつもりなのだろうか?まあいかれた犯人なんだろうけど。

電話ボックスだけでもハラハラした映画ができるもんなんだね。あまり期待していたわけではなく、なんとなく借りたのだけど、結構あたりだったな。時間も適度だったし、これは借りて損はないと思うけどな。

【STORY】
エージェントをしているスチュは、マンハッタンの1台の電話ボックスに寄り、クライアントの女優パメラに電話をかける。受話器を置くとすぐさまベルがなり、思わず電話に出てみると、電話の主は「電話を切ったら殺す」と脅迫してきたのだった。
Date : Tuesday 29th November 2005 23:00
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Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

Shall we Dance ?(初回限定版)
原題 Shall We Dance?
2004年 アメリカ公開
上映時間 106分
監督 ピーター・チェルソム
出演 リチャード・ギア/ジェニファー・ロペス

お勧め度 ★4つ半

私はなぜか日本版を最後まで見たことがないんだよね。だから純粋にこの映画として楽しめた。きっと日本版を見た事ある人からみたら、絶対に日本の方がいいとか思うのかもしれない。

リチャード・ギアがなんてったって、かっこよすぎ。バラ一輪持って現れたら、どんな女もいちころよっていう位かっこいい。私としては比べてどーのという事は言えないのだけど、中年夫婦の愛がかっこよくて、たぶんこれはアメリカの夫婦はこんな感じなんだろうなっていうのがよく現れている。日本とは文化が違うから、イメージ的も全く違う作品になっているんだとは思う。

だってさ社交ダンスなんて、やっぱ白人が踊るとかっこいいもんだよ。日本人が社交ダンスを踊るというのが、きっと日本バージョンの面白さの違いでもあるのかもしれない。

好きなことに一生懸命になる姿や、どんなに愛していても、なんか照れくさくて仕事の帰りに社交ダンス教室に行ってる事を妻に隠したり。なんか自分とだぶる部分ってあると思うんだ。私も最初は写真教室に通っているって人に言うのって、とても照れくさかったもん。変だよね。でもそういう気持ちってあるもんだよ。

そして夢中になっているときって、仕事の帰りに学校に行ったり、一日中休みの日に暗室でプリントしたり、そんなときの気持ちと、このダンス教室のみんながコンテストに向けてすごい努力しているのと、ホント一緒なんだよ。なもんだからすごく感情移入できて、私としてはものすごく楽しめた。

普通は日本バージョンを見てから、このリチャード・ギアバージョンを見るのが普通だろうけれど、私は今度日本バージョンをちゃんと見てみるよ。そうしたらこの感想も違うものになるのかもしれないね。だって役所さんはうらぶれたしょぼいサラリーマンがすごく似合っているけれど、ギアの弁護士なんてかっちょよすぎ。ちぃーともしょぼくない所が、この映画の華になっている気がする。私リチャード・ギアって結構好きだけど、この人年とってますますいい男になったと思うよ。若い時のギラギラモードも好きだけどね。

【STORY】
弁護士のジョンは妻と2人の子供たちに恵まれ幸せに暮らしていた。ある日仕事帰りの電車から見えるダンス教室の窓辺に美しい女性がいることに気がつく。そして思わず途中下車し、そのダンス教室に足を向けてしまうのだが。
Date : Monday 28th November 2005 14:59
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エターナル・サンシャイン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > ラブストーリー・ロマンス

エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション
原題 Eternal Sunshine of the Spotless Mind
2004年 アメリカ公開
上映時間 107分
監督 ミシェル・ゴンドリー
出演 ジム・キャリー/ケイト・ウィンスレット

お勧め度 ★2つ

結構この映画は人気あったよね。これ見て泣いたという人も多かったし。でも私は全く泣けず、そんなに大絶賛もできず。うむー、私の方がおかしいのかな。なので巷の評判を信じたほうがいいかもしれない。私の方がひねくれものだと思うから。

なんかこの映画、恋愛の苦しさとか知っている人は、一度は味わうこの気持ち、それに対してとても切なく思うらしいのだけど、少なくとも長く生きてりゃ恋の一つや二つあるし、振られた苦しさも別れの辛さも知りえている。けれどそれでもこの映画に対してそんなに切なくなることのなかった私は欠陥品?

まあ現在恋の真っ只中の人とそうでないものの違いか。

簡単に言うと、いろいろあった恋人と別れて、クレメンタインは自分の記憶から彼を消してしまおうと、記憶を消してくれる会社に行く。んでそれを知ったジョエルも、よーし俺だってお前の記憶なんか消してやるってその会社に行って記憶を消すんだ。だけどその過程で、辛い思い出もあるけれど楽しかった幸せな記憶もあるわけだ。ジョエルは消えていく思い出の中で、もがくんだよね、その記憶は消さないでくれーって、後悔するならやらなければいいのにと意地悪な私は思うわけさ。そして二人はまた新たに知らないもの同士として惹かれあう。

まあ確かにふられたり別れたりしたら、こんな苦しい思いをするならば、いっそ知り合わなければよかったとか思っちゃったりする気持ちもわかるし、私もそう思ってきたけれど、だけど記憶を消すまでのエピソードが少ないんだよね。どっちかというと脇役のメアリーの方が、記憶を消したいと思う気持ちがわかるというか、クレメンタインは安易すぎる気がしたんだよね。そんなことで記憶を全部消しちゃうの?って。それでジェエルは記憶を消すことに後悔したりするのがわかるけれど、クレメンタインは実際はどうなのかわかんないしさ。

それと私が感情移入できない原因は、二人がそんなに好きで好きで、それでもうまくいかなくて別れたという感じでないからかもしれない。まあ実際に人との別れなんて、だいそれたことでもなく、人様からみればたいしたことでもないような事がきっかけでさよならしたりするわけだけど、私としては映画くらいは、胸が絞られるような思いで別れたとかというドラマ性がほしい。

お互いにとって一番大切なのは、一緒に心通い合わせた事実なんだろうし、惹かれあうものは例え記憶がなくても直感的にまた惹かれあうというものだとしても、やっぱりあの映画から、そんなに好きだったの?ってことしか伝わってこなかったんだよね。そう思う私はそうとうひねくれものなのかもしれない。

でも着想はおもしろいし、見せ方もうまいと思うよ。狙いもよくわかるんだけど、この映画はこの二人に感情移入をうまくできたら大絶賛だと思われる。

【STORY】
ジョエルとクレメンタインはバレンタインデーを前に喧嘩別れした。ある日ジョエルはラクーナ社からの手紙で、クレメンタインが自分の記憶を消したことを知る。そして彼も彼女との記憶を消すことにし、ラクーナ病院を訪れる。そこは寝ている間に脳の中の一部の記憶を消去できる治療が行われていた。
Date : Sunday 27th November 2005 18:32
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0:34 レイジ34フン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > オカルト・ホラー

0:34 レイジ34フン
原題 CREEP
2004年 イギリス・ドイツ公開
上映時間 84分
監督 クリストファー・スミス
出演 フランカ・ポテンテ/ヴァス・ブラックウッド

お勧め度 ★1つ半

DVDのパッケージを見たときは、なんだかハラハラドキドキもので、えらく楽しそうに思えて、期待満々で借りてみた。だって終電を待っていたら、ホームで居眠りしてしまい、気がつくと駅に一人取り残される、その時ホームに一本の地下鉄がやってくる。それに乗り込むと…。なんてわくわくする話じゃない?

が、それは最初だけで、正体見たりになったら、あなたはいったい誰ですか?なんだよね。ホラーもののキャラクターにしては弱いんだよ。インパクトがないというか。13日の金曜日のジェイソンやエルム街の悪夢のフレディのように、濃いキャラクターじゃないと、こういう映画っておもしろくないんだよね。

ついでに主人公の女性が不細工。と思ったら『ボーン・アイデンティティ』に出ているフランカ・ポンテじゃないの。あの映画の時は、美人ではないけれど、それなりにかわいく映っていたのに、今回は趣味の悪い服装というのもあるんだけど、よりいっそう不細工さが際立ってしまっていた。

なので主人公にも感情移入できないし、ホラーの殺人鬼にも感情移入できない。ホラー好きの私には不満足。ただしこういうの苦手な人は見れないかも。ホラーだからグロイ部分もないとは言えないし。

なんか終電後の地下鉄にとりのこされ、その閉塞した空間での殺人。見えない恐怖なんてものを期待しちゃうんだけど、中途半端な恐怖なので、欲求不満になるかなぁ。それにつっこみたい部分がたくさんあるしね。だって地下鉄のホームに人がいたまま、鍵閉めるか?ロンドンの地下鉄ってそうなの?とか、そういうクエスチョンな部分が盛りだくさん。

【STORY】
ケイトはパーティを抜け出して、地下鉄のチャリング・クロス駅へやって来た。そして深夜0時34分の最終電車を待つ間ベンチでついうたた寝をしてしまう。気がつくと終電はすでに出た後だった。さらに一人地下鉄のホーム内に取り残される状況になっていた。するとその時来ないはずの地下鉄が到着する。ケイトはその電車に乗り込むのだが…。
Date : Sunday 20th November 2005 16:59
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フォーガットン

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > SF

フォーガットン
原題 THE FORGOTTEN
2004年 アメリカ公開
上映時間 94分
監督 ジョセフ・ルーベン
出演 ジュリアン・ムーア/ゲイリー・シニーズ

お勧め度 ★2つ

えっ?あれだけ?っていう映画でした。話の展開は序盤はハラハラして、いったい何がおきたのーって楽しい気持ちになっていったんだよ。なんだけど盛り上がった途端、そりゃなんだって展開で終わっちまった。

だって存在していたはずの息子が、ある日突然誰もが君に子供などいないというんだよ。そして君は病気なんだよ、子供がいたなんて妄想なんだなんて言われちゃうの。そのあたりはわくわくしたよ。どういう事?ホントに妄想なのかなぁとかいろいろ想像をはりめぐらしてしまって。

この発想はとても楽しいのに、落としどころを間違えたとしか思えない。まさかなそんなはずはないよな、きっと最後の最後に大どんでん返しだよなとちょっとだけ期待したんだけど、見事に裏切られた。

百歩譲って、そういう展開の話だとしても、動機が薄すぎ。いったい何のため?理由は話の中で言ってるけど、それってちょっとどうなのよって感じなんだ。だから過剰な期待は禁物の映画だった。

【STORY】
飛行機の事故で9歳の息子を亡くし、一年以上経っても立ち直れずにいたテリー。息子サムのビデオや写真を眺める毎日だ。そんなある日、テリーは家族で撮った写真から、息子のサムが消えているのを発見する。精神科医や夫は、テリーには息子などいない、それは君の妄想だと告げるのだった。
 
ここから先は完全ネタバレ注意、よろしければどうぞ
続きを読む>>
Date : Tuesday 15th November 2005 17:38
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失踪

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

失踪
原題 The Vanishing
1993年 アメリカ公開
上映時間 110分
監督 ジョルジュ・シュルイツァー
出演 キーファー・サザーランド/ジェフ・ブリッジズ/サンドラ・ブロック

お勧め度 ★2つ半

この映画もデジャヴ。と思ったら以前にたぶんテレビかなんかで見たようなんだ。なので見始めた途端、展開を思い出してしまった。そういうのをなしにしたとしても、サスペンスとしてはいまいちのよう。犯人は最初からわかっているし、では何でこの犯人はこんなことするの?っていう動機が異様に弱い。

もちろん動機なき殺人っていうのもあるし、わけわからない理由で犯罪を犯す狂った人もいるのはわかるんだけど、あまりに中途半端すぎて、いったい犯人は何がしたいのかよくわかんなかった映画だよ。ある意味理由と呼べる動機も、はぁ?何それ?だし。

恋人が突然ドライブインのトイレに行ったままいなくなったら。失踪したら…。何年も気になって気になって、前向きに生きていけなくなってしまう。だからいったい何が彼女の身に起きたのか真実を知りたい。そこまではよーくわかるし、彼の苦悩も理解できるんだけど、そのあとの展開がねぇ。
だってさ自分に置き換えてよ、犯人とおぼしき人間が、彼女の身に何が起きたか知りたかったら、このコーヒーを飲めばわかるって言われて飲むか?私なら飲まないよ。だって毒が入ってるもん。犯人は眠くなるだけだ、目が覚めたらわかるよなんて言ったとしても、そんなことで飲むとは思えない。

だから信じられない展開なんだよね。犯人の犯罪もよく計画が練られているようでいて、そうでもなく穴だらけで、あれでは駄目だろうって思うことばかりなり。まあさらりと犯罪を犯す、ある意味危険人物というより、中途半端な弱っちさがなんともいえず、この映画をあららーって感じの終わり方に導いているような気がする。

大どんでん返しとか、入り組んだサスペンスミステリーを見慣れている我々としては、あっけない終わり方だと思う。まあ1993年のものだから、当時だったら面白かったのかなぁ?いや、前にテレビで見た時も、そんな面白かったという印象がないから、無難なサスペンスなんだと思う。ついでサンドラ・ブロックが出ているけれど、すぐに出番はなくなるので、彼女目当てで見たら肩透かし食らうと思う。

【STORY】
ジェフとダイアンは恋人同士だ。ドライブの途中にあるサービス・エリアから、トイレに行くと忽然と失踪したダイアン。ジェフは何年も捜し歩くが手掛かりは何も無かった。そんなおりジェフはリタと知り合い、恋人同士になる。だがジェフの心の中には、ダイアンの失踪の真実がいつも気になっていた。そんな時犯人と名のる男バーニーがジェフの前に現れ、ダイアンの身に何が起きたか知っているというのだった。
Date : Sunday 13th November 2005 16:55
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1.0〔ワン・ポイント・オー〕

Category : 映画・DVD・ビデオ(ジャンル別) > サスペンス・ミステリー・スリラー

1.0〔ワン・ポイント・オー〕
原題 ONE POINT O
2004年 アメリカ公開
上映時間 92分
監督 ジェフ・レンフロー/マーテン・トーソン
出演 ジェレミー・シスト/デボラ・カーラ・アンガー

お勧め度 ★0つ

最近『SAW』を超えるとかいう映画が多くて困るなぁ。どれもこれも『SAW』を超えるものに出会ったためしがない。そしてこの映画もだ。この映画私にはちっとも面白くなかった。
意味がよくわからない部分もあるし、とても疲れる映画。暗いしすっきり爽快感はなし。衝撃もない。ふーんって感じて終わったよ。

どうもSFちっくなことと、スリラー的要素が私には向いてないみたいだ。謎の箱が届けられ、箱を開けても何も入ってない。捨ててもまた次の日には同じ箱がある。とちょっと興味を引きそうな出だしであるが、それからが長いよ。暗くて長くて退屈で飽きてくる。最後の方になり展開が読めても、だから何よとか言いたくなるようなつまらなさ。

ひたすら牛乳を飲み続ける主人公。こいついかれてるのか?とか思ったし。ちっとも恐くないし、だんだんイライラして見るのやめようかと思った。伏線の張り方もへたくそなので、意外性もないしなぁ。とぼろくそ。

以下ネタバレ、お読みになりたい方は反転モードでどうぞ→ようは箱の中身は入ってないのではなく、目に見えないものが入っており、それに感染すると、ある企業の作成した商品ばかり買ってしまったり、その賞品の名前ばかり自然口をついて出てしまったり、広告洗脳みたいな感じになるだけのこと。この実験に選ばれたのが、アパートの住民で、この感染から逃れるには脳みそくりぬいて頭をリセットしないとと思っている逝っちゃってるじいさんが、脳みそくりぬいてまわるという話だと思うのだけど、ちがうの?私の解釈まちがってる?

この手の話は好きな人は好きなんだろうか?私にはよくわからない映画だったよ。

【STORY】
プログラマーのサイモンは、差出人不明の箱が部屋の前に置かれているのに気がづく。箱の中は何も入っていなかった。しかしサイモンが何度捨てても、箱は次々と彼の部屋に置かれてゆく。それと同時にアパートの他の住人が変死体で発見される。死んだ住人も謎の箱が届けられていたのだった。
Date : Thursday 10th November 2005 12:27
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